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【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ「ポットは温めておくから」「すぐじゃなくても」 「気を抜ける時にそうするのが、いいよ」 適当なところで茶葉は引き上げるとして、 貴方が無理に起き上がってまでこちらの善意に応える必要はないと念押し。 果物の匂いと蜂蜜の甘さの混ざったそれを一杯だけ自分も試飲する。 塩梅も悪くないようだ。 「……」 「いいよ、でも」 「キミの時間を無駄にしてしまうかも」 呼び出されたとして、その心に返せるものがあるとは保証できない。 少しだけ申し訳無さそうに眉が下がったが、それでもやっぱり全てには応えられないらしい。 それからもう少しだけ時間を置いて、気遣わしげな弱気を孕んだ視線が向けられる。 「僕が悪いことをしているかもしれないと、ツキも怒られる?」 (-80) redhaguki 2022/04/30(Sat) 19:00:08 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「無駄、ですか」 ――僕には必要ない。 ――これ以上は無駄、用事は終わった? 「皆、同じこといいますね〜……構いませんよ、……そう。 そうです、これは仕事です。やらなくてはいけないこと。 手伝うつもりでいいです、尋ねることが仕事なんですよ〜」 抑揚もなく免罪符をおいて約束を取り付ける。 成果にどんなものが実るだろうかと考えつつ、続く言葉に頭だけ動いた。 「君が悪いことをしているかもしれない? と、ですか?」 「そうですね……」「それが原因で怒られはしませんよ」 「私が怒られるのは、君たちを害したときです」 「君たちの望まぬ事をして生活に支障を与えて、 悲しませて、病ませることです」 その役目は、実習生の私ではない。 「その質問は、……私に怒られて欲しくないのですか?」 (-97) toumi_ 2022/04/30(Sat) 20:38:20 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ「何も見返りのないことをするのは、とても辛い」 「ツキの役目はりっぱなこと」「恵まれてほしいと、思ってる」 「でも僕は……」 言えない。口を閉ざしてしまった。 決して貴方を困らせたいのではないのだということは、伝わらなくとも仕方のないこと。 それとは相反して貴方を困らせ、空振りさせているのもまた自分なのだ。 少なくとも約束をしたことについては、再度断わったりはしなかった。 「ツキは悪いことをしてない」 「僕が悪いとしたら、それは僕の過失」 「ツキは頑張ってるから」「たくさん報われてほしいな……」 なればその役目に対しては、どう応えればいいのだろう。 答えはわかっているが、それは与えられないから……ただ、お茶を淹れるだけ。 ほの甘い匂い、毛布の心地よい重さ。それが快いものであったならいい。 ほかに与えられるものがあるのなら、なんだろう。 (-102) redhaguki 2022/04/30(Sat) 20:48:26 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ考えて、考えて。 「……いつもありがとう」 貴方の手に握らせられるものがあるなら、それくらいだろうか。 (-103) redhaguki 2022/04/30(Sat) 20:49:12 |
【独】 月鏡 アオツキ放課の時間は自由に。 夜の拘束はさせない。 食事の邪魔をしない。 生徒同士の時間を削らない。 君たちは先生ではなく、かつ生徒でもない。 過干渉をしてはならず適切な距離を保ち常に……etc ルールが起こす矛盾に彼らは気づいていないのだろうか。 これは平等だ、と自分に言い聞かせて、ため息をつく。 ああ、全員に平等な人間などいるものか。 いるものか。 私に対して、誰が何を与えてくれると言うのか。 (-108) toumi_ 2022/04/30(Sat) 21:29:45 |
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