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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ソニーヴェネリオを見張った。

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー

「女の嘘を、うまく受け止めてくれるのがいい男の条件でしょ」

あんなにも広がっていた視界が、丘陵や木々、建物と、次から次へ防がれていく。
ついには空までも狭くなって、逸らし続けた視線が横を向いた。

「あなたはいい男だし。
 こんなこと、あなたにしか話せない」

またうそをつく女は、周囲をちらと見まわして。

「……」

「この後の予定とか、聞かないの?」

ふ、と。
ウォータープルーフのリップが、窓越しの灯りを反射して歪んだ。
(-18) gt 2022/08/17(Wed) 21:44:10

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

やっぱ土地のものだし、お祭りだからじゃないか、なんて言葉は時間の端に置いておいて。

決まり・・・はあるだろうけど、やっぱ遊び方くらいは知っておいたほうがいいと思うよ。
 古いものを大事にするには、それが蔑ろにされないように新しいものを知る必要はあるでしょ。
 どうやって新しいものにあてがっていくかってのも考えなくちゃいけないし。
 ホラ、七つの大罪だって今じゃ新しく制定され直したんだしさ」

非倫理的実験、環境汚染、人権侵害、遺伝子操作、過剰な裕福さ、貧困の押し付け、薬物依存。
それをどれほど自分たちが厳守しているものか。この国に生まれた以上、比較的神には近しい。
男だってこの国にありふれた市井の人々と同じくらいに、心より天上のものを信仰しているのに。
それであって尚国の定めた法を破り罪を犯すのだから、奇妙な話だ。

ひとまずは、テーブルを後にしがてらに相手の方へ歩み寄る。
器は店同士が連携を取って処分をしているのか、さほど置き場所や捨て場所は拘らなくていいようだ。
ぽん、と手の上に置かれたのは薄っぺらいジッポほどの箱だ。

「言ったでしょ、飾りでも贈ろうかみたいなことさ。
 まあ……捨てるにしろどうするにしろ、好きに決めていいものだと思うし。
 開け方わからないってことはないと思うけど、困ったらまた連絡してきてよ」

此処で確認するにしろ後にするにしろ、用は済んだとばかりにテーブルを離れる。
引き止めれば二、三言葉を交わすくらいは出来るかもしれないが、少なくとも満足はしたらしい。

箱の中身は、ブルーグレーのアイオライトが嵌ったスタッズピアスだ。
石は主張しすぎない程度の大きさをしていて、銀の縁取りがスマートにまとめている。
男性用を想定したものだから、さほど服装から浮くことというのもないだろう。
ちょうど相手の目の色に似た石は、ステージの遠い照明に照らされてきらりと光っていた。
(-19) redhaguki 2022/08/17(Wed) 21:45:51

【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 花で語るは ソニー

/*
こんばんは、ヴィオレッタPLのみぜりあです。
今日も月が綺麗ですね。夏だというのに少々……
以上に冷たく、寂しく感じてしまうのが困りものですが……。

更新直後のお忙しい時間のご連絡恐れ入りますが、ご相談にあがりました。
このタイミングのご連絡ということで、お察しの事かと存じますが……



私があなたの死神です。樹木子のお嬢様。
よりによってファミリーの命を握ってしまったのですが、
それはそれとしてここからがご相談の本題です。

本来の予定では本日能力行使の提示プロポーズをさせていただく予定だったのですが、あまりの惨状(死者の多さ)に能力の行使を悩んでいます。
……ですので、以下の案のいずれかのご希望はございますでしょうか?可能な限り、応じさせていただきます。
(1〜2に関しては吊られなければ、の条件が付きます+お嬢様次第で心中となります)

1.予定通り、本日呪殺(を試み)させていただく。
2.今日は様子見して、明日呪殺(を試み)させていただく。
3.呪殺を試みない。

個人的には村の状況とヴィオレッタの心情(ファミリーの命を握ってしまっているというのもあって)3でも良いかな、と思っているのですが……。
日和った死神で大変申し訳ございません。
お時間のある時で構いませんので、お返事いただけましたら幸いです。
(-23) 968. 2022/08/17(Wed) 22:00:22

【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ

どうだろうな、なんて目線はもの言いたげにバックミラーの中をくるりと動いたけれど。
別にそれ以上やたらと説教臭いことを並べるわけでもないのだから、結局。
手筈通りに明日アジトに集まる頃には、旅行券や身を隠す準備は手配されるのだろう。
ふたりぶん、ふたつぶん。それが何を内包するかは、まだ決められていない。

「いつもだったら当然、もう少しくらいはキミの時間を買うところだけど」

シートベルトを外し、荷物を手に取る。まだ車を返しに行く必要があるから少しだけ。
扉を開けて声が外に漏れ出す前に、ちらと視線を向けて口を開く。

「旅行の用意は早い方がいい。見る限り向こうの連中は殺気立ってる。
 アジトじゃ心配ないなんて言ったけど、出世の見込みのある男である以上、
 構成員じゃなくとも心配ないなんて、そんなことはないぜ」

縁起でもない話だ。それがおもったよりも早く来るだなんて、まだ思いもしていなかった。
運転席を降りて助手席にまわり、扉を開いた頃には。
最初の時みたいに、照れくさそうに笑うつまらない男の顔をしている。
(-41) redhaguki 2022/08/17(Wed) 22:25:31

【独】 花で語るは ソニー

/*
お先にちょっと投票先のほうを振りますね。
4日目投票先 <<ルチア>>who
(-40) redhaguki 2022/08/17(Wed) 22:26:28

【独】 花で語るは ソニー

/*



嫌嫌嫌嫌嫌〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(-42) redhaguki 2022/08/17(Wed) 22:26:59

【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ

/*
お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。
4日目投票先のほうをランダムタグにて選出しましたので、
こちらにて提出いたします。
投票先は ルチア になります。
やだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!(本音)
(-43) redhaguki 2022/08/17(Wed) 22:29:28

【秘】 花で語るは ソニー → ショウダウン ヴィオレッタ

/*
お疲れ様です、強い筋肉の描き方です。
ご連絡いただきありがとうございます!

泣いちゃった やだ 同じ陣営で殺し合いしたくないよ〜〜〜〜〜〜!!!!!(情けないPL)
結論から言うと3を希望いたします……投票先が増えればヴィオちゃも生きてられるかもしれないし……
ヴィオちゃんに仲間殺しをさせるのが嫌すぎてPLが七転八倒しました ヤ ヤ ヤ
アルバの女達 死ぬな なんでみんな片割れを失う?

RPの方針的にはなんとなく可能な限り生きている方が悪役の花として綺麗かな〜というのもあり、
なるべくなら生きていたいな〜というところになります。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
(-46) redhaguki 2022/08/17(Wed) 22:34:35

【独】 花で語るは ソニー

/*
これよォ 暗殺者が骨喰とかで増えてませんか?
(-48) redhaguki 2022/08/17(Wed) 22:37:56

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー

あなたのすべてを知悉したかのようなそぶりに、目を細める。
けれどにこり、ともう一度、笑みを浮かべ直す。

「今日は安くするつもりだったのに」

あなたが車の外を回っているあいだ、
そんなことを呟いてもまともに聞こえるはずもないのに。
ぽつりとそう、冗談をいって。

「ありがとう」

開かれた扉から、しばらくぶりの石畳に足を下ろす。折りたたんでいた身体を思い切り伸ばして、折り目のついたスカートを手の甲で何度か伸ばした。

「分かってる。旅行は早めに。明日また行くから。
 ──、……あなたも気を付けてね?」

一応、とつけくわえたのは、もしかして照れ隠しだろうか。
それともこれも、あなたの便宜をはかるためのうそだろうか。
扉を開くあなたの手に、細く、白く、柔らかな指を重ねて、そのままじゃれつくように体を寄せた。

「次きたら、サービスしたげるから」

それではとてもすまないようなおねだり・・・・をしておきながら、それですませる気だろうか。
(-49) gt 2022/08/17(Wed) 22:39:44

【神】 花で語るは ソニー

【アルバアジト】
比較的いつも冷静に情報を精査していた男は、足早にアジトに足を踏み入れた。
目に見える人間の姿を確認し、誰が生きているのかを確認して深く息を吐く。
第一報はおそらく、一番幹部に近かった彼についてのものか。続いて、ひとり、ふたり。
コンシリエーレについてはまだ仔細はわかっていないものの、姿がないこと、
おそらく連絡がつかないこと。そこから、最悪の可能性へと思い至り、眉間に皺を寄せた。

「……オレのせいだ」


普段どうあるべきか、どう相手が動いてくるか。第三者がいるとすればどう絡むか。
そうして盤面を冷静に飲み下そうとしていた男の顔貌は今や蒼白だった。
一度に多くの同胞を失って、何も思えないほどにはまだ長じていなかった、から。
念入りに生きている人間の顔を確認し、どう行動すべきかを相談し。
アンダーボスからの指示を待つのもそこそこに、ソファに身を沈めた。
膝に肘を預けてうなだれて、少しでも頭を冷やそうと大きく息を吸った。

