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【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ────ぎゅう。 握った。 「そういうことだ。」 「仲良くしよう。まずは握手からだな。」 「よろしく、ヴィットーレ。」 (-562) rik_kr 2023/09/20(Wed) 8:35:03 |
【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ 「寂しいに決まっているわ、ヴィー」 「あなたのお店も無くなってしまっていて、本当に心配したんだから」 綺麗な顔が台無しだわ、とガラスに手を当てる。 その顔のキズを目立たなくしてあげたい。手の汚れを拭いてあげたい。 ただ一枚の板が、それを阻むのだ。 「ヴィーのそれはなんともないなんて言わないのよ」 と、嗜めもする。 (-574) otomizu 2023/09/20(Wed) 11:19:41 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオされることに抵抗はしない。 抵抗が無意味なことはもう知っている。 今の己は幼子の玩具と何ら変わらない。 貴方達が満足するまで弄ばれて、 ただ飽きるのを待つのみの玩具。 ……それ以外でこのやり取りを終わらせる気は無い。 何かを話すなんて、以ての外だ。 「ッ!」 そうして、その指先が圧迫されれば。 平静を装っても条件反射に眉は歪んでしまうし、 ぶわっと汗も吹き出してくる。 あなたの手のひらを汚す男の血は、膿と混ざって ねとりと不愉快な粘度をを持っていた。 「…………あら、ご丁寧にどうも………… ……貴方のことは、なんて呼べば?」 瞳は鋭く、あなたを睨んだままだ。 (-591) arenda 2023/09/20(Wed) 14:30:42 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ「ふふ……ごめんなさいね、暫く一緒に寝てあげられなくて。 煙草の不始末で燃えちゃったのよ。残念だわ。」 あくまで普段通りの様子でそう話す。 そうは言っても声には疲労の色が残ってはいるが。 板の向こう、傷だらけのヴィットーレがこうなっているのは、 きっと取り調べに対し、何も話さなかったからだろう。 ファミリーの事も、交友関係も。 かつて経営していた孤児院のことだって。 何も漏らさず、誰にも飛び火させないようにと歯を食いしばった、 努力と覚悟の証だ。 「あら、ふふ、叱られちゃったわね。 ……でも、どうにもならないわ。 開放されるまで暫くはこの生活のままね。 キャシー、あなたも気をつけないとダメよ。 あなたが同じ目にあったらアタシ、泣いちゃうわ。」 仲のいい人にはこんな傷も、あの痛みも味わって欲しくない。 貴方はヘマなんてしないだろうけれど、心配だわ、と 気遣わしげに眉をひそめた。 (-592) arenda 2023/09/20(Wed) 14:40:42 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ単なる幼子ならまだ良かったのかもしれない。 であれば、派手な貴方の様相に簡単に目を惹かれていたことだろう。例えばその髪をいじったり、その色眼鏡を舐ったり。或いは首元や耳のアクセサリーを気にしていたかも。 しかし生憎と目の前の男は一人前の大人で、そんなものには興味がなくて、代わりに嫌な知性を備えていた。 「はは」 「なんだ。汚いな。」 滲み出したものに目を細め、男は汚れた布地を手にした。それで押し付けるように拭いていく。 問いかけに答える気はさらさらないらしい。それは対等さを否定する態度。 貴方の存在を貶めて踏みつけにする行為だ。 「しかし、まあ。随分赤く塗ったものだよ。」 「警察署はネイルサロンじゃないんだが。」 ざらりとまばらな指先を見やる。 一々に貴方の表情を確認するのは、その瞳を見通そうとしているのか。 (-598) rik_kr 2023/09/20(Wed) 15:39:36 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオここにいるのは大人と大人。 純粋に遊ぶような心はとっくに失って、 雁字搦めに組み付いた思惑と手から溢れそうなほどの 大切なものを背負い込んで、対峙している。 「っ……はぁ………はぁ………」 荒くなる呼吸、酸素を吸い込むと同時に 痛みに叫びたくなる気持ちを飲み込む。 汗が流れて顎まで伝い、机に垂れる。 「……アタシ、赤いネイルは趣味じゃないのよ。 可愛いピンクに塗り直したいわね……」 それでも痛みから逃げ出すように何かを吐き出すことも無く。 雑談みたいなセリフを、絞り出すように口にする。 彼以外に語ることなど何も無い、と暗に示すように。 (-614) arenda 2023/09/20(Wed) 17:44:09 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「いいや。」 「お似合いだよ。マフィアにはな。」 「血の色は好きだろう? よく見たはずだ。」 さて、迂遠な会話を重ねてはいるが。 聞き出したいのはまずそれ。一旦軌道修正、再度貴方にその身柄を問うた。 「売ったのは生きた子どもだけか?」 「捌いたりもするのか? まるでけだものだな」 「お前たちマフィアってやつは、何が楽しくてそういうことをする?」 (-627) rik_kr 2023/09/20(Wed) 18:51:22 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ「……貴方にとっては、その書類が聖書なのね。 決め付けと偏見で、いったい何人の無辜の民を嬲ったの?」 「貴方とマフィア、どっちが多くの血を見てるのかしらね。」 薄い笑みが消えた代わり、口から出るのは皮肉の言葉。 貴方の言葉には一切肯定の言葉を返さない。 すなわち、自分はマフィアでもなければ、子供を売ったこともない。 ただそれだけを主張する。 「アタシの方こそ、貴方に聞きたいくらいだわ。」 「何が楽しくて、こんな仕事をしてるの?」 「自分が一度たりとも間違った人間を尋問したことがないと 思ってるなら、もっと視野を広く持った方がいいわ。」 (-637) arenda 2023/09/20(Wed) 19:29:09 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「調書があがっている。」 「後はお前が自白するだけだ。」 否定したつもりであろう言葉はむしろ肯定になっているのだが、男は気づいていないらしい。 実質、この紙が全てだ。捜査の結果は結局紙面にまとめられるのが世の常。法廷で読みあげられるのも、貴方の罪をセンセーショナルに知らしめる 予定である 男は。 貴方の問いに答えない。 貴方の問いには答えない。言葉尻は否定するくせに、問いかけにだけは応じない。代わりに。 がたん。 椅子を立つ音がした。手が例の汚れた布を掴む。 さて、貴方が抵抗しないのであれば、男は無言のまま。 貴方の後ろに回りこみ、それで目隠しをしようとするが。 (-649) rik_kr 2023/09/20(Wed) 20:37:09 |
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