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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ

「それさえ聞ければあとは用はない。
 変なことを聞いて悪かった、傷心中だったんだ」

心底そう思っていないような面をして業務連絡を終えれば踵を返す。頭にこべりついた懸念と未定の空欄にひと悶着が起こらない限り、この日の予定も変わらない。

「フィオレロの情報屋の預かり先を探しててな、
 どちらも持っていっちゃあいないようで。
 普通の墓の入れ方ができないからな」

双方問わず体に手を出してなければ始末の依頼もうけていなかったということ。それがわかる返答であっただけ儲けものだった。

「今日もまだ生きていたな。
 俺も死に損なった話ならいくらでも聞いてやる」

迷子は大変だあと、告げた用件はそれだけで。
何もなければ気が抜けた返答をして男は去っていくだろう。
(-159) toumi_ 2022/08/16(Tue) 4:44:30

【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ


「あいつじゃなくて、俺が死んでりゃよかったですね」



「こんな面倒な事になるなら、あの時殺しておけばよかった」

踵を返す事を止めはしない。
ただ何かに心底がっかりしたように、
吐く息に乗せて、乾いた言葉を投げ出した。

「探してどうするって言うんですか。
 ご丁寧に墓に入れてやったって、墓守でも立てない限り
 じきに誰かに荒らされるのがオチでしょうよ。」

土葬を基本とするキリスト教圏では、
墓場の環境や治安の保全を担う墓守は今日でも必要な職業だ。
そこには当然、必要とされるだけの理由がある。

裏社会に関わった人間の墓など、
荒らされない道理も無いものだ。
(-163) unforg00 2022/08/16(Tue) 7:45:17

【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ


「生憎死に損なっちまったもんで、
 今日も嫌気が差すほど仕事、仕事、仕事だ」

「これから『ゴミ』作りに行かなきゃあならないんです」

また今度にします、と。
引き留めない限り、去り行く葬列は止まらない。


『ゴミ』を片付ける、ではなく。
敢えて、作りに行く、と言う。
その意味が示す所は、一つしかない。

ああ、今日も幻聴は鳴り止まない。
(-164) unforg00 2022/08/16(Tue) 7:46:29

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ

一人静かなバーで氷に透けた照明を瞳に映す。

「あんたの情報はいつも助かってた、
 お得意様になるのに何度通ったか覚えてないよなあ」
(-173) toumi_ 2022/08/16(Tue) 14:20:20

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ

男が情報屋と共に作り出したのは、とあるUSB。
これ一つでいくつもの争いと利益を見出すことができるであろう、犯罪者達の情報網パンドラの箱だった。

稼ぎの大半を支払い何十年にも渡って重ねてきた信頼の先に獲た保存記録アーカイブは、
ノッテファミリーの不利益な人材を摘発するだけに使用され表の世に出たことはない。
町の至る所の酒屋、路地に張り巡らされた監視カメラに盗聴器。
幾つもの目に接続することができるが、使用経路は情報屋達に直ぐ知れる代物。全ては契約、秩序に違えば消されてしまうその悪魔のような甘露にヴェネリオは酷く執心していた。

私利私欲のために悪さをしようだなんて考えてはならない。
全世界の情報屋を敵に回すような真似だけはしてはならない。
武器を扱う獣は理性を失ってはならない。
(-174) toumi_ 2022/08/16(Tue) 14:20:48

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ

男は執行人になって正義を振りかざしたいわけでもなかった。
ただ、そこにある火種を見ていたかったのだ。
忘れないように、自惚れないように、己が何処にいるかを感じたかった。

その物語の一節を求めていた。

この騒動で消えるのには惜しいほどの代物だが、
実際は存在を抹消させた方がよっぽど平和になるだろう。

グラスを傾けて金色の液体を揺らす。


「あんたってやつは
 好きな酒の味のひとつも答えてくれやしなかったな。

 聞いても一度目は答えないもんだから、
 俺は責めるようにその片目を見るんだ。
 そしたら前の日に飲んだ酒だけは話してくれてよお」

規則的に変わる新しいカクテルやワイン。
別の日に聞くと別の酒の名前を言うものだから、
全部の酒を調べて同じものを飲んで味の傾向を調べてやった。
月曜はジンベース、祝日はワイン。そんな奴の当てたときの顔ときたら――

