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人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「……ええ。そうね、できるだけ変わらずにいて欲しいと思っているわよ」

「シミュ……? 一応自分のことよ。
 ただ小さい頃ってどうしても世界がキラキラに見えていたから、今とギャップがあるのは否めないわね。
 ものの見方は変わったわ」

それこそ女の子は白馬に乗った王子様が迎えに来てくれるだとか。危ない目にあったらヒーローが迎えに来てくれるだとか、そんな感じで夢を見るのをやめたのだと。
遅すぎているかもしれないけれど。

「あ、うん、色んな情報は集めてる方。
 そう、あんまり事情をわかったつもりになる気もないけど、今が楽に過ごせてるのが一番ね」
「ステータス? うーん……教えてあげてもいいけど。
 別にあなたの分は言わなくていいよ、代わりに私から聞いたランクは内緒にして頂戴」

あなたの質問の意図はすぐに思い当たらなかったが、困ることでもないので答えることにすれば、いつか教会から教えてもらった数値>>0:a1を教えただろう。
(-117) toumi_ 2024/02/08(Thu) 15:20:21

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「技術面とか人間的には認めてるけどなァ、
 そうじゃねェって? あははごめんて」

「とりま、うん、応援アリガト。素直に受け取れるワ?
 俺ちゃんのコトはいつかに振り返って、
 そう言えばあんなヤツいたなとか思ってくれたらいいよ」

 忘れてくれてもいいけどサ。付け足してわらう。
 忘れろとは、彼は言わない。
 自分が相手の立場だったら、忘れるなんてしたくないと思うので。


「てか帰れるってなったら全然黙って帰る気だったけど、
 知られてンなら挨拶くらいはしに行ってもいいな。要る?」

 これだけ聞いたらお開きかな。そんな空気感で、欄干の上に立ち上がった。
(-118) 66111 2024/02/08(Thu) 15:38:04

【秘】 宝石集め カリナ → 掃除屋 ダーレン

「あなたが祈りを捧げたから聖女が光らせた……?」

聖女があなたの祈りを聞いて光らすのが他の者であるのはどういう意味なのだろう。
この光が祝福であるのなら、それはあなたに授けられるべきものだと思ったのに、と髪に隠れた項に指を触れさせる。

「……何を祈っていたか聞いていい話?
 その、……ほら!
 聖女に祈りを捧げたいほどの願いがあっただとか、詳しくは聞かないけれど気になるのよ。
 まさか他人の私に祝福を与えたかったとか言わないわよね?
 あなたは祝福を受けなくてもよかったわけ」
(-119) toumi_ 2024/02/08(Thu) 15:47:35

【秘】 飄乎 シヴァ → 仕立て屋 エリー

「もう一度云々ってこの人の思い込みなだけだから知らね。
 俺ちゃんも現にお告げで一度きりとかどうとかは
 言われンかったしやっぱわかんなかったなって感じ」

「てか穢れた私とかすげェコト言うね、宗教上の理由?
 ああこの宗教って神様云々じゃなくて、こだわりとか、
 単純に信じているモノとか、そんなくらいのヤツね」

「あ、これ中身聞いているわけじゃなくて
 反射で口から出ただけの言葉だから全然流してていいよ」

 若干オーバーに両手を動かして、一呼吸の間が置かれた。

「…何 俺ちゃん知り合いが目の前で自傷行為していても
 結局止めンし事情も別に聞いてやらン薄情者だけどサァ、
 可能な限り望む通りになればいいとは思うワケ、
 聞こえた小さなコトくらいはね」

 すい、と右手を伸ばしつつ、そんなことを言う。何が言いたいのだろう、なんて思ったかもしれない。
 痣を削いでも試しても無駄だと思うとか、そうしたことは彼は言わない。どんなに見込みが低くても実際にするまでは分からないし、成果がなくてもその行いに意味はあると思うので。

(-120) 66111 2024/02/08(Thu) 16:17:02
シヴァは、即時換装スキルを使った。右手に魔法銃が握られる。
(a5) 66111 2024/02/08(Thu) 16:18:36

【秘】 飄乎 シヴァ → 仕立て屋 エリー



「じゃ、おやすみエリー。コレで意識スキップできるといいね」

(-121) 66111 2024/02/08(Thu) 16:19:11
シヴァは、撃った。
(a6) 66111 2024/02/08(Thu) 16:19:20

