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人狼物語 三日月国


123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……二人で、って。
 全ても、巣も……わかってんのか、俺は男……」

貴方が同情で心苦しい顔をしていていたなら、一思いにその手を振り払えたのだろう。
貴方が自分の境遇に憐れむ程弱いなら、結果的には共倒れだ。

──でも、何でそんな。
踊るかのような楽し気な誘いなのかがわからない。

凄く子供らしくて、でも自分の嫌いな無垢で無邪気で残酷な子供じゃない、これは、彼女はなんなのか。

伸ばされた手を見つめる。
きっと、この手を取れれば、楽なのだろう。でも、

「……無理だ。
 これでも、宮から出るにしたって数日で、お前に迷惑かけるだけだし……いやそもそも、そこまでして貰う義理も何もねーだろうが。お人好しも大概にしろ。……今更、人に物や教えを乞うて生きるのも、プライドが許さない」

だから、その手は取られなかった。
弾かれはしなくても、手の甲でゆっくり払って暗に拒絶を示す。
(-11) poru 2022/01/19(Wed) 23:16:39

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
──あなたを広間に投げ捨てる少しの時間の前に、呟いた。

「本当に、今は独りがいい。
 そうじゃないと碌に会話もできない。自分が一番分かってる。

「──だから、一時間後に迎えに来る。」

「お前、どうせ自分に与えられた部屋もわからないだろ。
 ……野宿でもされたら後味も悪いから、広間で適当に食うなり誰かと話すなりして、一時間後ここに戻って来い。
 さっきみたいにお前の部屋に放り込んでやる」

それが、最大限の譲歩。会話の為の口実。
一時間後に貴方が乗るか否か、それも自由です。
そうしてあなたを広間に放って去って行った事でしょう。
(-12) poru 2022/01/19(Wed) 23:18:11

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

そんなに深く考えていたわけではないということも事実です。
でも、男女が二人で暮らすということが、暗にどういうことなのかわからないほど子供ではありません。

「そう……」

拒否されてしまえば、笑顔のまま寂しそうにその手を下ろしました。

「なにも迷惑なんて思わないわ、私はお世話をするのは好きだしそれに――……」

色々とわかりやすい理由を並べようとしました。
どれも本当の事だけど、本音は

「いいえ……貴方を誘ったのは、ただ……私が寂しかったから」

ごめんなさい、と困ったように眉を下げて笑いました。
ふと声をかければ返してくれる、そんな生活に憧れていたからかもしれません。
(-17) kotorigasuki 2022/01/20(Thu) 0:28:47

【人】 魔女 イクリール

>>0 ミズガネ
突き放される様に広間の方へ放られると、躓く様に体勢を崩しましたが、なんとか転ばずに済みました。
貴方の方を振り向きます。

「………ぁ…」

小さく声を漏らし。
引き止めることもできぬままその背を見守るしかありませんでした。
(3) kotorigasuki 2022/01/20(Thu) 0:34:51

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

手を離される前に伝えられた言葉に、魔女は返事をしようと思いましたが、その前に突き放されてしまいました。

貴方を怒らせてしまったかもしれないと、少し不安になりましたが、迎えに来るといってくれたということは、取り返しのつかないことにはなっていないでしょう。
それが分かっただけでも心が穏やかでした。

去っていく貴方の背を見つめていると、背後の扉の向こうから聞こえる楽しげな声に振り向きました。
相手が言うように一度あそこへ行ってみましょうか。

「…………。
 ………だめね〜…」

魔女は傍の窓辺に腰を下ろします。

皆が楽しそうにしている場所へ行きたかったのは本当です。
でも魔女はどこへもいきませんでした。

今あの光の中へ入っていっても、彼の事ばかり考えてしまいそうだから。


夜空の星を数え、数えて魔女は時がすぎるの一人待つでしょう。
(-18) kotorigasuki 2022/01/20(Thu) 0:37:00

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

─────。
───。

宣言した1時間よりほんの数分前の頃。
言った通り、貴方と別れた場所に男はやってくる。

「…………何であんな事言っちまったんだろーな……」


言いつつも、しっかり丁度どころか少し早い時間だ。

貴方は何をしているだろうか。
少なくとも、広間には入っていると男は思っているから、待つ間はずっとそちらの方向を見ているだろう。
(-22) poru 2022/01/20(Thu) 1:39:29

