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![]() | 【人】 天狗―― これまでの嫁と天狗の話 ―― [天狗は今まで一人たりとて「自分の意志で」嫁を手にかけた事は無い 「嫁とは共に暮らすもの」その言葉に偽りもない 夜伽の相手として、慰み者として手元に置くための嫁だった 何しろ、天狗は「多少」その欲が強かったので 人と比べると強すぎたので それを満たすためにも、嫁は殺すつもりなどないのだ なかったのだ では、何故数年に一度嫁を求めるのか 嫁になった娘は何故入れ替わりに戻らないのか それはひとえに、天狗自身の質のよるものなのだ] (352) sammy 2021/06/18(Fri) 20:54:00 |
![]() | 【人】 天狗[数多の魔性が特性として持つように 今は天狗となった悪童も体液に妖力を含んでいる 時に薬となり、時に毒となるそれは 当たり前だが唾液にも精にも含まれ、嫁相手には媚薬として働く 抵抗しようが拒もうが、それを受けてしまえば大抵の女は堕ちるのだ 虜になった嫁を、天狗は昼となく夜となく弄んだ それ故に、嫁は短命になってしまうのだ 何しろ、天狗の妖力は人を蝕む毒でもあったので] (353) sammy 2021/06/18(Fri) 20:55:30 |
![]() | 【人】 天狗[ある嫁は、度重なるまぐわいの果てに衰弱して死んだ ある嫁は、堕ちていく自身に耐え切れず自害して ある嫁は、快楽に溺れ狂い果て天狗を貪るだけの抜け殻となり ある嫁は、受け続けた妖力で異形になり果てた 壊れてしまうのだ、もって数年、早ければ数日で 心の底で天狗を拒み続けている以上、その力とは相容れず それが自らの質のせいとわかっていた、それでも 今度の嫁は壊れずにいてくれやしないかなどと、在りもしないことを思い 「壊れてくれるな」と口に出せるはずのない思いで嫁を娶る 天狗を受け入れてくれる「ヒト」など、何処にも それは天狗自身も気づかない事だけれど] (354) sammy 2021/06/18(Fri) 20:56:47 |
![]() | 【人】 天狗[逃げ出した嫁もいたが、山の頂は獣と魔性の住まう領域 皆、麓に下りる前に攫われ腹の中に納まった 壊れた嫁を哀れんで解放したところで辿るはいずれ同じ道 それでも、何も知らぬ村人にとっては 天狗がとり殺して食らうのと同じこと**] (355) sammy 2021/06/18(Fri) 20:57:40 |
天狗は、メモを貼った。 ![]() (a30) sammy 2021/06/18(Fri) 21:49:13 |
![]() | 【秘】 書生 茅 → 天狗 うぇ……ぁ? [適当に羽織ったのみの白打掛は、もともと袷と呼べるほど合わさってもおらず、襟元をひかれれば容易く胸元を晒す。 なまっちろいだけで年相応とはとても呼べない身体だ、そもそも年もよくわからないのだが まともに食べていないのだから当然ともいえる 吐息が喉元に触れ、反射的に身をすくませたが、直後、ちりりとした痛みが首筋に走り、びくりとひとつ肩を跳ねさせた。] ッぃ……ッ、? [何をされたのかは分からない、けれど何やら『所有』を宣言されたような気がする。 青年の頭はまた疑問符で埋まる。] え……今更? [おっと口に出てしまった。 だってそうだろう、洞穴に枷で繋がれた供物である自分、それを捉えたのが『山神さま』なら、多分自分はもうとっくに『山神さま』のものなのだ。 頭は悪いが順応は異常に速い青年であるが故に、その『事実』はあっさり飲み込まれていた。 嗚呼それにしても、『かわいがってやる』の意味が文字通りならどれほど良かったか! 掴まれた手首の痛みを思えば、到底望むべくもなかったけれど。] (-100) だいち 2021/06/18(Fri) 23:48:14 |
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