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人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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【人】 雨宮 瀬里

 


 「 そういえば、来年から、
   私、陶芸家の陶房にお世話になれそうなの 」


 専門学校4年目。就職活動も盛んな時期だ。
 春のコンクールに出した作品の評価が良くて、
 著名な陶芸家の目に偶然留まったこととか、
 他愛のない話を話すのはいつものこと。

 
 「 でもそうしたら
   さらに蓮司の街からは遠くなっちゃうかな 」


 都会で働く選択肢もあった。
 だけどそうしなかった。
 また何年も、離れ離れの暮らしになる。

 だけど二人でいるのが当たり前、……でしょ?
 当たり前は、そのまま続くものだと信じて疑わなかった。*


 
(17) ししゃもん 2022/05/21(Sat) 21:42:22

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 手料理?…練習しなきゃ 」


 実家から出たことのない箱入り娘は
 少し困った表情を浮かべながら、運転席に向けて微笑む
 来年からは陶房の近くで一人暮らしになるだろう。
 本格的に練習をしないといけないはずだ。

 ちなみに住む場所は山間だ、
 実は私には、卒業するまでに車の運転免許を取る、という
 大イベントが控えてるのだけどそれはまた別の話、だし、
 このときの私の頭からはすっかりと抜け落ちていたこと


 
(22) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 8:11:45

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 うん、ありがとう 」


 可愛い、と言われて気をよくした私が
 ありがとう、と口にしたのは二回目。

 可愛い、と言われて一回目。
 おめでとう、と言われた今が二回目。

 週末デートが続くこと、
 本当は淋しい気持ちもあったけれど
 だけど気持ちが離れること、一ミリも想定していないから


 「 そしたらさっき言ってた話題のお店、行こうよ
   ラフな格好でも入れるし、
   内装とかとてもおしゃれなんだよ。 」


 蓮司の想定している少しだけおしゃれなお店よりも
 グレードは下がってしまうかもしれないけれど。
 でも、どこだって嬉しい≠ナしょ?

 きっと、貴方と一緒なら。

 
(23) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 8:12:00

【人】 雨宮 瀬里

 

 ……なんてね。
 それでもやっぱり来年、本当は、
 蓮司は都会に私が行くことを望んでたのかなとか
 そんなことを考えないこともなかったから


 「 本当は寂しい? 」


 とか聞いてしまったのは、
 車の中だったか、食事中だったか、それとも。*
 
 
(24) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 8:12:15

【人】 雨宮 瀬里

 

 そっと抱き締められて体温が伝わる
 寂しくないか、と聞かれてすぐに、
 首を横に振ることも頷くこともできず、
 ただ少しだけ貴方の胸元に顔を押し付けるように
 私からも腕を回して抱き締めた

 あの春から数ヶ月。
 もう幾度こうしてきたか分からないし、
 呼び方だって、変わったけれど
 だけどまだ、貴方の体温を感じる度に心臓は跳ねる

 車の中もレストランも、
 きっとこんなこと出来なかっただろうから
 これは多分ご飯を食べたあとのこと。
 すっかり夜の月が空に浮かんでいた。


 
(27) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 10:45:32

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 少しだけ、ね 」


 返す言葉は貴方とおそろいに。
 だけど決めたことだから、と付け加える。


 「 決めたことだし、望んだことだし、
   とっても、嬉しいし楽しみだけど。
   でも、蓮司にあんまり相談もしなかったから
   勝手に決めたこと、ごめんね 」


 恋人同士ってどこまで踏み込んでいいんだろう。
 そんなふうにまだ、距離感に戸惑いすらあった頃。

 
(28) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 10:46:19

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 でもきっと、学校と違って
   陶芸してるとこ蓮司にも見て貰えるよ
   見たいって言ってたでしょ。 」


 抱き締めたまま貴方に向かって微笑んで。
 友達とも家族とも違う、この新しい距離感に。

 私は、戸惑いながらも
 得も言えない幸せを確かに感じていたんだ。 *
 
(29) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 10:47:06

【人】 雨宮 瀬里

 

 いつだって瀬里の味方。
 その言葉がどんなに嬉しいことか。

 負けてられない、っていう蓮司を間近で見上げて
 にこり、と微笑んだ。

 
 「 わたしも、いつだって蓮司の味方。
   ……負けないよ? 」


 まだ付き合って数か月。
 お互いのことをすべて知っているわけじゃないけど
 今は、なんの不安も、不満も、なかった。

 
(32) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 14:37:00

【人】 雨宮 瀬里

 


 不安?
 しいて言えば ── 、


 
(33) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 14:37:17

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 そういえばこないだ
   電話で少し元気なかった日あったでしょ?
   具合、大丈夫だった? 」


