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人狼物語 三日月国


164 夏の想いのひとかけら【R18】

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【人】 綴 千翠




   ───…鹿賀… 
…鹿ちゃん さん…

   


[返す言葉が見つからなかった。
つい普通に名前を呼ぼうとして
訂正するだけでいっぱいいっぱい。

そんな私に、鹿賀さんは更に言葉を重ねる。>>80

 
   私 に……?


[私がその疑問を持つよりも早く、何の躊躇もなく
ひとめぼれだと言う鹿賀さんを私は見つめる。

理解も思考も追いつかなかった。

ただ驚いて。同時に、どくんどくんと脈打ち出す
心臓の音を聞いていた。]
(93) springkraut 2022/07/31(Sun) 22:12:06

【人】 綴 千翠

[こんなに真っ直ぐな、
戸惑いのない告白は初めてだった。

ただ相手を尊重し、自分が傷つくことは恐れない。

まだ彼のことは何も知らないけど、
とても強く、深い優しさを持つ人だと思った。


もっと、彼の事を知りたいと思った。]
(94) springkraut 2022/07/31(Sun) 22:12:28

【人】 綴 千翠


 
  ───はい…
  鹿ちゃんさんさえ良ければ…


[送らせて欲しいという鹿賀さんに伏し目がちに頷く。
普通にしようと思えば思うほど、意識してしまう。
どんな顔をしたらいいのかわからなくて、
後でオスカーくんに相談してみようと思った。>>0:573


  …鹿ちゃんさんはその、時間、大丈夫ですか……?


[私はいつまでもここに付き合わせるものではないと
立ち上がろうとして、眩暈よろめいた。]**
(95) springkraut 2022/07/31(Sun) 22:13:02

【人】 綴 千翠

[問い返す私に、再度
はっきりと伝えられた鹿賀さんの言葉。
貴女だ、と言われた瞬間、大きく鼓動が跳ねたのが
自分でもわかって、私は小さく息を呑む。>>100

今思えば、送ることの了承を受けた彼の
よかったという声がなんだか妙に
遠くに聞こえるような気がしていた。]
(121) springkraut 2022/08/01(Mon) 6:11:58

【人】 綴 千翠

[たぶん、久しぶりに走ったことと、
強い心の乱れが、私の想像以上に
身体には負担になっていたのだろう。

グニャリと世界が歪んで、僅かに
意識が遠のいて、気付いたら
抱きとめてくれた鹿賀さんの腕の中だった。>>104


  ぁ 私……


[すぐには状況が掴めずに、
鹿賀さんの胸でぼんやりしていた頭が、
具合悪い?と聞く彼の声に覚醒する。]
(122) springkraut 2022/08/01(Mon) 6:12:01

【人】 綴 千翠



  ごっ ごめんなさ──きゃ


[慌てて離れようとし、更にバランスを崩した
私を鹿賀さんは咄嗟に庇おうと動して。

…結果、図らずも抱き合っているような
体勢になってしまい、
私は顔を染めつつ謝罪した。]


  …い、いえ、大丈夫です…
  

[下心を疑った訳ではなかったけれど
おぶろうという鹿賀さんの申し出は
恥ずかしさに消え入りそうな声で断った。]
(123) springkraut 2022/08/01(Mon) 6:12:05

【人】 綴 千翠

[離れてからも、寧ろ離れてからのほうが
匂いとか、しっかり支えてくれた腕の強さとかを
思い出してしまって、道中、あまりまともに
鹿賀さんの顔を見れなかった。


身体には凄く気を遣って貰っていたことだけは
記憶しているけれど、お店に寄って鞄を取って、
宿に向かうまでの間、彼とどんな話をしたのか、
覚えていない。

飄々とした鹿賀さんの顔が崩れていたことが
わからなかったのは、それくらい私が意識して
し過ぎて、緊張してたからかもしれない。]
(124) springkraut 2022/08/01(Mon) 6:12:09

【人】 綴 千翠

― 宿 自室前 ―


 …ありがとうございました。


[送り届けて貰った自室の前、
私は彼にお礼を言って>>108
その姿が見えなくなるまでは見送ろうと顔をあげた。]

  
  ────…


[わたわた、わたわたしながら歩いていく鹿賀さんに
くすりとしつつも、寂しいような、何とも言えない気持ち。

私は沸き上がる形容出来ない感情に
胸のあたりを手でぎゅっとする。


リイィン


耳に届く風鈴の音。]
(125) springkraut 2022/08/01(Mon) 6:12:12

【人】 綴 千翠



  …あ、あの!