「詳細が、分かり次第。すぐ離れる。じっとしていられない」
(G0) redhaguki 2022/08/17(Wed) 22:44:10

【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 花で語るは ソニー

/*

あー、よかった〜〜〜!!正直。とても。安心しました。
ありがとうございます。それでは、3の方向で進めさせていただきます。

こちらも最初に同陣営と見てからずっと苦しんでました。
しかも、既知をいただいていたソニーさん……。
後ほど一日目の絶叫やマスターとの秘話をご笑覧くださいませ。
(ソニーさんの方もどういう動きをされていたのか、
 楽しみにさせていただきますね)

早々にご回答いただきありがとうございました。
刻死宣告プロポーズは叶いませんでしたが、引き続きお付き合いいただけました幸いです。
(-58) 968. 2022/08/17(Wed) 22:54:19

【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー

/*
えっっっっ!? いやだな…女子供は狙われないはずだってやったところじゃん……。ひでぇもんだぜ天の神様の言う通り…。

苦しい。それはそれとして報告ありがとうございます、確認しました!
投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜!
(-67) 66111 2022/08/17(Wed) 23:16:14

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

全ては机上の空論、何が一番それぞれのファミリーにとって都合がいいかすら選択が出来ていない。
そういうことになっている。

そんな状況で適当に言うことも、目の前の誰かに漏らす事もこれ以上は出来ないと話は止めた。どちらも不安定であることには違いないからだ、傷をなめ合いたいのならこの心地よい空間は酷く向いていない。

「悪いな、ソニー。
 お優しい先生ごっこはもう辞めにしてるんだ。

 これ以上お前の前でその姿を見せても意味がないだろう。
 何もかも不都合で、邪魔なんだよ」

わざと言葉遣いを荒くした発言は、普段通りの声に紛れていて。
建前と本心が見事に分けられたそれは、ただでさえ曇っているその表情を悲しませる為に。傷つけるつもりでやったそれは、想像以上に軽くて嫌なほど胸に残るものだった。

演奏の音色が変わったところで、酒の追加をする。
既に頬は赤く染まって、溶けそうな灰色を寄越しながら
その実、何処にも溺れることの出来ない人間がここに一人。

「まあな、約束からな。
 だけど行く前に一つ聞いていいか」


いつ死ぬのかわからないのなら、言い残したことがないように。
自分が先に死ぬとは夢にも思っていない男は、テーブルを叩く指を止めて人差し指に力を込めた。

「お前、俺のことをどう思ってるんだ?」
(-81) toumi_ 2022/08/18(Thu) 0:26:51

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

生真面目に生きてきた男には、余暇がなかった。
休みも働いてるようなものだったから、これまでそんな風に考えたこともなかったのだ。
大罪を犯しているのは俺たちか、それとも市井の誰か。
そんな事、結局のところどっちもどっちなのだろう。
普通に暮らしてる者たちとて、自分たちと同じように罪を犯して生きている。

「…………、本気だったのか」

確かにピアスでもとか言ってたのは覚えている。
差し出された小箱を受け取って、困惑の表情を浮かべた。
何を思ってこれをくれてやろうと思ったのか、それが俺にはわからない。

「開け方くらいはわかるが……あぁ、もう」

更衣室での意味深なセリフと言い、
このプレゼントと言い、
敵対組織の人間に対してやることではないはず。
それでもこういう事を行うその心理を、知りたいと思うのはおかしなことだろうか。

「どういうつもりなんだ。本当に」

「戻るも戻れないも俺が決める事だ、思惑があるならわかるように言え」

一人で勝手に満足されてたまるものか。
ピアスが入っているのだろう箱は手の中にぎゅ、と収めて離れようとする貴方の背にそう言い放つ。
これを身につけるも身につけないも、その返事がなくては、答えが出せそうもない。
(-92) eve_1224 2022/08/18(Thu) 1:34:10

【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー

/*
御機嫌よう、運営です〜! 情報屋のお仕事のあれそれの確認で参上しました。

もったいないおばけ様から「ソニーがリカルドに本日何かしらの能力行使をするつもりか否か」を確認するロールをもらいました。ピアスを見せてくれたんよ。あくまでロールフックにできればとのことです。

(教えられませんを含む)伝達内容を受け取ってこちらからリカルドに渡すか、強い筋肉の描き方様にパスするかかな?というところです。如何致しましょう?
(-133) 66111 2022/08/18(Thu) 16:49:49

【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ

手を引いて、道を開けて。まるで恋人同士の逢瀬のような距離。
ネイルの引かれた両手をとって向かい合って、この国らしい頬を寄せるような挨拶を。
それが欺瞞であったって、媚であったって。同じ囲いの中の貴方に向ける
銃口
はない。

「楽しみにしとく。
 ……気をつけて」

店まではそう距離のない地区だ。
送っていってもいいけれど、店にまで余計に緊張が伝わってしまうだろうから。
あとは彼女に任せて、自分は車に乗り込む。
もうじきマジックアワーが夜になる頃のことだった。
(-134) redhaguki 2022/08/18(Thu) 16:58:32

【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ

/*
お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。
するど〜い! 4日目の監視先はリカルドさんです。
PL単位の話ですし、嘘をつくのもあまりよろしくないので、
ここは「YES」とお伝えいただければ幸いです。
ついでで添えていただきたいのですが、「ピアスには何も仕込まれていません」とも。
贈り物自体はもうこちらは手放したものなので、好きなようにロールにお使いください〜。

能力行使先の連絡も含めそのようにお願い致します。よろしくお願いいたします!
(-135) redhaguki 2022/08/18(Thu) 17:02:44

【秘】 花で語るは ソニー → ショウダウン ヴィオレッタ

/*
なんでこうなっちゃったんだろう もう男がオレしかいないょ
いなくなりびとに比べればどうしても頼りないとは思うんですが、
アルバの子たちのことはなんとか最後まで守っていきたいですね……

こちらこそありがとうございました!
(-138) redhaguki 2022/08/18(Thu) 17:16:11

【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー

/*
あいさい、YESもピアスの件もそのようにお伝えしますね。
能力先の行使についても把握しました。ありがとうございます!

そんなところで。引き続きおたのしみくださいませ〜〜Ciao!
(-139) 66111 2022/08/18(Thu) 17:27:21

【神】 花で語るは ソニー

【アルバアジト】

少女からの連絡はあったものの、あれから姿は見えず。
ソルジャーには、失くしたものが大きすぎたようで。
アソシエーテは店の報告がなければ、寄り付きもしないだろうから。

見開いた目は床材を毛羽の一つ一つが見えるほどに凝視して、頭の中は冴え切っている。
或いは焦りやそれ以外の何かが頭の中をパニックにさせているのかもしれない。
息を吸って、吐いて。顎から汗がひとつ落ちた。
改めて、同じ立場の者やソルジャー以下の男達へと指示を飛ばす。

「……女子供達の身柄や居所を確保しよう。
 あの人達ならそうするはずだ。ボスも、そうだろう。
 身の守り方もわからないような彼女らは、けど抗争とは無関係だ。
 可能な限り身をおくところも、安全なほうへ避難させられるように」

娼館やカジノは他のスタッフがいるだろうから、大事には至らないはずだ。
残るは、と。考えて、考えて。自分がすべきことに頭を巡らせる。

「探してくる。何を望むにせよ、それからだ」
(G17) redhaguki 2022/08/18(Thu) 17:31:05

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー

触れ合った体温が、鼓動が、吐息が。
香水のように互いの身体にまとわりついて、きっと暫くは残り続ける。
そう信じるかのように、もう一度頬を摺り寄せて。

「はい。またねArrivederci

車の窓越しに、恋人のように微笑む。

バック・ミラーに自分が映る限り、そうして振舞う。

あなたの前であるかぎり。

↓[1/2]
(-141) gt 2022/08/18(Thu) 18:01:41

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー



「………またね」

太腿には、ごつごつとした金属の感触。
女だって、ホルスターをさせば――いつでも銃がそこにある。

[2/2]
(-142) gt 2022/08/18(Thu) 18:02:01

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

「意味無いなんてことないだろ。……オレは、そうされたがってるんだから。
 どうして急に突き放すようになったのかの理由だって、ちゃんとわかってる」

本当に、相手の戦力を削ぐ為に間合いに入るまで懐に入れるのなら、わざわざ伝えなくていい筈だ。
言葉が投げかけられる度に、目論見通りに表情は暗くなり、僅かな角度の違いで照明の蔭に入った。
されど額面通りの効果を喰らって、そうしているわけではない。
それくらい素直であったなら楽だったろうし、追い縋ったりもしなかったろうに。
そうでないから、ここに座して在る。

もう残り少ない食後酒を、手持ち無沙汰にするように傾ける。
曖昧に濁して、言及を避けて。そのくせ、溢れ出してしまいそうなものを瞳に湛えて。
ジェイドの上に薄く乗った輝きと、その黒目の僅かな散大と。
きっと貴方と男とでは、見えている風景にも違いがあるのだろう。
観察、注意の問題のためだけでなく。暗い店内は、明るく見えている。

