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人狼物語 三日月国


139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】

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【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「……まさか聞いてないの?…まあ、それは一旦置いといて。
 私の旅路はいつだって良いものだとも。
 たとえ一人であっても。一人ではできない事もあるだけでさ」

空を、風を読む事はできるけれど。それは読んで初めてわかる事。
だから先の事を知っているからつまらないなんて事も無い。
行きあたりばったりに風に吹かれて、
行きあたりばったりに雨に濡れる事もある。
案外、この風の子は人と同じような旅路を歩んでいる。

「にしても…あの時のまま、あの時のまま、か。
 なあテレベルム、本当に何一つ変わってないと思う?
 私は君の記憶の中のある一点で、君の記憶の中の私のまま
 今も立ち止まったままで居るのかな?」

「世界は案外、日々知らない事が増えているものだよ。
 形の遷ろうものもあれば、新たに作り出されるものもある。
 どんなものも、全てを知り尽くす日はそうそう来やしない。
 もしも何一つ変わっていないように見えるとしたら、それは。
 きっとまだ君が知らない側面があるという事を知らないからだ」

つらつらと問い、それから続く言葉を投げ掛けながら。
一歩、二歩、そちらへ歩み寄って、両手を伸ばして──
(-47) unforg00 2022/03/31(Thu) 9:39:16

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「──つまり、私も少しは進歩してるってこと!」

白いフードをがっしり掴んで、ぐっと引っ張り寄せて。
サプライズを仕掛けた子供じみていたずらに笑ってみせた。

いくら人ならざるものとて、数十年もあれば。
多少の人の情緒は理解が及ぶようになってきた頃だ。
そして、ただ気紛れに吹く風というばかりでもない。
こうして何かを捕まえる事も、まあたまにある。

「とはいえまだまだ勉強中の身だという事も確かなことだ。
 たとえば私は君達の"寂しい"はまだわからないけど、でも
 わからないって事はこれから知るってことでもあるだろ?
 だから君が教えてくれよ、テレベルム。
 別れを惜しむ気持ちはわかるから、もう一歩のはずなんだ」

──強いて言うなら好きなものは楽しいこと、
──楽しいことは知らないものを知ること!


そうして人を知って、人を理解して、同じ点を見付けて。
何となく気付き始めた頃ではあった。
世界には、連れ合いの居ない気儘な旅雀である限り
決して知る事のできない事もあるのだと。

「それに、それにだ。そもそもの話だけど…
 
『君と話がしたい』
という望みを
 君以外の誰かが叶えられると思う?」
(-48) unforg00 2022/03/31(Thu) 9:39:51

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「もちろん、答えはノーだよな!
 つまるところ、君と旅路を共にして
 その中で他愛ない話をしたい、という事は、必然的に。
 君だから、君でなければ・・・・・・──という事になるんじゃないかと
 私はそう思うんだけど、君はどう思う?」

なんて、問い掛けの形にしてはいるけれど。
あなたが何と言おうと、この旅人の中ではそういう事になった。
何も全てが揃いではないとしても、
決して揃いのものがそれだけとも限らない。

つまりは何を言ったとしても、
私はそうは思わないけどね、で終わる事。
勝手に期待をされたなら、こちらも勝手を返すだけ。

「それに、確かに風というものは気紛れなものだけどさ。
 私達精霊はただ気紛れに吹く風というだけのものじゃない。
 それぞれに意思があり、言葉によって意思の疎通ができる。
 そして私は引き留められれば留まる質ではあるし──」

「そうでなくとも、もしも気紛れを起こしたくなった時は。
 私が楽しそうだと思った方に君も引き摺って行くさ。
 それが嫌なら、気紛れを起こさないよう捕まえててよ!」

ぱっと手を放し、あっけらかんとそう言い放って。
あいも変わらず髪の上では白と青の花飾りが揺れた。
(-49) unforg00 2022/03/31(Thu) 9:40:38

