【人】 学生 ガラーシャ― 国境の街への誘い ― [それは、ある日の昼下がりのこと。 アンドレアスとはいつも、街中で偶然に会うことをどこか楽しみにしているところがあったが、今日は、珍しく自分から、街をうろうろして彼の姿を探している。 そして、会って二回目、まだろくに話す内容すらわからない頃に二人で行ったあの喫茶店の前で、無事、彼を捕まえることができた。] あ、アンディさん。 [手を上げて、声を掛ける。 そして、手に持っていたチラシを彼に見せた。] あの、突然なんです…が。 アンディさん、サルハド、って、行ったことあります…か? [ついこの間行ったばかり、などという話なら、チラシをひっこめるつもりだが、まずはそのまま話を進める。] (60) wallander 2021/09/26(Sun) 22:44:06 |
【人】 学生 ガラーシャどうも、今月末にここから、ほぼ、直行の馬車を出す、みたいで… 同乗者を、安く募集している…ようなんです。 帰りも同額で帰ることが出来る、みたいで。 もし、良ければ、一緒に、行ってみませんか。 …母との旅の途中に、寄った、街なんです。 通ってきた砂漠地帯も、近くて。 [一度酒に任せて話した話を、彼は憶えているだろうか。 精霊の姿を見た場所は、もう少し砂漠側の小さな町を越えた所だが、それでも、近くまででも今行けば、また何か違うものが見えてくるかもしれない、との気持ちもあった。] (61) wallander 2021/09/26(Sun) 22:45:57 |
【人】 学生 ガラーシャそれに、アンディさん… もう、ここを拠点にした旅も、そろそろ終えて、別の場所に、旅立つんです…よね。 [ずっと前に喫茶店でした話。>>54 二年か、三年はここを拠点に旅をする。 その話を聞いて、思わずこくりこくりと肯定の頷きを返したものだ。 あと二年以上も話をしやすい…知人と一緒に居ることが出来る。 単純に、嬉しかった。 けれども、二年など、あっという間だった。 自分はいよいよ研究テーマのまとめの時期に入り、彼は…友人はグラジアを離れる時が近かった。 この旅を、研究テーマの大きな柱にしたいのと同時に、彼がこの二年以上、この街を拠点にしていた「旅」を、彼の旅立ちの前に一緒に味わってみたかった。] (62) wallander 2021/09/26(Sun) 22:47:09 |
【人】 学生 ガラーシャお金は…もう少し、近場への旅と、そんなにかわらなそうです。 あとは、日にちの余裕があれば…なんですが。 アンディさんの、いつもの、「旅」に、一度一緒に行ってみたい、な、と思っていた、ので。 [最後に、とか、思い出に、とはあえて言わない。 そもそも、一度グラジアを離れるとはいえ、仮にも王都。 他国への中継地という意味でも、案外アンドレアスもすぐに戻ってくるかもしれない。 と、そこでふと思い出したように加えた。] あと、アンディさん… 腰痛って、ない、ですよね。 夜は、中継地の宿に、泊まるとはいえ、3日近く…ぶっ通しの馬車旅に、なりそうなので… いや、腰痛ありそうとか、思ってるわけではなくて。 うちの祖父が、半日以上の馬車NGだったりする、ので… [年上を気遣ったつもりが、ややどつぼにはまっていた。]** (63) wallander 2021/09/26(Sun) 22:49:48 |
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