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【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要しばらくして。 「──偉智さん」 やがて、少女はやってきた。 しっかりと自分自身に向き合って、 踏み出したちいさな一歩を、うそにしなかった。 「ごめん、お待たせしちゃって──。 なに演奏しようかな、って、 あれもこれもやりたいな、って、 考えてたら、遅くなっちゃった」 (-321) Rindo17 2022/02/04(Fri) 18:29:14 |
水銀 莉桜は、耐久性を褒められたので、防弾とか防刃とか防爆も搭載しようか悩んでいる。 (c40) Rindo17 2022/02/04(Fri) 18:39:09 |
【秘】 3年 偉智 要 → 調律 水銀 莉桜音に振り返る。 良かった。寒そうには感じない。 「気にしないで?色んな曲が弾きたいなら、付き合うから。 じゃあ、何から弾きたいかな。」 おいでおいで。緩慢とした仕草で呼び ぽんぽん、と隣に座るよう促す。 (-323) kou0957 2022/02/04(Fri) 18:40:30 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 調律 水銀 莉桜「……せっかく人が良い話で纏めようとしたのに!」 この先どんな未来が待っているのかは分からない。 咲花は別の意味で不安(と期待)に溢れているものの、 あなたにとってはきっと明るいものとなるだろう。 ───だって、あなたは孤独ではないのだから。 (-325) 雪野 2022/02/04(Fri) 18:44:45 |
水銀 莉桜は、早乙女 咲花を見て、薄笑みを浮かべた。 (c41) Rindo17 2022/02/04(Fri) 18:56:30 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要「──ううん。だいじょうぶ。 ひとつに決めた。 そのかわり、いろいろ詰まってるやつ」 促されれば、 遠慮がちにあなたの隣に腰掛ける。 「──偉智さん。 あたしね。ピアノ、ひとに聴かせるの嫌だったんだ。 だって、あたしは機械だから。 機械が音を奏でたって、 そんなのは電子音楽の再生と変わらない。 ──そう、思ってたんだ」 (-329) Rindo17 2022/02/04(Fri) 19:02:02 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花「博士に頼んで、 静音シャッター付きの録画機能を 搭載してもらわないとなぁ──♡」 だめそう。 ──とはいえ。 少し前までの少女からは考えられなかったこと。 いろんな困難にぶつかるとしても、きっと大丈夫。 すてきな友達……友達? 友達が、いるのだから──。 (-330) Rindo17 2022/02/04(Fri) 19:04:17 |
【秘】 3年 偉智 要 → 調律 水銀 莉桜「そう…?それなら、それにしよっか。」 隣に座り、話す声に一つ一つゆっくりと頷く。 「今は、違う…のかな。 僕は、どんなものにも…命があるって、思う。 楽器が人を選ぶように、音も、奏者によって変わるように。 でも、莉桜ちゃんが乗り越えられたなら…それは凄くあったかくて、良かった。って、思うな。」 (-335) kou0957 2022/02/04(Fri) 19:18:17 |
【秘】 嘘 氷室 凛乃 → 調律 水銀 莉桜落ち着く時間だったのは氷室も同じ。 ここで二人で過ごす時間だけは、 終わらなければいいのにとも思う。 「どうしたの、莉桜ちゃん」 あなたを覗き込むように見る。 この所作もすっかり癖になっている気がする。 (-342) serikanootto 2022/02/04(Fri) 19:47:34 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要「──わからない。 今までの常識が、 そんなすぐに変わることはないから。 けれど──」 「──偉智さんは昨日、自分を欠けてるって言った。 それがどうしてなのか、あたしにはわからないけど。 欠けてる同士なら、きっと。 少しでも、ほしいものに近づける。 奏でたい音に、近づける。 そんな気がする」 「だから、偉智さん。 あたしと、ツインを弾いてください」 答えは出ている。 けれど改めて、少女はあなたを見やり、微笑んだ。 (-347) Rindo17 2022/02/04(Fri) 20:10:53 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃「──」 「あたし、凛乃さんの瞳、好きだな」 ぽつりと、いつかの鏡移し。 「 あのね、凛乃さん。 あたし。 人間じゃあ、ないんだ」 あなたをまっすぐ見据える翡翠の瞳。 揺らがず曇らず、いつもそこにある。 「凛乃さんが褒めてくれた、この目も。 ぜんぶ、つくりものなんだ。 あたしは、アンドロイドだから」 「──黙ってて、ごめんなさい」 視線を逸らすことなく、告げる。 けれどその語調から、 悲壮感はあまり感じ取れないだろう。 まだ告げたい言葉には、続きがあるからだ。 けれど今は、あなたの返事を待つ。 (-348) Rindo17 2022/02/04(Fri) 20:13:18 |