[気付いたら呼び止めていた。]


  その、良かったらもう少し、
       一緒に居て貰ってもいいですか…?
  


[一度、お風呂で身体を流し、着替えた後でもいい。
夜のはじめ、明日にはまだ時間はあるから。]**
(126) springkraut 2022/08/01(Mon) 6:12:15
綴 千翠は、メモを貼った。
(a33) springkraut 2022/08/01(Mon) 6:25:16

【人】 綴 千翠

― 宿  ―

[私の咄嗟の願い事に鹿賀さんは目に見えてわかる
くらい顔を染めて、まるで軍隊の人みたいに
起立するから。>>138
なんだかおかしくて、色々なことで張り詰めていた
緊張の糸がふっと切れて、胸の中。
あたたかいものがじんわりと染み渡っていく。]



  ────はい…



[お散歩でも、という鹿賀さんに私は柔らかく、応える。
バス停からずっと、お散歩してきたようなものだったから、
彼は余程、歩くことが好きなのかなとか、思っていた。]
(156) springkraut 2022/08/01(Mon) 16:48:44

【人】 綴 千翠



   …私もお風呂に入りたいと思っていたので、
  ゆっくりして頂いて大丈夫です。 
   
    用意が出来たら、私から連絡しますね
   

[鞄を取りに戻った店で、鹿賀さんが何度かスマホに
メッセージを送ってくれていたのは確認している。

迎えに来て貰って待たせてしまっては申し訳ないので
そのように提案し、今度こそ、彼が自室に戻っていく
後ろ姿を見送った。]*  
(157) springkraut 2022/08/01(Mon) 16:48:49

【人】 綴 千翠

― 自室 ―

[蛇口を捻り、浴槽にお湯をためる。
その間に、グループチャットで提案された蛇ヶ原さんの
打ち上げに参加の意思を示す返信をした。>>21

バスタオルを籠に置いて、洗髪前に軽くブラッシングする。

着替えに用意したのは、ミモレ丈のシフォンワンピース。
透け感のあるフレアスリーブの白ブラウスに、
淡い紫の花が散りばめられたフレアスカートが
高めのウエストで切り替えられたデザインのものだ。]


   …あ、はーい


[お湯が貯まったことを知らせるアナウンスが聞こえ、
私はお風呂場に向かう。]
(168) springkraut 2022/08/01(Mon) 19:01:13

【人】 綴 千翠

[身体も髪も、涙に濡れた顔も全部洗って、
肩までお湯に浸かると、私は芯から解れるような
心地よさに目を閉じながら、そっと胸の中心にある
手術痕に触れる。]


 …ちゃんと話さなきゃ


[隠したままではいられない。
ひとめぼれだと鹿賀さんは言ってくれたけど
彼は私にこんな傷があることは知らない。

もう痛みがあるわけではないけれど、私自身、
どれ程時間が経ってもこの痕を見慣れるという事は
なかった。]
(169) springkraut 2022/08/01(Mon) 19:01:15

【人】 綴 千翠

[お風呂から上がると手早くスキンケアを済ませ着替える。
鏡を見て、少し考えて軽くお化粧を施した。
そうして、シルバーのバレッタで緩く髪を束ねると、
スマホを手に取り、鹿賀さんにメッセージを送る。]


  『鹿ちゃんさん、支度出来ました。
             待ってます。』
   

                       **
(170) springkraut 2022/08/01(Mon) 19:01:21

【独】 綴 千翠

/*
蛇ヶ原さん、いろんな意味で凄い…
(-83) springkraut 2022/08/01(Mon) 19:07:35
綴 千翠は、メモを貼った。
(a40) springkraut 2022/08/01(Mon) 19:15:06

