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【人】 瑞野 那岐誰が見ても憧れのヒーローでしたよ。 おつかれさまでした。 [深く長い溜息は、安堵も混ざっているのだろう。 仮面を外した彼を今は緩く、背を撫でて労うように。**] (15) milkxxxx 2023/12/30(Sat) 4:07:02 |
【人】 高野 景斗[ 生放送での出演、とは。一回限り。 失敗が許されないという緊張感が尋常ではない。 舞台の仕事も、少しだけは経験があるが 基本的に現役時代はドラマや映画が仕事の中心だった 新米だった己は言われるがままに ではあったが、監督の納得がいくまで、 撮り直すのが当たり前で、その中で研鑽していく。 勿論予算や天候の都合上、一発撮りの事もあったが 概ねは一度くらいの失敗は誰にもあること。 ――だがそれを、生放送されては堪らない。 なにせこちらはほぼほぼ隠居の身だという 自覚がありながら、"お願い"されて、 重い腰を上げた という有様だ。 その身で失敗、など許されやしないし 興醒めさせては、了承した意味がない。 ] (16) はたけ 2023/12/30(Sat) 15:48:57 |
【人】 高野 景斗[ クリスマスの日の朝、眠たげな恋人に 見送られてから大晦日まで会うことは なかった。それは意図的にでもあるし、 多忙を極めたこともある。 それは仕事だから、だけではなく。 この出演をなんなら自分より、喜び 楽しみにしてくれている存在が居たからこそ 頑張れた、のは間違いない。 綿密な打ち合わせ、稽古 完璧な位置取り、体に染み付くまで 夢に見てしまうまで、繰り返し続けたお陰で 本番の反響はすごかった。 曲が終われば、出番が終わる。 最後の一音が終わった後、 一瞬静寂に包まれたと思ったら 割れんばかりの歓声が響き渡った アナウンサーから、注意が入るほど。 ] (17) はたけ 2023/12/30(Sat) 15:49:09 |
【墓】 高野 景斗[ 勢いのまま、ただいま、おかえりの と枕詞が着くには、熱っぽい口づけを 繰り返す。 外気に触れて冷たくなっているであろう 唇は、君の熱を奪うように、熱くなっていく。 キッチンからは彼が丹精込めて作ったであろう 料理の良い匂いがしている。 リビングからはつけたままのテレビの音が 僅かに漏れ聞こえている。 玄関の壁掛け時計の針が時を刻むのと 口内を好き勝手暴れるが故に漏れる水音だけが 響いて、 ] ――ン、……ふ [ あたたまる、どころか熱を上げ始めたあたりで 名残惜しげに、唇を離した。 ] (+29) はたけ 2023/12/30(Sat) 15:49:36 |
【墓】 高野 景斗 テンション上がっちゃって、つい [ このまま、温めて、と寝具に転がすことも 少しは頭を過ぎった。この次は、という約束も ついでに掠めていくけれど。 明日は元旦で、今夜はまだ、長い。 ] 続きはあとでね [ そう言って体も離すと、ゆるやかな仕草で コートを脱いで。* ] (+30) はたけ 2023/12/30(Sat) 15:49:48 |
【人】 瑞野 那岐[先程見ていたテレビの彼と同じはずなのに 眼の前の彼は全く印象が変わって見える。 依頼があった時は渋面を作っていたけれど、 会場で起きた歓声や、あのアーティストの喜びよう、 それに、達成感に満たされた彼の今の表情を見れば 背中を押して良かったように思えた。 準備期間には長く、時間がかかったけれど。 その分も含めたつもりで背を撫でれば、 不意にぐっと彼の腕の力が籠もる。] (19) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 0:06:49 |
【墓】 瑞野 那岐? ……──んッ、 ぅ、 [顔を上げると同時に唇がぶつかった。 驚きに微かに上がった声は、すぐさま舌にこじ開けられ 送り返されるように喉奥に注ぎ込まれていく。] ン、……ん、っ、……ぅ、 〜〜、ッぁ……んんッ、…… [一瞬ひやりとした唇はすぐに温度を分かち合い、 舌を絡め取られ、口蓋を擽られ、身体が震えた。 重ね合わせる角度を変える度に呼気を逃して 声が漏れる。ゾクゾクする。] (+31) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 0:07:05 |