シヴァは、数拍の後、もう一発撃った。
(a7) 66111 2024/02/08(Thu) 16:19:37

【秘】 飄乎 シヴァ → 仕立て屋 エリー

/*
御機嫌よう、お付き合いありがとうございます。いけるかなと思ってやりました。PL文にて補足をさせていただきます。

銃弾は普通に急所狙いのダメージを与える弾だったことにしてサッと目覚めても構いません。
銃弾はマヒや睡眠の弾だったことにして、夢で意識を取り戻して情報を得てから改めて現実で目覚めても構いません。
この夢で得なくても、普通に起きた時に妙な光景を見たとか、そういうことをされてもOKです。
そもそも別に情報とかなくていいならスルーでいいですしね!

シヴァの方はエリー嬢を撃った後に自分を撃ってさっさと目覚めました。(別に可能性を消し切れるわけではないけど、)女の子だと思ったエリー嬢の意識がない間に何かをした時間なんてなかったという事実を自分の中で作りたくて。

そんなところでしょうか。ぶん投げが過ぎる点は申し訳なく思いますが、どうぞ良きように調理してくだされば幸いです。
(-122) 66111 2024/02/08(Thu) 16:20:58

【独】 飄乎 シヴァ

/*#m_エリー
これ以上この場が長引くとエリーのこと今以上に不機嫌にさせちゃうだろうし、俺ちゃん慰めるとかそんなやさしい無責任できないし、終わらせられるなら終わらせた方がいいよなーと思って。
善意は善意だけど、嫌われてもいいからできることではある。普通の人は普通夢から覚めるのに人殺したりなんだりしねぇんやわ。
(-123) 66111 2024/02/08(Thu) 16:30:27

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「でしょ?
 だから僕がそういう男なら、カリナのことずっと大切にするのになって。
 あ、もちろん何か特別な事情がない限りね。
 ……まぁ、わかるよ。普通はそうなんだろうなって。僕はほら、生まれがアレだから夢も何もだけど」

目を一瞬細めて、先程までと変わらない表情に。
見方が変わったのは、別の理由なのだろうと思ったのは顔に出さない。
きっと彼女も仲間なのだろう。勝手に思っておく。


「うん、今はかなり楽だよ。楽しいしね。
 こうしてカリナと仲良く話せてるし」

「……普通そうだよね。もちろん内緒にするよ、二人だけの秘密っていうには教会も知ってるけど。
 で、言わなくていいって言ってくれたけど、僕のは……まぁふたつだけでいいか。
AGIがA、DEXがS
なんだ。
 ほんとはあそこ、女子供は出られないように色々細工があるんだけど、全部バラして、見つかっても逃げきれた。
 ……で、何もできない金も持ってない子供が一人で生き残るには、このステータスを悪用するしかなくて。
 言ってる意味、わかる?」

酒を飲んでいるわけではない。
ただ、恐らく仲間であろう人を見つけた喜びで口が軽くなっている。
……全員、同じ境遇だろうとは勝手に推察していたけれど。
(-124) akoris 2024/02/08(Thu) 16:33:29

【独】 飄乎 シヴァ

/*#m_シヴァ
お前死ぬのこわいのにこういうところで人殺したり自分死ぬのはいいの? 殺ししない言うててここで人を殺したのもいいの? これ現実に記憶しか反映されない夢だもんマーサ嬢の時ので学んだ。
冒険者していてここは現代日本にいた頃よりマヒしてるんだよな、感覚。死はこわいけど死なないのがわかっているなら削っていい。痛みだって必要コスト。現実で本当に誰かを殺してしまわなければセーフ。

…には普段はならないな? ずっとこわいこわいの中にいるから、相手もこわいこわいの意識が長引かない方がいいと思っちゃうのが優先されてる。
死ぬのってデカい衝撃だぞお前知ってるだろ。殺した弾ってことになったら、今気が回らなかったんだろうな。

