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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【独】 デッド・ベッド ヴェネリオ

/*
ここで、テンゴ。まさかの
骨噛み
くん!?
そんな、そんなことがここでわかることはあるか?
きかね〜〜〜わこんなこと。だからロッシから情報もらってたんかお前!!
(-435) toumi_ 2022/08/23(Tue) 19:01:43

【独】 デッド・ベッド ヴェネリオ

/*
ヴェネリオとロッシとは実質マブ。(半分妄想)
いやまじでなんか、サービスの秘話もらっちゃったよな。
お問い合わせはして、仲良くてもいいって聞いてたけど。
あれCVついてたよ。CVついてた〜〜。勘違いオタクしちゃお。イメージカクテルつくって飲んでるやつ。
いや、あれなかなかやばいやつだったな。
(-436) toumi_ 2022/08/23(Tue) 19:04:10

【秘】 花で語るは ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ

非常灯だけが病室を照らす、深夜を回って明星さえ落ちてしまった宵の内。
足音を立てずに歩くのも、人のいない間を縫って歩くのも得意だった。
けれども朝になってしまえば、何かがあったというのは知られてしまうのだろう。
何処かで誰かと交戦をして、手傷を負った体からは長い間隔で血が滴っている。
死ぬことは出来なかった。死ねないだろうとは思っていた。
それでもどうしても今、此処に来なければならないと決めて、足を踏み入れた。

既に冷たくなって久しい体は、生きて笑っていた時とは同じようにも違うようにも見えた。
乏しい明かりの中に横たわる貴方の傍に立って、見下ろして。何も言えずに佇んでいた。
もうあと一歩もない場所に貴方が居る。だのに突き放しさえ、してくれやしない。
自分以外に動くもののない部屋の中で、しばらく自分の心臓の音だけが聴こえた。
幾許か振動にも似た音の鳴った頃にやっと動いた手が、かすかに貴方の指先に触れた。
熱のない感触をたしかめた瞬間、肘を伝って肩まで震えた。ひどく、恐ろしかった。
死んだ人間に触れるのだなんて初めてでもなんでもないのに。

「、ふ」

少し喉が動いただけ。ちょっと呼吸いきをしただけだったのにも関わらず、たったそれだけで、
それまで抱えていた何もかもが崩れ去ってしまったかのように、瞼の内から涙が零れた。
痕跡を残すヒットマンだなんて、その有り様としては失格だ。
誰にも知られず、悟られずにこの場を後にすべきだった。そのはずだった。
けれども溢れて顎まで伝う涙を拭うことさえ忘れたように、寝台に手をついて。
まだ夏の気温の下、死体の置かれた部屋はもっとずっと管理されているだろうか。
どちらにせよまだ死後硬直の緩解しない指先を握る。蝋のような感触だった。

「先生、」

(-442) redhaguki 2022/08/23(Tue) 19:48:34

【秘】 天使の子供 ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ

喉から溢れ出した音は涙声のせいで不鮮明だった。耳のある者が居たとて、聞き取れやしなかったろう。
ほとんど崩れ落ちるように、白いシーツを握り込む手に体重が掛かった。小さく寝台が揺れる。
行き場を失くした涙が落ちて、床に僅かな血が溜まり始めてそれでも尚、何も起こらない。
動くものはない。誰一人。自分以外は、何も。
堰を切ったように泣きじゃくる顔はひどいものだったろう。息をするのも苦しいほどだ。
泣いて、泣いて。そのせいでやっと、凍りついた喉が開いた。吐いた息は全て嗚咽に替わった。

「……先生、なんで、……置いていかないでよ、頼むよ……
 オレを傍において、連れて行ってよ。どうしたら、よかったんだ……」

あの日、貴方に最後に会った日。本当は貴方を殺すつもりだった。又は、殺されるつもりだった。
貴方が最後に見るものが自分であればいいと思ったから、もしくは、逆ならばいいと思ったから。
幼稚で独りよがりで、相手の都合など何も考えてやしないろくでもない考えだ。
けれども本気でそう考えるほどには、誰が死ぬかもわからない状況下で追い詰められていた。
耐えられなかった。ほかの誰か、何かに貴方を奪われてしまうことが。居なくなることが。

固まったままの指を何度も握り直して、手を添える。いつか握り返されたときのように。
そうすれば、熱を移せばまた動き出すのじゃないかと試すように何度も、何度も。
手の中でろくに動きもしない関節を包み込んで、頬を寄せて。指先に口付けた。
思慮深い頭の働きなど、もうほとんどしてやいないのだろう。泣いて酸欠の頭では手一杯だった。
ただ、目の前の貴方がもう二度と動かないことを受け入れられないように触れ続けた。
それだって稚拙で弱々しく、自分のことばかり考えているのがわかるような行動だ。
けれどもそれ以上の何にも踏み出せない、馬鹿馬鹿しいほど些細なものだ。

