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【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル「時々はもう少し考えて……。 素直だったり正直すぎるのも困る、 なんでも楽しそうだからと出かけてしまえば足並みが揃わん。 俺も、その……。お前がちゃんと旅をしてくれた方が お前を土産がわりとして大いに自慢が出来るし。 友と互いに認知していても、 俺が面白いと感じない関係を持って帰って喜ぶほど、 子供でも大人でも無いからな」 お揃いを願掛けに揺らし。 やられてしまったなと苦笑いをしつつ。 「だからほどほどに……んー……。 つまらなくなったら先に言ってから居なくなってくれ」 「置いていかせるなよ。退屈な旅はごめんだ」 (-54) toumi_ 2022/04/01(Fri) 4:07:05 |
【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム「なるほど、そうだな…… ──じゃあ、また一つ。"約束"ということにしようか?」 ユピテルという旅人は、約束は守るたちだ。 それが単なる口約束であったとしても、 多少の不手際はあっても。約束そのものは破りはしない。 毎年春にはこの街を訪れると決めてはいた。 それはあなたと約束を交わす以前からの事で、それでも。 絶対にこの街でなければならないような理由は無かった。 気が向けば、いつでも他の街に行く事はできた。 それでも、約束を交わしたあの日から。 この街を訪れなかった春は一度もなかった。 つまるところ、この風の子はそういう奴だった。 「たとえば何処に行きたいだとか、何かしたいと思った時は。 私は行動に移す前に、ちゃんと君にも意見を尋ねる事にする。 それで、君も何か行動する前には提案という形で伝えてくれよ。 これなら君も私も置いてけぼりにはされないだろ?」 互いに互いの考えを聞いた上で、異なる道を行くとすれば。 それは互いに納得した上で、違う道を選ぶという事だ。 まあ何も、いずれそうなる時が来るとは限らないのだけど。 (-59) unforg00 2022/04/01(Fri) 17:03:29 |
【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム「だから、出立の日が決まったらちゃんと教えてくれよ? 置いていかせるなよ、なんて言った以上はさ。 何なら今ここで指切りでもしようか!」 なんて、苦笑いにいたずらな笑みを返して。 投げ掛ける言葉は、あくまでも冗談じみたもの。 事ここに至ってなお一人で行ってしまうとは思っていない。 どのみち、街を発つ者が居れば、きっと。 親切な"風のうわさ"が教えてくれるだろうから。 そういう意味でも、何一つとして心配してはいない。 「君の土産話が一つでも多くなるように、 そして私の楽しみが一つでも多くなるように。 ──我が友よ、なあテレベルム! 互いに退屈する間も無い旅にしようじゃないか!」 そう言って浮かべた笑顔はもう既に随分楽しげなもので。 穏やかな春風がまた一つ、坂の上から下へ吹き抜けていった。 (-60) unforg00 2022/04/01(Fri) 17:04:09 |
ユピテルは、きっと来年も『ただいま』を言いに来る。 (a21) unforg00 2022/04/02(Sat) 20:58:53 |
ユピテルは、だから街を出る時に言う言葉は、『行ってきます』。 (a22) unforg00 2022/04/02(Sat) 20:59:11 |
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