03:57:38

人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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視点:


到着: ヴィム

【人】 ヴィム




     WKill.やれ。W


                WNo!いや!W




(14) 西 2022/05/20(Fri) 0:20:56

【人】 ヴィム




   WWhy?なぜ?W



            
WNo...Killing me!そんなの...耐えられない!W




   WDon't despair, Legend.心配するな、英雄。
    Dead men tell no tales."死人に語る口など無い。



            WJust だからって──── W




    WNobody.........blame's you.誰も.........君を責めやしないんだ。W



(15) 西 2022/05/20(Fri) 0:24:02

【人】 ヴィム




      W Come on , Legend.さぁ.........、友よ。W



(16) 西 2022/05/20(Fri) 0:26:38

【人】 ヴィム



     後に魔法都市と呼ばれる国


              『メルヴェイユ』


     撃鉄の狂詩曲ラプソディーが響いたその地に
     静かに聳え立つは、忘れ去られし墓標


(17) 西 2022/05/20(Fri) 0:28:27

【人】 ヴィム



   墓標に刻まれしその名は、WV.i.MW
   『メルヴェイユ』の礎となる国の崩壊を企てた


                  大罪人である。
**



(18) 西 2022/05/20(Fri) 0:33:09

【人】 ヴィム


───『 MiraggiO 』───


   そろそろここも建て替えたらどうだい?


 [ 古ぼけた看板は今も昔も変わらない。>>1
   栄えた国の建造物を知る青年の目には
   お世辞にも綺麗な建物とは言えないもので。

   彼へのそんな苦言はもはや口癖に近しく
   肩の上で嗤うシロフクロウを窓の外へ解き放つと

   青年は珈琲の黒豆が霧に蒸れる
   その独特な香りを店内へと漂わせていく。]



(19) 西 2022/05/20(Fri) 0:37:29

【人】 ヴィム




 [ 青年は指先をこめかみに当て、過去に潜り込む。
   己は死してなおも強い思念に駆られ
   遥か遠いこのプロテアの酒場に行き着き、

   彼を己を害する敵と思い込んだ挙句に
   衝動の赴くままに彼に攻撃を放とうと
   直撃すれば街が壊滅しかねない程の魔法を放つ。

   今にして思えばかなり不躾なもので
   そんな自分が今この酒場にいることは
   彼の懐の広さ、とでも言うべきなのだろうか。]




(20) 西 2022/05/20(Fri) 0:39:58

【人】 ヴィム



    W守らなければならない。W 



      加速する激情は歴史の波に飲まれて沈む。
      それは酒場を逸れて空に消える魔法に同じ。

      その成れの果てが、朽ち果てぬ魂を携えては
      ふらりふらりと霧世を舞い踊る。


(21) 西 2022/05/20(Fri) 0:46:59

【人】 ヴィム




 [ 想いなど結局は足枷に過ぎないと

         知るには少々、遅すぎたようだ。]



(22) 西 2022/05/20(Fri) 0:47:31

【人】 ヴィム



 [ 香りを堪能するように閉じられた目の奥で
   語られぬ歴史が燻り、邪魔をする。

   ふぅと過去をその吐息で押し流し
   珈琲を一口に飲み干してしまうと。]

   
   少し席を外すよ。
   夜までには帰ってくる。


 [ 青年の姿はさらさらと音を奏で露と消え。
   過去を憂うメルヴェイユ一の魔法使いが
   己の屍の上に建つ国へとふらり、流れてゆく。]**


(23) 西 2022/05/20(Fri) 0:48:46
ヴィムは、メモを貼った。
(a2) 西 2022/05/20(Fri) 0:56:09

【独】 ヴィム

/*>>20
日本語下手くそ選手権でした。優勝。
(-6) 西 2022/05/20(Fri) 0:57:53

【独】 ヴィム

/* 改めて翠さんは村建てありがとうございます。
久々だから初心者同然だけど頑張りますよ。
(-8) 西 2022/05/20(Fri) 0:58:49

【独】 ヴィム

/* >>12
オレンジジュースを出して差し上げましょう。(煽り)
(-9) 西 2022/05/20(Fri) 1:00:01

【独】 ヴィム

/* ところでアリスさん...じゃないや、フィアンメッタちゃんとヴィムくんって失った側と死んだ側で見事に逆なのが面白いよね。
(-10) 西 2022/05/20(Fri) 1:02:16

