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人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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視点:


占う対象設定:チャンドラミズガネ

占い:チャンドラミズガネ
対象:ミズガネ、判定:黒鳴者

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

「……」

誰もいない。
やっぱりただの気のせいかしら。

ざわざわと胸がざわめくのを感じながら、それでもわたしはその場から動けずにいた。

  ​──くい、と。

籠が引っ張られたような気がして、驚いて手を離す。


「……!!!」



籠は宙に浮いて、ひとりでに机の上に吸い込まれていく。
言葉を失ったわたしは、叫び声すら上げることができずに後退をした。
本当に恐れを覚えたときは、声なんて出ないものなのかもしれない。

壁が、背中にとん、と触れた。
(-7) oO832mk 2021/10/19(Tue) 21:08:48

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

/*
寒冷現象の犯人じゃないの!やだァ!
フフ、それじゃあ任意にとても寒くならせてもらうわね。

来客の約束はないけど来客そのものはあるかもしれない状態だから、もし来たらベッドの上で寝ているところから始めさせてもらうわ!
ありがとう、ベル記……催促したみたいでごめんなさいね。kiss……
(-15) oO832mk 2021/10/19(Tue) 21:43:16
チャンドラは、部屋に紙飛行機と、赤と緑の宝石を1つずつ飾っている。
(a0) oO832mk 2021/10/19(Tue) 21:54:16

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
>2日目の夜、強大な力の干渉を受けた。

アッここに出るんだァーやっとみつけた
(-19) oO832mk 2021/10/19(Tue) 22:18:10

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
ミズガネ………
寂しいんだなおまえ、ミズガネ………
(-20) oO832mk 2021/10/19(Tue) 22:19:12

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「見たいから……そんなに簡単なこと?」

驚いたわたしは、キエをじっと見つめた。
まるで魔法のようだと思っていた。
それをそんなにあっさりと言ってしまうこと。
キエは特別な人なのかもしれないとそんなことを思う。

「……キエは不思議ね。
 自分のことを棚に上げて、『人間は』なんて言うんだもの」

あなただって人間じゃない。
少なくともわたしにはそう見えているから、肩を竦めてくすりと笑った。

「でもそうね。規律や理に縛られるのは大変。
 月に触れようとした鳥みたいに、やりたいことをやり続けられればいいのだけど」

その鳥も、しばらく月をお預けされたようだし。
規律を破ると罰があるなら、規律を守りたがるのもきっと無理はないことだと思う。
(-24) oO832mk 2021/10/19(Tue) 22:31:41

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

ひんやりと冷たいものが触れた。
びくりと肩を揺らしながらもすくみ上がったわたしは、やっぱり声を出すことが出来ないでいる。

たすけてとそればかり、胸に沸きあがる。
姿の見えない誰かが、間違いなくそこにいる。


「………テラ……」



たすけて、と言いたかった。それでも声にはならなかった。
掠れた吐息のような音が漏れて、何とか名前のようなかたちを作る。

あなたはここに来ると言っていた。
わたしが耐えていれば、きっと助けにきてくれる。

そして作り物のような声で言うのだ。

どうしたのチャンドラちゃん。怖い思いでもした?