「オレは」

いつからだったろうか。もっとずっと前から、けれどもそれがあからさまでなかったのは、
遠くありながらもまだそこに居られると傲っていて、安心しきっていたからだったんだろう。
今はそれが揺るがされているから、本当にそれだけかなんて言葉にせねばわからない。
口を開いて、舌の上を熱い空気が通って、それで。

(-149) redhaguki 2022/08/18(Thu) 18:39:09

【秘】 Sei cosi dolce. ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

俯いて、細く息を吐く。呼吸の勢いが唇の内側を冷やした。
荷物の内から二人分の食事代を取り出して、テーブルの中央へと押し出す。
瞼は固く閉ざされていた。次ぐ言葉が吐き出されるまでには時間が掛かった。

「……やっぱり、いいよ。帰る。もう迷惑を掛けてもいられないし」

早口の言葉は、相応に手早い身支度と共に。
椅子を引いて立ち上がり、ほとんど相手の方を見もせずに爪先の向きを変える。
奥のスペースから聴こえるヴィオラの音色の方にみな視線は向いていて、誰も見やしない。

「今までありがとう、先生」

それさえ顔も合わせずに、テーブルから離れて店の出口へと足を向ける。
たったそれだけのことだけが心中の全てであったなら、こんなことをしなくてもいいだろうに。
それきり、男が貴方の手を煩わせることなんてのは無くなるだろう。
(-152) redhaguki 2022/08/18(Thu) 18:48:32

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

一つ一つの罪を司る悪魔がもしもいるのだとしたならば、
それは自分たちと同じように仕立ての良いスーツを着て、首元までタイをきっちりと締めているのだろう。
市井の唯人よりも、血の清算の仕方ばかり考えている自分たちのほうがそれらしい。

「どういうつもりか、なんてさ。今までもそういうふうに聞いてきたの?
 アンタが今までどんな付き合い方してきたかなんて知らないけど」

振り返った顔は余裕ぶって笑っていて、あまり鼻持ちならないものだったかもしれない。
意味深げに投げかけられた視線はどう見たって誠実に今ここで答えようというのもじゃないし、
相手の求める態度からは程遠いものだろう。咎める目を受けて、目を細めて。

「次はアンタから、オレに会いに来てよ。
 また会ってくれるなら、そしたら今度こそ教えてあげる」

それだけ告げたら、あとは別れの挨拶だけを飛ばして観覧席の辺りを出ていく。
これだけ人がいれば、整然とした流れから離れたらあとは追うにも難しい。
次、をどうするかは一旦、相手に任せておこう。
(-157) redhaguki 2022/08/18(Thu) 19:20:24

【人】 花で語るは ソニー

>>12 ストレガ
【街中】
行き交うばかりの人混みの中からひとつ、控えめな足音・・・・・・がベンチの方に近づく。
男が貴方を見つけたのは偶然かそれとも、探していたのか。
視界の端っこから、野良犬が走り回るみたいな小走りの姿が近づいてきたなら、
相手だって呆れた人間の存在にすぐ気づくと思う、多分。

「や、久しぶり! 今って休憩中?
 手の空いた頃にでも頼みたいことがあるんだけどさ」

人の気知らずの挨拶はやたらに元気だ。
足で距離を取らされでもしない限りは、ベンチの一端に手を掛けてあれこれ喋り始めるかも。
(20) redhaguki 2022/08/18(Thu) 19:30:22

【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア

/*
お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。
>>14の白チャを見て秘話でお声がけしようかな〜と思ったのですが、
神窓での書き込みもあり仕事の用事で話しかける人間に見つけられるのは困るかな……と思い、
レスを送る前に一旦お声がけさせていただきました。
もしプライベートで仲良い子と作りたい流れだよ〜など不都合ありましたら退きますゆえ……
ご回答いただければ幸いです。
(-161) redhaguki 2022/08/18(Thu) 19:41:15

【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー

/*
ご確認ありがとうございます〜
全然大丈夫です!
(-162) yatuhatig 2022/08/18(Thu) 19:47:11

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

「   」

今、俺何を口にしていた?
わかってるなら説明はいらないなだの、余計なことをきくなだの。はね除けて嫌われようとする男の台詞だ。
熱が篭り続ける口の中、吐く息は妙に重く落ちて酔えない。
本当にいつまでたっても酔えない。

とうとうその時が来てしまった。
賢く利口な  が席をたったところで
懐に手を入れる

立ち去るその背に一つ声をかけようとした瞬間、頭が揺れた。


滑り落としそうになったナイフを掴んだまま、食器は耳障りな音をたててテーブルを滑る。一瞬の視線が席を包み、霧散して。
手を出す必要がないとわかれば疎らになる人の気配の中、
ヒュッ、と短い息を吸って目を見開いた。

「どうして…」


酔っているのかと、夢を見たのかと思った。
実際それは夢だったのだが。信じられるか?こんな時に。

現実に引き戻されて景色は薄暗いリストランテ。
今かけなければいけない言葉は、酷い大人の温情でネズミを見逃す陳腐な三流映画の台詞だ。
(-168) toumi_ 2022/08/18(Thu) 20:07:40

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー


「どうか、……大人しく眠っていておくれ」



その呟きはあなたの耳に届いたかわからない。
引き金をその背に向けようとして男は引けなかった。
あなたのことを知ってしまった
今、引けるわけがなかった。

子供たちに歌い聞かせた『Rock-a-Bye Baby』が耳鳴りのように頭につんざき、たちまち息が苦しくなっていく。

これが人の人生を狂わせた罰だったのかと。


離れていても繋がっていたはずの絆をほどいたその事実が照明の下いつまでも燻って胸を焦がすものだから。
立ち去るその姿を、一人動けないまま見送ることしかできずにいたのだろう。
(-169) toumi_ 2022/08/18(Thu) 20:11:42

【人】 花で語るは ソニー

>>21 ストレガ
ちぇ、とつれない様子に唇を尖らせるも、それでめげた様子はない。
ベンチの背もたれに肘をひっかけ、すっかり居直り状態になってしまった。

「残念ながら違う用事。あと、今日は当面の用聞き。
 もうじき頼み事ができそうなんだけど、お姉さんの店は人気なもんだからさ。
 予約はできやしないだろうけど、いつくらいから開くのかは聞いてもいいでしょ」

休業中、ということなのだからどっちみち今は請け負ってもらえるものじゃないんだろう。
とはいえやたらにしつこくするつもりでもないのか、内約はなるべく簡潔に。
あんまり追い払われ続けたら、その時は素直に踵を返すかもしれない。

「……ああ、そういえば。あのさ。機構じゃなくて細工物の調整って出来るの?
 アクセサリーとか、そういうやつ」
(22) redhaguki 2022/08/18(Thu) 20:56:10

【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア

>>14
路地裏を歩く危うい様子を見つけたのはまだ日も高いうち、のぼりきらないうちか。
案じてアジトをすぐに出たのだから、さほど遠くにいかない内に足も届いたのかもしれない。
慌てて、相手の姿を探して。ようやくその背に追いついたのだ。

「ルチア!」

片やコーヒーショップの店員、片や花屋の従業員。
さほど街中で顔を合わせても不自然無いものだろうけれど、それでも声は抑えられた。
もしも相手が振り返ったのならそこにはずいぶん取り乱した顔がある。
関係性としては目上が面倒を見ていた子供、くらいで、
合わせて目をかけてはいても特別なものではなかった、けれど今は、少し話が違う。

「どうしたんだこんなところに、一人で……今危ないの、わかるだろ?」
(-182) redhaguki 2022/08/18(Thu) 21:02:08

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「わからないから素直に聞いてるんだろう……」

ぐぅ、と唸り、目をそらす。

―――これが他人のことならば。
愛でも囁かれたのではないかと、言うくらいの度量はあった。
初心というわけでもなければ、全く気が回らないわけでもない。
ただ、自身にとってのことには兎に角興味がなかったのだ。

恋だの愛だの、そんな不確かなものは要らないと、
自分には、拾ってくれた上司と、同じ高みを目指す幼馴染がいれば良いと、たったそれだけでよかったのだから。

それ故リカルドという人間は、貴方のような近づき方をしてくる人間のことが、根本的に理解できていないのだろう。

未知への探究心とは、本当に恐ろしいものだ。

はー……と大きく息をつき。
薄く笑みを浮かべる貴方を、ぎろりと睨む。

リカルドはそれがわかっていても、
理解したいと思ってしまった。
後のことはそれから考えると、そう思ってしまったから。

「……良いだろう。
 明日、貴様に会いに行ってやる……、場所は―――」

男は初めて、血の掟を破る決意をした。
(-183) eve_1224 2022/08/18(Thu) 21:21:24

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

/*
PLにて失礼いたします。
情報屋にて、能力行使の件をお聞きしました、お答えくださってありがとうございます。
正直に申し上げますと、こちらも別の人物を対象とした能力の行使を行う所存です。
よければ、それを前提とした事前ロールができればなと思っていますがいかがでしょうか。
ご一考の程よろしくお願いいたします。
(-184) eve_1224 2022/08/18(Thu) 21:26:33

