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【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネその歌声は男にとって酷く耳障りだ。 「余計な口を開くな。」 「それとも怯えているのか? 追い詰められた鼠はよく鳴くらしい。」 一睨み。 それで黙ってくれるほど、貴方は優しくないだろうが。 それきり再び、視線は紙面に落とされた。 「データの受送信の機能がある。」 「大元の親機があるだろう。どこへやった。」 それくらいは警察の方でも解析できる。 やはり目を向けないままに問い詰める。 「俺は全て吐けと言ったんだ。」 「お前には薬物についても聴取の必要がある。」 「ほかより手間がかかるんだ。さっさと話せ。」 とんとんとん。ペン先が紙面を叩いている。 苛立っている仕草だった。 この男は、マフィアが嫌いだ。 それでも────何か、貴方のことは特に気に食わないらしかった。どの発言が気に触ったのだかわからないけれど。 (-474) rik_kr 2023/09/22(Fri) 23:52:25 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「こうしなかったことで、これまで俺たちは後手に回り続けた。」 「疑わしきは罰せずなんてぬるい。」 「ノッテって奴らは」 「逃げ隠れすることだけは異様に得意だからな。」 その通り、実に独善的な発言。 偏見に満ちた狂言。一人芝居。 貴方の言葉を受けて、忠犬は。 「俺にこの役割を下さったのは」 「署長代理ですよ。」 宛ら舞台役者のように笑った。 「俺が牢にぶち込まれたのはそのためだ。」 「ノッテファミリーをこの国から排除する。」 「それ以上の正義がありますか?」 「ニコロ・カナール。」 「だから、お前と答弁している暇はないんだよ。」 「俺には役目があるんだ。この後も。」 「ここにあるのは、お前がダフネという女マフィアを殺した記録だけ。」 「それを事実だとお前が認めたということだけ。」 「お前の無実を証明するものは一つもない。」 (-478) rik_kr 2023/09/23(Sat) 0:10:03 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ貴方のまろい頬を涙が転がり落ちていく。 少年じみた首筋に玉の汗が浮かんでいる。 反面男は涼しげで、触れる手に熱はない。 けれど。 至近の双眸だけがめらめらと燃えていた。 獲物を見つけた猟犬のそれに似た三日月。 「なんで?」 明らかに、この男は笑っている。 声だけではなく視線に滲んでいた。口の端に、鷹揚な態度に、場違いな満悦と愉楽が垣間見える。 「はは」 「お前」 「そればかりだな」 まるで父親が子どもを嗜めるような口調で言葉を紡ぐ。 「まさか本当に何も知らないのか?」 貴方の。 頬に、男の手が伸びた。 そのまま。 身を引かないなら────僅か、唇が重なって。 (-482) rik_kr 2023/09/23(Sat) 0:26:16 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ男は、初めてその表情を歪めた。 貴方の在り様、考え方、それが今曝け出されて。 これが本当の貴方なのか、と。 「お前の役目なんざ、知った事じゃないな。」 吐き捨てるように言う。 気を遣った俺が、馬鹿だったのかもしれない。 「大体、俺の無実を証明するものもなけりゃ 有罪を証明するものもない 貴方をじっと見据えて笑う。 実に滑稽じゃないか。 「俺はダフネを殺したなんて一言も言ってねえし これ以上時間を掛けたって答えは同じだ。 さっさと諦めて次のお役目とやらに向かったらどうだ。」 だったら自分に無駄に時間を費やせばいい。 この愚かな法に鉄槌が下るまでの、時間稼ぎにはなるだろう。 (-484) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 0:32:35 |