早鐘のように打つ鼓動を聴きながら、わたしは現実逃避をしている。

悲鳴は上げない。怖いとも口にしない。ただ、それだけ。
(-32) oO832mk 2021/10/19(Tue) 23:29:05

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「……? 人間じゃ、ない?
 そうだったの?」

オウム返ししか出来ないくらいには驚いた。
わたしは『キエ』をまた見つめて。

そして続いた言葉に、目を伏せた。


「……最期。そうなの。そう、だったの……」

落胆した様子がきっとすぐに分かる。
月を愛する同志。生まれる国が違えば、きっとお友達になれたのに。

「それじゃあ、その鳥も規律の犠牲者よ。
 ルールを破ったのはいけないこと。
 そしてそれで罰せられるのが規律。そうでしょう?」

「……規律を定めるのは、何も人間だけじゃないわ」

少なくともそんな規律がなければ、鳥は今も自由に月を目指していたのだろうから。
(-34) oO832mk 2021/10/19(Tue) 23:37:03

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「……」

キエの言葉を聞いて、わたしは考える。
わたしの理と、その国の理では大いに違う。

月に触れるのは容易くない。
触れたいと手を伸ばすものも少なくない。
そこは同じなのかもしれないけど。

「……わからないわ。
 月に触れていい相手は、月が決めるべきよ。
 他の誰かが決めるべきじゃない。
 それがわたしたち、夜の一族の考え方だもの」

どんな理由があったとしても、月に何の権利もないのならそれは身勝手な規律。
種族や民族が違えば考え方だって異なっていく。

そのことをわたしは、あなたから月の沈まない国の話を聞いた時に、薄々気づいてはいたけれど。
(-44) oO832mk 2021/10/20(Wed) 0:03:42

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「粗末になんて……」

わたしは緩やかに首を振った。
月が遠く離れていることなんて知っている。
その温度までは、確かに考えたことはなかったけど。

「わたしはただ、月に触れたいほど愛する気持ちを蔑ろにしたくないだけ。
 家族を置き去りにしてでも、鳥は月に触れたかったのでしょう?
 何かを愛する気持ちを、規律が縛るだなんて悲しい話よ。
 ……わたしは、そう思うわ」

家族も鳥を愛していたかもしれない。
でも鳥は、家族を振り切ってでも月を目指したのでしょう?

月は好きでそんな高くて寒いところにいる。
月は好きで昇って降りている。
そうして月は​──夜は、愛してくれた一族に贈り物をくれた。
それが、わたしたち夜の一族の伝承。

「あまり意地悪を言わないで、キエ。
 人の考えなんていくらでも違うものだもの。
 それを縛ることなんて誰にもできないわ。
 ……それが例え、神様であっても」
(-59) oO832mk 2021/10/20(Wed) 0:45:35

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

金縛りにでも遭ったみたいに、わたしの身体は動かない。
頬に触れていた冷たさが全身を包み込む。

今が夜であったなら、きっと何だってできたのに。
この館には夜が来ない。
だからわたしは、何も出来ないただの箱入り娘。

ただ怖かったのか、それが悔しかったのか、わたしにもよく分からない。
そんなことを考えるいとまは、今この部屋にはどこにも残されていなかったもの。

身体の震えが恐怖からくるものか、寒さからくるものか、それすらも分からないまま。
(-61) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:08:47

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

声が聞こえる気がする。
気のせい? 分からないわ。

ただ唇が、やけに冷えたことだけを鮮明に感じて。
頭の芯まで冷え切るような心地がして。

耳鳴りがして。頭痛がして。
もう、それに何か感情を抱くよりもずっと前に。
(-62) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:12:30

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ





​──わたしは、意識を手放していた。
(-63) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:13:12
チャンドラは、自室から出てこない。
(a3) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:13:46

チャンドラは、『 』に酷い冷たさを感じたあと。
(a4) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:14:26

チャンドラは、こびりつくような
寒さ
を、その身に感じていた。
(a5) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:15:28

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

目を覚ました時、何事もなかったかのようにベッドにいた。
身を起こすと酷く寒い。
ベッドに寝ていたはずなのに、不思議だとわたしは思う。

そうして気付いた。
ベッドに寝た記憶はない。
じゃあその前、何をしていた?


「………っ!!!」



その恐怖を思い出したわたしは、やっぱり声なんて出なかった。
息が詰まるような心地だけ覚えて、顔色悪く布団に篭もる。
がたがたと震えが止まらない。
もうこの部屋に、『誰か』はいないのかしら。

それを確かめることすら、暫くはできもしなかった。
(-65) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:27:43

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ


​──きゅう、とお腹が鳴る。

そうだ、何かを食べないといけないんだった。
でも冷たいベーグルもマフィンも、あんなに楽しんで集めたお菓子でさえも、今は食べたいと思えなくて。

ふらり、ふらりと身を縮めながら外に出た。
食べ物を探さないと。

でないとわたしは、夜じゃない場所では生きていられない。


部屋を離れる足取りは、どうしても覚束無いものになった。
(-66) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:31:17
チャンドラは、目を覚ますと部屋を出た
(a7) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:33:19

チャンドラは、食べるものを探しに、パーティ会場へ向かう。
(a8) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:35:00