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

それから。互いに孤児院の様子を確認することは、しばらくないのだろうけれど。
配達車に乗って現れる従業員は、別の人間に替わったという。
普段貴方が行く店に、倣うように現れる青年の姿もなくなった。
大きく変わらない、今しがた自分たちを覆う奔流に何か影響があるわけでもない。
ひとつ、ふたつ、傍にあったものが消えただけ。
それだけだ。
(-186) redhaguki 2022/08/18(Thu) 21:32:34

【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー

「……ソニー、さん」

のろのろとした動きで振り返り。
下から、その瞳で見上げる。
──どうして、そんなに慌てているんだろう?
考えても、少女にはその理由はわからなかった。

「……
わかって
います。
 ……わたしは、
大丈夫
です」

こくり、こくり。問われた言葉に頷き返す。
わかるのだ。
だから、ここにいるのだと

路地裏を、無防備なままに、歩き回っているのだと。
(-188) yatuhatig 2022/08/18(Thu) 21:40:54

【独】 花で語るは ソニー

/*
どうしようかな 時間空いちゃった
急に機敏になるのもなんだし今やるべき計画を先に打ち立ててからレスに向かうか
(-193) redhaguki 2022/08/18(Thu) 22:30:39

【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ

【三日目朝・アルバアジト】

まだ、混乱のうちにある中。誰も、自分たちの擁する内の誰も傷ついていないうち。
敵対するファミリーの人員が二人落ちたことで、警戒する空気がある頃だ。
表の仕事がはじまるのが早い人間だとかが捌けた後、様子を見て相手のほうへ近づいて。

「ちょっと。先にサルヴァトーレさんには、聞いておきたくて。
 今の状況、どう思いますか。やっぱり向こうのボス含め、こっちの誰かがやったんでしょうか。
 ……空論をこね回すことはいくらでも出来ても、やっぱり確信はなくて。
 ひとはどう考えるのか、聞いて考えておきたくって」

小声とはいえ言ってみてから、周りを見て考える。
まだ、誰が何を考えているのだかも判然としていないうちだ。

「廊下にでも出ましょうか。喫煙できるところだとか」
(-197) redhaguki 2022/08/18(Thu) 23:35:15

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】
明くる日。青年はいつだか貴方と遭遇した場所に再び訪れた。
きょろきょろと相手の姿を探す目元には僅かな疲労が滲んでいた。
されど、そんなのは相手には関係のないこと。別に出会えたからって言葉にするつもりもない。
片手にはオレンジ色のラナンキュラス。それ以外の荷物は一見したふうでは見当たらず。
また、視界の殆どを海が占めるその場所までやってきた。
(-203) redhaguki 2022/08/19(Fri) 0:04:36

【人】 花で語るは ソニー

>>24 ストレガ
舌打ちにはさも困ってしまったみたいに萎縮してみせるものの、それも少しのうち。
懲りずに相手に声を掛け続けてきた男は、多少の威嚇じゃ慣れたものになってしまっているのかも。

「そう? じゃあ早い内なら祭りが終わった頃にもう一度探すよ。
 ああ……まだもう少し使いそうなんだよね。だから、もうじきってこと。
 今話したって困っちゃうかもしれないし、その時にお話するかも」

完全に壊れてしまって今、というわけではないらしい。
何を指しているのか不明瞭な頼み事も、さておき休業中の相手に話すべきじゃない。
今は仕事の話ではなく、世間話に留めておく、それだけ。

「ちょっと細工の細かいやつだからさ。指に合わせてサイズ合わすのが大変かなって。
 元買った店がなくなっちゃったから困ってて。もうちょい広げときたいんだよなあ。」

替わってついでの用事の方は、もう少し目処が立っているようだった。
ポケットから取り出した、翡翠の嵌った指輪をコロコロと指先で転がす。
(25) redhaguki 2022/08/19(Fri) 1:08:35

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

/*
お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。
こちらこそ間接的にお声いただき、ありがとうございました。
現状で結果についてはうまくコメントできない(投票も在るし)のですが、
処理順的には多分なんとかなりそうだな……と思いつつ、
ひとまずは結果を詰めるのは5日目開始以降がよさそうだなと判断しました。
結果に至るまでの過程を色々詰めるのは歓迎です!
改めてよろしくお願いいたします。
(-219) redhaguki 2022/08/19(Fri) 1:15:17

【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア

少し。息を詰まらせるような間があったかもしれない。相手の意図がわかったから。
あるいはわかった気がしているだけなのかもしれないけれど。
普段はくるくるとよく動くのだろう目が湛えたものに、明るいものは感じられなくて。
ゆっくりと、手の届く距離まで歩み寄る。

「……犯人を探そうとしてる?
 それとも、同じ目に会おうとしてる?」

復讐を誓うには、あまりに無計画で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。
自暴自棄になるには、やけに確信的で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。
止める言葉だとかを吐くには、相手のことを知らず。
他の男衆ほどには目線の位置の離れていない瞳に合わせるように、膝に手をついて背を丸める。
制止しているとも、また別の方法を差し出しているとも。判然としない言葉を吐く。

「オレは、……もし、オレがルチアを思う誰かだったなら。
 誰ともわからないようなやつに傷つけられるのは、嫌だな」
(-220) redhaguki 2022/08/19(Fri) 1:22:47

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

/*
お疲れ様です、お返事ありがとうございます。
そうですね、吊りだけは能力行使の前にくるので、ここで吊られると能力を使わないまま死ぬことになりますので、結果だけは日付が空けてからと言うので問題ありません。
こちらの能力が、自分が死んでいては使えるたぐいのものではないため、先にそちら行った(成功してるかはさておいて)前提でやらせてもらえばと思っています。

所用を済ませて血の掟を破って単独で会いに行こうと思いますが、そちらはいかがでしょうか。
単独であれば2人で話せそうな場所に向かうと良さそうでしょうか。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします!
(-221) eve_1224 2022/08/19(Fri) 1:28:53

【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー

君がレースの最中、忙しなくしていたのなら。青年は反対に、殆ど動きなくただレースの光景を眺めていたのだろう。
時折、手に持ったビールを煽るくらい。まるで映画を見ている時のように。

そんなだったものだから、負けが分かった時もいつもみたいに不機嫌になる事はなくて。
何だか気が紛れたような、少しだけ穏やかな気持ちで空の瓶を握っているだけだ。

「よくもまあ、飽きないもんだ。
 このために生きてるって奴もいるくらいなんだろうな」

注釈を聞いては、そうなのか。と口にして。
きっとこの先もふんわりと覚えているのだろう。少なくとも、来年もこの熱気にあてられれば嫌でも思い出すに違いない。

そして不意に。君の手の熱が伝わってくると、怪訝そうな顔でそちらを見る。
そういった行為に慣れていないものだから、振り払うべきなのかも迷って。
君のその表情を見れば、事故でこうなっているわけではない事は分かる。
迷った末に、口を開いて。

「別に」
「それは良いって言っただろうが。賭けに勝ったのはお前だ」

「好きに決めろよ、何処に行きたいんだ。それとも、何か欲しいものでもあるか」
(-228) otomizu 2022/08/19(Fri) 3:17:10

【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー

「──わたしが、嫌じゃなかったとでも?」

返す言葉と共に、少女は笑った。
それは問いかけだ。答えのわかりきっている事。
そうであったなら、どれだけ良かっただろう。
今もなお、ただ日常を謳歌できる程に、この心臓が冷たくあってくれたなら、どれだけ。

「──大丈夫。武器もありますから」

太腿に隠し持っているハンドガン。
少女はワンピースの裾を持ち上げて、ホルスターに収まったそれを見せる。
(-235) yatuhatig 2022/08/19(Fri) 6:31:58

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

/*
了解しました。
場所の指定は(ロールの流れからして)そちらにおまかせしてよろしいでしょうか。
思いつかない場合、ソニーに任せた場合は【どこかのクラブ】になります。
その後の影響も鑑みると時間の指定は夜になるかな……
(-238) redhaguki 2022/08/19(Fri) 7:43:04

【人】 花で語るは ソニー

>>27 ストレガ
「そう。……まあ休業中てなら、今はそれくらいかな」

乗り気でない話を持ちかけ続けたところで仕方のないところだ。
ちょっと消沈した様子はあるものの、相手が気に留めるほどのものではないだろう。
梨の礫に終わったところで、どうしようかな、なんて頬杖ついて。

「ちなみに、個人的な用事に付き合ってもらう時間もない?」
(30) redhaguki 2022/08/19(Fri) 8:32:48

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

/*
他に人がいるような場所がいいでしょうか?
能力行使を考えると二人だけになれる場所のほうが良いかと考えていましたが。
人(店員)がいてもよければバーで構いません。まぁVIPルームみたいなのもあるでしょうから、個室に入るとかでもいいかなと思っています。
時間帯はそうですね、自分も夜が良いと思います。
(-241) eve_1224 2022/08/19(Fri) 8:35:42

【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー


視界に入るものと言えば、その大半が海か空。

あなたがその場所を訪れたのは、以前別れ際に言ったように
もう少し半端ではないどこかの時間だっただろうか。

何れにしても祭りの人混みとは少しばかり縁遠いその場所に、
パスカルと名乗った喪服姿の男は、この日も変わらず佇んで。
視線は遠く何処かを見遣り、薄く煙草の煙を漂わせるばかり。