【人】 綴 千翠

― 鹿賀さんと ―

[メッセージを送るとすぐに返信があった。>>174
その返信から程なくして、ドアがノックされる。
早いくらいなのに、お待たせしました、という
鹿賀さんに微笑んで、私は部屋を出た。>>175

  
   …ありがとうございます
 
  鹿ちゃんさんのシャツも
     綺麗な色で、素敵ですね


[誉めてくれる鹿賀さんに恥ずかしそうにしながらも
私は彼を見上げ、そのシャツの主張し過ぎない上品な
黄緑色を眺める。 
全体的に素材の良いもので整えられていて、また
鹿賀さんもそれらを着こなしていて本当に素敵だった。]


   あ、はい…


[ご飯に行こうというのには勿論頷いて、]
(178) springkraut 2022/08/01(Mon) 21:58:56

【人】 綴 千翠

 
  
  鹿賀ちゃんさん、よくご存知ですね
  

[彼が事前に周辺情報を調べてくれているとも
知らず、近くにお店があると言う彼に
感心していた。]**
(179) springkraut 2022/08/01(Mon) 21:59:00

【独】 綴 千翠

/*
……あ、呼び方誤字ってる
>>179
〇鹿ちゃんさん×鹿賀ちゃんさん

[ここで訂正してもわからない]
(-87) springkraut 2022/08/01(Mon) 22:11:40
綴 千翠は、メモを貼った。
(a44) springkraut 2022/08/01(Mon) 22:14:37

【人】 綴 千翠

[服装の感想に嬉しそうにする鹿賀さんに
目を細める。>>181
服部さんのことは私は知らないけれど、やはり
その点はプロなのだろう。]


   …あ、はい。ではパスタで

   いえ、あの、パスタも和食も好きなので
  鹿ちゃんさんが食べたいほうを選んでくれたら…
  私は嬉しいです
 

[両方とも好きなのは本当だから、お店を知っている
鹿賀さんに任せたいと言外に伝える。

店が決まれば、エスコートなのだろう。
鹿賀さんは掌を上にむけるようにして
手を差し出した。]
(202) springkraut 2022/08/01(Mon) 23:32:10

【人】 綴 千翠




   ───…あ、ありがとう、
ございます…




[最初、その所作に戸惑いつつもお礼を言うと
私は彼の手に自分のそれを乗せる。
 
けれど、心の中でエスコートなのだと何度言い聞かせ
ても、慣れないことに緊張して。
恥ずかしさに顔が熱くなることは、止めることが
出来なかった。]**
(203) springkraut 2022/08/01(Mon) 23:32:13

【独】 綴 千翠

/*
オスカー君まわりが大変なことに…
皆さん、お強い

[小並感]
(-95) springkraut 2022/08/01(Mon) 23:35:38

【人】 綴 千翠

― イタリアンレストラン ―

[鹿賀さんが連れて行ってくれたのは、路地裏
にある一軒家の隠れ家的なイタリアンレストラン。
ネットなどでは、非常にわかりにくい場所にあるため
「隠れ過ぎ」などと言われているが、そのメニューは
どれも絶品。
2階の席からは海が見えると知る人ぞ知る評判のお店
だった。

鹿賀さんから名前を聞いた人の良さそうな柔和な女性は
上の予約席へと私達を案内してくれた。>>235


  ───雰囲気の良いお店ですね…


[手作りのメニューを受け取りつつ、私は鹿賀さんに
感想を告げる。
料理の種類はそれ程多くはなかったが、それはそれだけ
一品一品が丁寧に作られているからだと思った。]
(248) springkraut 2022/08/02(Tue) 19:33:58

【人】 綴 千翠



  …こちらのお店のメニューはどれも美味し
 そうなので迷うのですが、普段は今の季節は
 大体、冷製パスタを好んで注文します

      
[冷製パスタにトマトは欠かせないことを考えると、
今の季節はトマト系が好みということになるのかも
しれない。

だからと言って、クリーム系や和風が嫌いという訳で
はなく、チーズもどちらかと言えば好きなほうなので
特別匂いを気にしたことはなかった。]**
(249) springkraut 2022/08/02(Tue) 19:34:00
綴 千翠は、メモを貼った。
(a59) springkraut 2022/08/02(Tue) 19:52:39

【人】 綴 千翠

 

  …シャークマスター?