【秘】 学生 ニア → 行商人 テレベルム

白いふわふわが訪れれば、嬉しそうに両の手を差し伸べて。
もし乗ってくれるのならば、そのまま頬に寄せるだろう。

「……ふふ。まさかこちらの声が聞かれてると思わなくて。
 ごめんなさい、可愛いふわふわさん達。蜜は頂きます。
 でも、そう……思い出してもらえた……?」

不思議そうに目を細めたけれど、小瓶を預って。
物が食べれるのならば、飴の一つでも奢ってから帰そうかな。
(-50) hibanagi1896 2022/03/31(Thu) 11:38:53

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル



「立ち止まってとは言わんが……そういうものか。
 変わったり執着はすることは無いのは、
 知らなかったな……?」


あなたの伸ばされた指を目で追う。
一歩、二歩。後ろに下がろうとした同時に
白いフードが風にさらわれてしまって、逃げることがうまく出来ない。

それでも、その笑顔が見たかったんだ。


「なんだ、そうか。
 少しは――人間のようなことも感じるのか、ユピテル。
 きっと悪くは無い、新しいものを知ることも体験することも。
 お前のためにそれを見つけてくれ、だがな」


突き放したくあったのに、気分が良くなってしまった。
困るな、あくまで予防線をはっておきたいのが人間の心情だというのに。初めての外の友人と仲違いは、幸先がとても、わるい。
(-53) toumi_ 2022/04/01(Fri) 4:01:48

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

「時々はもう少し考えて……。
 素直だったり正直すぎるのも困る、
 なんでも楽しそうだからと出かけてしまえば足並みが揃わん。

 俺も、その……。お前がちゃんと旅をしてくれた方が
 お前を土産がわりとして大いに自慢が出来るし。
 友と互いに認知していても、
 俺が面白いと感じない関係を持って帰って喜ぶほど、
 子供でも大人でも無いからな」

お揃いを願掛けに揺らし。
やられてしまったなと苦笑いをしつつ。

「だからほどほどに……んー……。
 つまらなくなったら先に言ってから居なくなってくれ」


「置いていかせるなよ。退屈な旅はごめんだ」
(-54) toumi_ 2022/04/01(Fri) 4:07:05

【秘】 行商人 テレベルム → 学生 ニア

『おう! 聞いてくれよ、思い出したらぽいだぜあいつ!
 最後まで世話したらお別れって約束だったがそれはないぜ!
 あ、可愛い黒猫ちゃんにも声が聞こえるようにしてやったぜ〜。
 たんともふもふしてくれ〜』


白いふわふわは、ぐちぐち言いつつもあっさりしているのか。
あまり悔しそうだったり辛そうでは無い。
彼らにとって出会いも別れもよくあることなのだろうか。
楽しいことしか考えていないだけなのかも。

『飴ちゃんくれるのか! ニアはいいやつだな!
 それじゃ〜テレベルムにもお礼させるようにいってやらねえと、仕方ねえな〜。
 勝てればいいな、ニア! あいつもオレも応援して居るぞ〜』


謎の吸収力ですぽんとおさめられた飴。
ほのかにふわふわから甘い香りが漂って、あなたの髪を一度ふわりと揺らした。
(-57) toumi_ 2022/04/01(Fri) 5:22:47

【秘】 行商人 テレベルム → 学生 ニア

・・・・・・・
・・・・
・・

そうして決着がついた日、おや、と首をかしげる。
髪を揺らして、違う妖精達の陣営の勝利を見つけてしまった。

勝利陣営の一人には傷をつけたが、
条件に偶然合ったことで手に入れてしまった景品。
さてどうしてくれよう、と、悩んでいれば
その顔面に白いふわふわがぶつかってきた。