こちらもまた見た限りは大層な荷物はありはせず、
けれど、ともすれば口の端でも切ったのか。
髪でやや隠れた側の頬には、病的に白いガーゼが貼り付いている。
察するに、何事かあったのは何もあなただけではないらしい。

そこへあなたがぱたぱたと足音を立ててやってきたとしても、
声を掛けられるまではそちらを見遣る事が無いのは
単なるみせかけだろうか、なんてのはやはり定かではない事だ。
(-244) unforg00 2022/08/19(Fri) 9:24:19

【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー

アジトの隅で全体を見晴はるかす。すれ違うもの、出ていくもの、入ってくるものに声をかける。この子は変わらない、変わった、あとで話を聞かなきゃあ。さて、どうしようか────組んだ手に顎を乗せた、ちょうどその頃だ。

「ン。……」
「やあ、ソニー。ご苦労さま」

近づく君を見て、片眉を上げてご挨拶。見上げるように首を傾げた。

「君はいつも熱心だね。立派だったよ」

言いながら撫でようと頭に手を伸ばす。汲みとって屈んでくれるだろうか。くれなくても問題はないだろう。君の言葉を最後まで聞いた男は緩慢に立ち上がって、今度は上からその頭をぽんぽんと軽く叩く。衣服をぱっぱと正して、向き直った。

「そうだね。吸うなら出ようか」
「僕も少し、考えていたところなんだ」
(-253) rik_kr 2022/08/19(Fri) 11:16:52

【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ

快諾を受け取ったなら少しの安堵と、改めての照れくささに口角を緩めた。
未だ馬場を眺めて健闘や結果を称え合う人々もいるものの、流れは少しずつ出口のほうへ。
それが途切れてしまう前にゆっくりと人波のほうへ乗る。
その際、瓶ビールをもう二本追加で買って、相手の手に渡した。一度、触れた手がとぎれる。

「……じゃあ。ちょっとついてきてもらっていい?
 ひとまずこれは、約束のぶんの追加」

敷設されたレース場の方から離れて、表通りを横切って。
行き着いたのはしんとした裏通り、今は誰も脇道を通らず遠くに音が聴こえるばかり。
廃棄された木箱なりが壁際に放置されているが、それほど砂埃をかぶっているわけではない。
放置されっぱなしのものではなく、適切な時期になれば人通りはあるものなのだろう。

「この辺、手工業の工場が多いんだ。だから営業時間を過ぎると夜は誰もいない。
 飯屋とかバーも少ないから酔っ払いが出歩いてることもほとんどないよ」

木箱に座り込みコインで蓋を開け、中身を軽く呷る。
それほど酔っているわけじゃないものの、少し首筋には赤みが指していて、
ちょうど気分のいい心地になる頃合いという感じの酒の入り具合だ。

「ね。なんだか寂しい顔してたけどさ。何かあったの?
 ……言いたくなかったらいいよ。話して楽になるものなら、ってだけ」
(-269) redhaguki 2022/08/19(Fri) 17:07:26

【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア

「……わからないわけじゃ、ないけどさ。
 今じゃなきゃいけないのも、わかるよ、でも……」

近しい気持ちを抱かないわけではない。それと同時に、遺された彼女を案じずにはいられない。
複雑な感情がありありと顔貌に滲む。嘘のないそれは相手が仲間だからだ。
問いかけへの回答が出るまでには、焦れるくらいの時間があった。
息を吸って、吐いて。

「弾が、切れたら。それで終わる。
 向こうの親玉アウグストが死んだ時みたいに撃たれたらどうにもできないけど、
 もしアベラルドさんがやられたのと、同じ相手を見つけたなら」

ポケットに入ったペンを取り出す。一見したところはありふれた筆記具のようだ。
相手に手渡して握らせた時、それが見た目よりも重いことがわかるだろう。
切っ先は鋭利で、ナイフと違って鞘を抜かずに使える。タクティカルペンの類だ。
もし押し倒されて首を掴まれたとしても、抵抗しざまに握って後ろの凸でこめかみを突いたなら、
相応の痛みを相手に与えられるはずだ。

「そいつの目玉を、思い切り刺してやれ」
(-271) redhaguki 2022/08/19(Fri) 17:20:53

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

/*
人がいないほうが能力行使にかかわるロールやらがし易いのはそうですね……
同じくVIPルームのあるところであれば特にロールに支障は無いと思います。
都合のよろしいほうにお呼び出しください〜
(-272) redhaguki 2022/08/19(Fri) 17:23:22

【秘】 ノーモアベット マキアート → 花で語るは ソニー


直接下半身に伝わる体温に身悶えして、つんと尖りを帯びた乳首に滑った感触が走るたびにン、と堪えるような唸りを喉から絞り出す。

愛おしいものに対してするように髪に顔をうずめて、与えられるすべてを咀嚼するのに集中しようと、擽ったり撫でたりする手つきを止めて緩く抱きつくように両腕を背へと回して。
瞳を閉じると、外から聞こえる喧騒が混じってよりいけない事をしている気分になる。

「オレが……許すよ、ソニー。
 もっとオレの事、欲しがって」

寧ろこのまま好きにさせられたら、すぐにでも喰らいついてしまう。
それに仕事着とはいえ、やはり露出の多い下着を晒し続けているのが裸とはまた違う恥辱をずっと感じさせて。

それらに対し素直に従って、脱ぎ捨て、欲望を満たすのはいくら賭けに勝ったとしても買われてる側の責務に反するような気がした。どこか倒錯した奉仕精神が顔を覗かせる。

熱を帯びたものが太腿に当たれば、感触と一緒にどうしようもない興奮までもが性器まで響いていくような錯覚を覚えて、掌に包まれ逃げ場のない尻に思わず力が篭った。
(-273) backador 2022/08/19(Fri) 17:26:45

【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー

「…………」

多様に色を変える表情から、何を思っているのか。
それを推し量るような術など、少女は持ち合わせてはいないが。
けれど、何か懊悩としたものがあるのは、何となく感じられた。

──ペンを受け取る。武器だと、彼は言う。

「……ありがとうございます、ソニーさん」

受け取ったなら、礼を言うべきだ。
助言に対しても、それは同様に。
そして、深く頷いて。強い意志を込めた瞳で。

ええ。必ず


"そう"すると。少女は応えた。
ペンを眉間に構えて、睨みつけるようにして。
(-279) yatuhatig 2022/08/19(Fri) 18:42:30

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

日が落ちて、街頭の明かりが街を照らす時間帯。
男は一人、クラブに訪れた。
余り来ることがない場所だが、ここはスーツでも問題ないだろう。
何せ、今日は忙しくて着替える暇もなかったのだ。

「呼び出しておいてすまない、待たせたな」

貴方が待っている所まで案内を受けて中に入れば、夜の世界の匂いが立ち込めていて、歩く度に髪の隙間から、光で蒼くきらめくピアスが耳に見え隠れしている事だろう。
(-296) eve_1224 2022/08/19(Fri) 20:50:52

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

姿を見つけて、仔細な様子まで見える頃まで来ると足の速度を緩めて二、三歩。
黒い衣服とは相反するように白く目立つガーゼに明らかに目を留めて、
訝しむような視線をそれに留めつつ見上げられるくらいの位置に来る。

「……何かあった感じ? 今話しても、困らない?」

声を掛ける。果たして相手の視線を寄せられるものか。
じ、と変化に目を留めていた視線はそのうちに全身にまわる。
以前見たときと、明確な違いはあるだろうか。

/*
お疲れ様です。
前回からの時間経過の間に、そちらの素性について探りをいれても大丈夫でしょうか?
一応以下の内で参考程度に考えてみましたが、ほかにあれば案いただきたく〜
1.表の職業のみ
2.表の職業と、引き受ける範囲についての噂(素性については知らず)
3.表の職業+裏稼業のことまで
(-310) redhaguki 2022/08/19(Fri) 21:59:56

【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ

「うん、……オレは特になにも、してないけど」

子供のように扱われると、どうしても弱い。ほとんど反射的に顎を引いて頭を差し出す。
立ち上がった後にも頭を撫でられ、ストレートの髪は頭に沿うようにくしゃりとなる。
それだけならまるで世話をする側、される側のほほえましいそれのよう。

並んで歩き、ついていくように喫煙所まで行く。
建物のベランダか非常階段か、外を見下ろすことは出来るが、地上の声は届かない。
逆もまた然り。扉を閉めれば、風の音しかしなくなった。

「……此度のこと。仕組んだのは自分たちの内部なんでしょうか。
 それともやはり、外部の人間による撹乱なんでしょうか?」
(-327) redhaguki 2022/08/20(Sat) 0:45:23

【人】 花で語るは ソニー

>>37 ストレガ
「わかった、わかった。もう行くよ。
 そのうちにまた探しに来るかもしれないけれど、
 見つからなかったら頃合いを見て別の人間にでも頼むことにする」