【秘】 嘘 氷室 凛乃 → 調律 水銀 莉桜好きと言ってくれた瞳でもって、あなたの瞳を見つめる。 これも幾度となくしてきた所作だ。 「つくりもの、アンドロイド、か」 改めて口にされることで、 より納得できる気がする。 「……伝えてくれて、ありがとう」 どうあろうと変わらないというのは、すでに告げている。 だから、あなたの自分の言葉で、という意思を、 有り難く受け取るのだ。 (-353) serikanootto 2022/02/04(Fri) 20:33:45 |
【秘】 3年 偉智 要 → 調律 水銀 莉桜「僕も、急に変わるのは難しいから…わかるかも。」 少し瞼を伏せ、少し白い息を吐く。 「夢、あったけど…ずっと、諦めてたり。 誰かに想われる事も、こわかった。 今は、少し…変わったけど、まだ、欠けてる所も多い、かな。 欠けてる同士…うん、そうだね。 こちらこそ、よろしくお願いします。」 奏でたい音は、一緒に弾いていけばわかるかもしれない。 微笑みに頷き、そっと鍵盤に触れる。 (-354) kou0957 2022/02/04(Fri) 20:37:19 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃「うん、──それで、ね」 あなたが、その事実を受け入れてくれることは、 すでに分かっている事柄だ。 だからこれは、そんな単純な 確認のための儀式ではない。 「──あたしは、みんなとは、 凛乃さんとは、違うけれど。 ここで過ごして、 あなたと一緒にゆっくりして、 とっても、──とっても、楽しかった。 ほんとうだよ。うそじゃない。 ──あのね。 また、こんな風にできたらいいな、って思う。 できるなら、ずっと。 そうしたいと思う。 あたしの試験稼働がいつまであるのか、 どこまでパーツの換装を行って、 大人への成長をテストするのか分からない。 足並みがずれることもあるかもしれない。 でも、その、いつかが、訪れるまで、凛乃さん」 「あたしと、ともだちで、いてくれますか?」 (-361) Rindo17 2022/02/04(Fri) 20:47:05 |
【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要「──うん。 お互い、まだまだなんだね。 じゃあ、きっときっと、探していこう。 欠けてたって、瞬いてる、 きれいな、星を」 そっと、鍵盤に指を添える。 「──ちょっと長いし、ちょっと難しいよ。 あたしはばっちりメモリーに記憶してるから、 ついてきてね、偉智さん! ──『きらきら星変奏曲』!! 」 そうして、音が跳ねる。 (-362) Rindo17 2022/02/04(Fri) 20:49:29 |
水銀 莉桜は、奏でる。欠けたもの同士で目指す星。『きらきら星変奏曲』のツインを。初めて誰かと一緒に。 (c43) Rindo17 2022/02/04(Fri) 20:51:13 |
【秘】 嘘 氷室 凛乃 → 調律 水銀 莉桜「――」 あなたの言葉を、一つ一つ受け止める。 たとえ氷室があなたを莉桜として、 個の一人として扱っても、 違う存在であること自体は覆りようがなく、 だから、いつまでも一緒というわけにはいかないんだろう。 あなたの言でいうところの、『いつかが訪れるまで』。 永遠に続く縁というのはそうそうないのかもしれない。 (-365) serikanootto 2022/02/04(Fri) 20:58:09 |
【秘】 嘘 氷室 凛乃 → 調律 水銀 莉桜それでも可能な限り、 一緒にいたいというのは自分だって同じだ。 ここでの時間も、 今こうやって一緒にお風呂に入っている時も、 得難い、大切な時間で、楽しかったのだ。 「……こちらこそ。 こんな家の生まれな私だけど。 莉桜ちゃんが一緒に歩いてくれる限り。 もしどちらかが遅れても、待ってくれるなら。 待てるなら」 「……ずっと、友達でいようね」 (-366) serikanootto 2022/02/04(Fri) 20:58:13 |
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