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

貴方が先ほどの場所へ戻ってくると、別れた場所から数歩も離れていない窓辺で空を見上げている魔女がいるでしょう。
広間に入った様子もありません。

「……〜♪」

小さく鼻歌を歌いながら夜空をなぞるように指を動かしています。
星座をなぞっているようです。
(-23) kotorigasuki 2022/01/20(Thu) 1:58:24

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
男は驚いた。単に待つ間窓にいるならいい。
だがどうにもそれは、彼女がずっとそこにいたように見えて。

「──お前」

ツカツカと近寄ってその手を掴もうとする。
予想通り、広間にもし入っていないのだとしたら──この夜空、寒空とも言える中では冷たいはずだから。

だから、もしその手が冷たいなら問うだろう。

「……お前、何で広間に入らなかったんだよ。
俺は後でくるとも言ったし、ここにいる理由何一つないだろ?
まさか人が今更怖くて入らなかった〜なんてお前がいうと思えないし……なにやってんだ?」
(-40) poru 2022/01/20(Thu) 16:01:52

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「あら、おかえりなさい〜」

貴方が来たことに気付くと嬉しそうに振り返りました。
窓を開いたままの窓辺に居続けた魔女の体は冷えているでしょうが、本人は寒そうにはしていません。
取られた手が温かくて心地よいと感じるぐらいです。

「だって……人とお話ししている時に違う人の事ばかり考えていたら、その人に失礼でしょう〜?」

にっこりと悪びれもせず微笑みました。

「星を見ていたの。
 私の故郷の星座が一つも見当たらなかったから、きっとここは ずっとずっと遠い場所なのね」

迎えに来てくれた優しい貴方の手を握り返します。
これが、あの時差し出した手への返事ならどれほどよかったでしょう。
つい女々しく考えてしまいました。

「約束、守ってくれて嬉しいわ」

でも、もう一度だけでも会えただけでもよかった。
そう思う事にしました。
(-50) kotorigasuki 2022/01/20(Thu) 17:31:25

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

「違う人?……もしかして俺の事言ってるのか?
 ……後で迎えに来るって言っていただろ?」

確かにやや強引に立ち去った自身は男にもあるものの、むしろ他より幾分も甘い対応をしてしまったと冷静になりながら考えていたので、思わず怪訝な顔をする。

何も言わないままだと、まあ誤解されてもおかしくはないが、それもあるから後での話をしたし、と考えている。顔に出ているかもしれないが。

「──だから拉致されたって言っただろ。まあ、俺も正直位置が分からない。俺の国でこんな配置が見えるなんて見た事がないからな。どういう原理で──イクリール?」

何故かその言い方に含むものを感じて、取った手の冷たさに溜息を吐く。温めて握るだのそんなキザな事は出来ない。だから、ただその手を不器用そうに掴んで、貴方の部屋まで引くだけ。

「……早くお前の部屋行くぞ。
さすがに俺も茶くらいは入れられる。丈夫だろうが寒く感じる感覚はあるんだろう、ちゃんと。……。」

本当は早く言葉を返さないと、とはずっと思っていた。
彼女が去り際に言った“寂しかったから”と言う言葉が耳から消えない。
けれど──それに応えるに相応しくない男なのは、男が何よりもわかっているから、あの時何も言わないで立ち去った。けれど、よくない事とはわかっていたので、歩きながら目を逸らして尋ねる。

「……“寂しい”なら、何で街に出ないんだ。都心なら理解のあるやつも、薬師だろうとお前くらい面倒見がよければいい相手でも見つかったりするだろ」
(-68) poru 2022/01/21(Fri) 6:30:10