【人】 ヴィム



 [ 1000年早い。>>52
   彼は1000年後に同じ台詞を吐くのだろう。

   どこまで本気なのか。
   マスターになれるなら好きにしろと
   そんなことを言われた暁には


   「遠慮しておこう。
     W酒場Wは僕の趣味じゃないからね。」



   そう、コーヒーカップを見せつけながら
   それはそれは丁重にお断りしてみせたものだ。]


(59) 西 2022/05/20(Fri) 11:17:19

【人】 ヴィム



 [ 大罪の介在配列イントロンは激情の赴くままに
   目に映る全てを敵と見定める。

   それはまるで取り憑かれた獣のように
   なんの因縁も恨みもない酒場へと向けられ

   壊れたレコーダーが流す音のように
   何度も口からこぼれたWKill殺せWという青年の呪詛は
   数奇な出会いに諫められることとなった。>>53



(60) 西 2022/05/20(Fri) 11:18:27

【人】 ヴィム



 [ あの左腕、焦げた肉の惨状
   狂気にその身を焦がす青年を正気に戻すには
   あまりに十分すぎるもので。

   彼の声に青年がどう応えたかなど

             もはや言うまでもない。]**



(61) 西 2022/05/20(Fri) 11:19:07

【人】 ヴィム



 ***

 [ 隠すことでもないが自分から言うことでもない。
   誰しもそういうことの一つや二つはあるだろう。

   青年にとってメルヴェイユに戻る
   という用件がそれに当たる。

   とはいえ、便利なことに霊体は生きていた
   あの頃よりも移動がかなり捗るもので、
   プロテアの町を散歩する暇さえあるのだ。

   人々の身体をすり抜けながら
   人の流れに逆らって歩けるのだから
   それはもう捗るなんてレベルの話じゃない。



(65) 西 2022/05/20(Fri) 12:43:48

【人】 ヴィム



   悪くない。悪くない町だよ、ここは...。


 [ この町はいつも人が行き交い、入れ替わる。
   誰にも聞こえないであろう独り言を
   空の雲へと乗せて仰げば、青年は独り、微笑う。

   W酒場Wは人から成る物。
   集いし点は線を描き、円を作る。
   集いし人が楔を結び、縁を象る。


   ここに在るということは、それを求める誰かが
   今日も此処にいるに他ならないのだから。]

(66) 西 2022/05/20(Fri) 12:46:39

【人】 ヴィム




   僕は......WキミWを、待っているよ。




(67) 西 2022/05/20(Fri) 12:47:08

【人】 ヴィム



 [ 行き交う生者の行進を見据えながら
   独り言と共に掲げた指先を鳴らすと

   花屋に置かれた青いバラの花弁が突如空を飛び
   まだ見ぬWお客さんWの元へと舞い降りるだろう。

   そして店に戻った時にはマスターに言うのさ。
   『ビラの代わりにバラを配ってきた』
ってね。
]**


(68) 西 2022/05/20(Fri) 12:49:22
ヴィムは、メモを貼った。
(a8) 西 2022/05/20(Fri) 12:55:23

【人】 ヴィム



───『MiraggiO』───


 [ 店内を魔法で清潔に保つなんて
   それが出来るならこの酒場は今頃
   喫茶店に早変わりしている頃だ。>>79

   とどのつまり、そんな魔法は使ってないと
   聞かれれば素直に答え、さらに付け加える。]


   文明の力に頼りすぎるのも考えものでね。
   だから君が必要なのさ。


 [ それが少年、カイルの役割だという気は無いが
   少なくとも自分よりは適性があることくらい
   青年にはよく分かる。

   だったらお前がやれよって。
   生憎、魔法で耳を塞いだ青年には届かない。



(163) 西 2022/05/21(Sat) 7:38:41

【人】 ヴィム



 [ 初めてマスターが少年を連れてきたとき
   さほど驚きはしなかった。>>82

   あの男は死者に随分とやさしい。
   世界にある痛みは失った者の特権にあらず
   与えてしまう痛みを、よく知っている。


    青年にとって、マスターとは...

