教会住みの娘 エヴィは、メモを貼った。 (a45) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 14:48:16 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ 取り落としそうになった花瓶を咄嗟に 抑えてくれる手。>>192 滝のように吹き出す冷や汗を手の甲で 拭おうとして、ほんの僅か、 その人の手が触れました。 ぎくり、と手を引いてしまいましたが、 気を悪くされませんでしたでしょうか。 その方の手は、弦楽器を奏でると仰るその手は、 私のがさがさと荒れた指や、 袖で隠した痣とはあまりに遠いところにある、 美しいものでした。 待っている、と告げる、言の葉。>>192 目を伏せたまま、今度は首を横に、 次に縦に振りました。 その方がどのようなお顔をされていたかは 見えないまま。 それでも久しく聞く優しく響く声色は、 私に束の間の暖かさをくれたのでした。 ]* (260) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 15:16:14 |
【独】 教会住みの娘 エヴィ/* いやあれよ 最初考えてた設定はエヴィが神父頃すか 頃されるか どっちかかなって思ってたのよ バッドエンド厨だからさ← だけどアメリアちゃんにまで手を出すとなると もう許すまじってなりますね(にっこり (-85) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 15:51:28 |
【独】 教会住みの娘 エヴィ (-87) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 15:56:29 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ 誰かと共に音を紡ぐということは 初めての経験でした。 その伴奏がピアノという楽器なのはもちろん、 こんなにも大勢の前で歌うことも、 音が畝るように共に響き合い、 竜巻のような突風を起こす感覚を知ることも。 加えてその方が奏でるピアノの音色は、 人の悲しみや喜び、怒りや楽しみに そっと寄り添って、まるで母が広げる 毛布のような、そんな心地良さがありました。 と、そう願うほどに愛しくて (289) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 22:05:06 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ …けれど当たり前に訪れる、終わりの時。 最後の音を連れて去ってしまう風を、 じっとりと汗に濡れた掌で掴めたらと 無意識に手を伸ばせば、茜から藍に変わる空に 星が輝くのが見えました。>>269 あぁ、やっぱり掴めなかった、と ぼんやりしている頭に、遠くから迫りくる 地鳴りにも似た歓声が聞こえ来て。 こちらに手を伸ばして、抱きしめてくれようと する姿>>272が見えれば、私もおずおずと 両の手をその方の背に回して。 ( 人に抱きしめられたのは、一体いつぶり のことでしたでしょうか…) 送られる言葉を一言も聞き漏らすまいと、 その方の胸に包まれたまま、うん、うん、と 頷いていました。 ] (290) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 22:08:22 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ 辺りを見渡せば、皆が立ち上がり拍手と歓声を 送ってくださるのが見えました。 けれどあの、異国の演奏家の姿は 見つからなくて>>277。 …ほんの少し、残念に思ったのです。 そうして暖かい懐を、名残惜しい気持ちで 離れれば、微笑みと共に伝えられた、 彼女の名前。>>273 ] (292) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 22:10:14 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ…メイレン様。 私はエヴィと申します。 本当に、本当にありがとうございました。 一生の想い出が出来ました。 お気遣いありがとうございます。 大丈夫、教会まではすぐですから。 [ そう、伝えて。 もう一度、その胸に飛び込んで抱きしめて 貰いたいと思う気持ちをぐっと堪えて、 深く頭を下げて、くるりと踵を返しては、 人混みの中をすり抜けるように。 宮廷を、夢のような時間を、後にするのでした。 ] (293) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 22:11:57 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ (294) yukiyukiyuki 2020/09/23(Wed) 22:14:45 |
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