はて、あれはいつだったか。
(-175) toumi_ 2022/08/16(Tue) 14:26:16

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ

「ああ、
あれはあんたじゃなかった
か?
 誰だったんだろうなあ、当てるのが楽しみだったんだぜ」

「確か今日飲むのは、――」


さいごのジプシー・クイーンを飲み干して、一時の友に別れを告げる。
男が向かうのが早いか、夢にあなたが現れるのが早いのか。
未来の行方は誰も知るよしもない。
(-176) toumi_ 2022/08/16(Tue) 14:30:32

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ

「次はいつ戻ってくるんだ
ロッシ
(-177) toumi_ 2022/08/16(Tue) 14:35:09
ヴェネリオは、手向けの花一つ贈らない。
(a14) toumi_ 2022/08/16(Tue) 14:35:31

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「…………」

録画保存もされているであろう映像を繰り返し見ている。
血の掟は大事ではあるものの、その話を厳密に用いるならばラウラはそれを行っていないため、従う必要もないはずだ。
それは上司であったマウロもまた同じ。

……ではあるが、二人は律儀にそれを守っていたということか。メイドマンになれず燻っていた事を思うと憤ってしまう。

「……ラウラ、気になりますね。
 マウロのためとはいえ、無茶をしそうに見えますが」

隣で見ているであろう上司に、そう投げかけてみる。
(-180) eve_1224 2022/08/16(Tue) 15:10:50

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

会議が終わって、さらに数時間経った後のこと。
再びカラス面は友であり、幹部である男を捜して街やら屋台やらを歩き回っていた。

火を入れていない煙管を咥えたまま。
下駄がカラコロと忙しない音を立てる。
(-187) ぴんじぃ 2022/08/16(Tue) 17:04:49

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「さあな、何をしても俺は不問にする。
 これを晒すのはファミリーの不利益だ」

叱れるのはマウロぐらいだろう、と。
はっきりと不干渉をいい放った上司は再び視線をよそにやった。

「心配なら話題に出さず気を使ってやればいいだろ。
 ラウラもガキじゃない、……それとも気にかけ方がわからないのか?」
(-194) toumi_ 2022/08/16(Tue) 18:00:25

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ

練り歩けばなにやら探し人をしているヴェネリオと遭遇をする。
ふと目を会わせればなんだ、とあまり時間がなさそうな様子を見せるだろう。とはいいつつも、しっかりと話す場所をもうけるのがこの男だが。

「どうしたテンゴ。
 悪いが夜に待ち合わせがあるんだ、手短にすむならここで。
 つれていきたい場所があるなら明日にしてくれないか。

 もしかして、感傷にでも浸ってんのか?」
(-195) toumi_ 2022/08/16(Tue) 18:04:25

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「長く話すつもりは無い。」
「真偽の程も、証拠も分からんが。テオという男に気を付けろ。そいつが…一連の事件を起こした犯人だと思われる。」

「分かっているのは隣国の組織の人間だと言うことだけ。」

手短に貴方に伝えたが、急である。
(-201) ぴんじぃ 2022/08/16(Tue) 19:41:27

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「貴方が不問にするというなら俺も問題になどしません」

元よりそんなつもりもなかったが。
女に対してあえて距離を取ってきた自分が、女であるラウラに気を使うというのは、何気にハードルが高かったりするのだが。
後に続いた言葉に対しては、いいえ、と首を横に振った。

「……ふむ。
 それなら、俺がラウラと同じことを始めたとしたら……俺を不問にしてくれますか?」

それはなんとなく。
魔が差した好奇心だ。
(-202) eve_1224 2022/08/16(Tue) 19:42:52

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ

「確かか。どこから聞いた?」

こんなところで話す内容ではないだろう。
小さな声で交わされる密談はこの島全体を揺るがすほどの真実だ。既に幾つかの情報を仕入れていたが、まさかここまで特定されているとも想っていなかった。

「テオ、ボスの名前なのか顧問かしらんが本当に急だなあ。
 末端を俺が殺したのがばれでもしたか? そんなわけはないか」
(-212) toumi_ 2022/08/16(Tue) 21:22:40

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「…お前さんが懇意にしていたバーのマスターから。」
「容姿は黒髪に…サングラスを掛けている事ははっきり分かる。が、お前さんがやったことは関係ないさ。」