「何も、手に入らなくったって、いい。もう望んだりや、しないから。
 生きて、あってくれるだけで、……それとも、オレが、殺せなかったから?」

結局は貴方にとって満足の行く終わり方だったのだとしても、男には伝わらなかったから。
ただ勝手にこうして己の不足を責めて、苦しんで。動かない体に、瞼に唇を寄せて。
生きている間に伝えられなかったものを今更に語るように、乾いた唇にも、同じようにした。
(-443) redhaguki 2022/08/23(Tue) 19:50:22

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

交わる指を見つめ、小さく吐息を零す。
それに含まれた感情の名前はまだ見つからない。
……それでも、今はそれでいいのだろう。

離れていく指のその全てを見届けて。
乱される髪に温かな感情を抱く。

「──…この命、家族ノッテのために。
裏切ることは、ありません」

いつものように真っ直ぐに見つめるのは。
感情が薄いなりの表現だ。

心からそう思っていることを、伝えるための。

拾われたあの日から、道連れになる覚悟は出来ている。
例えあの日にただ頷くだけの子供だったとしても。
心のどこかで、そう考えていたはずだから。

(-448) sinorit 2022/08/23(Tue) 20:10:14

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

貴方の言葉は、夢物語だ。ない未来が描かれている。
それでも、どこかそれを現であればと願うのだ。

叶わないと知っていて。
それでも約束や願いを止められない。

だから。……だから。
ゆったりと頷いて、その夢物語を想像しよう。
信じるには難しく それでいて、優しい夢を──…。

「……趣味、は………分かりません。ですから、ヴェネリオ様と。
…………一緒に、探したいです ね」

貴方の趣味を知っても目を瞬かせるだけ。
それから、どんなものを見ているのか問いかけてみたり。

お菓子は頼まれれば作ろう。
上手く出来たら皆で分けて、そんな様子を眺めて。
叱る声に笑って、"たのしい"その日々を 過ごしていこう。

その夢に切なさを抱き、温かさを得ながら。
交じりあった熱を握りしめ また小さく吐息を零した。
(-449) sinorit 2022/08/23(Tue) 20:10:53

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 天使の子供 ソニー

同じ景色を見られないならば。
隣にいることが許されないのならば。
昔の馴染みに託されたその命を守ることが生き甲斐だった。


顔は綺麗なまま、男は終わっている。
しっかりと調べると死ぬ直前に薬物を服用していた痕が見られたが、死因に変わりはない。

ファミリーに嘘をついてまで貴方を守ってやりたかった。
一人でも生きていけるとその小さな背中に期待をかけすぎて、
もうその心が擦りきれてるなんて思いもしなかったんだ。



「     」


死人は何も語らない。
静寂が部屋を包み込み、墓場のような冷え冷えとした気温はあなたの熱を奪っていく。

その心は俺だけのものに出来なかっただろう?
若くもない、力に歯向かえない家族一番の男が。
たった一人ですら手に入れやしない。
あいつには、家族も友達も子供たちも仕事もあって
その生活が、合ってるんだと思い込むしかなかった。


男は酷く狡い賭けをしていたのだ。
食事のあとは家にでも招いてやろうかと思い、貴方が寝床で背を見せたならその背中に銃を向けるつもりで。
しかしあの日もし本当に共にありたいと願われたのなら、命ごと全部やろうと。生きるか死ぬかすら委ねてやろうと。

本当に、愚かな賭けの向こうでこんなことになるなんて思っていなかった。奇跡はどこかに転がっていたのかもしれない、しかし、そうじゃなかったのがこの世界だ。
(-453) toumi_ 2022/08/23(Tue) 20:32:37

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 天使の子供 ソニー



こんなに小さな手も握り返せない。
こんなに小さな体も抱き返せない。
それは男にとって無念であったが、
その体は語らず沈黙をしている。


もし辺りを見る余裕があったのなら、サイドテーブルにくしゃくしゃの紙が広げておいてある。
そこには"何か"を予約している領収書があり、
孤児院の住所、あなたの誕生日とされている日付の羅列が向こう20年分記載されていて、それは遠い各国の"店"から届くようになっていた。


あなたへの遺書も愛の言葉ひとつ送らなかった男は
未来の花に全ての想いを込めて眠りについていた。
(-454) toumi_ 2022/08/23(Tue) 20:33:53