残り15秒、14秒。
降参とばかりに手を挙げて、言いながらに後退する。
少なくとも祭りの間、終わって少しの間までは、男が貴方の手を煩わせることはない。

「アンタたちに、有用なことかもしれなかったけど」

残念、とジェスチャーだけを残して、男は踵を返した。
ある午後の話。
(45) redhaguki 2022/08/20(Sat) 0:50:21

【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー

/*
お待たせしました、ご連絡頂いた内容への回答となります。

こちらの素性についてですが、
表向きのものから裏稼業の事まで把握して頂いていて構いません。

当然、受け持った依頼の詳細はあまり漏れないようにしてはいますが……

この頃は少々さまざま露見するリスクを承知での行動が多かったはずなので、
こちらが掃除屋コルヴォ・ロッソに属する者だという事自体は
ある程度の情報網を持った者が調べようと思えば、簡単とまでは言わずともそう難なく知る事ができるでしょう。
(-337) unforg00 2022/08/20(Sat) 3:05:06

【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー


一見して、変わったことと言えば、顔の怪我くらいのもの。
喪服姿は以前と何ら変わりない佇まいで、
その雰囲気や様子もまた、特別変わったふうでもなかった。
他に変わったとすれば、あなたからの認識くらいのものだろうか。


「どうも、ソニー。
 また会うとは、奇遇な事もあるもんですね」

徐に視線と問い掛けとが向けば、そちらを見遣って。
強いて何かあったとするなら、ちょっとしたごたごたです。
やはり以前とそう変わらない調子で返し、
今話しても、という問いには、どうぞ、と簡潔に応じた。

あなた次第ではあるけれど、今は剣呑な雰囲気は感じさせない。
(-338) unforg00 2022/08/20(Sat) 3:06:45

【秘】 花で語るは ソニー → ノーモアベット マキアート

柔く乳首を食んでいた口元は、相手の市井を動かすごとに腹筋の辺りに添えられる。
全身に波及した快楽が冷えてしまわないよう、丹田へ至る起伏を舌で拭う。
時折、鼓動と共に深呼吸して貯った吐息が、ため息のように漏れ出た。

「ン、……嬉しい。
 もっとカフェのこと頬張って、心臓の裏側まで味わってたい」

靴の形に溜まっていたズボンを器用に足で扱って、ポケットから個包装のローションとゴムを取り出す。
相手の腰を抱き、温まった肌の匂いを嗅ぎながら一包開けて、まだ硬いテクスチャを手の平に出した。
薬指で混ぜるように温め、もう片方の手で尻の形を撫で回すように下着を下ろす。
ひとすくいをまだ外気に慣れないだろうアナルに伸ばして、皺に添って揉み込むように指の腹で擦る。

ただの膝立ちだった姿勢は、段々と己を挟んで椅子の小さな背凭れにもたれかからせるように。
そうすれば相手は尻を突き出して、尻たぶの間に隠れた秘所を曝け出しやすくなる。
テーブルに挟まれた狭い間合いでそうしたなら、指の届かなかった前にも片手を伸ばせる。
冴えた色の下着が陰茎に絡むのを剥がして腿の方まで引いてしまって、
手の平でなで上げるように、その中に隠れていたものを優しく擦り上げはじめた。

低く下がってきたなら、また首筋の付け根、きっちりと着込めば見えないようなところに痕をつける。
本当はきれいなままにしておくのがいいのだろうけど、堪えが利かないのは無謀な若さだろうか。
膚からはきっと人間らしい、淫らな匂いがする。ぼうっと頭が蕩けて、虹彩がぼやけそうだ。
おしゃべりの合間合間の静寂のうちに、ローションが徐々に内側へ塗り込められていく音が響く。

「今傍から見たら、すごいエッチな姿勢なんだろうね、カフェ。
 ひらけた室内、ベッドの上でもないところでこんなになって、指締め付けてる……」
(-340) redhaguki 2022/08/20(Sat) 3:54:47

【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー

「おや。謙遜も上手くなったね、驚いたよ」

昔はもっと些細なことでも褒めさせてくれた、と。
もしかしたら口にしたかもしれないけれど、べつに惜しいと思っているわけではないのだ。多少遠慮を覚えようと、年齢に相応しい振る舞いを身につけようと、君が男にとって可愛い子どもなのは変わらない。謙遜したところでこちらは勝手に褒めるのだから関係ない、ということでもある。

喫煙室、というほど上等なものではないが、二人で話すには好都合だ。柵にもたれ掛かるようにして陣取り、君が嫌煙家でないなら男は愛用のシガレットケースを取り出すだろう。ひとつ咥えて、君にも差し出す。君が煙草嫌いなら遠慮しておこうか。家族の健康は何よりも大切だから。

「まだどちらだとも断定できないな」

答えは当たり障りない。しかしそれは慎重さの表れでもある。

「どちらの可能性も捨てきれない。確かなことは、仕組んだのがアルバの人間だとしても、家族ファミリーの意向ではないってことだけだ」
(-341) rik_kr 2022/08/20(Sat) 3:56:36

【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア

決意する姿はまるで祈るようにも見えるが、他者に縋るそれではないのだろう。
ただ己の手と、意志だけを信ずる姿勢は、われら信仰の地の人間に染み付いたそれとは違う。
どこか迷いがあるように表情は揺れるものの、

「変な話だけど、こんな時アベラルドさんなら、止めるんだろうな。
 手を汚すことは可能な限り自分がやるように、きっと手を回すんだろう。
 カフェは、どうかな。真っ向から止めて、直接的な復讐以外の何かを考えるのかも。
 サルヴァトーレさんは傍観するようであって、危ない真似はさせなかったかな。

 オレは、同じようには出来ない、仇は
生きている内じゃなきゃ討てないから

 そいつが失われてしまう前に、自分の手で確実に、そういうの、わからないわけじゃない」

押し付けたその手は、手の平で彼女の手を圧した。
握ったり、触れたり、撫でたりみたいなものではなくて。
同じ旗頭の下の、血の兄弟に寄せる信頼のようなもの。

「明日もまた、アジトで。
 今度こそは一日の報告をするその時まで、一緒にいようよ。
 オレもきっと、
良い報告が出来るから


どこか、わずか。滲んだ決意を共に交わして、屈めていた姿勢を正す。
一歩離れて相手から託される何か、言葉かがなければ、僅かなじれったい間を残して踵を返す。
明日の朝日がお互いにとって、良きものであることを願って。
(-342) redhaguki 2022/08/20(Sat) 4:05:36

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

「言うほど待ってないよ、大丈夫」

ありふれた言葉を吐きながらに、VIPルームの扉が開かれる。
密閉が解かれた瞬間にフロアから溢れ出すエレクトロダンスミュージックが耳に騒がしい。
酒と香水と、汗の匂い。それらを弾けさせるように、重低音が建物を揺るがす。
扉が閉まった後にも、振動だけは部屋の仲間で響いてくる。

「あんまりこういうとこも、来たこと無い?
 立場がなけりゃもうちょっと中で見物してもいいんだけどね」

祭りもほとんど経験がないなら、初めて来ることになるか。或いはみかじめ料pizzoの徴収で来たか。
それでもどのみち、足を運んだ回数なんてのは男のほうが多いのだろう。
テーブルには既にグラスと酒瓶、アイスペールやつまみの類が揃っている。
それでも足りないものがあったなら、呼び出して持ってきてもらう仕組みらしい。
ソファに浅く座って背中を預け、リキュールのロックを嗜んでいる。薬草系の色だろうか。
(-343) redhaguki 2022/08/20(Sat) 4:21:53

【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー

「──」

踵を返して去っていく、その背を見ていた。
それが見えなくなるまで、ずっと。

「そう、ですね」

明日もまた。
そうであったらいいと、思っていた。
昨日までは。

少女もまた、踵を返す。
薄暗い路地裏を、ふらふらと歩いていく──。
(-350) yatuhatig 2022/08/20(Sat) 8:10:16

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「そうか。
 今日は何かと忙しかったんだ、すまない」

現れた男からは、普段の煙草の匂いは香らず。
代わりに、場に似合わぬ消毒用アルコールの香りのようなものがしたかもしれない。
VIPルームに通され扉が閉まると、防音効果があるのか、騒々しい音は大分鳴りを潜めてしまった。

「あまり遊び歩く事がなかったからな。
 興味があるわけでもないから、これで十分だ」

話をするのに、内容が聞こえないほど煩い場所に行くこともない。
野外ライブよりも、屋内な分、音は反響して他の声などほとんどわからなくなってしまうのだから。
適当にその場に案内してきた店員にアペロールをと注文し、貴方の目の前のソファに腰を下ろした。
(-354) eve_1224 2022/08/20(Sat) 8:56:26

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

「会いに来たからね、パスカルに。
 ……喧嘩でもした? あんまりそういうことするタチには見えなかったけど」

そのへんのチンピラ風情であればまだしも、相手はそうした諍いに好んで飛び込むようには見えない。
べつだん、妙な質問でもないだろう。顔なんて、余程悪い転び方をしたってそう怪我はしない。
平時よりも眉尻の下がった表情は、心配しているようなそれにも見えるだろう。
片手に提げた小さな不織布がシャリと涼しい音を立てて、ああと思い出す。
異変が気にかかって、注意がそれつつあった。