「これが真実そのものであるのならば…俺たちが受けたのはとばっちりも良いところだよ。」

かつての、復讐しか考えていなかったテンゴと同じような、鋭い殺気を放つ。相当に怒っているようだ。
(-214) ぴんじぃ 2022/08/16(Tue) 21:28:58

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「同じ事って何だ。
 ボスの死の真相を暴くために気安くアルバの連中と密会して情報を得ようとしてただならぬ関係になることか?それとも懐に飛び込んで重役になる構成員達を殺してくることか」

好奇心の質問の内容を問う。
何を、今更。この俺が甘い言葉でも返すと想っているのか。
この誰も彼も信用をしていない、この俺が。

「どちらにしろ、――お前、会ってるだろう。
 いや、昔からの知り合いだったか?どちらでもいい。
 密会でないだけ目を瞑ってやれる。
 だがわかっててやってるってんなら、
 ……俺が許すと想ってるのなら大違いだ」
(-215) toumi_ 2022/08/16(Tue) 21:30:16

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「――……取引相手ですよ、ボス」

たまたま出くわしたとしても、第三者がいる場所。
そうでなければ互いに部下を連れているような面会しかしていないから、咎められるような理由はないが。
勿論、かまの掛け合い、腹のさぐりあいをしていないとは言わない。
危険な綱渡りをしていると言われればそうなんだろう。
それでも
貴方に人物の報告をしていない
のには、それなりの理由があったからだ。

取引相手の素性を調べていて偶然知ったことだ。
ボスが知っているのかどうかは、聞いたことがない。

ボスが好きでやっていることに、部下である自分は踏み込む必要はないと思っていた。

面倒見ていた子供に、アルバの人間がいますよ。などと、
どの口で言えるのかと、そう考えているからだ。

「全く。……少しは信用してください。
 貴方が望むのであれば、俺は誰でも殺しに向かいましょう。
 命すら預けたばかりなのですから、手足として使ってくれれば良いのです」
(-219) eve_1224 2022/08/16(Tue) 21:56:00

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

「……まだ、オレにモノ教えて、くれるんだ?」

この先なんてどれだけあるものかもわからないのに。
指を絡めて手の平をむかいあわせにぴったりと押し付けて、身を寄せて歩く。
少しばかり体重を押し付けるようにして寄り添ったなら、相手はさぞや歩き難いだろうな。

「もっと早くに、こうしていればよかった」

言葉足らずはその真意を伝えない。ただ、高さの違う肩を擦り寄せるだけ。
外側の足の小趾が触れ合いそうなままで雨の道を歩く様子を他人が見たら、何と思うだろうか。
視線が絡み合うより前に、さっと顔を濡れた地面に逸らす。
普段他者の傍に寄りついていくよりもずっと言葉数は少なく、舌はもつれるよう。

促されつつに足を運んだのは、少し小洒落たリストランテだった。
色付きの証明は無粋でない程度に仄暗い印象があり、一つ一つのテーブルだけの空間を保つ。
街が祭り一色であるせいか、どことなく人の数はいつもよりも多くひしめき合って感じる。
前菜やコトレッタをバローロで流し込みつつも、なんとなく普段より軽率な話題は出ない。
当然、裏稼業を取り囲む情勢のせいもあるだろう。
軽率に切り出せないのは、死んだ人間の立場のせいもあるだろう。
(-268) redhaguki 2022/08/17(Wed) 11:23:04

