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【雲】 矢川 誠壱[唇から溢れて、落ちて、伝う、互いの唾液が 白い首筋に見えて、ぞくぞくする。 余裕なんて、ない。 本当ならこのまま、全てを味わいたい そんな欲を抑えて、笑んだ。 飯を食うと先に言ったのは、彼だから。 食う気ないだろ、といいたくなるほど、 熱っぽく応えてくれたことは、まあ、さておいて。 だって、その親指が唇に触れるだけで。 拭ったそれで、彼の唇が拭われるだけで どきどきして、下腹部に血が集まるのがわかる。 だけど、理性をなくしたいわけじゃない。 だから、その身体を離したのだ。 ごちそうさま、と弾んだ声をなげれば 不服そうに、憎まれ口が飛んでくる。 それすらも愛しくて、破顔した。] (D7) ななと 2021/06/20(Sun) 14:29:05 |
【雲】 矢川 誠壱ふは、 そう?優しくしてるつもりだけど [そう、目を細めるのに。 ぎこちなく続けられる言葉に、簡単に心臓は打って 目が開いて、一瞬揺れて。 伸ばした手が、彼の髪に触れて、梳く。] ───…うん [珍しく曝け出された彼の欲に、 茶化すという選択肢がなかったわけでは なかったのだけれど。でも、それは、 素直に嬉しくて。愛おしい、から。 言葉の続きを促すようにじっと見つめると、 半ばしどろもどろになりながら、羞恥を微かに浮かべ ゆっくりと選ぶように紡がれる言の葉。 迷うように、なんていったらいいのかわからない、と それだけはあからさまに。 最後の最後、八つ当たりするみたいに電子レンジに 怒鳴って締め括る彼に、また、笑んで。] (D8) ななと 2021/06/20(Sun) 14:29:26 |
【雲】 矢川 誠壱…おれは、触れられるなら、それで。 どっちでも。雨宮の好きにしていいよ。 こんな図体のでかい俺ですけど。 [少しだけ離れた身体をそっとまた寄せて、 両手を彼の腰に回し、そのまま組む。 背中を曲げて、窺うように、見上げれば。] (D9) ななと 2021/06/20(Sun) 14:29:42 |
【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ 伏せたまま縋るように。 もうひとつ、重ねて、呟いた。 ] ……抱けんの、俺のこと。 (-9) yukiyukiyuki 2021/06/20(Sun) 17:15:47 |
【雲】 矢川 誠壱[弦よりもずっと細くて、柔らかな髪。 そのぱさつきさえも、肌を撫でると くすぐったくて、心地いい。 かかった重みに彼の熱を感じて、愛おしさは増す。 じっと見つめながら、本心として、 答えを告げれば、その唇がへの字に曲がるから かわいらしくて、触れるだけの口づけを。 そのまま背を折って見上げれば、 瞬き一つせず、じっと見つめ返してくる瞳。] (D15) ななと 2021/06/20(Sun) 22:56:39 |
【雲】 矢川 誠壱[もしも、その思考が読めたならば、 返すものなど、必要ないと告げただろう。 己とて、彼に与えられてばかりだと、 そう思っているのに。 あの日、彼と共に奏でられた音楽。 同時に知ることができた、己の気持ちと 今こうして、共に歩んでくれること。 何もかも、全て、彼がいたから。 いまだって、この幸せは、己の人生における幸せは 雨宮、お前がいてこそなんだ、と。] (D16) ななと 2021/06/20(Sun) 22:57:01 |
【雲】 矢川 誠壱[低く、甘く、問いかけた言葉に、 彼の息が詰まって、それから、WずるいWと 紡がれるから、目を細めた。 そう、俺はずるい。 ずるくてもいい。ただ、雨宮の欲しいものが 与えられたら、それがいい。 もっと依存して、もっと、俺に落ちて。 離れるなんて、考えられないくらい。 触れる形なんてどうだっていい。 彼を、この腕の中に閉じ込められるなら。] (D17) ななと 2021/06/20(Sun) 22:57:48 |
【雲】 矢川 誠壱[真っ赤になった耳の淵を撫でようと腕を ほどきかけたそのとき、彼の喉が震える。 胸に押しつけられる額。 半ば懇願するように響いたそれに、 どく、と心臓が一つ打った。 微かに、付け足された言葉が空気を震わせる。] ───わかった [萎えるわけない、と言ったところで、 信じてもらえるか定かではない。 間違いなく、萎えることはない。 そんなこと、わかりきっている。 そうじゃなければ、欲情もしない。 けれど、続いたそれに、こくりと唾を飲む。] (D18) ななと 2021/06/20(Sun) 22:58:02 |
【雲】 矢川 誠壱───俺は、 雨宮に触れられるなら、 どんな形だってうれしいよ。 ただそれは、雨宮が望んでくれる形がいい。 …それは、わがままかな。 [そう、あくまで優しく、問いかけて。] (D19) ななと 2021/06/20(Sun) 22:58:16 |
