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人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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視点:


【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+33 闇谷

揺れる視界の中で拒絶を聞いた。
当たり前だ。
彼には想い人がいるのだから。
自分はそれを知っていて、
応援する気持ちさえあるのに。
どうしてこんな、人の気持ちを踏み躙るようなことをしているのだろう?

「……っ、ごめん、ぁ、ごめん、ごめんなさ、」

謝罪を繰り返す間も、責め立てる動きは緩まない。
押し返そうとする腕を掴み、自重で押さえ込む。
どうすれば抵抗する人間を組み敷けるのかは知っていた。かつて、襖の隙間から何度も見たのだから。

「ぅう、ぁ、……ッふ、うぇ……」

顔をぐしゃぐしゃにして、大粒の涙を零して、ひたすらに欲を追い求める。
早く、早く、終わってしまえ。
意図的に抽出を強め、残る熱を焚き付けた。
肉壁が収縮する箇所を、何度だって無遠慮に穿つ。

「…………ッあ!」

全身が大きく脈打った。
自分が再び達したことを、すぐには気付けなかった。
(+34) wazakideath 2021/09/23(Thu) 18:00:41

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 喉元、痛みが走って。わずか、じん、と脳が痺れる感覚。

「……強がりが上手だな、リョウ」

 少年の首から不意に外された手。
 するりと肌の上を滑って、左胸にひたりと当てられる。
 ト、トッと指で薄い胸を叩く。脈打つ音と同じ間隔、逸る鼓動を教えてやるように。
 
あるいは、何事かを考え込んでいるときのように。
(-283) 榛 2021/09/23(Thu) 19:29:16

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 唐突に。ぴたりと指の動きを止める。
 人差し指を浮かせ、感情を隠した口から単調な声を吐く。つまるところ、普段の調子。
 
「お前の欲しいものは分かった。手に入るといいな」

 言って、あっさりと少年の腕を退け、あしらい。床に足を下ろす。
 
彼が抵抗したのならば、ベッドに叩きつけるくらいのことはしたろうか。
のちに引き摺らない程度の、侮りすら窺える力だったろう。

 立ち上がると、ずっと低くにある小さな頭へ手を置いた。これまでのどんな時より、自然なしぐさで。

 それから「風呂に入れよ」と、場違いの言葉と掌を浮かせて出入口へ向かう。かちゃ、きぃ、ばたん。内鍵をまわし、扉を開け、閉めた音。
 纏わせたままの上着だけを残して、男は振り向かなかった。
(-284) 榛 2021/09/23(Thu) 19:32:46

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>29 廊下

「ぁ、……」

脇の下に腕を滑り込まされた瞬間、僅かに肩が跳ねる。
しかし背後から引き剥がされれば、素直に身体を委ねた。
ようやく顔を上げる。
最もいてほしくなかった姿が、目の前にある。

「うああぁ……、ぅぐ、えぇ……」

かけられた上着を手繰り寄せた。膝を抱え、白い生地で目元を覆う。
自分が泣く立場でないことくらいは理解できる。
それでも溢れる涙を隠そうと、歯を食いしばった。
(+35) wazakideath 2021/09/23(Thu) 19:41:17
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。
(c15) wazakideath 2021/09/23(Thu) 20:36:54

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>31 廊下

名前を呼ばれ頭に手を置かれれば、びくりと体が震えた。
恐る恐る、赤く腫れた目を見せる。
しかし、視線は合う前に下へ戻ってしまう。

「……」

俯きながら、穏やかな音を耳に入れる。
貴方の言葉は、少年には少し難しかった。

「……うん」

だから、咀嚼したのは最後の一言だけ。
叱られるのは怖いけれど、
このまま許されるのはもっともっと恐ろしい。
少年は膝を抱えたまま、貴方が戻って来るまで待ち続けるだろう。
(+37) wazakideath 2021/09/23(Thu) 20:51:59