【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 法の下に イレネオ「おお、そうだな。おっかなくて震えあがるね。 天下の警察サマで犯罪者がデカい顔してるから」 睨まれるとおお、こえ〜。そんな風に声をあげた。 「へぇ、そんな機能が?そりゃ知らなかったな。 機械音痴なもんでね。中に入れたのも 適当な店で買ったレコーダーだし。 最近あるだろ?『ハッキング』って奴?」 けろりと吐いてみせる。 何を、とは指定していないのが悪いとでも言うように。 「ははあ。そりゃ大変だね。簡単にストレス溜めて、 苦労が絶えないな。薬物?そりゃ調剤免許もあるしなあぁ。 おっと、だからってその辺の子供に配ったりはしないぜ。 これで『先生』なんて呼ばれてるくらいだからな、ハハハ。 俺がこうやってさっさと話す、協力的な奴でよかったろ?」 変わらず、にやけ顔で形式上は質問に答える。 実際調剤免許も捜査の一環で発見されるだろう。 これに関しては本物だ。何故取得したかと聞けば 『趣味で』程度の答えしか返ってこないだろうが。 そうして苛立つその仕草を見て、一度息を吐くと口を開いた。 「手を煩わせる気はなかったがね。 入るなりケツを蹴り、法の下に平等って言葉を忘れ、 『パパ』の盾を使ってデカい顔してるような奴に 素直に従えってのが無理筋だと思わねえ? 逆の立場ならすらすら喋るか、あんた?」 (-485) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 0:34:40 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が身を震わす度、貴方が声を上げる度、男はひとつの強い衝動に駆られた。 噛みつきたい。 噛みつきたい。噛みついて、肉の柔さと僅かな弾力を感じたい。けれど今それをするのは体勢的にも難しくて、それよりももっと繋がりたくて、 だから男は我慢していた。 ずっと我慢していたのだ。 ▽ (-493) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:05:28 |
イレネオは、腹が減っている。 (c17) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:05:44 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ静止の声はきちんと届いていた。 けれどそれだって“嫌”じゃない。 逃げることなど到底許されない。 勃ち上がったものを狭いところに挿入り込ませれば、当然擦れて強く刺激される。 その感覚が好かった。男ならみんなそうだろう。これも例外ではないから、上機嫌に息を震わせる。 嬌声と共に晒された喉が白く目を惹いて、喉仏の形に舌で触れた。そこにもまた歯型を残したかもしれない。 随分時間をかけたつもりではあっても、初めてではそう上手くいかないだろう。きっと一息には入らないから、男は繰り返し、繰り返し、浅いところを掬うようにした。そうして徐々に徐々に馴染ませて埋め込んでいく。 その合間にもこれは貴方の涙を舐め取ったり、肌に吸い付いたり、肉を甘く噛んだりを繰り返していた。それは、半ば本能的な動作らしかった。 (-494) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:06:21 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ言葉を聞いて、男は片眉を持ち上げる。 「先程。」 「ダフネのことは事実だ、と。」 言ったはずだが、と反芻。ことん、と首を倒した。 これはこんな演技じみた仕草をする男だったろうか。 「聞き間違いですかね。」 「それとも。」 「出した言葉を飲み込めるつもりでいる阿呆なのか。」 「二枚舌か。 やっぱり悪人じゃないか。」 ────奇妙なことに、男の声はどんどん小さくなった。 どころか、視線すら落ちていった。これは貴方を見ていない。 かと思うと、あろうことか被疑者である貴方から顔を逸らしすらした。 そうして身体を捻る先は後ろの棚。先程テディベアが置かれていた場所、その下段から、なにか小さな箱を取り出した。 蓋を開け中身を取り出しながら男は言葉を紡いでいく。 「狂人の相手をするのは疲れるんですよ。」 「でもそれも一理ある。時間をかけるのは得策じゃなさそうだ。」 視線はやはり落ちたまま、自身の手元に注がれていた。 (-500) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:21:30 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「ダフネがマフィアであり 警察官によって射殺されたのは事実だ。 だが、撃ったのは俺じゃない。 俺が殺したってのは一言も言ってないんだよ。」 単なる情報の錯綜なのだろう。 けれどそれは、貴方に疑念を抱かせるには十分だったかも。 「二枚舌も何も、情報を挿げ替えてんのはそっちだろうが。 …お前、何をする気だ。」 違和感がある。 普通は被疑者から顔を反らすなんてあり得ない。 