【人】 デッドヘッド ヴェネリオ

【街中】

誰かに差し入れするように階段の裏に置き捨てられたウォッカ。
金色に光を反射させる瓶を視界にいれながら、男は無人のバーの裏で一服し立ち去った。

その足で青果店に向かい、沢山の林檎を紙袋に抱え。
笑顔の店員に見送られながら、アーモンドプードルとバニラオイルを買い足していく。

「ボンジョルノ、お嬢さん。
 今日も予約をしたいんだが――」

近道の路地裏を通り過ぎて見慣れた花屋に挨拶をすれば、
黄昏まで普段と変わらぬ一日を過ごすのだ。


「あのとき食べたパネッレは何処の屋台だ?
 何処も同じように見える」

祭りの喧噪に目を配らせつつ、僅かな寄り道の間、人々の中に溶け込んでいった。
(70) toumi_ 2022/08/17(Wed) 11:25:28

【秘】 愚者 フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ

「昔、俺のいた孤児院の環境ったら酷いものじゃなくて。
 俺の中では孤児院って負の象徴だったんですよ」

「そこは鐘が鳴るんですね。

 飢え切った時に、
 健康診断とは名ばかりの値段付けの前に、
 冷え切ってこのまま二度と目覚めたくない時に、

 ゴォンゴォン、キンコンコンコン。って。
 ずーっとそれが鳴るから、もうそれを聞くたび身が竦んで」

いつの日だったか。
遠い昔。下手をするとまだフィオレロがフィオレロじゃく、
『シルヴィオ』と呼ばれていた頃。

「でもヴェネリオさん……の仕事を見てたら、
 こんな来るたび体を強張らせなくてもいいのかなぁ、とか。
 あんなに負の集合体みたいだった孤児院が、
 誰にでも未来はあるんだよなぁってちょっと思えてですね」

「俺の記憶の債務をひっくり返してきたヴェネリオさんって、
 やっぱ凄いなぁって思ったんですよねぇ。
 俺ももしここで育てられてたら、まあ何ていうか……」

気恥ずかしくなってきたのか、所在無さげに髪に触れつつ。
まあ、こう。だの煮え切らない事を散々呟いたあとに。

「死ぬ前には話しますよ」
(-269) poru 2022/08/17(Wed) 11:56:17

【秘】 愚者 フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ


──シルヴィオが死んだ数日後、
貴方のもとに一つの花が届けられる。

鉢に入ったカランコエ。
元々死後には送るように手配していたのだろうそれは、洒落た手紙一つなく、差出人の名もなかった。
答え、言いそびれてましたからね。
(-270) poru 2022/08/17(Wed) 11:56:59

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

「いくら教えても物足りないだけだ」

まるで、  のように寄り添う体。
歩きずらいと離そうにもあまりに浮かれている表情に、返してやるのは気取った男のため息だけだった。


「俺ももっと早く引き抜いておくべきだった、何もかも遅いがな」

そうしていたら、この重苦しい食事もメインディッシュ後のドルチェのタイミングを伺う店員の顔も青白くならなかったのだ。

「優秀な引き継ぎ先が軒並み潰されて面倒なことになった。
 おまけにお気に入りの縁も切れて全部パァ。
 問題を起こす部下はいるし……何か起きたら責任をとるのは誰だと思ってんだ。」

ルビーの輝きで喉を潤し、さっくりとした衣に包まれた肉を一口食べればまたフォークを横におく。大男にしては進まぬ食事の中、視線は常に一人を見つめていた。

「どこの仕事場でもこんなことは茶飯事だが、
 運が悪すぎて敵わない。天に見放されてるみたいだ。
 それとも向かえにこられるの間違いか、はは。
 ――なんだか、いつもとは逆だな」

グラスを三度空にして残った滴を回し揺らす。
照明が照らす表情に変わりはないまま、口が回るのは酒のせいにしておけと緊張しきってる向かいのグラスに残り一滴まで注いでやった。
(-273) toumi_ 2022/08/17(Wed) 12:20:43

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ

「ロッシなら少なくとも確かか……ああ本当にとばっちりだ」

俺たち二人が騒いで止めてももう遅い。
動く必要があるのは鎮火した後の騒動の片付けだ、

「にしても、厄介なことになった。
 ……お前狙われてねえだろうな?ただでさえ目立つんだ。
 今日にでもスーツが届くから、戻ったら着替えておけ。
 無駄に散歩するのもやめろ、言われなくてもわかってるだろうが連絡の仕方が雑なんだよ……今日は戻らないがそのあとはきっと部屋にいるから。
 おとなしくしておけよ、今は武器を構える時期じゃねえ」
(-286) toumi_ 2022/08/17(Wed) 15:50:08

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 無風 マウロ

一歩、また一歩と。
誰かが住んでいた部屋から遠ざかる音を響かせる。


――残念だったなあ、全く。
これが落ち着きさえすれば、声をかけるつもりだったんだが。

三人でつるんでいた分、ツィオにもしなきゃなかったし。
あいつのこと自体はそこまで好きじゃなかったから、
特段気は進みはしなかったが。

お前は先代が死んだばかりの俺に昔の俺に良く似ていたよ
上げれば切りが無いが、少なくともそのあたりの奴よりはよっぽど。
愛想を覚えれば割といい部類の幹部にでもなれたんじゃないか?

