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【人】 リー──数年前から数週間前 ヴィスの人間は何にでも興味持つな… 海に関連しているならなんでも、は無理だ。 できる限り答える。生まれてからずっと、 この海は俺のそばにいたから。 [ 海を見ながら蜜柑を頬張るということを あまりしたことがないけれど、 たまにはいいのかもしれないとリーは感じて 眉を下げた彼女に、やりたいからやっただけ、と 気にしないように言葉をかけてあげた。 ヴィス族だから、というわけではないだろうが 彼女はとても興味を持ったら探究心に 駆られてしまう性分ということだけは このときのリーでも分かった。 ] (264) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:50:34 |
【人】 リー美味しかったならよかった。 他にも色々育ててはいるから、 また別のものを今度はあげよう。 [ ひとりで果物を食べている時に、 コンもこのときのことを考えて、口元を緩ませた。 仮面の下に見えるその口元を、 誰にも見られていなければいいのだが。 だから彼女と別れ、食べた果実は酸っぱかった。 ] (265) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:51:01 |
【人】 リー泣くな。………別れても、好きな気持ちは ずっとこの胸の中にある。 俺のことを少し、覚えていてくれ。 [ 口づけをした後、彼女の瞳から涙が溢れ リーは、優しく彼女のことを抱きしめた。 この温もりを覚えていてほしくて、 いつもより少し遅くに帰してしまったが 家族に咎められなかったかと、 その後からずっと心配していた。 ]* (266) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:51:36 |
【秘】 リー → 末っ子長女 シャーレン 自分が憎悪を向ける相手が自分だと、 この世で誰が思う? 自分が本当の名前を伝えなかったという そんな小さな事で、あんなに、あんなにまで 俺の姫に恋焦がれてしまうはめになるなんて。 [ どうしてあんな名前をつけたのか。 リーというのは、梨。 けれども、離縁とも同じ音。 そんな偽名をつけたのだから 別れるのは必須ということに リー、いや、コンは自分を笑った。 だから彼女の笑顔がまた見れたとき、 コンはごめん、と一言謝るだろう。 ]* (-67) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:52:10 |
【秘】 末っ子長女 シャーレン → コン貴方と結ばれるのが私じゃない。 そう思うだけで辛かった。 貴方を旦那様と呼びたかった。 貴方を忘れるなんてこと、出来るはずがなかった。 [婚姻の儀の日に、願いが叶うなんてその時は思ってもみなかった。 奇跡はあるのだと神様はいるのだと、思う日が来るなんて。 彼が一言謝った時には、許す代わりにおねだりを聞いてもらうかも*] (-74) maine 2021/12/04(Sat) 23:35:56 |
【人】 コン──新居のそば [ まだ、気づかれてはいけない。 お互いが納得していたとしても、 その思いを滲ませることができるのは 家屋の中だけである。 初めて会うはずの2人が、 親しげにしていては、怪しまれてしまう。 ] ……──────あぁ。 リル族より出された。 こちらから挨拶ができず許してほしい。 道中その服では大変だったろう。 少し婚儀の前に休まないか。 (298) anzu_kin_ 2021/12/05(Sun) 0:07:38 |
【人】 コン[ 彼女の様子を見ながら、 一礼をうければコンも深々と礼を返す。 山道を移動してきたと思っているコンは 労う気持ちと、彼女の抑えきれない感情の 表れを隠すために早めに中へ連れて行きたく 彼女に近寄って手を差し出す。 彼女の家族が誰もきていないとは 考えられないので誰も入らない新居で 彼女のことをきちんとした名前で呼びたくなった。 ] よければ手を握って 俺たちの新しい家を見てみないか。 見せたいものも、ある。 [ 彼女にあの仮面を見せたなら、 これが夢ではないとお互いにわかるような そんな気がして、コンは少しだけ浮き足立つ。 ]* (299) anzu_kin_ 2021/12/05(Sun) 0:08:24 |
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