『おいテレベルム!! ニアに飴を貰ったんだ、いいだろ〜 いいだろ!』

「……たかったのか?」

『オレはそんな卑しい妖精じゃないやい!!!
 お、随分豪華な景品ゲットしてんじゃねえか、それどうするんだ?』

「ニアにあげようと……して、いたが。
 どうにかして会わないで渡せないか……恥ずかしいのだが」

『家にでも置いておけばどうだ? 引っ越したばっかなんだろ!
 聞けばすぐわかるって』

「越したばかりの女の子の家の前に贈り物を……? 正気か?」


『テレベルムが言いはじめたことだぞ』


後日こっそりと。
花弁の入ったはちみつの瓶、ハーブティ。
お花の形をした木の実のクッキーとポプリのセット

それらを入れた籠を家へと届けに行きつつ。
見つかってしまえば少し不器用に笑って渡すのだろう。
(-58) toumi_ 2022/04/01(Fri) 5:33:21

【人】 行商人 テレベルム

>>26 ラサルハグ

「今の目的はそうだ。土産になるものを持って帰るのを目的としている。
 故郷は若干鎖国気味だが俺がいればはいるのはかんた、
 ラサルハグ? 近い
近い
近い


突き飛ばしたくなる手を必死に押さえて顔を背ける。
とんだ天然が付きまとうようだ、おかしいなこんなはずではなかったのに。

「やめろ、色々、ストップだ!!
 ……服が汚れるぞ、まったく」

うる……黙っ

 ……き、気遣ってくれてどうもありがとう……。
 もう気にされた方がましかもしれないが
 下手に演技しても無駄だろう。なるようにさせる」

「……お、お前は……俺の本心を察しながら
 ほどよい距離でいてくれ……。頼んだぞ、……頼んだぞ」

フォローの仕方に距離感、難儀な関係になるとこの瞬間に気づく。
未来を察してしまったが嬉しいものは嬉しいので。
困ったように、喜ぶように。
ため息をつきながら頬を緩ませていた。
(27) toumi_ 2022/04/01(Fri) 10:49:57

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「なるほど、そうだな……
 ──じゃあ、また一つ。"約束"ということにしようか?」

ユピテルという旅人は、約束は守るたちだ。
それが単なる口約束であったとしても、
多少の不手際はあっても。約束そのものは破りはしない。

毎年春にはこの街を訪れると決めてはいた。
それはあなたと約束を交わす以前からの事で、それでも。
絶対にこの街でなければならないような理由は無かった。
気が向けば、いつでも他の街に行く事はできた。

それでも、約束を交わしたあの日から。
この街を訪れなかった春は一度もなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つまるところ、この風の子はそういう奴だった。

「たとえば何処に行きたいだとか、何かしたいと思った時は。
 私は行動に移す前に、ちゃんと君にも意見を尋ねる事にする。
 それで、君も何か行動する前には提案という形で伝えてくれよ。
 これなら君も私も置いてけぼりにはされないだろ?」

互いに互いの考えを聞いた上で、異なる道を行くとすれば。
それは互いに納得した上で、違う道を選ぶという事だ。
まあ何も、いずれそうなる時が来るとは限らないのだけど。
(-59) unforg00 2022/04/01(Fri) 17:03:29

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「だから、出立の日が決まったらちゃんと教えてくれよ?
 置いていかせるなよ、なんて言った以上はさ。
 何なら今ここで指切りでもしようか!」

なんて、苦笑いにいたずらな笑みを返して。
投げ掛ける言葉は、あくまでも冗談じみたもの。
事ここに至ってなお一人で行ってしまうとは思っていない。

どのみち、街を発つ者が居れば、きっと。
親切な"風のうわさ"が教えてくれるだろうから。
そういう意味でも、何一つとして心配してはいない。

「君の土産話が一つでも多くなるように、
 そして私の楽しみが一つでも多くなるように。
 ──我が友よ、なあテレベルム!
 互いに退屈する間も無い旅にしようじゃないか!」

そう言って浮かべた笑顔はもう既に随分楽しげなもので。
穏やかな春風がまた一つ、坂の上から下へ吹き抜けていった。
(-60) unforg00 2022/04/01(Fri) 17:04:09
 




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