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「疑っていたわけじゃじゃないのよ〜?
 でも、隣の国へ連れてこられたからって星が変わることはないでしょうから」

だから自分の想像を超えるほどにずっと遠くに連れてこられたんだろうとわかりました。
消された人の事など知らない魔女は、見たことのない星空を広げるこの場所にたいして不安よりも好奇心が上回っていたのです。

「ふふ、ありがとう〜♪」

導かれるままに歩き出しました。
部屋についたら、お茶を飲んだら、貴方は去ってしまうのでしょう。
だから怒られない程度にゆっくりと歩きました。

「私なんかが町へ降りたら、皆恐れてしまうわ
 "魔女"だもの。貴方だって、化け物が家の近くまできたらびっくりしちゃうでしょう〜?」

貴方の国ではわからないが、少なくとも魔女の住む土地では"魔女"は異端であり、恐ろしい生き物のようです。

「その不安をおして命がけで私の薬を求める人もたまにいるけれど、病が治ってしまえば"不治ともいえる病を治した化け物"になってしまう……
 人間って、不思議よね」

人間と自分を切り離したような達観した物言いで笑いました。

「いつか……誰も私の事を知らない遠い場所へ行ってみたいと思っていたの
 ミズガネくんと会えたし、私攫われてよかったわ」
(-72) kotorigasuki 2022/01/21(Fri) 10:42:46

【独】 魔女 イクリール

(1)(1)(1)3d1

1アルレシャ
2スピカ
3ウミ
(-77) kotorigasuki 2022/01/21(Fri) 13:12:04

【独】 魔女 イクリール

あれ?ダイスふりかたわからないなー
(3)1D3

こうかな
(-78) kotorigasuki 2022/01/21(Fri) 13:13:12

【独】 魔女 イクリール

あってたあってた
投票、ミズガネくんには入れたくなかったの。
ごめんねウミちゃん
(-79) kotorigasuki 2022/01/21(Fri) 13:14:20

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

ここに来るまでも貴方と歩いていた。
だからその速度が少し遅いのに気づいたけれど、男は何も言わなかった。

「そりゃあ近くの村だの街だの知識のないやつじゃねーの?
 船とか馬車はないのか。お前を誰も知らないような場所まで行けば、国なんていくらでも……」

男の国にはそこまで嫌われる魔女はいません。薬を作れる人間は薬師で、それ以上でもそれ以外でもありません
だから、貴方の境遇を"魔女"と呼ぶのなら──この国で最も魔女は、ミズガネ自身です。呪われた、穢れた魂の──。
  
「……ほんと、何もしてねーのに、なんでだろうな……」

力なく呟かれた言葉は、自分か、貴方か、両方か。
どちらに向けられたものだったのか。

「は?達観して何言ってんだ。こんなぽやぽやして広間一つ入るのにビビる化け物がいるか。んじゃ俺は胸のでかい姉ちゃんじゃなく、化け物に部屋案内してんのか?
 あんまりバカ言うとこの手離しちまうぞ?」

少しだけ意地悪く言って、僅かに手の力を抜く。
貴方が人間じゃないように言うから、それを責めたように。でもその言葉に棘はない。困った奴、と軽く嗜めて、本人には自覚の薄い慰めの言葉。

「まあ、そうなんのかな。……いや、でも勝手に拉致した相手に感謝はしたくねーけど。
それに俺なんかに会えてっても……お前の事ズカズカ口悪くいうし、胸でけーなって思ってるだけのなんもできねー男だろ。……まあ、」

「……お前と話するのは、俺も嫌いじゃない。」
(-80) poru 2022/01/21(Fri) 13:31:20

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「周りは森ばかりだったから船はないわね〜。
 海は話には聞くけど見たことはないの
 馬は……私を乗せてくれるような馬車はないんじゃないかしら〜?
 フードをかぶって顔を隠してもすぐばれちゃうのよね〜…」