ひょっこり起きてくれでもすれば、言えることも多いんだが……。


「この穴はしばらく埋まらんぞ」

死人にかける言葉は少なくていい、
ありもしない未来を語る必要はないだろう。
戻ってくるのなら早くしろ、部屋なんて残してる暇はないんだ。

お前の代わりだっていらない。
精々ボスの面倒を見ながら首を長くして待っているんだな。
(-289) toumi_ 2022/08/17(Wed) 17:56:36

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「俺はガキか。」

少し不服そうにする。
親友にしか見せることのない反応ではあるが。

「狙われているかは知らん。が、警戒はしておく。そちらも気を付けろよ。大事なものを失う気分はそう何度も味わいたくはない。」

そうとだけ言って、立ち去ろうとする。
(-292) ぴんじぃ 2022/08/17(Wed) 18:21:51

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ


「孤児院ったあそんな印象が主だろ。
 ほお。鐘の音ねえ。
 だからあんな態度の割に嫌そうにしていたのか」

「こんなの俺の功績じゃねえよ、先代のもんだ。
 俺の性格がまるくなったのも全部な。
 ここで育っても行き先は誰かさんの手足になる場所、
 いいともわるいとも限らねえよ」

褒められているとは思いつつ、返すのは苦笑い。
当然だろう、何を言われるにしても答えは同じなのだから。

「だったら一生聞けなくていい」
「いつか地獄で聞かせてくれ」

(-303) toumi_ 2022/08/17(Wed) 20:16:06

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ

カランコエの鉢植えを置いて届いた手紙にため息を吐く。
すぐには誰から宛てかは直ぐには思い当たらなかったが、何かをするのなら数人。

「……読みたくねえなあ」

最悪のことを考えて、一人自室でその手紙を開いた。
(-306) toumi_ 2022/08/17(Wed) 20:22:15

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

暗めの照明の下はみな密やかに会話をしていて、何を話しているかはお互いに聴こえやしない。
それでもあくまで食事は楽しむものという姿勢は、ある程度の賑わいを店の中にひしめかせ。
ひとつひとつのテーブルの個性や目立ち具合なんてのは、他愛ないもののようにかき消すのだろう。
一応、口端にのぼる単語や示唆については直接的に過ぎないように気を使う。

「ずいぶん大変なことになってるっていうのは聞いてる、代替わりだけじゃなく。
 早く解決したならいいけれど。それでお互い納得するものかな」

二発の凶弾はその原因を突き止めることを優先していて、いずれは明かされるかもしれないけれど。
それに続く模倣犯達まで、同じように納得の行く理由が明けるものなのだろうか。
互いに自分たちの塒でどんな話をしているかはわからないし、わかっていないものを説明したところで、
穏便に話し合いに進めるかどうかなんてのは、まだわかりっこない、有り得ないのかもしれない。

「……そんなふうに言わないでよ、先生。
 オレは貴方まで便りがなくなってしまうのは、いやだ」

せっかくの食事の席を設けてもらったっていうのに、質の悪いジョークにしんみりとしてしまう。
笑えもしない、縁起でもない。ぐ、と喉が狭まったように食事がせき止められて、
なんとか押し流すように、グラスの中身を一気に干した。

きっと困らせることになるのだろうけれど、それでも口にせずにはいられないように。
一歩、一歩と踏み出した足がその下の薄氷に罅を入れているのがわからないわけじゃない。
けれども"次"なんてあるかわからない、生きていても、――死んでしまっても。

「……ねえ、今日は。子守唄うたってくれるんでしょう?」
(-308) redhaguki 2022/08/17(Wed) 20:42:06

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ

「……これを飾れってか?
 いつの間にか花だらけになるんじゃないか」

ため息を吐いて鉢植えを窓辺に飾れば、背を向けて立ち去る。

「水やれなかったら悪いな。
 ……無事に帰れたらどうにかしてやるよ」

/*
完全に読み間違えていました。手紙は無かったです。
誰宛かわからないですが、何かを感じ取って思い当たる場所はあるそうです。
(-316) toumi_ 2022/08/17(Wed) 20:58:29