「これ、気にいるかなあと思って。いらなきゃ、オトモダチにでも手向けてよ。
 少なくともオレも直接よりかは、優しく触れてあげられるでしょ?」

ラッピングされたのは、少数本が束ねられただけの花束だ。
オレンジ色のラナンキュラスに、見た目の寂しくならないようにカスミソウを僅かに添えて。
水気を失わない一番美しいうちにと、相手の手元に押し付ける。

/*
了解しました。
それでは3.を情報として取り入れた上でロールに反映していきます。
それでも手が滑って突っ込みすぎている場合には訂正いただければ……出来るか? この分量で?
(-371) redhaguki 2022/08/20(Sat) 13:33:01

【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ

ファミリーの下っ端となったのは4年前。それから駆け上がるようにして今。
入りたての頃は路地裏のドブネズミに等しかった灰色の獣は、
多少は見栄えするものにはなっただろうか。それでも未だに、青さは見え隠れするのだろう。

この国は喫煙率の低い国ではない。だからほとんど、席を外す口実のようなものだ。
軽く礼を言いつつ受け取った煙草に火を着け、煙を吸い込み舌の上を転がす。
普段呑んでいるものとの違いがあるのか、別の理由か。肺の内側までは入れない。
貴方であれば時折、指先や襟元から煙に混じった甘い着香を嗅いだことがあるかもしれない。

「それは、そう。ボス殺しとそれ以降が同一のものとも、わからないし。
 使われているのは銃ばかりだ。手軽で成功率が高く、銃弾をしっかり回収できれば見つかりにくい。
 模倣するのは、容易い」

貴方は本来自らが指示を仰ぐ立場の相手ではなく、組織の運営に対する補助的な立ち位置だ。
だから、他者の目のあるところで聞くのは避けたのだろう。余計な混乱を招かないため。
互いの煙の混じり合うような距離で、ジェイドの目が相手を見上げる。

「もしも先走った裏切り者を見つけたら、どうしますか?」
(-378) redhaguki 2022/08/20(Sat) 14:33:29

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

対して男の膚から香るのは、キャンディアップル、ゼラニウム、グルマンの混じったウッズ系。
いつもつけている香水の匂いは、近寄ればそれとなく温められた皮膚の上に漂う。
甘く、どこか夏の果実のように抜ける匂いは今までも、何度か・・・覚えは在るだろう。
扉が閉まり誰もいなくなったなら、もう少しだけ表情は引き締まり、ダウナーに落ち着く。

「ウチの連中が四人やられたのは、知ってるよな。
 最初に持ちかけた調査はこれで余計に難航してる、単純に外の人間の仕業かもだけど。
 もしもボス殺しを企てたのがこのうちの誰かだったり、下手人が居たとしたなら、
 その証拠っていうのは死体と一緒に消されたと見たほうがいいのかもしれない。
 まさか湖から海から、街中から残り滓を洗い晒すまで掛かっちゃ意味ないからね」

成果らしい成果が出るわけではなし。事態の早急な解決には何の貢献もしない。
僅かばかりの焦燥に、ひょうひょうと躱すだけの鉄面皮の眉が些か動いた。
あの日から二日。事態は大きく動き、互いに小さくない犠牲が出ている。

「……順繰りに被害が出るか、力の削がれたこっちに注力されるのか。
 それっていうのは神様だけが見下ろしていられるものなのだろうけど。
 とにかく今日、期待されるような報告は出来ない、ってわけ」

状況は一変した、されどそれに見合うものを手に入れたわけではない。
先んじて報告をしたのは最低限の礼儀なのだろう。今日約束をしたのは、それが本題じゃない。
冴えた緑色で満たされたグラスは、思いの外早く水面を下げていく。
添えた指の一本が、ふいと動いて。

「ピアス、着けたんだ?」
(-384) redhaguki 2022/08/20(Sat) 15:24:21

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「あぁ、その報告は受けている。
 上司の調べによれば、ボス襲撃については第三者のものと断定された。
 互いの組織に裏切り者はいないはずだ、との事だ。
 とはいえ……ボス以外の襲撃については、報復なりなんなりと抗争が拡大してしまった可能性は大いにあるだろう」

すぐに用意されたグラスを揺らした。
丸い氷とともに沈められたオレンジが、ゆらりとグラスの中で泳いでいる。

「場合によっては抗争を中断し、第三勢力に立ち向かう必要もあるのではないかと言う話もあるくらいだ。
 お前たちの方でどういう話になっているかは知らないが、今は互いの勢力を減らすのは愚の骨頂だ」

なぁ、貴様はどう思う?
そんな風に言いたげな目が、貴方を捉えた。

このピアスは、そうだな。

「お前の挑戦を受けて立とうと思ったまでだ」

それ以外にあるまいと、薄く笑う。
(-394) eve_1224 2022/08/20(Sat) 16:10:58

【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー

きらりと光を捕まえるジェイドの瞳。それを男は可愛く思う。
男は君を子どものように扱うが、その実君が最早ただの子どもではないことをきちんとわかっている。
それでも、だからこそ、少しでも変わらぬところを残していてほしいと思いながら。

陽光を跳ね返すその翠に目を細めた。

「裏切り者がいたら?」

対照的に深く息を吸う。馴染んだ味を染み渡らせる。

「どうだろうね。僕は​────」

男は、少し笑って。

「家族を殺したくはないな」

甘い言葉を吐く。

「そうならないために、僕がいるのだから」


顧問コンシリエーレ
ファミリーの一員でありながら、それらの立場から少し浮いたところにいる存在。
直接的に何かを行うことは本来少ないはずのその立場にありながら、男はまるで中間管理職でもあるかのようにせっせと現場に足を運ぶ。

「なにか苦しいことはないか」
「なにかつらいことはないか」
「なにかいやなことはないか」
「家族が裏切り合う前に、どうにかできないか」
「それが僕の役目だからね。……参ったな、どうしよう」

(-407) rik_kr 2022/08/20(Sat) 17:56:56

【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー

ァミリうちーの仕業なら、僕がみんなを見られていなかったってことだ。
そんなことを暗に滲ませる様は、なんとなく楽観的に見えるだろうか。
組織を家族に例えるのではなく、もっと親密さを持って。そのまま家族だとするような口調は、似つかわしくない温度を持つ。

「君は、どうしたい?」
(-408) rik_kr 2022/08/20(Sat) 17:57:08

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

「堂々とトップを獲っておいた第三者がほかをほっとくって事はないだろうな。
 手が回ってる筈ではある、その影響がどれくらいあるのか、……
 ……うちの、まだ構成員じゃないガキまで手を伸ばしたのはどういうわけかは、知りたいな」

ぽつりと零した言葉は僅かばかり勢いが削げていた。思うところはあるのだろう。
恨みというよりかは、わずかな後悔、未練、そういうもの。
頭の重くなるように下がった視線は、すぐに相手の表情に焦点を合わせた。

「結論が出るのは遅くなるだろうな、とだけ。アンタたちより戦力を減らされたもんでね」

相手の狙いに挑発するような向きがあったとしても、それに応えるものはない。
事実そのものが黙秘を示している、背面に隠すものもないようなもの。
端的に伝えたことで、それ以上の追求を防ごうという向きもあったのだろう。

相手の注文の品が届けられ、従業員が部屋を出ていく。
革靴の音が遠くなったのを聞きながらに、グラスの中身を干してしまう。
は、と吐いた息は酒臭く、手首にはまだらに血潮の色が浮き始めている。
ソファから立ち上がって、テーブルを回って相手の方へ。問いかけたそれを確認するように。
背を丸めて眺め下ろす。傷と言うに近いのだろう周辺を確認して、指を伸ばす。

「……乱暴に開けた? 言えばどうとでもしたのに。
 後で膿みやすくなるし、穴に負担が掛かってよくないよ」
(-411) redhaguki 2022/08/20(Sat) 18:09:29

【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ

「その目的がファミリー同士の混乱を招くことでなくとも、
 こうして向こうを焚きつける理由になりえるのだったら、放置はできない。
 それが上からの指示ではないとわかったなら尚更、その責務は背負わされるべきだ。
 味方の首に手を掛けておらずとも、誰の命に背信しているかを識らしめないといけない」

冷たい判断、ではない。そうあるのが必然だ。
それがわかっているからにこそ、蛮勇の主は名乗りを上げてこないのだから。
未だ自分たちの中から被害は出ず、明日の結果を知らぬうち。
水面下の動きをいくらも想像してはそれが空論であることを、己に叩き込んでいる。

酷く、酷く優しい言葉を受けて、しばし耳を傾け口を閉ざした。
眼下遠くに見える街の彩りと霞ませる煙のゆらぎに目をやって。
まだ火の着いた煙草の先には、薄暗い灰色が伸び始めている。

「オレは、オレなら……見せしめのために、殺すでしょうね。
 互いの停戦の理由としてこの上なく相応しい。
 首一つの扱い如何でコレ以上の被害を増やさずに済むのなら、それでいいと思います」