            レイとは、そういう男だ。]



(164) 西 2022/05/21(Sat) 7:40:28

【人】 ヴィム



     留守を頼むよ、W料理長W。


 [ そんな青年が少年を拒む理由などなく
   今ではカイルをそう呼んでいるのだが
   はて、恐らくは酒場一の働き者だ。

     どちらが酒場の店員らしいかと言われれば
     それはもう言うまでもなく分かるだろう。]**


(165) 西 2022/05/21(Sat) 7:42:14

【人】 ヴィム




     この世界に失う痛みがあることを
     知らない人間などいないだろう。

     だが、時として何かを与える痛みが
     この世界の裏側に潜むことを
     知っている人間もいれば知らない人間もいる。



(167) 西 2022/05/21(Sat) 8:20:20

【人】 ヴィム



 [ ユスターシュ。>>93
   彼が此処を訪れた時、青年は思わず苦笑した。
   実情が異なれど、この焦燥はよく心当たりがある。


      あぁ、そうか。あの時の僕は......>>21



   なんの事情も知らないというのに
      なぜだか他人事には思えないまま。]


(168) 西 2022/05/21(Sat) 8:20:43

【人】 ヴィム



      君は、僕と同じだ。



(169) 西 2022/05/21(Sat) 8:22:30

【人】 ヴィム



 [ 焦燥に駆られる彼に青年はそう告げて
   >>108その歓迎に賛同を示すように
   果実酒の入ったグラスを差し出すと

      静かに微笑み、扉をくぐるのだった。]**
   

(170) 西 2022/05/21(Sat) 8:23:40

【人】 ヴィム




───独唱:『メルヴェイユ』の英雄───




(176) 西 2022/05/21(Sat) 12:38:19

【人】 ヴィム



 [ それはまだ『メルヴェイユ』という名を冠す国が
   誕生するよりも前の話。

   名前すら定かではないこの国に
   ある未熟な魔法使いがいた。

   この国の子どもならば簡単に出来るであろう
   ランプに火をつけることすらままならない。

   そんな未熟な魔法使いはついに己の限界を悟り、
   町外れに住む魔法使いに師事するため
   その門下を訪れ、何度も頭を下げていた。]



(177) 西 2022/05/21(Sat) 12:39:30

【人】 ヴィム



 [ 師は飛び込んでは幾度となく頭を下げる
   未熟な魔法使いを見かねて、ついに問うた。


   「どうしてそこまでして...。
    なにも魔法に頼らずとも方法はいくらでもある。」



   師はそう諭す。
   なにも魔法使いでなければ生きていけない
   なんてことはない。

   それが無理なら剣士でも、武闘家でもいいはず。]


(178) 西 2022/05/21(Sat) 12:41:14

【人】 ヴィム




   「魔法はこの国の宝なんだ。

       僕はこの宝を、守りたい。」





(179) 西 2022/05/21(Sat) 12:42:19

【人】 ヴィム



 [ しかし返ってきた答えは輝かしい光。
   世界の痛みなど何も知らないと言いたげな
   純真たる魂の輝き。

   師はその覚悟を認め、未熟な魔法使いを
   受け入れることに決める。

   それが、後に英雄と大罪人と呼ばれた

              二人の出会いであった。]*


(180) 西 2022/05/21(Sat) 12:43:48

【人】 ヴィム



    メルヴェイユの英雄の物語はもうしばし続く。


(221) 西 2022/05/21(Sat) 19:26:34

【人】 ヴィム



 [ 神のイタズラにより出会った英雄と大罪人。
   弟子となった未熟な魔法使いがその才能を
   発現するようになるまで時間はかからなかった。


   師は言う。

      「周りの環境が悪いだけだ。」
、と。


   首を傾げながら素直に師の教えを守る
   愛らしい弟子を師は次第にその扱いを改め
   弟子からW友人Wとその呼び名を変えた。 ]


(222) 西 2022/05/21(Sat) 19:28:08

【人】 ヴィム



 [ 師弟であり、仲間であり、友でもある。

   いつしか師を超えるほどの魔法使いへと
   成長を遂げた愛弟子はといえば

   新たな仲間達に恵まれ、魔法使いとして
   名を馳せるほどの栄誉を手に入れていった。

   どれだけ困難な依頼が舞い込もうとも
   この魔法使いがいるパーティならば
   達成してくれる、そんな伝説さえ囁かれるほどに。]