落ち着いてるようでやっぱおかしくなってるんだよねシヴァ、おおよしよし。
(-125) 66111 2024/02/08(Thu) 16:36:37

【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ


彼とは多分似た者同士なんだろうな。
第三印象はそんな感じだった。

心配ごとや不安なことは、こういう理由から平気だと言ってやって。
おどけた態度に本心を混ぜて、拾われなければそれでいい。
そういうムーブをずっとしている。

このオモテ面、楽だよな。
本気のことも本気じゃないように見せやすいから。

それに、自分のことだって騙せる。
俺が素の俺のままでこの世界を生きていたら、
多分、あまりもたなかったと思っている。

こう言ったんだから、人がいる所では言った通り見えるようにするべきだ。
それでなんとか立って歩けた場面も、少なからずあるから。


彩雲の夢
(D6) 66111 2024/02/08(Thu) 16:37:45

【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ


彼が気にしていないと言ったところの
大体は本当に気にしていなさそうだったが、
あそこは気にしていただろうと思う。

誰かに必要とされたい。生きる理由になってほしい。

素直に求めるのも重いもんな。
わかるよ、ああいう言い方になるの。
半分冗談だって予防線を張って、自分の気も楽にしておくんだ。

いつかに誰かに願いを叶えてもらえればいいと思う。

そう思いはしても、自分はやっぱり叶えてやれないから。
気持ちはわかるよってだけ勝手に投げて、
あとはバカな話をしていたんだ。


彩雲の夢
(D7) 66111 2024/02/08(Thu) 16:38:08

【独】 飄乎 シヴァ

/*>>D6#m_グノウ
第三印象って何?
第一は会話の最初あたりで並べ立てたやつ(ココにいた寡黙なだけの心優しいゴーレム系の旦那は!!?)
第二は素でこのテンションなんかなって。
第三で、あ、このテンションは俺と同じ感じで演じてるやつだ!!!になっていました。
(-126) 66111 2024/02/08(Thu) 16:45:09

【秘】 仕立て屋 エリー → 飄乎 シヴァ

銃声が聞こえた。
普段なら避けることなど他愛もない。
銃口と指の動きさえ見ていれば弾をナイフで弾くこともできる。

けれど、これで楽になれるなら。
そう思ってしまった。夢の世界で撃たれても、楽になるはずがないのに。
寧ろ、ここが安息の地だったのかもしれない。
曖昧になっていく意識の中、このまま全ての夢が覚めればいいのに。そんな都合のいいことを思っていた。
(-127) akoris 2024/02/08(Thu) 17:23:32

【独】 飄乎 シヴァ

/*#m_エリー
あ〜〜〜〜〜になったわね…。言われたことしか叶えられない奴ですまんな、結果的には良かったけど良くないな〜〜〜ふふ。
(-128) 66111 2024/02/08(Thu) 18:01:50

【独】 仕立て屋 エリー

夢から覚めた後、最初に見たのは周りの景色だった。
日本に帰れていたら。そんな都合のいい夢を望みながら。
当然、そんなことはなく、今となっては見慣れた部屋だ。

「……そんな都合よくはないか。
 ナイフ、どこにあったっけ」

就寝時にまでナイフは携帯しない。
針さえあれば身は守れるし。

起き上がり、ナイトスタンドから適当なナイフを取り出す。
こだわりはないが、中でも切れ味の良さそうなものを。
服を脱いで、窮屈なサラシを解いて。

品質の悪いタオルを噛んで、左胸に浮かぶ光った痣を睨みつけた。
(-129) akoris 2024/02/08(Thu) 18:39:11
エリーは、胸にナイフを突き立てた。
(c2) akoris 2024/02/08(Thu) 18:49:33

【独】 仕立て屋 エリー

ナイフで痣を抉る。抉る。抉る。
血が流れ、皮膚が、脂肪が剥ぎ取られていく。

痣が取れるまで。見えなくなるまで。
ぐちゃり。ぐちゃり。

鮮血で紅く染まっても、痣は光り続ける。
皮膚も、肉も、削ぎ落としたのに、そこに痣は"ある"のだ。
どうしようもない。これは呪いだ。
解呪のできない呪い。そんなものが物理的に剥がせるはずがない。
流れる血もそのままに再びベッドへ倒れ込んだ。

