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【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミぎゅうと囲い込まれて、肩口にきみの声が吸い込まれて。 「んん」 擽ったげな音を漏らして身を捩る。 燃えるように熱い、いのちの温度がそこにある。 埋まった吐息が服越しにも、チリチリと肌を焦がす。 「ありがとなぁ」 冷たく、華奢な脚で。氷の身体がきみを支えて立つ。 寄りかかった頭にもぞもぞ手を添えて、くい、と軽くこちらに押しつけて。 ▽ (-0) 榛 2022/07/14(Thu) 23:59:33 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 傷弓之鳥 マユミ揺蕩う意識の中、誰かに話し掛けられている気がした。 でも自分は何も答えられない。 髪に触れる感触が、朧気ながらに優しくて暖かい。 誰かがくれたその言葉はすぐには理解できなかったが、胸の中に染み入るようだった。 (-2) kotorigasuki 2022/07/15(Fri) 2:03:58 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 甚六 カナイ「鹿乃」 次に貴方を呼ぶ声は、いつも通りを取り戻していて。けれどまだ少しだけ弱々しさを滲ませているのか、僅かに口籠もったまま。 「拙は、皆がいるところに行きたいと思っていました」 「でも」 「それで本当に満足できるのか、分からなくなってしまって」 ぎゅう。痛くない程度に、けれどしっかり腕に力を込める。どれだけ冷えていても平気だ。貴方が貴方である限り、心に届く声の温もりそのものは変わらないままなのだから。 「今、拙は迷っています。死ぬべきか生きるべきか、めいっぱい考えて悩んでいるところです」 この後、死んでいるかも分からないまま失踪した青年を見て考えの方向性がある程度まとまるのだが……それは、今はまだ知る由もない事柄だ。 「鹿乃は、拙が鹿乃と同じになったら嬉しいですか?」 (-9) もちぱい 2022/07/15(Fri) 15:53:49 |
【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミ「………………」 「……けど」 「まぁ は」 とん、とん。 ゆるやかなリズムで、背を軽くたたく。 「………… くるしいんだな 」「 ……ぼくは、まぁが死ぬのは… いやだ 」あたたかい身体をぎゅうと抱え込んで、考える。 難しいことばっかで、ほんとう、ぼくにはひとつも向いてなくて。 うまくできないことばかり、だけども。 「 ぼく の…」こればっかりは、あきらめたくなくて。 無い知恵しぼってきみに言う。 ▽ (-47) 榛 2022/07/20(Wed) 22:05:50 |
【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミこれから出会う、いいこと、嬉しいこと、楽しいこと。 ひとつだって取りこぼさないでほしいから。 そうじゃないこと。 嫌なこと。悲しいこと。苦しいこと。 ぜんぶ、ぼくのせいにして。 ▽ (-49) 榛 2022/07/20(Wed) 22:12:16 |
【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミきみがいっときでも、死にたいって思った世界で息をして。 ぼくのこと きらいになるまでずっと、そうしてて。 (-50) 榛 2022/07/20(Wed) 22:13:03 |
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