【墓】 瑞野 那岐[先程まで聞こえていたテレビの音が遠くなる。 とろ、と瞼が落ちてきて、 腰に力が入らなくなってきて、膝が落ちそうになる ──ところで、ようやく唇が解放されて。] ……っ、 は……ぁ、 [惜しむような声を漏らして、彼を見上げた。 突然の情熱的なキスに翻弄されて まだぼうっとした頭がついていかない。 てんしょん、と彼が口にした言葉を繰り返し じわりじわりと、大仕事を終えた興奮からだと理解して。] (+32) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 0:07:29 |
【墓】 瑞野 那岐[ランナーズハイ、みたいなものだったのか。と。 思えば、翻弄された自身が恥ずかしくなる。 キッチン前の通路で、齎されたキスだけで 膝が崩れそうになるくらいになったのはきっと、 彼のランナーズハイだけが理由ではないから。 すれ違いざまに続きを仄めかされる。 それは、どういう意味なのだろう。] 続きって、……、 [自然に脱いだコートを受け取ろうと手を伸ばしながら、 言いかけて、澱み、言葉を切った。 これで、聞いてしまったら期待しているみたいじゃないか?*] (+33) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 0:07:39 |
【墓】 高野 景斗 約束したでしょ? うんと、気持ち良いことしようねって。 忘れちゃった? [ くすくすと笑って脱いだコートをハンガーに 掛けると、イブの夜の約束、を口にする。 ] 今すぐ、でもいいんだけど。 そしたら朝まで離してあげられないだろうから 夕食、食いっぱぐれちゃいそうだよね [ 体型維持のため、もあるし、 本番で満腹で体が重い、なんて無様を 晒せないから、最近食事は控えめを心がけていた つまり、 ] 那岐くん、夕飯作ってくれてるって 思ってたからすごく、楽しみにしてたんだ [ わりと、空腹であるので。 ] (+35) はたけ 2023/12/31(Sun) 1:04:27 |
【墓】 高野 景斗 お風呂、もう済ませちゃった? まだなら夕飯の後、一緒に入ろうね [ なんでも無いことのように、そう誘いかけて、 仕事着から部屋着に着替え終えると、 テレビの方へ視線を向けて、なんとなく 悔しげな表情を浮かべる。それに、 気づかれたとしたら ] ……二時間早く、帰れてたらなぁ [ 大変子供っぽい口調で、 ] 繋がったまま、年越ししたかった [ さらりと口にした。 無理だろうとは思っていたが、 ] (+36) はたけ 2023/12/31(Sun) 1:04:52 |
【墓】 高野 景斗 来年は、そのつもりでいてね [ と、新年そうそうに、煩悩塗れの約束を 一方的に取り付けると ] あけまして、おめでとう 今年もよろしく。 [ 食卓へ着こうとしただろう。* ] (+37) はたけ 2023/12/31(Sun) 1:05:06 |
【墓】 瑞野 那岐[受け取ろうと伸ばした手は空を掴むだけ。 行き場のない手を下ろしながら、 通り過ぎていく声を聞く。] 約束? …………ぁ、……あー [きょと、と一瞬疑問符が浮かんだものの、 後の言葉が続けば、すぐに理解はできたので。 意味のない母音を伸ばして、視線を泳がせた。 朝まで、という宣言に嘘はないのだろう。 実際にそういった日がないわけでもなかったし。 夕食というにはあまりにも遅すぎる時間。 時計を見れば長針と短針が今にも重なるところだった。 一年が、終わろうとしている。] (+38) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 12:40:44 |
【墓】 瑞野 那岐[テレビの中では除夜の鐘がまだ鳴り響いている。 煩悩を消すという鐘が聞こえる中で、 こんな話をしていると怒られてしまうだろうか。 キスで上げられた熱が頬をまだ赤く染めている。 いくつめか分からない鐘を聞きながら、 テレビの中のアナウンサーが新年を告げた。 部屋着に着替えた彼がくつろいで呟く声に戸惑う。 けれど。] お風呂は先に済ませましたけど、 ……その、 ……じゅんび、 してた、から。 [年末はゆっくりする為に、早めに風呂に入る習慣がある。>>10 けれど、今日早くに入った理由はそれだけじゃない。] (+39) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 12:42:37 |