願わくば、このまま夢へと落ちて……二度と覚めませんように。
(-130) akoris 2024/02/08(Thu) 19:18:04

【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ


道で彼女を見かけて、丁度いいと思った。

大したものじゃないよって、なんでもないように贈り物をして、
なんでもないようにそのままついでの買い物をして、
それで終わりにするつもりだった。

やっぱり気付くよな。いや、気付いていないか?
商品に対して真摯に振る舞っているだけで、深い意味はない。はず。

そう思いはしても動揺は明らかに出てしまって。
それで、半分逃げるように去ってしまった。

放っておいてくれるといいな。多分そうしてくれるよな。
そこまで仲良くないからな、俺がみんなにそうしてきたからな。

そんなことを改めて思って、微妙な気分になっていた。
こんなかまってちゃん染みた気分なんて、
持たないで来られていたのにな。


彩雲の夢
(D8) 66111 2024/02/08(Thu) 19:46:48

【秘】 掃除屋 ダーレン → 宝石集め カリナ

「仕組みに関しては俺も知らねえよ。
 まあ、都合よく出来てるもんだろ。協力を募ってでも、聖女は祝福を与えたかったんだよ」

自分には祝福なんて必要ないと思っている男は、何ともなしにそう答えてのける。
バツの悪い気持ちがないわけでもないが、あなたが嫌そうでないのならそう振舞う必要もなかった。

「……」
「もう一度、会いたかったんだよ。
 俺が人生で唯一、愛した女に。それだけだ」

それだけのために、ただ痣を与えられたというだけの他人を犠牲にする。
そういうことのできた理由だった。
もう叶わないと思っていた願いに、手が届くと分かったから。

本当にただ、それだけの話。
(-131) otomizu 2024/02/08(Thu) 19:51:25

【置】 掃除屋 ダーレン

エゴで、他人を縛って。
そうして叶える願いは、本当に───が望むものだったのだろうか。

答えは出ないまま。

そうして置き去りにしたものと板挟みになって。
男は、
(L0) otomizu 2024/02/08(Thu) 19:53:49
公開: 2024/02/08(Thu) 21:00:00

【独】 飄乎 シヴァ

/*#m_プリシラ
自分の発言引用しようとして脱字に気付いたらしい。だからあと「は」ヘーキですよ!!!!
(-132) 66111 2024/02/08(Thu) 20:00:46

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「もう少し長くその先も見てほしかったのよ。
 大層な夢だと思うかもしれないけど、ブランドを持ってみたくてね。
 家族とは違って怪しくない、ジュエリーショップを兼ねた情報屋になりたかったのよ」

忘れるような相手かしら。
忘れられるような相手かしら。
それでも忘れてもいいという言葉には「ばかね、」と些かここには似つかわしくない笑みを返してみせた。
あなたと付き合いたいと言った身であるけれど、あなたが往きたい場所に行けることが喜ばしいことであるはずだから。

「いるわよ。だからそれと同じことを返させて」

「……"私"からの挨拶はいる?」

それは今日限りの話ではない。
女が先程から話している言葉と以前の行動は、全てあの子という視点で使っていた。
(-133) toumi_ 2024/02/08(Thu) 20:15:44

【独】 飄乎 シヴァ

/*#m_カリナ
わらうなありがとうぐぅかわ。
(-134) 66111 2024/02/08(Thu) 20:17:21

【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ


──視界のことがバレた。

俺が失敗したこともあるが、流石の賢人具合と言うか。
元々思いはしていたが、よく気が付く人だ。

なんだかずっと、自分を心配する母親に叱られているみたいだった。

この世界の母はああだったから、
こういうやさしさに触れたのは本当にしばらくぶりで。

失敗に情けなくて恥ずかしくなる気持ちと同時に、
泣きそうな気分にもなった。

それは、バレていないだろうか。

どうだろうな、分かった上でとぼけてもくれそうだ。
とぼけると言うかなんと言うか。

 

「あなたがそういうことにしたいのなら、
   
 
      そういうことにしてあげましょう」

 
そんな、許容の精神があるように思う。

彩雲の夢
(D9) 66111 2024/02/08(Thu) 20:35:41

【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ

 
「だからあとはヘーキですよ」

そう言ったことも、見逃してもらってしまったな。

彩雲の夢
(D10) 66111 2024/02/08(Thu) 20:35:55

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


ここが聖女の創った世界である限り、聖女はどこにだって現れる。
聖女がただルフトの守り神であったなら、その限りではなかったろうに。
でも、守り神なんかでは、なかったから。


