ふはっ、



［でっかい悲鳴に、じたばた大暴れ。>>15
　想定以上の反応に
　思わず吹き出しちまったじゃねーか。

　おまえと居ると、ホント飽きねぇ。］
　

　
［重いなんてのは真っ赤なウソ。>>14
　暴れられても軽々だ。］



　　　残念ながら、
　　　あんな楽しいことは止めらんねーな

　　　ま、なり手がいなくなったら
　　　オレ様が立候補してやるからありがたく思え



［尊大に言い放つと
　そっと地面に足から下し
　にやり、笑って搔き消える。**］
　

お茶会がいつまでやっているか、聞きそびれちまったよう


［でも、会えると言っていたから大丈夫だろう。
しばらくしたらまた行こう。
今はただ…

目的地は無いのだから、お散歩の足取りで。
樹々も花々も全て目新しい、外の植物はこうなのか。］

おっかあは、こんな所で暮らしていたんだね


［しのぶ姉さんは、たまおの母と一緒に売られてきたらしい。
それまではお互い支え合い生きてきたと言っていた。

風の匂いを初めて知った。
土は思っていたより硬い。
葉擦れの音の美しさよ！

硝子越しでは無い、生身が感じる自然の息吹に、たまおは知らずのうちに微笑んだ。］

［ざーんざーん…波の音。
さらさら…葉の音。
がさがさ…袋の音？>>@17］


コレサ、犬っころの赤ん坊かえ


［ビニールの音が耳について、覗き込んでみれば転がる犬が一匹。
よだれに濡れた袋をヒョイと手に取る。］


開けたいのかい？
それとも遊んでるだけかえ？

　

　　　　


［少しばかり集中していた為に
　優しき人が話しかけてくれていることに気づかず。>>@23
　気づけたとて変化は始まっており手遅れであった。］
　

　

　

　
［犬の身体が煙に包まれて晴れれば
　犬のかわりに小さな人型が現れる。］


　　　　あれっ　オレのビスケットは？


［寝そべっていた身体を起こす。
　着替えは首に巻く風呂敷の中なので
　ちんちんは丸出しである。］
　

　
［お菓子や紅茶やトマトや
　バターの匂いのするひと>>@23は
　驚いて逃げ出してしまっていただろうか？
　ビスケットの袋の匂いを辿るのは容易なのだけど。］


　　　　オレの……ビスケット……


［とるの？
　犬の姿の時の記憶は曖昧だが
　大切に食べたいと思ってたのは何となく覚えている。
　開けてくれようとしただけかも知れないとは知らず
　うるうると大きな瞳を潤ませた。*］