 そんなことがあったように思う。
 蓮司が隠し通したつもりなら、私がお見通しだっただけ
 蓮司が話してくれたなら、その時も大丈夫?って聞いてたはず

 でもきっと。
 今具合が良くても悪くても、
 蓮司はきっと、大丈夫、って言うんだろう。
 そしたら「そう?」なんて首をかしげて、
 私は、貴方の顔色を文字通りの意味で伺うはずだよ *


 
(34) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 14:37:33

【人】 雨宮 瀬里

 



 「 そう?ならいいけど 」


 顔色を窺ったら抱きしめられ、
 貴方への愛おしさに小さく微笑む

 貴方の声に全神経を集中させて話してるんだもの
 声の違いとか、分かるようになってきたよ
 ああ、今日は疲れているんだな、とか
 今日は何か嬉しいことがあったのかなあとか

 だからあの日、いつもと違う様子に
 ちょっとだけね、心配になったの。

 
(37) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 16:38:37

【人】 雨宮 瀬里

 


   もしもこの時 もう少しだけ
   貴方のことを知ることができていたなら
   何か、未来は変わったんだろうか。



 
(38) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 16:39:04

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 私?
   うーん、そうだねえ
   あんまり病気はしないかも 」


 実際そこまで体調を大きく崩すことは今までになく
 風邪もめったに引くことはなかった。


 「 熱中しすぎたら我を忘れて倒れちゃうってこと?
   ふふ。それはあるかもしれない 」


 実際陶芸をしているときの集中力は
 基本的になにものにも代えがたいほど。
 ……貴方が来る日とかだけは、集中が切れちゃうけど。

 寝食を忘れて…なんて状況が訪れたら
 もしかしたら、倒れちゃうかもしれない。
 今までになくとも、それは否めない。

 
(39) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 16:39:40

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 じゃあ、 」


 
(40) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 16:39:53

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 「 今、蓮司に熱中しすぎてるから
   いつか、倒れちゃうかもね、私 」


 またすこし、微笑んで、
 貴方を抱きしめたままほんの少し爪先立ちして。
 ……倒れるまで、私にキスしてくれる?


 
(-2) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 16:40:28

【人】 雨宮 瀬里

 


 ……そっと囁いた言葉は、
 静かな夜、確かに貴方の耳に届く。 *


 
(41) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 16:40:39

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

 
 「 もっと熱中させたい。」


微笑む瀬里。
爪先立ちのその腰を抱えるように支えて。


 「 でも、倒れられるのは困るな。」


そっと唇を重ねる。
困ると言ったくせに、きっと倒れそうになる程にキスを交わそうか。


重なる唇の柔らかさと温かさ。
何度目かになるキスも初めての時と変わらずに鼓動が早くなる。
(-3) JohnDoe 2022/05/22(Sun) 18:03:39

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 「 もう充分熱中してるよ 」


 交わすキスに鼓動が煩いのはお互い様。
 もう覚えたはずの、唇の温度もやわらかさも優しさも
 触れるたびに、また新しく心を熔かしていく


 「 ほどほどにしてね? 」


 倒れそうになるほどキスを交わすなら
 意趣返しのように言葉を投げかけて。

 それでも私も止まる気なんてなくて
 貴方の唇の温かさが離れそうになるのなら、
 追いかけるように唇を重ねるのだから

 ……きっと、倒れちゃう、けど。


 
(-4) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 18:37:43

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 倒れるならせめて、
 アスファルトの床じゃないほうが、いいな *



 
(-5) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 18:37:58

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

 
 「 無理なことを言うな。」


キスの合間の戯れのような言葉。
ほどほど≠ネんてできるはずがない。
腕の中に瀬里がいて、唇と唇が触れ合っているのだから。

追いかけてきた瀬里の唇を迎える。
触れ合い吸い合い、呼吸も忘れるほど夢中になっていく。
(-6) JohnDoe 2022/05/22(Sun) 19:18:25

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

ホテルの部屋。
週末になると1日或いは2日ほど宿泊する、もはや常連客だ。


 「 ……は、っ、瀬里…… 」


口付けは強く深く。
瀬里を抱く腕も強く。
本当に倒れてしまわないように支えながら。



 「 お前にますます夢中になる。」


止まらない。
本当に倒れるまで止まらないのかもしれない。
(-7) JohnDoe 2022/05/22(Sun) 19:19:00

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 ホテルの部屋に移ったのは、
 キスを交わしていたら止まらなくなりそうだったから
 ここなら倒れても大丈夫……なんて、
 ただの言葉の綾?それとも。