うなじを覆うその姿を見て、聖女はゆるやかに目を細めた。
本当に、自然な笑みで。
その自然さは異質と受け取られても不自然ないのだが。
努めてそう振る舞う聖女はそんなことすら
わからない


(-135) oO832mk 2024/02/08(Thu) 20:38:49

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


「 ふふ、ごきげん! そう見えるかしら!
  だとしたら、ええ。
  "ファリエお姉ちゃん"の、おかげかしら? 」

静かで、ささやくようで。
それでもどこか子供みたいな声で笑う。
聖女にとってもあの日は本当に楽しい一日だった。
  これが最後でいいって、本当に思っていた。


「 本当に楽しかったのよ。
  だから―――」

(-136) oO832mk 2024/02/08(Thu) 20:40:29

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ

だから、聖女は。
あなたもきっと楽しんでくれたと思ったから。
それを思い出してもらいたくて。……嫌なことを考えなくても、いいように。



「 
ないわ
! 」

「 もっといいこと、なんて! 」



そう、努めたのだ。
明るい笑顔で。そして、無邪気そうな子供のこえで。

(-137) oO832mk 2024/02/08(Thu) 20:43:26

【置】 飄乎 シヴァ

 
 ──目が覚めたのは、何か予感めいたものがあったのかもしれない。


窓の外に白む空が見える。
太陽自体はまだのぼっていない、そんな時間。

寝直すか否かを考えて、
何かが身体をスーッと通り抜けたような、そんな気がした。

寝起きのまだ思考の定まらない頭でその正体に気を向けようとした時、
ごとん、硬いものが床に落ちる音がした。左手首が軽くなる。


 ──外れた? アレが?


咄嗟に思い浮かんだ疑問の答えを確かめるべく、
左手を視界の真ん中に持ち上げてみた。


 ──なにもない。


飛び跳ねる勢いで起き上がって、左手首を触る。なにもない。
本当になにもない、なくなった。

今の気分を象徴するように
窓から陽の光が差し込んで来た時、


 ──あの声が聞こえた。

 
(L1) 66111 2024/02/08(Thu) 20:48:40
公開: 2024/02/08(Thu) 21:00:00

【置】 飄乎 シヴァ


「 呪 わ れ て あ れ 」

 
(L2) 66111 2024/02/08(Thu) 20:48:53
公開: 2024/02/08(Thu) 21:00:00

【秘】 宝石集め カリナ → 掃除屋 ダーレン

「……」

「もしかしてあなた、」

もし互いの状況を察しているのであれば、これ以上はうまく話せないのも道理。
ただ、どこぞの誰かが言ったようにあなたは気の利くいい男のように見えてきて、気は抜けていった。


「……私に声がしたのも、この人の祈りの力も、あの子の力も……聖女が祝福を増やす為のものだったのかしら」


不満はあれどその言葉に込めていたのは真実の追求だ。
話を聞く限り拍子抜けしていくことはいくつかあり、嘆き悲しみよりも追いつかないものが多いのが現状であった。
ただ、今ここに悪い人はいないと嬉しくて、それだけが知りたいのだけ。

「……正直私、痣が光らないことを願っていたの。 
 比べるようなものではないのだけれど、私も光らなかったらやりたいことがあったから」

「嫌味な女って思う?
 でもあなたの祈りの理由を聞いたらもうよくなっちゃった。驚いたけどロマンチックで素敵で」

勿論それだけが理由ではないのだが、あなたの理由と彼女の中で抱えていたものは運良く喧嘩することはなかったのだ。

「あ……私ばっか込み入ったことを聞いてごめんなさい。
 一応聞きたいことは聞けた。……その……。
 シヴァがあなたをいい男と言っていた理由が……ちょっとだけわかったわ」
(-138) toumi_ 2024/02/08(Thu) 20:53:20
シヴァは、
「ああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
(a8) 66111 2024/02/08(Thu) 20:59:33

シヴァは、明け方、宿で絶叫した。
(a9) 66111 2024/02/08(Thu) 20:59:38