その隙に脱走や痕跡の抹消を狙う事がある為だ。 余裕か、はたまた。 そんな事を気に掛けないほどに 正義の執行に気を向けているのか。 妙な不気味さを感じながらも 貴方の様子を伺っていただろう。 (-502) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:31:59 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ痛みが、甘い。 噛みつかれれば痛いのは当然だ。 割り開かれた事がない場所に、押入れられてしまえば、痛いのは当然だ。 涙を浮かべながら、懸命に耐えてるけれどそれでも痛いものは痛い。 「いた、あ、やぁ」 でも、甘い。 痛いだけじゃない何かがあるから、困る。 ”拒否”なんて、絶対に出来やしない。 腰を引かれては、更に奥へ。 一度開かれた場所は、刺激される度にだんだん喜んでいるかのようにあなたを受け入れた。 苦しい。息がうまく出来ない。でも、気持ちがいい―――― もう、自分のものを撫でる余裕なんてないから、手を伸ばしてあなたを求めた。 それは少しでも近づいてくれたらその背にしがみついて、穿たれるのを素直に甘受するための行為だ。 (-503) eve_1224 2023/09/23(Sat) 1:45:00 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ「自分のことか? 立場をよく分かっているじゃないか。」 わざとらしく嘲って笑う。 とんとんとんとん。紙面を叩く速度は段々上がる。 実のところ、この男は普段こんな風には話さない。 悪人と話すことなどないというように冷ややかな面差しを向けているのが男の常だ。 貴方の言葉のどこかがこの男の心情を逆立てている。貴方のペースに巻かれている。 「そうか。直ぐに辞表を出した方がいい。」 「『協力的』の意味も正しく知らないんじゃ役不足だろう。それに」 「お前は存在自体が教育に悪い。子どもたちが可哀想だ。」 とんとんとんとん。 とんとんとんとん。 渋面とにやけ面が向き合っている。 紙面を叩く速度は徐々に上がっている。 「お前たちには適応されない。」 「法による権利も庇護もお前たちに与えられるべきではない。」 「それを享受していいのは法を守っている人間だけだ。」 「抜け道ばかり探しておいて利用しようなどと」 「都合が良すぎると思わないのか?」 とんとんとんとんとん。 とんとんとんとんとん。 問いには答えない。 答える義理はない。 (-504) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:46:03 |
【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ「ん?ああそうか、自分の事は省みれないタイプ? そりゃそうでもなければ厚顔無恥すぎて尋問なんか 出来るわけないもんな、あっはっは」 普段のあなたを知らない女は、歌う。 「人のふり見て我がふり直せって言葉が極東にある。 あんたの辞書には書いてなさそうだな? じゃなきゃやっぱ鏡は見たくないタイプか。」 「へえ。その可哀想な子供達が頼りにしてるのが 『正義のおまわりさん』じゃない方が よっぽど可哀想だと思わないか?あ、悪い。 自称正義にはわかんないよな」 歌う、歌う。叩く音はメトロノームの如く。 言葉の切れ味はスタッカートで。歌う、歌う。 「おや?また同じ言葉。録音機を相手にしてたか?」 「爆笑モノだな。大体の奴は2回言えば理解できるが、 あんたには3回目が必要らしいや。」 「鏡を、見ろよ、犯罪者くん。 法も守れず、人も守れず、苛々だけため込んで、 次はなんだ?物にあたる?それとも人にあたるか?」 「なあ?抜け道を通ってそこに座ってる奴がさあぁ」 「"都合が良すぎると思わないのか?"」 これは、鏡のふりをしてみせる。 お前は俺だ。或いは、お前の方が醜いと、歌う、歌う、歌う。 (-508) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 2:05:22 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロさて。 遂に男は何も答えなくなった。 それは貴方と会話を行うことを拒絶する態度であって、 やはり尋問官としてあるまじき態度だ。 それでも貴方が動かないのは好都合だった。 男の手は大きく、手元の箱は小さく。 故にきっと、そこで何をしているのかはよく見えない。 貴方はこれの様子を伺っていた。 正しく何かされると予期していた。 ならば注視したのは手元であったろう。 下を向いた貴方を、今度は男が見つめていた。 ▽ (-511) rik_kr 2023/09/23(Sat) 2:16:29 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロかたん。 音。 貴方が顔を上げた時には遅い。 この男は机の向こうで立ち上がっていて。 その机に膝で乗り上げるように距離を詰めて。 そうして片方の腕は貴方の腕を掴んで引き寄せ、 もう片方の手を貴方の口元に押し当てた。 「何をする気だと思います?」 貴方が驚いて口を開いていたのならば、答えはすぐにわかるはずだ。 口腔内に小さな塊。先程までは当然なかったものが、そこにあって。 (-512) rik_kr 2023/09/23(Sat) 2:16:48 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノぐ、ぐ、と押し込むように奥へ、奥へ。 深く、貪欲に繋がろうとしてまた奥へ。 先程まで、男の手は貴方の身体中に触れていた。 指先ではなく手のひらで、温度や感触を検分するように触れていた。肉の厚みや凹凸を確認するように触れていた。 歯を立てるところを選ぶようにして触れていた。 腹を撫でた手が脇腹を通って肩へ、そこから首筋をなぞって頬へ。また食むようなキスをして味わうように舌を絡ませる。声まで食らうように唾液を啜る。 これはほとんど一方的な捕食だ。 そう見えるけれど、 貴方はこれに蹂躙される獲物だ。 あくまで合意の上。 求めている実感が強くある。 背に回った手に、求められている実感もまた感じた。 「ふ、はは」 「先輩」 それが堪らなく心地がいい。貴方の甘えすらこれは食らって。 「好いなあ……」 抱き寄せられた薄い胸にまた噛みついて痕を残す。一度腰を引けば、今度こそ長いストロークで奥までを穿った。 (-520) rik_kr 2023/09/23(Sat) 2:44:50 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ「どうせお前が唆したんだろう。」 決めつけだ。 「お前たちの十八番。口八丁で無知な子どもを誑かす。」 偏見だ。 「二回で理解出来ないのはお前の方だろう。」 「俺が法を守らないんじゃない。法はマフィアを守らない。」 「────、」 激しい音を立てて男が椅子から立ち上がったのと、 取調室の扉が叩かれたのは同時だった。 立ち上がった男はびたりと動きを止め舌打ちをする。そうして長い息を吐いてから返事をすれば、一人の警官が入ってくるだろう。 彼は何かを手に持っていた。そうして貴方の方を伺いつつ手短に男と言葉を交わし、それを渡して、また出て行った。 さて。 再び室内には静寂が訪れる。しかし状況には変化があった。 男が手の中で弄ぶそのケース、或いは瓶を、貴方は見たことがあるはずだ。 (-521) rik_kr 2023/09/23(Sat) 3:00:33 |
【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ「クハッ!ハハ、ハハハッ! 質問には答えません、相手の事はきちんと見ません、 自分と向き合う事も出来ません、 権力を振りかざす事しか出来ませんか! いいねえ、『パパ』そっくりになってきたな? あー笑える。ひとつ予言してやるよ、その内お前、 法にも署長代理にも見放されるぜ!」 見てみろよ、あいつの動き。 今ノックが聞こえる前、なにをしようとした? 所詮、法を守るとか言ってる正義面でもこの程度だ。 警察なんて肩書も、紙屑以下の嘘っぱちだ。 裏で嘘を吐き、人を嘲り、笑い、貶める。 そうとも、誰も彼も信じるに値しない。 「――その程度なんだよ、お前の正義も、法も。」 へらついた笑みを張り付かせたまま、口を開く。 ……正直言って、あまり見たくない物が見えているが。 それをわざわざ態度に出してやる程、 こいつに優しくする理由はない。 (-523) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 3:15:53 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ新しい玩具を手に入れた赤子のようだ。 まるで不思議そうな顔で手の中のものを見る顔はそういうものによく似ている。 それ以外への興味が抜け落ちたような、奇妙に冴えて一途な表情。 警官から何かを受け取った男はそういう顔をしていた。そういう顔をしているだけの、やはり苛烈な男だった。 へらりと笑う貴方が言葉を切る。 それとまた、ほとんど同時に。 ガシャン! 先程より大きな音が部屋に響いて、貴方はそのまま後ろに吹っ飛ばされることになるだろう。 顔面に強い衝撃。 椅子ごとひっくり返り、頭を強かに打ち、手錠で戒められた腕では身体を庇えもせず転がったはず。目の前の男がテーブルをひっくり返したのだと気づいたのはどのタイミングだろうか。どうあれきっと全身が痺れたように痛むはずだ。打ち付けた頭も方向感覚を失うだろう。それでも貴方は立ち上がろうとしたかもしれない。それくらいは出来たかもしれないが。 仕掛けた側の方が状況の理解は早いものだ。 貴方が起き上がる前に、この男は貴方の左肩を踏みつけている。 (-528) rik_kr 2023/09/23(Sat) 3:41:34 |