 「 ッ、ん…… 蓮司、 」


 キスの合間に呼ぶ名前も、
 貴方のキスが深く強くなるたびに熱を帯びた。


 「 もっと夢中になってよ 」


 指先で抱きしめた背中を撫でて
 求めるように深い口づけを交わした。

 貴方を求めるたびに
 貴方をたまらなく好きで仕方ない自分に気づく
 貴方が欲しくて、私を奪って欲しくて、
 恋をするまで知ることもなかった感情に。


 
(-8) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 19:53:39

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 止まらないキスの嵐に、
 もしも貴方が「倒れるまで止まらない」なんて言うなら


 「 倒れたら、止まっちゃうの? 」


 なんて冗談めかして言いながら
 態と蹌踉めいてシーツに腰を降ろして
 誘うように貴方を見上げるの。

 貴方が、止まらないことを、知っているから。
 きっともう、初めてなんかじゃない。
 私の身体は、貴方のことを全部、知っているから。*


 
(-9) ししゃもん 2022/05/22(Sun) 19:54:00

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

瀬里を求める気持ちが止まらない。
誰にも抱かない気持ち、瀬里にだけ向ける気持ち。
その度にお前のことが好きなんだと思い知らされる。



 「 ああ、夢中になる。
   お前だけが俺をこんな気持ちにさせるんだ。」


背中を撫でる指先。
交わす深い口付け。
そのひとつひとつに煽られていく。


一度知った彼女の味は、甘露と謳うほどに甘く、中毒のように何度でも欲しくなる。
(-10) JohnDoe 2022/05/22(Sun) 21:36:46

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

瀬里の見透かしたような言葉。
蹌踉めいめシーツに腰を下ろし、見上げる視線はまるで挑発の様。


 「 ……っ、
   いいや、……止まらない。」


唇を重ねながら、瀬里の身体をシーツへと倒した。
左目の眼帯を外し、細めた両の眼で瀬里を強く見つめる。

触れ合いたい。

会えるのは一週間に一度だけ。それも今回は二週間も会えずにいた。
止まれるはずもない、止まる理由もない。


 「 お前が欲しくてたまらない。」


直裁に、ただ今の欲望を真っ直ぐにぶつける。*
 
(-11) JohnDoe 2022/05/22(Sun) 21:37:13

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 「 いいよ。あげるよ 」


 重ねられる唇と貴方のまっすぐな気持ちに
 私の唇はそんなふうに紡ぐ。
 欲しかったら、あげるの。
 拒む理由も、気持ちもない。

 指を伸ばしてなぞるのは貴方の左の眦
 色の違う瞳。天使の羽を有した貴方だけの瞳。
 

 「 私、蓮司の瞳、好きだよ 」


 今までにも幾度か伝えたであろうそれを
 再認識するたびに、口にする。
 貴方のコンプレックスであることも知っている
 大丈夫、私は、好きだよ。

 
(-12) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 7:34:04

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 そのまま腕を首へと伸ばし、
 抱え込むように引き寄せたら
 貴方との距離がぐっと近くなる


 「 蓮司の全部が好き 」


 左側の瞳だけじゃない。
 私を映してくれる右側の瞳も
 愛を紡ぎあたたかなキスをくれる唇も
 やさしく抱きしめてくれるその腕も
 全部、全部、ぜんぶ。

 だから私にも全部ちょうだい?
 ……なんて、顔を傾けて深いキスを強請ったら
 口にしなくても、全部、私にくれるかな。 *

 
(-13) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 7:34:26

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

そう、幾度も聞いた言葉。
自分が出来損ないである象徴のこの左目。

お前だけがこの目を好きだと言ってくれる。

愛しい人。
瀬里、俺はお前に救われているんだ。
お前が俺を好きでいてくれること、俺がお前を好きでいること。
まるでそれが俺の存在を肯定してくれる。



 ( 俺の全てがお前のものだ。)


重ねる唇に想いを込める。
お前がいない人生はもう考えられない。
もうお前は俺の一部で、欠ければ俺は俺で無くなってしまう。
(-14) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 9:21:23

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

触れ合う舌先。
擦り合わせ、絡め合わせ、強く吸った。


吐息の合間に愛しいその名を呼んで。
再び口付けて深く深くキスを交わしていく。

二人の間に水音が鳴る。
舌が触れ合うたびにちゅくりと、唇を吸い合うたびにちゅうと。



可愛らしい瞳、綺麗なその髪、柔らかな唇。
その全てが好きだ。


愛らしい耳も、細い首筋も、柔らかな頬も。
その全てに唇を触れさせていく。
(-15) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 9:21:47

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

 
 「 もう蕩けてきたな。」


繰り返すリップ音。
自分を見つめる瞳が濡れてとろんとしてくる。


 「 ……瀬里…… 」


手を伸ばしてデニムのジッパーを下ろしていく。
我慢なんて出来ないし、するつもりもない。
*
(-16) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 9:22:09