あまり整備が整っていないこともあり、徒歩でしか外を出歩いたことがありません。
姿を隠して街に出てみる試みをしてみたことはあるようですが、すぐにばれてしまったようです。
本人はなぜなのかわからりませんでしたが、おそらく体型のせいでしょう

「ね?理解ができないものに対して怖いと思うのは仕方ないけれど……子供をさらって食うとかしてもいないことで怖がられるのは困るわ〜」

根も葉もない噂をされるのはあきらめているものの、魔女でもうんざりしているところはあるようです。
貴方にもそういうところがあるのでしょうか。

「あ、ダメ!離しちゃ嫌……。
 私ただの胸のでかい姉ちゃんだからっ」

僅かに緩んだ手を慌ててぎゅっと握りなおします。
意地悪をされて慌てたものの、魔女ではないただのイクリールを見てくれているようで、あとからじわじわと嬉しさがこみ上げてきました。

「悪く言われてもいいわ、だって……私の事をちゃんと見たうえでの言葉だもの」

なにも見ずに想像だけでレッテルを張る村の人々とは違う。

「そんなこと言われたのは初めて
 私も……ミズガネくんと一緒にいるの好きよ
 ──本当はずっと……お話ししてたいわ」
(-81) kotorigasuki 2022/01/21(Fri) 14:41:19

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……まあ、1人だと、バレるだろーな……
 ……悪かった。安易に逃げればとか言って。俺と同じ、までは行かずともお前も努力してたのはわかった」

胸にようやく視線を合わせて。いやこれはやましい意味ではなく、「ああ……」と言うバレる理由の方面だが。
せめて2人でないとあまりにその胸が目立つし、胸の大きさでキレて言い返したり、キャラを変えられるほど彼女が器用には思えない。

「勝手に根も歯もない噂を立てられんのは、どこも同じか。火のないところに煙は〜とか言うが、勝手に周囲が燃やしてんだよな。はーあ……本当に俺も言われるような魔女になってやるか」

そう言いつつ、逆に言えばこの年までしてこなかったと言う意味にも他ならない。皮肉だが結局それは男の善性がまだ残ってることの証明だろう。それも、貴方に行った揶揄いの言葉の返しに、すぐ目を丸くするが。

「おいおい、何も本当に"ただの胸のでかい姉ちゃん"をそのまま肯定する奴がいるか。……まあいい、わかったらそう言う達観したこというな。なんか、イクリールがそう言うこと言ってっと、クソみたいな民衆にお前が言わされてる気がして腹立つんだよ。………」

と、言い終えて、もしかして今、自分はものすごく恥ずかしい事を言ったのではと気づいて固まる。が、時すでに遅ければ、貴方に握られている手がある。送り届ける責任がある。頭をガシガシ掻いた。

「……っあー……。……くそ、
 ほら、行くぞ!胸だけじゃなくて顔もいいし薬も作れて炊事洗濯できてその上で胸がデカいならお前は良い女だよ、イクリール!」

ヤケクソのようにそう叫んで、照れ隠しにまた帽子で顔を隠して、ずんずん廊下を進んでいく。耳は髪に隠れて普段見えないけれど、たまに動いた時に見える色が赤いのに気づくだろうか。

「……ずっと、なんて。期待すると、無理になった時悲しくなるぞ。知ってるだろ、お前もよく。だから容易に約束できない、が──」

「……まあ、茶の後も付き合えって言うなら付き合ってやるくらいはできるさ。俺にも、それくらいはな」
(-90) poru 2022/01/21(Fri) 22:37:42