(223) 西 2022/05/21(Sat) 19:28:57

【人】 ヴィム




   愛弟子は言う。


  「それでも僕は師匠とずっと一緒にいたい。」
、と。


   師は言う。


   「お前はいつか自立しなければならない。」
、と。



(224) 西 2022/05/21(Sat) 19:31:05

【人】 ヴィム



 [ 師は愛弟子を認めなかったわけでは無い。
   真相はむしろその逆であり
   師は愛弟子の力を誰よりも理解していた。

   故に師は愛弟子が己に依存することを懸念し
   自立を促し続けていたのだった。


      愛弟子が己へと向けている
      尊敬と淡い恋慕が入り交じるその感情に

            師は気づいていたのだから。


      
(225) 西 2022/05/21(Sat) 19:32:10

【人】 ヴィム



   師はそれが愛弟子のためだと信じていた。
                信じていたかった。



(226) 西 2022/05/21(Sat) 19:34:40

【人】 ヴィム





                               しかし、現実は非情なり


(227) 西 2022/05/21(Sat) 19:35:27

【人】 ヴィム



      ...........................。


(228) 西 2022/05/21(Sat) 19:36:06

【人】 ヴィム



 [ 夜までに戻ると告げたこの日。

   青年が姿を現したこの国は
   今も相変わらず盛況していた。

   魔法を学ぶなら『メルヴェイユ』へ。


   そんなキャッチコピーをかかげた魔法都市には
   この国を破滅の未来から救った英雄の石像が
   掲げられ、今も守り神として祀られていた。

   石造りの偶像を前に目を細めると、
   過去を懐かしみ、噛み締めるよう、青年は呟く。]
   

(229) 西 2022/05/21(Sat) 19:39:00

【人】 ヴィム




   君も随分人気者になったね。


          ............
として、誇らしいよ。




(230) 西 2022/05/21(Sat) 19:40:12

【人】 ヴィム


 [ 独り言と共に指先を石像へと向けて。
   ついた汚れを丁寧に魔法で落としていく。

   これが、青年の日課であった。

   酒場の誰かには、ここまでなら
   話すこともあっただろう。
   裏を返せば、話していたのはここまでだ。


   日課を終えれば、青年はその銅像の前から姿を消し
   仲間達の待つW酒場Wへとその脚を向かわせる。]

(231) 西 2022/05/21(Sat) 19:43:05

【人】 ヴィム




   メルヴェイユの英雄、Chloe。


         彼女の苦悩こそ、歴史に眠る
         メルヴェイユの介在配列。**




(232) 西 2022/05/21(Sat) 19:43:57

【人】 ヴィム



   「生命とは死を迎えるまでの猶予期間だよ。」



         はるか昔、青年は自身の愛弟子に
         そう教え伝えたことがあった。


(276) 西 2022/05/21(Sat) 23:24:55

【人】 ヴィム



 [ 人はいつか死ぬ。

   善人だろうと、悪人だろうと
   英雄であろうと、大罪人であろうと。

   分かりきっている事だ。
   しかしながら、何故生きるかと問われれば
   答えられる者は決して多くない。

   初めからその答えを知っているものは
   この酒場に行き着いたりなどしないのだから。]


(277) 西 2022/05/21(Sat) 23:25:52

【人】 ヴィム



 [ ならば猶予期間で何を得るのか。
   何を見い出し、受け止めるのか。


         人の数だけ色があるのなら>>106
         その数だけ答えがある。>>187  ]


(278) 西 2022/05/21(Sat) 23:27:56

【人】 ヴィム



 [ この世界にはW真理Wなんてものはない。
   己が何を思い、答えとするのか。
   つまりは自分がどう在りたいか。


      W真理WはW心理Wに眠るもの。



      それが青年の持つ死生観であった。]


(279) 西 2022/05/21(Sat) 23:29:24

【人】 ヴィム



 [ もっとも、その死生観を語る口など
   死人にありはしないのだが。

   過去をひとしきり懐かしめば
   今夜の宴のために帰路に向かう。

   迷子になるなと言われたものだから>>38
   青年はといえば道中に
青いバラ
を植えて
   目印を作ってきたのだ。

   花屋の青いバラが一束無くなったと
   今頃街の花屋は大慌てかもしれない。



(280) 西 2022/05/21(Sat) 23:30:09

【人】 ヴィム



   そう。君だけだ。

   君がWどう在りたいのかWを
   僕は一度だって、聞いたことがない。

   ここで働きたいという願いも>>82
   在るべき場所を知っているような瞳も>>93

   唯一あったのは、幽霊の軍勢ゴーストパレードに隠れた
   小さな、願いのような言葉。>>35

   

(281) 西 2022/05/21(Sat) 23:34:07

【人】 ヴィム




   僕が知らないだけなのか


            それとも──────?>>210



(282) 西 2022/05/21(Sat) 23:35:03

【人】 ヴィム




      浮かない顔をしているね。

         