【秘】 矢川 誠壱 → 雨宮 健斗俺は雨宮に抱かれたいし、 ───雨宮を抱きたいって思ってるよ。 [雨宮は?と問いかけて。 腰に回していた腕で、とんとん、と その背をかるく叩いた。]* (-11) ななと 2021/06/20(Sun) 22:58:40 |
【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱欲しい、ぜんぶ、 萎えねぇって、示して、 見せて、俺に刻んで、 とっととお前だけのものにしてくれって ───…… そう、思ってる (-13) yukiyukiyuki 2021/06/21(Mon) 0:29:40 |
【雲】 矢川 誠壱[嫉妬の話がでれば、そんなものキリがない、と いくつだって挙げることができる。 林間学校の時のキスだって─── ああもう、あれはなんか、あのあと 小っ恥ずかしいからやめよう。 彼の手が触れる、その左肩に、腕に、 残る傷をきちんと直視したことはない。 きっと、あまり見られたくないだろうと 勝手に思っていたし。 体育の授業の更衣室なんかでも、 目を逸らしていた。 ただ、今は、今からは───] (D25) ななと 2021/06/21(Mon) 13:23:41 |
【雲】 矢川 誠壱[腕の中の彼が、小さく首を横に振る。 続いていく言葉は、ただ黙って聞いて。 「ずるいのは俺だな」と一度締められたそれに、 開きかけた唇はなにも言葉にすることなく、 そのまま、背中をとんとんと叩いた。 ずるいのは、俺だよ。 だって、どうしたって聞きたい。 心の中では決まってるくせに。 どっちでもいいって言いながら、本当は 雨宮のこと、思いっきり抱いて、俺のものに してしまいたいっておもってるくせに。 それを、隠して、それでもなお問いかけるのは、 彼が選んだと自覚して欲しいから。 逃げることの、できないように。 こんな欲を彼が知ったら引かれてしまうかも。 怖がられてしまうかもしれない。 だから、口には出さないで。 あくまで、優しいふりをしてる。 ほんとに、ずるい。] (D26) ななと 2021/06/21(Mon) 13:24:15 |
【雲】 矢川 誠壱[だまって、待っているのだ。 獲物が自らこの腕の中に入ってきてくれるのを。 いなくならないで?いなくなるわけない。 離すつもりなど毛頭ない。 促すように、あやすように、優しく叩く背中。 ゆっくりと開く唇の動きひとつ、見逃さぬよう。 取りこぼさないよう、見つめて。 晒される首筋に、こくりと唾を飲んだ。 まだだ、まだ、もうすこし。] (D27) ななと 2021/06/21(Mon) 13:24:31 |
【雲】 矢川 誠壱っ……… [示されたそれに、息をつめて、 思い切りその首筋に顔を埋めて、口付けて、 噛み付いてしまいたいのを抑える。 少しばかり不安を帯びたようなその視線に 返すのは、優しさを滲ませたそれのはずなのに 隠しきれていない獰猛さが、熱が、 瞳の奥から伝わってしまっただろう。 ぐ、と腰を寄せる。] (D30) ななと 2021/06/21(Mon) 13:25:38 |
【雲】 矢川 誠壱………好きだよ、雨宮 [そう告げて、掬い取るように口づけを。 優しく、遠慮がちに触れたそれ。 腰に回していた手を解いて、 まだ彼自身の身体を抱くその腕を取る。] ここじゃなくて、俺に、縋ってよ [そういって、彼の手を己の首に回させ] ベッド、行っていい? [と断りをいれて、できるならば、そのまま 抱えるように膝下に手を差し入れ、持ち上げよう。] (D31) ななと 2021/06/21(Mon) 13:25:56 |
【雲】 矢川 誠壱あ、思ったより重いかも、 [苦笑して、それでも決して落とさないように ベッドの方へと向かって、皺一つないそこに そっとその身体を下ろせばそのまま、 己も覆い被さる。 彼の視界が、全て満たされるように。 額をつけて覗き込み。] …… [黙って見つめた後、ゆっくりと瞼を伏せ、 近づけていく。けして、閉じてしまわぬよう。 さっきの口づけをもう一度思い起こさせるように 優しく触れたあと、その下唇を食み、 柔く噛んで、引っ張って、離した。 じっと、見つめて。] (D32) ななと 2021/06/21(Mon) 13:26:22 |
【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ こくりと、無意識に唾液を飲み込んだ。 前も、彼のこんな瞳を、見たことがある。 ────── 寒い、山の中でさ。 ] (-19) yukiyukiyuki 2021/06/21(Mon) 15:24:52 |
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