【人】 夜の一族 チャンドラ

覚束無い足取りで、わたしはパーティ会場を訪れる。

「クロノ、いるかしら」

外套を羽織り、小刻みに震えながら。
それでもわたしは、その震えを必死に隠そうとしていた。

「あたたかいものを、探しているの」

そうでないものは、今は喉を通りそうにない。

やることは、たくさんあるの。
だからみんなに心配をかける前に、この震えをどうにかしなくては。
(12) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:40:33
チャンドラは、今は余裕がありません。
(a11) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:47:40

チャンドラは、後で、思い出すのでしょう。客人が、部屋に来るはずだったことを。
(a12) oO832mk 2021/10/20(Wed) 1:48:35

【人】 夜の一族 チャンドラ


わたしの声は、パーティ会場の喧騒に掻き消える。

常時なら頼ることも出来たお友達​──彼女が手配してくれた、携帯食料すら喉が通らない今は、その姿を探すのも気が引けた。

ふと、一際騒ぐ3人組に視線を向ける。
そうだ、彼にノートも返さないと。
もしかしたら彼なら、あたたかいものを作ってくれるかもしれないけど、団欒の邪魔はしたくない。

そうこうする間、寒さとともに目が回るような空腹が襲う。
わたしはクロノを探すのをやめて、近くの椅子に座り込んだ。

冷たい料理が目の前に並ぶ。
それでもやっぱり、食べる気が起きなかった。

(15) oO832mk 2021/10/20(Wed) 2:09:48

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>20 ポルクス

「……ポルクス?」


声をかけられ、自分でも驚くくらいに情けない声が出た。
飢餓感と寒さ。そうだ、あなたとも約束をしていた。

「大丈夫……ただ、あたたかいものを食べたくて。
 会場にはさすがに並んでいないから、使用人を探していたのだけど」

少し疲れちゃって、と笑うわたしは、自分の笑顔がとても力ないものになったことに気付かない。
(21) oO832mk 2021/10/20(Wed) 8:11:51

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>24 ポルクス

「………」

無意識に、羽織った外套の合わせを強く握る。
元気がないと見抜かれてしまったのがなんだか申し訳なく思えた。

差し伸べられた手を見つめ、わたしはためらっていた。
でも、立っているのもやっとなくらい、寒くてお腹が空いていて。
(25) oO832mk 2021/10/20(Wed) 12:45:53
チャンドラは、ポルクスの手を、ゆっくりととる。
(a18) oO832mk 2021/10/20(Wed) 12:46:42

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

その手は酷く冷えていた。
まるで氷水に手を入れて遊んだあとのようだった。

そしてそれだけ冷えたわたしの身体は、あなたのぬくもりが分からなかった。
悴むほどに凍えた手のひらの感覚は、とても鈍い。
(-131) oO832mk 2021/10/20(Wed) 12:48:53

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>24 >>25 ポルクス

「……ありがとう、ポルクス」

その手を支えにわたしは立ち上がる。
目が回るような心地がまたしたけれど、導き手がいるならきっと大丈夫。

また力なく微笑みかけると、行きましょう、とわたしは言った。
(26) oO832mk 2021/10/20(Wed) 12:51:44

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

わたしはキエの言葉を聞いて、少し考え込む。
愛する人。今浮かぶのは家族くらいね。

「……いいわ。少し、考えてみる。
 わたしの答え、見つけてみるわ」

家族だとすれば、その場ですぐに返すこともできた。
一族を背負って立つお父様には、そんなことが必要になる時もあるでしょうから。

それを直ぐに答えなかったのは、そうして欲しくないと言われたからと、そうして出た答えでキエは納得しないだろうと思ったからだ。
(-168) oO832mk 2021/10/20(Wed) 17:45:25

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>27 >>28 ポルクス

抱き上げられたわたしは、小さく悲鳴をあげる。
抵抗する力なんて残っていなかったし、ふらつくわたしの足で歩くよりずっとマシだと思ったものだから、大人しくはしていたけれど。