(283) 西 2022/05/21(Sat) 23:35:42

【人】 ヴィム



 [ 聴こえない足音を奏でながら
   青年は店の外にいる彼に声をかける。>>211

   そう。外で見えないのは人の身のみ。
   魂だけの青年には、その光景が鮮明に映っていた。]*


(284) 西 2022/05/21(Sat) 23:38:23

【人】 ヴィム



   大丈夫さ。
   僕のW帰る場所Wはここしかないからね。
   道に迷ったりはしない。


 [ 青年は暗に言う。
   本来還るべき場所が自分には無いのだと。>>348

   目印となる青いバラは
   橋にかけるディテールに同じ。
   つまりはお洒落のようなものだった。]


   緊張か。
   ここに来る子は皆普通じゃないからね。
   話せば面白いと思うよ。


 [ そんなことを言って緊張を解こうとするが
   緊張というお題目は闇夜の霧に等しく
   その心内を覆い隠すためのもの。

   それはきっと、お互い様だ。>>348

   

(385) 西 2022/05/22(Sun) 15:41:14

【人】 ヴィム



 [ メルヴェイユでは子供にある童話を
   聞かせることが習わしとなっている。

   才能豊かな魔法使いが悪の魔法使いを
   打ち倒して英雄になる物語。

   その童話は悪いことをすれば報いおこり
   悪の魔法使いに魂を抜かれるという
   脅迫じみた躾のために利用されていた。]



(386) 西 2022/05/22(Sun) 15:41:47

【人】 ヴィム



  「悪の魔法使いWヴィムWは他国との戦争を
   起こさせることでメルヴェイユを滅ぼし
   国家転覆を乗っ取ろうと暗躍する。

   しかし英雄WクロエWがそれに気づき
   危険を顧みず、命懸けでヴィムを打ち倒す。

   かくしてメルヴェイユは永遠の平和と
   繁栄を手に入れることになったのだ。」



(387) 西 2022/05/22(Sun) 15:42:28

【人】 ヴィム



 [ 興味を持てば誰でも知れる話だろう。
   WヴィムWは国家転覆を測った大罪人。
   己の利欲のために国民を危険に晒した
   血も涙もない魔法使いであったと。


   当の本人は

     「人の噂なんていつもデタラメだ。
      生憎ゴーストなんでね。
      血も涙も、とっくに捨ててきたよ。」


            と呆れて笑っていたものだ。]



(388) 西 2022/05/22(Sun) 15:43:16

【人】 ヴィム



   「死後の逢瀬、か

      そんなに美しい感情じゃない。
      これはそう...一種の罪滅ぼし、かな。」



(389) 西 2022/05/22(Sun) 15:43:46

【人】 ヴィム



 [ 日課の話をした時には
   己の薄汚れた感情を丁寧に美しく装飾する
   ウーヴェに青年は思わず否定を入れてしまう。

   だがそれが決して迷惑ではなかったことは
   しかと伝えたつもりだがどうだろうか。

   そして付け加えるように言うだろう。

   「もし興味があるなら、今度肴に話してあげよう。」


   その今度がいつ実現したのか、果たして。]**


(390) 西 2022/05/22(Sun) 15:44:22

【人】 ヴィム


  ***

 [ 話を聞きたければ自分の話もすべきだ。
   そんな当たり前の等価交換をせずに
   彼の話を聞こうなどというのも烏滸がましい。]


   ねぇ、ウーヴェ。

         君は──────


 [ いつか聞こうと思っていたその答えを
   青年は訪ねようと左足を一歩前へと進めると。]


(391) 西 2022/05/22(Sun) 15:45:09

【人】 ヴィム



    [ 窓に何かがぶつかり

         鈍い音が響いた。>>327



(392) 西 2022/05/22(Sun) 15:46:41

【人】 ヴィム



      乱 暴 な の は い け な い ね 。


(393) 西 2022/05/22(Sun) 15:47:44

【人】 ヴィム



 [ 驚いた様子のウーヴェを横目に
   青年が指先を振ると
   落ちていた石ころたちが宙へと浮き始め
   少女の目の前で文字を象ってゆく。


        WAt night.夜に、またおいでW

   

   声が聞こえるならばもう少しやりようがあるが
   本来であれば生者と死人は相容れぬ存在。
   これ以上の交信は現実的ではないのだろう。]


(394) 西 2022/05/22(Sun) 15:50:37

【人】 ヴィム



 [ メッセージが届けば石ころがまた
   床へと散り散りに転がっていくだろう。


   少女の髪に棘のない
青いバラ

   いつの間にか添えられていることに
   気づこうとも、そうでなくとも。



           いまはまだ、ここでおしまい。]**

   
(395) 西 2022/05/22(Sun) 15:54:03