どうしますか、と男は言った。どうすればいいですか、ではなく。
自身に対する指示を仰ぐのではなく、貴方ならどう対処するか、と聞いたのだ。
おそらくは無意識の言葉選びだ。何か狙いのあったものではない。
であれば何が、深層心理の水底から表層へ上がってきたものなのだろうか。
(-413) redhaguki 2022/08/20(Sat) 18:37:31

【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー

持っていたビール瓶は、皆が置いているところに捨てていって。
新たに中身の入ったものを君から受け取った。
すぐには開けず、手の中で軽く転がしながら。
喧騒から離れて、君についていく。

熱気から離れ、静かな場所に移ったのなら。
元々こういった場所で過ごすこともあったからか、戸惑うような様子は見せなかった
懐から箱を取り出してから、「吸ってもいいか」と聞いていたことだろう。
気分が落ち着けば、色々と考えが巡ってしまうものだから。

「そうだな。
 時たま、密会する男女がいるくらいだ。おおよそ不倫だったりするんだろう」

今日は誰の姿も見えないものだから、その心配もないのだろう。
箱を手にしたまま、器用にビールの蓋を開けて。
同じように少しだけ呷る。
青年もまた、少しだけ酔いが回ったような赤みが頬に差している。
壁に背を預け、君の言葉を聞いて。

「……面白い話じゃない」
「親代わりだった人が、死んだ。それだけだ」

火のついていない煙草を咥えて、視線を空に向けている。
(-417) otomizu 2022/08/20(Sat) 18:53:38

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「…………あの子供には、生きていてほしかったんだがな」

ぽつりと零した言葉に力はない。
子供には決して手を出さなかった男は、組織の壁を超え、あの子供だけは気にかけていた。
読んで欲しいと渡してやったはずの本も、きっと全ては読めなかったのだろうなと思うと、辛さがこみ上げてきた。

「……。
 結論が遅すぎると組織が立ちいかなくなるぞ、その前に答えは出しておけ」

ふ、と。
意味有りげな笑みを浮かべ、
耳を触れられても構うことはなく、そのまま好きなようにさせた。
近づけば、決して飲用ではないアルコールの香りがはっきりと感じられたことだろう。

「別に。痛みなどどうでもよかった……そんな物に意味はない。
 ここにこれを飾れば、貴様も多少は高揚感くらいはあるだろう?」

――今の俺は、何も知らない男ではない。
上司に託されここに来た。

さぁ、貴様はどういうつもりでこれを渡した?
どういうつもりで今、ここにいる。

「今日は好きなだけ貴様に付き合ってやる。
 だから……最後は頼み事くらいは、聞いていけ」
(-418) eve_1224 2022/08/20(Sat) 18:55:53

【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー

「……」

男が君の言葉を遮ることはない。
君が話す時、男はいつも黙って君の瞳を見つめる。慈愛、親愛、友愛、諸々のあたたかなものを湛えて、じっと見るのだ。
指先だけが軽く動いて灰を落とした。

「そうだね、ソニー」
「君は正しいよ。昔から賢明だとは思っていたけど」

最低限の犠牲を払って大きな利益を手にする。
残酷でも無情でもなく、当然に普通のことだ。大きな組織では平然と行われることだし、ことこの社会では特に珍しくもない。末端を切って中枢を守れるなら誰だってそうするし、避けられる争いは避けるが道理だ。

「きっとそうなるんだろう。本当に下手人が僕らの中にいるのなら」
「ファミリーが抱えているものはあまりに大きい。全員が全員、自分の身を自分で守れるわけでもないし」

首一つ。たかが首一つ。
それで収まるなら、確かに安い話だ。

(-437) rik_kr 2022/08/20(Sat) 19:37:27

【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー

されど首一つだ。

「逃がしてあげたいな」

「……だけどね、僕は今回ばかりは、そうじゃないと思ってる」
「だって、ね。真っ先にいなくなった・・・・・・のは、アマラントのマスターだって話じゃないか」

彼の遺体は見つかっていない。しかし誰もがわかっている。

「あそこはある種不可侵の領域だった。ここいらのマフィアにとってはね。もちろん、ノッテ向こうにとっても」
「そこをわざわざ潰すっていうのは、もっと大きな意図を感じる。この島自体に対する宣戦布告、みたいなもの​────」
(-438) rik_kr 2022/08/20(Sat) 19:47:23

【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ

潰れたりみっともなくなるほど酔ってはいないが、顔の表面にはぼうとした熱が纏う。
その心地よさを楽しむように夜気を切って歩く足は、少し早い。
焦るというよりも、星の中を突っ切って遊ぶ子供のような調子だった。
祭りを彩る音楽が遠くになっても、未だその熱狂が風となって吹き付けるように。

煙草にはいいよと気軽に許可を出して、瓶を軽く傾ける。
手持ち無沙汰に揺れる瓶は中身の失せるペースもそれなりに早い。
掛ける言葉のなさであったり、同情めいた迷いだったりを示す、そういうふうにも見える。

「……考えることがあるのは、しんどい?
 苦しい思いをするばかりが供養なんじゃ、ないと思うよ
 それを痛みだけじゃないものとして受け入れられるまで、心を癒やした方がいい。
 オレも、かけがえのないものを失くしたんだ。ちょうど」

ひとつ、ふたつ。呼吸が汚れた地面に落ちるくらいの間があって。
木箱の上から乗り出した足が、相手の前に向かう。尖った靴の先がぶつかりそうだ。
伸べた右手の人差し指、節張った背がが相手の頬の輪郭に伸べられる。

「ぶつかりそうになった時、なんだか小さく見えたんだ。
 今日はぜんぶ、誰にも見せたくないもの。オレが持ち去って、見なかった振りするよ」
(-444) redhaguki 2022/08/20(Sat) 20:10:24

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

「――……」

息を吸って、吐いて。
余計な情報や感情を押し流すように、肺に落ちる酒気で覆い隠す。
奇妙なことに、真面目な問答をしていては議題は進まないのだ。一旦、脇へと置いておいて。

鼻をすんと動かす音。独特の匂いに気づきはしたのだろう。
何を示すものだろうかと、疑問を示すように黒目が動いた。
首を傾げて、その答えを知りたがるように、すぐ傍のアイオライトの瞳を見下ろす。

「好きなだけ、なんて言っていいの?
 頼み事なんて、前の続き以外にあるんだ」

甘く官能的なミドルノートがそれに被さるように混じり合って、膚の匂いと溶け合う。
指で挟むようにして耳朶に触れ、それが首の下まで指の腹でなぜるように動く。
ぎし、と膝がソファに沈む音がした。品のない照明を背にすれば、腹の上は陰になる。
いまにも噛みつきそうな唇が鼻先から顎へ至る放物線を通って、あやうい温度を伝えた。
首筋を撫でる指は、形よく立てられた襟を辿ってタイの合わせ目に指を引っ掛ける。
酒の入った目はゆらりと虹彩を色濃くして、どうしようもないものを見るように目を細めた。

「オレはただ喜んで欲しかっただけで、傷をつけるために贈ったわけじゃないんだけどな。
 それともオレの行いで傷つけられたほうがアンタには都合が良かった?

 口、開けて」
パキ。
(-449) redhaguki 2022/08/20(Sat) 20:37:52
ソニーは、貴方が最後に見るものが、  ならよかったのにと願っていた。
(a48) redhaguki 2022/08/20(Sat) 20:46:54

ソニーは、ある一節を思い出していた。『一滴でもおれの魂を救えるだろう、半滴でも、ああ、わがキリスト!』
(a49) redhaguki 2022/08/20(Sat) 20:47:19

【独】 花で語るは ソニー

男は、殺せなかった。殺すことが出来なかった。
己の仰ぎ見る者その人が、ヴェネリオがいなくなることを恐れて、
自らの手を汚すことさえためらわれてしまった。

だから、悪魔に永遠の劫火の内へと引っ立てられて行くのだ。
(-452) redhaguki 2022/08/20(Sat) 20:49:54

【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ

見詰め返すジェイドの輝きは、太陽の下にあって尚その深さを増した。
いつだってその中には輝きがあった、若く無謀な、足元の危ういものだ。
ここ数日、その色は強く冴えている。まるでその有様を表すかのように。

「そう、ですか。的はずれなことでなければいいいんだけれど。
 いつでもオレは、場の全てを見ていられるわけじゃないから。
 違えがあるのなら正してほしいとそう思ってますよ」

だからこそ、ああして発言をするのだろう。皆の前、推理をするように。
導くものの口先と手先に引かれていれば、どんなにか楽だろう。

嗚呼、貴方の言葉は優しい。きっとすみれの色は円満な解決を願うのだろう。
手を伸ばせば届きそうな距離で、まばたきがひとつ、ふたつ。
カメラのシャッターを切るように、はっきりとしたものだった。
何かを心に秘め、決意するように最後にもう一つだけ目を閉じ、開いた。

「……貴方が、そう言うのなら」

秘跡が成立しないのならば、やはり自らの罪は己の内に仕舞われるべきものなのだろう。
声音は安堵するように柔らかく、諦めるように堅苦しかった。
魂の呪縛から解放されたように、滑らかな動きで灰皿の中へと灰を落とす。
(-454) redhaguki 2022/08/20(Sat) 20:55:52