[鹿賀さんに言われて、木製のアンティーク調の
本棚を見ると確かにそのタイトルがあった。>>250


  サメ映画ってそんなにあるの?

 
[私はきょとりとした顔を鹿賀さんに向けて、
純粋な疑問を口にする。

サメ映画を極める!とあるから、サメ映画に関する
情報を纏めた本だろうことは推測できるけれど、
不思議だった。誤解のないように付け加えると
鹿賀さんをシャークマスターだと思って、
疑問を投げたわけでは決してない。]
(257) springkraut 2022/08/02(Tue) 22:52:10

【人】 綴 千翠



  いつか、カルボナーラも食べてみたいです


[注文した冷製パスタを美味しそうという鹿賀さんに
彼が注文したものもそうだと私は微笑む。

そういう要望があるのか、後に料理が運ばれてくると
それぞれ取り分けて、食べられるように小皿が
付いており、互いの料理を味見出来るように
なっていた。]
(258) springkraut 2022/08/02(Tue) 22:52:13

【人】 綴 千翠



  …あ、飲める年齢ですがアルコールは味が
 苦手で…  


[私は極まりが悪そうに目を伏せる。>>251

アルコールは好きな人は本当に好きで
これまでも、こういう食事の場面だと必ず1度は
勧められてきており、彼らはそれを断ると
大なり小なり、がっかりすることも知っている。

鹿賀さんもそうだと思っているわけではないが
もし彼がアルコールを好む人なら、私に合わせようと
しそうで、それはそれで心苦しく思っていた。]
(259) springkraut 2022/08/02(Tue) 22:52:15

【人】 綴 千翠

[オーダーを受け、お店の人が階下へと降りていくと
自然と視線は窓の外の景色へ。>>256

陽が落ちた漆黒の海は月明かりを水面に映して
揺れている。
空では無数の星々が銀砂のように瞬いていた。]




  いいえ…


[静かな空間にぽつりと落とされる疑問。]


  3年前は、お客さんでした───


[私は海を見つめつつ、彼にそう応えた。]** 
(260) springkraut 2022/08/02(Tue) 22:53:38

【人】 綴 千翠

― イタリアンレストラン ―



   …入院、してたんです。近くの病院に



[私は鹿賀さんに視線を戻すと、やるせない笑みを浮かべ
鞄からケースに入れた錠剤を取り出し、そっと、テーブル
の上に置いて見せた。]



  話しておかなければと思っていたんです。

  …私の身体のこと、私の、病気の事



[鹿賀さんが私に好意を寄せてくれていると言うなら
尚更、話しておかなければいけないこと。
私の事を何も知らないままにひとめぼれをしたのなら
今、最初に。きちんと伝えておかなければ
いけないこと。]
(271) springkraut 2022/08/03(Wed) 1:34:52

【人】 綴 千翠



  
   3年前の冬、
    私の身体に腫瘍が見つかりました───
 

[私は、ひとつひとつ、鹿賀さんに話していく。 
摘出手術を受けたこと、身体にはその大きな痕があること。
治療は今も続いており、お薬を飲んで生活していること。]


  …このお薬は病気が再発しないよう抑える薬

  10年服用して再発がなければ、その時点で完治と
 判断するそうです
  逆に言うと、10年の間はいつ再発しても
 おかしくないということ
  
   
   私は…普通の身体じゃないんです


  
(272) springkraut 2022/08/03(Wed) 1:36:26

【人】 綴 千翠

[鹿賀さんは私に返事を急がせなかった。
時間をくれて、きっと言葉通りにバイトが終わるその日まで
待ってくれるのだろう。

彼の好意に甘えて、何も言わず、やり過ごすことも出来るけど
そんなことはしたくなかった。

私も、彼のことが知りたいと思ったからこそ>>94
彼の気持ちを嬉しいと思ったからこそ

話すことで彼が私を諦めても、きちんと
言っておきたかった。]**
(273) springkraut 2022/08/03(Wed) 1:37:27
綴 千翠は、メモを貼った。
(a67) springkraut 2022/08/03(Wed) 1:43:30

 




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