【墓】 瑞野 那岐一緒に入り直すのも、いいですね。 だけど、食事も食べられてないなら、 蕎麦作りますよ、先に年は越しちゃいましたけど。 [伝えるには照れが勝り、小声で絞り出すようになった後。 入りたいなら、と顔を上げて微笑み。 ひとまず彼がお腹を空かせているのならば腕を振るおうか。] (+40) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 12:43:19 |
【墓】 瑞野 那岐あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 [新年を迎える言葉を口にして、 赤く染まった顔を隠すみたいに 足早にキッチンに逃げ込んだだろう。] (+41) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 12:43:33 |
【墓】 瑞野 那岐[準備と行っても、蕎麦は事前に出汁を取っておくくらい。 天ぷらは時間がかかるから番組が始まる前に 揚げていた大きな海老がラップに包んである。 蕎麦の上に乗る主役だ。 コンロに乗せたままだったそばつゆに再び火を掛ける。 蕎麦だけでは足りないだろうかと、 海老と一緒に揚げたかぼちゃやまいたけの天ぷらは 後で蕎麦が出来上がる頃にもう一度 電子レンジで温めることになるだろう。 今の電子レンジは揚げ物もからりと仕上げてくれる。 便利な文明の利器だ。] (+42) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 12:44:17 |
【墓】 瑞野 那岐[いつもは食事を作る楽しみも、 食べてもらえる楽しみも、あるけれど。 先程口にした自身の言葉が、微かに脳裏に残っている。 彼が小さく口にした、言葉も。 蕎麦つゆが煮えて泡立つまで 小ネギを切りながら、ふと。 先程交わした、キスを思い出して。] …………、 [そっと、自身の唇をなぞり、ため息をつく。 少しだけ炙られた熱が、身体の奥で燻っているみたいだ。*] (+43) milkxxxx 2023/12/31(Sun) 12:45:19 |
【墓】 高野 景斗[ 脱いだコートを受け取るために 伸ばされた手>>+33>>+38に、小さく首を降ったのは ただでさえ諸々を一手に引き受けて くれているから、このくらいは自分で。 と思ったため。 買い出しに炊事に、もしかしたら 浴室なども軽く掃除してくれているの かもしれない。使った、というなら多分。 普段から汚さないように、散らかさないように と意識している故に、それほど大掛かりでは なかったのだろうが。 あれもこれも、甘えてしまっているなと 図らずとも似たような>>10物思いを数秒。 ――え、 結婚したっけ。 したかもしれないいやまだか、 しよう と物思いがふっと遠くに飛んでいく直前、歯切れの悪い返事が返り 物思いは霧散する。 ] (+44) はたけ 2023/12/31(Sun) 13:29:05 |
【墓】 高野 景斗 ………、気が変わっちゃったな [ コンロの火を止め、後ろからそっと両手を 制すように被さって、 ] 危ないから包丁置いて? で、手を洗って [ 親が子にしてやるように、重ねたままの手を 流し場に引いて手を洗わせる。手元付近に キッチン特有の、危険がなくなったところで、 はむ、と耳朶を口に含んだ。 何がスイッチとなり、己をこう駆り立てるのか 正直な所自分でもわからないが、 ] (+46) はたけ 2023/12/31(Sun) 13:29:47 |
【墓】 高野 景斗 いつしても、良いように 準備してくれてたって聞いたら、こうなっちゃった 先に、那岐くん食べていい? [ 問う声に甘さが滲むあたり、多分君が 何らかのスイッチを押したに違いない、とは 責任転嫁、だろうか。 ] ここで、して お風呂でもして、ベッドでも、しよ (+47) はたけ 2023/12/31(Sun) 13:30:10 |
【墓】 高野 景斗 待てなくなっちゃった [ ――いつかの日、エプロンを身に着けた君を ここで抱いた事がある、その時も、準備をしてきたと 君は言っていた。思い出せば、むく、と熱が更に 膨らんで、頭を擡げる。 ぴたり、と体が密着していれば、それに 君も気づくだろう。 そんなつもりでは無かったと言われても、 もう遅いかな、布巾でさっと拭った 手は服の裾から侵入しているし、その気にさせる 事に関しては、自信があるものだから。* ] (+48) はたけ 2023/12/31(Sun) 13:30:37 |
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