冷え切った体に触れると隠していた震えがきっと手に取るようにわかる。


ポルクスの部屋に運ばれて、布団に寝かしつけられたわたしはきっと少し困ったような顔をしている。
シトゥラに合わす顔がないわ。本当に。

「ええ、大丈夫。……ごめんなさい。
 あまり心配は、かけたくなかったのに」

せめて身体くらいは起こしておきたいものだけど、そろそろ限界が近いのか1度寝そべった身体はそう簡単に動いてくれなかった。

2人きりの部屋の中、小さな溜め息が零れる。
(34) oO832mk 2021/10/20(Wed) 18:06:05

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
大丈夫よ!わたしはこのまま表でも構わないわ!
秘話がよかったらそれっぽくできるようにはしたから秘話に移行して頂戴。
助けに来てくれてありがとう kiss……
(-173) oO832mk 2021/10/20(Wed) 18:07:52

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー

/*
ハロー、マイフレンド!
見ての通りアタイは寒くなっていて、今はポルクスの部屋にいるわ!
その後どうなるか分からないけど、シュレディンガーのチャンドラで良ければお出しできるけど、どうしましょう?

チャンドラの姿は見当たらない、とすることも、シュレディンガーじゃなくなった頃にお返しすることも出来るわよ!
(-181) oO832mk 2021/10/20(Wed) 19:27:29

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー

/*
OK、描写をするわね!
申し訳ないわね。楽しみにしているのは本当よ。
また会いましょう kiss!
(-183) oO832mk 2021/10/20(Wed) 19:40:40

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>36 ゲイザー

広間を探しても、中庭を探しても、わたしの姿はどこにもない。
寒く凍えたわたしは今は、ポルクスの部屋に連れられていた。

きっと広間にいるなんて、あなたには嘘をついてしまったわね。


使用人の誰に聞いても、わたしの行き先を知る人はいない。
あんなに毎日広間でいろんな食事をしていたわたしがいなくなったことを、使用人のみんなも不思議がっていたかもしれなかった。
(41) oO832mk 2021/10/20(Wed) 19:50:20

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
ミズガネは黒鳴者だから、ゲイザーと共鳴でお話できていたのよね。
そういうことよね? たぶん
(-186) oO832mk 2021/10/20(Wed) 20:07:59

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>43 ポルクス

「……それが、分からないの。
 ハロウィンパーティが終わって、部屋に帰って」

布団の中は、そうすぐにあたたかくなりはしなかった。
その中にいるわたしが冷たく冷えきってしまっていたからかもしれない。


そんな布団の中でわたしは体を震わせている。
あの時のことを思い出したからか、冷たい体がそうさせるのか、わたしにはやっぱり分からなかった。

部屋に、誰かがいたの。

 姿が見えない誰かが。
 そうしたら、体が動かなくなって。
 ……ものすごく、寒くなって」

用意をしていた食事をとれなかったのが、さらに悪かった。
けれどあたたかいものを探しに外に出た結果、こうしてポルクスに拾われているのだから悪いことばかりでもなかったのかもしれない。

結果として約束をいくつか、反故にしてしまったことになるだろうけど。

「​──​そうよ、わたし。
 待ち合わせをしていたの。部屋で。
 彼、わたしを探しているかもしれないわ……!」

落ち着いたからか、漸くそのことを思い出す。
体を起こそうとすると、目眩がした。
こっちは寒さのせいじゃなく、空腹のせい。
(44) oO832mk 2021/10/20(Wed) 20:45:33

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
セルフ設定の空腹とテラからもらった寒さでめちゃくちゃ瀕死の重傷じゃんね フフ
(-201) oO832mk 2021/10/20(Wed) 21:07:16

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

教わった道徳に考えた道徳。
今のわたしは、その2つに大差が出るような気はあまりしなかった。
だって教わった道徳の中で生きたわたしが考える道徳なんて、教わったものと近しいものになるものじゃない?

