情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼我は死なぬ そなたを置いていきはせぬ だがみつきを殺したのは我だ [ 抱き締めていた力は抜け それでも彼の体温が失っていくことがわかる。 やがて命の鼓動を感じなくなった時。 山に怒号が響いた。 大地を揺るがすほどの大きさに 近くにいた人間ならば 鼓膜は破れ血が噴き出すだろう。 ] (D28) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:43:45 |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼[ 山が唸る。穢された怒りで。 音もなく、人間の首が一つ飛んだ 鬼の近くにいた人間だ。 血が噴水のように噴き上がる。 真っ赤な鮮血が松明の灯りと一緒に落ちる。 また一つ。ぽとり、ぽとりと落ちていく。 操られている人間は無反応だ。 だが赤い華は次々に咲いていく。 恐怖もなく死を迎えられたのはそこまでだろう。 次の瞬間”かまいたち”が人間を切り刻む。 四肢がバラバラになっても意識がある人間の 頭を踏み潰す。 ] (D29) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:43:56 |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼[ 己の巫子を抱えたまま 矢に貫かれたままの二人。 鬼は立ち上がり歩き出す。 松明の火は消えることなく人間の手から離れ 山に火がついた。 辺りは炎で明るく灯され その炎の中を歩く鬼、逃げる人間を映し出す。 ] (D30) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:44:08 |
![]() |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼この地に、この山に人間はいらん 足を踏み入れた者すべてを許さぬ [ 人間側も反撃し、破魔の矢を放つも 今の鬼には届かない。 我先にと馬に乗って逃げる人間の首を 指を少し動かして 刎ねた。 ] (D32) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:46:23 |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼 人間とは脆く弱い 指を少し動かすだけで死んでしまうではないか ハハッ、ハハハ……! 楽しいなァ 人間などただの肉塊だ [ 炎が山を 赫 く染めるやがて人間全てを惨殺した鬼は ふらふらと壊れた祭壇へと向かう。 ]* (D33) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:46:27 |
![]() |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼 ── 祭壇 ── みつき そなたと初めて会った場所だ 此処は祭壇。儀式の場 さあ、我が巫子よ。お別れだ そなたの魂、山にもくれてやらぬ (D34) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:03:51 |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼 我、月迦嶺鬼の名のもとに この御魂を輪廻へ還す 豊葦原の千五百秋の瑞穂の国 万劫末代の末 賽来するその時まで 我の記憶の一部を以て その御魂を守り清め穢れを払おう (D35) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:04:07 |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼[ みつきの体に手を翳し、魂を浮かび上がらせる。 その魂は小さく尽きようとしていた。 出来るだけの力をその魂に込める。 記憶と心の一部を込めれば 消えそうな魂は眩く輝き、 そして 空へと昇り溶けていった。 ] (D36) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:04:19 |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼ぐ あ゙っ…… ふっ、 ゔ……( 心の一部を渡した。 直に自我すら保てなくなり 修羅となるだろう。 憎しみのまま山を滅ぼすか 人を根絶やしするか いづれにせよ、我の意志はここまでだ。 ) (D37) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:05:09 |
![]() |
![]() | 【秘】 月迦嶺鬼 → 御供三樹[ 一方的な深い口付け、 魂の抜けたその体に触れていく。 熱の感じぬその体に己の痕をつけ、 最後にその体を貪った。 骨も肉も。 己の口が赫く滲んでも 血を啜り、肉を噛み、骨を砕いた。 その姿は人を喰らう鬼そのもの。 援護に駆けつけた人間がみたのは 人を食べ、修羅となった悪鬼 恐怖に叫び声を上げ逃げる人間を 人睨みすればその人間の頭は破裂し 時を遅くして頭を失った体は数歩移動し倒れる。 ] (-23) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:08:06 |
![]() |
![]() | 【雲】 月迦嶺鬼[ 赫い、全てが 一度目は瘴気に侵される山から瘴気を取り込んだ罰。 二度目の禁忌は──── 己の巫子を食べた罪。 ] (D38) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:08:19 |
![]() |
![]() |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新