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人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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視点:


【独】 空虚 タチバナ

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むすぶって口の形が全部うなのがかわいいと思います
(-88) cle 2022/08/12(Fri) 23:58:25

【独】 空虚 タチバナ

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カナちゃんやったーカワイイ!
(-89) cle 2022/08/12(Fri) 23:58:59

【人】 空虚 タチバナ

― いつかの日/カナと ―


[噛志野医院にいた頃の私は、すべてに無気力だった。
 何もかもが薄い膜の向こうで起きたことに思えて、
 呼びかける声も届いているはずなのに曖昧で。
 今でも多くの記憶が欠けたままだ。

 挨拶されたとしても、
 何の反応もなく通り過ぎていただろう。
 あの時の私は身の回りの世話に人が必要なだけで、
 何の意味もない、無害で邪魔な存在だったから。

 ――ただ、太陽に照らされた>>160明るい髪が
 光に透けてきらきら輝いていたことだけは
 何となく覚えていた。]
(176) cle 2022/08/13(Sat) 1:09:29

【人】 空虚 タチバナ

[彼女が立ち上がると拘束具は掻き消え、
 こちらの胸に穿たれた穴にも興味を示さない>>161
 いや、興味がないというよりは、
 そもそも認識できていないという方が正しいか。

 彼女こそ夢をまことにしたのかもしれないが、
 残念ながら当時の私の内に在る言葉ではなかった。


  こんにちは……カナさん。

[彼女が名を告げたから、私もタチバナと返した。
 姓で呼ばれることを好まない彼女に続こうとした口は
 なぜか何の音も発してくれず、今に至る。

 微笑みを浮かべる彼女は、
 まるで今でも生きているかのように談笑する。
 私はそれに合わせることもできず、
 いつも言葉少なに返すことしかできない。]
(177) cle 2022/08/13(Sat) 1:10:11

【人】 空虚 タチバナ


  え……。

[その日、彼女は私の髪を褒めた。
 視線を下ろすと無気力だった内に伸びた黒い髪が
 背と腕を覆うようだった。]

  ……一度でいいから、伸ばしてみたかったの。
  染めたら手入れが大変そうだし。

[嘘だ。けれど半分は本当だった。
 染めていないのはただ放置していただけだが、
 小さい頃からずっと長い髪には憧れていた。

 ……でも、髪を引っ張られる時、長い方が痛いから。
 床に落ちた髪の毛にイライラされるから。

 胸の穴がそうであるように、
 長く伸びた黒い髪も死の証なのかもしれない。]
(178) cle 2022/08/13(Sat) 1:10:32

【人】 空虚 タチバナ


  カナさん……こそ、きれいね。

[自分のことなど考えても仕方ない。
 話を逸らすように彼女の髪色に触れた。

 二十年近く染め直さずに色を保てるなど
 生者にはありえないことだけれど、
 それが彼女の望む夢ならば決して壊すことはない。]

  陽にあたったら……
    ……きっと、もっときれいなんでしょうね。

[すっかり廃れてしまった病院は
 壊れた機器や破れたカーテン、
 外の手入れをなされていないことも相まって、
 昔より薄暗くなってしまったことだろう。
 異界化が始まれば尚のこと。ここは夜に包まれる。]
(179) cle 2022/08/13(Sat) 1:11:02

【人】 空虚 タチバナ


  …………それじゃあ。

[きらきらしたあの色が見れないことだけは、
 ほんの少しだけもったいないように思った。
 それを決して口にすることはないまま、
 いつものように彼女の夢から離れる。]**
(180) cle 2022/08/13(Sat) 1:11:40
空虚 タチバナは、メモを貼った。
(a48) cle 2022/08/13(Sat) 1:17:09