実際、わたしは『止める』と『許す』の2択しか思いついていない。
それ以上を思いつくことがあるのか、それすらまだ分からない。

少し過度な期待のような気もして、わたしは複雑な気持ちでキエの言葉に頷く。

「そうね。……お祭りが終わったら、やることもあるもの。
 今のうちに、あと少し楽しんでおかないと」
(-207) oO832mk 2021/10/20(Wed) 21:26:28

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
噛み予告〜〜〜〜!!!
(-211) oO832mk 2021/10/20(Wed) 22:01:15

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「夢を? ……本当に、あなたは不思議ね。キエ」

キエはキエだと言ったけど、結局あなたという人が何なのかは分からない。
ただ、わたしと違う考え方を持った人。
わたしの知らない、色んな世界を知っている人。
そういうことだけ、わたしはよく知っていた。

「ええ、分かったわ。
 宿題だもの。あなたの力を借りてでも、やり遂げないとね」

笑いかけると、きゅう、とお腹が鳴った。
ついさっき、ポルクスと一緒にクッキーを食べたばかりなのに。
夜が来ないというのは、わたしにとってとても厄介な問題だ。

「……それじゃあ、そろそろ行くわ。
 お腹も空いてしまったようだから、広間にも寄って」

聞こえていないといいのだけど。
誤魔化し通すつもりでわたしは言って、頭を下げる。

「また会いましょう、キエ」

/*
つい虹色で大笑いしちゃったわ!
噛み予告了解よ!
表のポルクスとの会話が一区切りついた頃、秘話を送らせてもらうわね。

夢は多分、どこかの鳥のifのように、宇宙を漂っている感じになると思うわ。ちょうど寒いもの。
よろしくお願いするわね!
(-214) oO832mk 2021/10/20(Wed) 22:21:41

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>46 ポルクス

目眩に頭を抱えたわたしは、制されると大人しくなる。
そうするしかない。体は限界に近いのだもの。

「……ええ。
 ハロウィンパーティの後、部屋に来るって言っていたわ。
 だからわたしは、急いで帰ったの」

目を伏せて頷いた。
あんなことを言ったのに、これじゃあ逃げてしまったみたい。
そうやって失望されでもしたら、わたしは彼になんと言えばいいのでしょう。

「……ええ。そうね」

ごめんなさい、と謝罪の言葉がこぼれ落ちた。
今目の前のあなたに心配をかけているのも分かっている。
あなたとの約束も反故にしてしまって、わたしはこんな有様だもの。

「いただきます」

いきなり粒のあるリゾットに口をつける気が起きなくて、まずはスープを戴いた。
ハロウィンパーティであなたとクッキーを食べてから数時間。
いくらなんでもここまで弱るのはおかしいとあなたに訝しがられてもおかしくない。

でもこれも仕方がないこと。
だってわたしたちは、夜にしか生きることはできないの。
(47) oO832mk 2021/10/20(Wed) 22:53:28

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>51 ポルクス

「大事な用事。ええ。
 わたしが勝負に勝ったから、そのご褒美を貰うはずだったの」

こびりついていた寒さが、スープを飲むと少し緩和する。
体の芯から冷えていた分、そして空腹で体力が減った分。
そのふたつを同時に、暖かいスープが満たしていく。

「持病、じゃないわ。……あなたには迷惑をかけたもの。
 わたしは本当は、夜じゃない時間には活動が出来ないの。
 夜に愛されているから、夜が嫉妬をするのね。
 何かを食べないと、すぐにお腹がすいてしまう。
 使用人には、伝えていたんだけど……あまり心配をかけたくなくて」

他にはほとんど伝えていなかった。
広間にいる間は、ずっと食事を行えていたからよかったのだけど。

スープで少し回復して、わたしはリゾットにも手を伸ばす。
(52) oO832mk 2021/10/21(Thu) 0:58:58

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
グッドイブニング!アタイよ!
ネタバレなのだけど、今日の噛み対象に選ばれたわ。
寒さとは関係ないんだけどね?びっくりね?

というわけで食事をしたら自室に移動させてもらいたいわ。
そこでなにかやりたいことがあれば、秘話で続きを。
最終的にひとりでベッドに休ませて貰えると嬉しいのだけど、いいかしら?
(-232) oO832mk 2021/10/21(Thu) 1:03:00

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>53 ポルクス

「……彼について、教えてもらうはずだったの。
 でも、そんなこと言って後悔するって言われたわ。
 わたしが部屋にいなかったら、怖気付いて逃げたみたいじゃない」

食べ進めるうち、リゾットの味も分かるようになる。
染み渡るように、美味しかった。

「そうね、案外嫉妬深くて……。
 ……ポルクス?」

頬はまだ冷たいけど、少なくともさっきまでほどじゃない。
わたしは少し考えたあと、さっきまでよりしっかりと笑った。

「ごめんなさい、本当に。心配をかけたわ」
(54) oO832mk 2021/10/21(Thu) 9:10:12

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
やっぱりアンタ片思いじゃないの!!!
そんな気はしていたのよ!!!