【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ……ああ、マズったな。処分が甘かったな。 そう考えた時には、ぐぶ、なんて湿った音が鼻奥から響く。 脳の天辺なのか、後ろか、ともかく痺れの波が 寄せては返し、きいんと耳鳴りが続く。 頭の奥では冷静に、やっぱりこうだよな、と笑う。 表情にもまた、笑みは張り付いたまま。 呂律が回らない事は口を開くまでもない、 いやそもそも口を無思慮に開けたら不味い。 せめてどれかひとつでも砕ければ、そんな考えの元 身体を起こ――せない。二度、三度と試して、 やっと左肩を踏まれている事に気付いた。 女の扱いも知らないのかよ。声もないまま、 赤く揺れる視界に映る、鬱陶しい顔に毒づいた。 (-529) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 4:03:08 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ音が響く、反響する。 聞こえすぎて気持ちが悪い。 どこから、何をされるのかまるで想像ができない。 汗と血が体から滴り落ちる。 「────うグッ!?」 ガン!硬い何かで、こめかみを殴り付けられる。 勢いを殺すことも出来ずまともに食らって、 思わずその場に倒れ伏して。 咄嗟に支えようとした手も傷だらけだから、 余計に痛みが走ってあぁぁ!と小さな叫びをあげる。 「はぁ……!はぁ……はー………」 痛みを和らげるための深呼吸。 もはや憎まれ口を叩く余裕すらなく。 見えない周囲を警戒して、残り少ない 神経をすり減らしている。 そうまでしても、何かを白状したりはしない。 (-536) arenda 2023/09/23(Sat) 6:18:54 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ反射的に、分かった。 こんな状況で口に押し込まれるものなんて 予想は容易いから。 自白剤…もしくはもっと拙い類の、薬。 口元に押し当てられた腕を引き剥そうと掴んで 体を捩って、なんとか飲み込むまいと 抵抗を見せるだろう。 薬に耐性なんてある訳がないんだから。 飲んでしまったら最後、貴方の思うつぼだ。 けれどきっと、抵抗空しく飲んでしまうんだろう。 程なくして、喉が動く気配がする。 (-544) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 8:22:41 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ文字通り、食べられている気がする。 狼にとっては、気まぐれな猫くらい美味しい餌のような存在だろう。 体中についた噛み跡は、服をしっかり着込んでも、首筋からきっと見えてしまうだろう。 けれども、茹だった思考はそれを不味いと思うことができない。 貪るようなキスも考えを、思考を溶かしていく。 もう女のように喘ぐことしか出来ずに、きゅうきゅうとあなた自身を無意識に締め付けていく。 「あ、あ―――っ、ん、っあ」 男に子宮なんてものはないけれど。 勢いよく奥まで穿たれれば、自分の中にある奥の壁にこつん、と当たった気がして。 しがみつく手に力を込めて、苦し紛れにお返しと、あなたの肩口に軽く歯を立てた。 好いの言葉が耳に届いてくすぐるけれど、それに対する反応は、ない。 もう何も考えることなんて出来ない。 ただ、高みに導かれていくだけだ。 (-552) eve_1224 2023/09/23(Sat) 9:02:49 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ笑っている。 こわい。 愉しんでいる。 こわい。 声にはまだ優しさと暖かさが残っているようにも思えるから。 だからもっと、こわかった。 そうして、指先が。 「ほんとに、し、らな、」 「ん」 肯定の意は最後の一音まで紡がれずに。 ふれる、唇にやわらかな、 「……?