【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ

当たり前じゃないですか。
寂しいですよ。

そう言いたいのに、うつら、うつらと目が細まる。
まだ眠りたくない、まだ、離れたくない。
襲い来る睡魔と戦いながら、その話を聞いているだろうか。

「待ってて……くださる、ん、ですか」

自然と目が閉じられて、開く時間が少なくなった。
低い声が耳の奥に響いて、なぜだか無性に泣きたくなる。

「はい。必ず――……必ず、貴方を追いかけます、から、
 だから……俺をお側に――――――」

額に何かが触れた気がする。
柔らかくて、優しく甘い何かくちびるが。

だけどもう、何も返すことが出来そうもない。
どうやら俺の居場所は、ここではないらしい。
貴方はきっと、それを知っていたからこそ送り出してくれたんだろう。

あぁ、なんて最後まで甘い人なのだ。

――――ありがとうございます。
そんな貴方だからこそ、俺は、貴方が好きでした。
(-455) eve_1224 2022/08/23(Tue) 20:35:09

【秘】 天使の子供 ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ

胸に灯った火がいつからそこにあったのかはわからない。初めは見えないほど小さな星火だった。
けれどもこの瞬間に至るまで、その命の尽きるまで、ずっと男の心は貴方のものだった。
貴方だけのものだった。絶えず、揺れることさえなく。ひとつきりの持ち物だった。
だからきっと、そこに違えがあったのだとするのならば。それは隠し続けた青年のせいだったのだろう。

交わした口付けはほとんど触れるだけのものだった。それで精一杯だった。
或いはあの日手を引かれていたのならば、重ね合う熱はもっと暖かなものだったかもしれない。
涙が皺に滲みてうっすらと水気を増す。それも僅かな隙間に吸い込まれて、失くなってしまった。
ほんの小さな現象でさえも、まるで二度と青年が貴方に与えられるものなど無いことを示すようで。
唇を重ね、指を触れればそうするほどに、もう異にされた幽明境を感じられるようだった。

もっと移り気で、気軽で、只々の別れとして思えるくらいのものであれば良かったのだろうか。
そうであればこんなふうに貴方を心配させ、呆れさせてしまいそうな別れをせずに済んだのか。
ぎゅうと、最後に指を握り込む。もう血の通わない指の肉が、少し潰れて痕がついた。

「……、こんなことしたら、怒るかな……」

ぼんやりと、浮かされたように曖昧な言葉が唇から出る。涙を吸って、息がし辛い。
懐から取り出したのは、いつか街中で誰かと交わした話題の中にあったもの。
アーモンド希望の花の枝を象った、プラチナの指輪だった。
小さく散りばめられたジェイドは己の瞳の色。それもまた、独善的で幼稚なものだ。
貴方の指にそれがあったなら、いつでも貴方を感じられるかもしれないと、そう思っていたのだ。

少し、貴方の指にはほんの少しだけ小さな指輪。きっと合わないと、買った時は思い返していて。
やっぱり上手くはまらないそれを無理やり、左手の薬指へと添えた。
誓い合わずに一方的に押し付けられたものに、どんな価値があるというのだろう。
(-464) redhaguki 2022/08/23(Tue) 20:50:38

【秘】 天使の子供 ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ

部屋の中の僅かな光が、貴方の薬指で輝くほんの小さな色を照らしてキラキラとしていた。
それで、何か区切りがついたように、終わりを見出したかのように。
指輪に、唇に。もう二度と開かない瞼にもう一度ずつだけキスをして。

去り際に見たのは、サイドテーブルの書き置きだった。
小さく、けれど長く、今までの多くが書き綴られていたのだろうくしゃくしゃの紙を手に取る。

「……知ってたよ。遠い国から、あんなに正確にこの国の季節の花がわかるわけないんだ。
 花屋の店主さんがさ、そう言っていたから。そう、教えてくれたんだ」

貴方から託されたものは、本当は気付いていたはずなのに。
この結果はいずれ伝えるべきものを先延ばしにしていた罰なのだろう。
見下ろした表情に、最後に一度だけなんとか笑い返そうとして、うまく笑えなかった。

「さようなら、……先生。オレの、ヴェネリオ」

最後まで果たして、青年の声は大気を震わせられただろうか。
自分じゃ聞けなかった、わからなかった。貴方が教えてくれたならばいいのに。
もう叶わないことを思い浮かべて、貴方の部屋を後にした。
(-466) redhaguki 2022/08/23(Tue) 20:55:11
 




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