アタイは夢の中で襲われるらしいのよね……この場合どうなるのかしら?
でも部屋に来るのはOKよ!
(-240) oO832mk 2021/10/21(Thu) 9:13:20

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

/*
リアル日付が変わっちゃったしこのままじゃ間に合わないからそろそろ始めるわね!
何にせよ間に合わない気はするけど……それはごめんなさい!
(-241) oO832mk 2021/10/21(Thu) 9:15:06

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ



眠りについたわたしは、夢を見ていた。

辺り一面星屑の煌めく夜空の中。
わたしはふわふわと、浮かんでいた。

いつも見るよりもっと大きな月が見える。
手を伸ばそうとしたわたしは、体が動かないことに気付いた。

金縛りにでも遭ったみたいに、動かない体。
覚えがあった。徐々になんて生易しいものではなく、体が冷えていく。

唇にまた、何か冷たいものが触れた気がした。
だけど動けないわたしは、月の近くのすごくすごく高いところで、凍えて静かに浮いている。
(-242) oO832mk 2021/10/21(Thu) 9:25:52

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「………キエ?」

全く身体は動かなかったはずなのに、現れた白い鳩に顔を向けることも、言葉を発することも出来た。
それでもわたしはこれが夢だと気づかない。

「こんなに高くに来たのにまだ触れないの。
 月はあんなに大きくすぐそこにあるように見えるのに。
 ……それに、ここはひとりぼっちよ。寂しいわ」
(-251) oO832mk 2021/10/21(Thu) 13:43:41

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
なんか見た事ある構図の地獄絵図だな……
(-294) oO832mk 2021/10/21(Thu) 19:25:22

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>57 ポルクス

「……?」

一瞬あなたの言った意味がわからなかったわたしは、きっと不思議そうな顔であなたを見つめていた。

「……そうね。もう、大丈夫。
 少なくともさっきよりずっといいわ。
 あまりあなたのベッドを独占する訳にもいかないものね」

わたしはそうポルクスに笑いかけると、残るリゾットに手をつける。
あたたかくて、おいしくて。

それでもまだ、寒さがこびりついていることを、わたしは告げずにいた。
(64) oO832mk 2021/10/21(Thu) 19:46:40

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
OK。夢のロールは行い始めたところよ。
なんだかややこしくてごめんなさいね?
(-299) oO832mk 2021/10/21(Thu) 19:51:02

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「下……?」

指先にやわらかなあたたかさ。
触れられた部分から血が通うように、少しずつ感覚の鮮明さが増していく。

言われたように下を見る。
無数の星々が煌めく中、ひときわ青く美しい星が見えた。

「……故郷が見えるわ。お父様に、一族のみんな。
 あそこに暮らしているのね」

愛する人が暮らす場所。
愛する月を見上げていた場所。
望郷の懐かしさとともに、一際身体がぶるりと震えた。
​指先以外は、酷く寒い。
(-310) oO832mk 2021/10/21(Thu) 20:13:12
夜の一族 チャンドラ(匿名)は、メモを貼った。
oO832mk 2021/10/21(Thu) 20:20:54

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
Thank you……
表はこれ以上アタイから返すことはないわ。
部屋の描写を秘話で行うから、少し待っていて頂戴。
(-317) oO832mk 2021/10/21(Thu) 20:34:31

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

リゾットを食べ終え、少なくとも空腹に関しては回復した。
わたしはポルクスに礼を告げ、彼とともに自室へと向かう。

内装は他の部屋と変わらない。
ただベッドの横に紙飛行機がひとつと、朱と翠の宝石がそれぞれ置いてある。
脱ぎ捨てられたハロウィンの衣装がソファに置いてあって、わたしは顔を赤くすると慌てて片付けた。

「そ、その。慌てて着替えたものだから……」

ハロウィンパーティから部屋に戻って、不思議な体験をして。
衣装をきちんと片付ける暇なんてなかったの。
(-318) oO832mk 2021/10/21(Thu) 20:39:26