、??」 まるでその刹那だけ痛みを忘れたみたいに。 大きな瞳を丸くさせて、呆けた表情で貴方を見つめ。 何をされたのか分からない、そんな目をして。 けれど。 すぐ、理解する。 ──くちづけ、だ。 [1/2] (-567) mspn 2023/09/23(Sat) 10:01:08 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ「…………ぁ、」 理解したと同時に、青褪めてゆく。 ちいさなころ、なんども、なんども。 身体があついのに奥底がつめたい。 いやだった、きもちわるかった。 「ゃ……だ、ゃ……っ」 声は幼子が駄々を捏ねるそれとおなじだ。 引き剥がすために動かそうと、意識した手には未だペン先が突き刺さったまま。 あつい痛みを脳が再度知覚し始めればまた涙が溢れる。 だって、こんなのなおさら、わけがわからない。 「な、ん……で…………?」 ──どうして今、 そんなこと ができる?わからない、貴方のことがなんにもわからない。 鼓動が煩いのが痛みのせいなのか、恐怖のせいなのか。 或いはそのどちらもか。 " たすけて "と、音も無く唇が動いた。[2/2] (-568) mspn 2023/09/23(Sat) 10:04:26 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ長身が室内の光源を遮った。 逆光のせいで男の表情はよく見えないかもしれない。 概ね無表情のようなそれと、やはりにやけ面の女が向かい合っている。 貴方は解っているだろう。男がこれから何をしたいか。 男もまた解っている。貴方が解っているということを。 ここからは根比べだ。けれどそれも、貴方に分が悪い。 人は痛みに耐えられる。 痛みになら耐えられる。 大抵は、絶叫を対価に。 薄暗い顔の中で金色の瞳だけが光っていた。 裸足ならまだしも、靴を履いた状態で人体を────しかも腹や胸ならともかく肩を踏みつけるというのは難しい。肉の薄い部位では骨と関節で作られた凹凸が目立つし、靴底の形はそれに添うものではないからだ。 ぐ。 ぐい。ぐり。 だから自然、強く力を込める必要が生じる。 硬いラバーが肌に食込むだろう。骨と皮膚の間で押しつぶされる神経が悲鳴をあげるだろうか。 (-603) rik_kr 2023/09/23(Sat) 12:36:07 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレばたんと倒れ伏す姿は人形のようで滑稽だった。 どたんと立てた音は物の音のようで愉快だった。 貴方の悲鳴を聞いてこの男は楽しそうに笑った。 「あはは!」 かつり。かつり。 かつり。 早くなる足音が追うように近づく。まるで狂犬のそれだった。 「混ざってきたんじゃないか?」 「そろそろ溢してくれればいいんだが」 きっと立ち上がれない貴方の、その余裕すらないだろう貴方の周囲をぐるぐると回る。獣が獲物を追い詰める時の動き。 判断力を低下させて間違った答えを選ばせるための動き。 この犬は、貴方から答えを狩り取ろうとしている。 本当に? それだけだろうか。 男の声には、喜悦が滲む。 ────だからこそ責め苦は続くのだ。 貴方が気を失うか、男が満足するか、時間が来るまで。 貴方が床に右手を着いているなら、次に狙うはそこ。 剥き出しの指先を、押し潰すように叩くつもり。 (-607) rik_kr 2023/09/23(Sat) 12:54:09 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ体力だけはある方だ。 執念だけは強い方だ。 突き止めると決めた物事を突き止めるまでとことんやる。 そういう男の性格は貴方も知ったところだろう。そして、 その性質は今この場においては、貴方に都合の悪いもの。 既に口には入っているのだ。 飲み込まないなら、溶けるまでこのまま待つだけのこと。 しかしそうはならなかった。素直に貴方が飲み込む気配で、男はぶらりと手を離す。 そうして身体の位置を戻すだろう。しかし席にはつかないまま、再びの無表情で貴方を見つめている。 実のところ、男自身もこれが何の薬なのかは知らない。 これは今朝、あるマフィアから押収されたものの一部。 内容物としては興奮剤、精力剤、自白剤、睡眠剤らしいが、 それを見分ける術を男は持たない。 だから効果を知るのは貴方が先。 盛られたのは、睡眠剤だった。 ▽ (-610) rik_kr 2023/09/23(Sat) 13:12:49 |
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