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ


「今まで暮らしてきた世界を捨てるのは勇気がいるし、難しい事よね……」

気持ちも、それ自体も。
気軽に自分と暮らそうと提案したことも、彼には重荷だったことでしょう。

視線が僅かに下へ向いた彼に、魔女は首を傾げました。
胸の大きさで納得されたとは露とも知りません。

「本当にね……噂って自分ではどうにもできないから」

頬に手を当てて小さく息をつきます。

「ミズガネくんも、知らない人に色々言われたことがあるのかしら……?」

魔女のようになることを賛成はしがたいけれど、そんな発言をする貴方に親近感を感じていました。

「私は“魔女”以外になれるならなんだっていいの
 でも……貴方がそういってくれるだけでなんだか頼もしいわね、ふふふ♪」

今まで、当たり前に受け入れ続けていた人々の言葉を否定していいと言ってもらえたようで、胸が熱くなります。
やけくそみたいな誉め言葉がうれしくて、子供みたいに無邪気に笑ってしまいました。
(-91) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 1:12:33

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「なら、貴方はかっこよくて優しくて、頼りになるいい男のコね」

少なくとも、魔女にとってはそうなのです。

「いいの、期待することだって久しぶりだもの。
 夢ぐらい見てもいいでしょう?」

楽しげに隣を歩いていきます。

「じゃあ……今夜はいっしょにいてくれる?」
(-92) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 1:13:27

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……そうだな。物理的に難しいのもあれば精神的に、ってのもある。ただ、俺はてっきりお前、家に思い入れがあると思ってたんだが、そう言う訳でもないのか?」

母親の話をしていたので、てっきりその家にこだわりがあるから出ないのかと思っていた。
しかし話を聞いていると、……。

「──むしろ、言われて無い時間の方が生きてて少なかったかもな。宮仕えって言っただろ。どれだけの人間が、例えば料理をする人間だけでも大勢いるか想像できるか?

 まあ、そん中に“今まで一度もあり得なかった存在”が、“職務もこなせない”のが生まれりゃ。……な。そう言う意味では似てるかもな。頭を悩ませている同士として」

だから。色々言われたと言うよりは、“色々と言われ続けている”しかも、常時、宮から出る事もなく、32年間ずっと。

貴方が宮を知らなくとも、下女、侍女、性別問わず人のの多さは想像できるでしょう。そこに目立つ異端がいれば、常に噂の的である事も。

「そんなに魔女って嫌な称号なんだな、お前んとこ……感覚的にはよくわからんが、俺にとっては魔女には到底見えねえよ。ま、薬師ができるほどしっかりしてるようにも見えねえけど?」

(-93) poru 2022/01/22(Sat) 1:46:13

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「どれ一つとっても初めて言われた言葉だな……。
 ……悪いな、余りに自分でもそう思えなくて、素直に受け取れなくなってんだわ、もう。」

唯一、顔はまあ、悪くはない部類ではあるが。
“顔だけは”と言われる前にもう悪評が広がり過ぎていて。それすら言われる事もなかった。

実際アマノに最初に『色男』と声を掛けられた時、男が他に自分がいなかったのに全く気付かなかったくらいだから、筋金入りと言うレベルだ。

「それは……」

言葉が返せない。自分だって、話していたいと思ったのは、ないに等しい事だったから。でも、彼女は不安にならないのだろうか。話したいけれど、今までの経験が、それを引き留めようとしてくる──

そんな事をしているうちに、貴方の部屋に辿り着いて。まだ主が訪れていなかった部屋のドアを開けて、入ればお茶を適当に探して勝手に注ぐだろう。

「夢、だったら、
 ……それこそ、目覚めた時に絶望するだろ。……」

さっきの話の返答を、ようやく返してから。
今夜、と聞いて。また驚いたように素早く振り返る。

「……意味、お前、わかっていってる?単純に寝るまで話したい、って意味で合ってる、よな?」

などと日和見発言をしているが、普通は本来その意味がどういう方か、わからないわけではない。わからなくはないけれど、なんせ相手が目の前の天然だから、うっかり違う方向で取ったらまずすぎる。

だからこその、確認。……例え、格好悪いとか意気地なしと言われようと、それは避けられない。
(-94) poru 2022/01/22(Sat) 1:55:08

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「家には思い出がたくさんあるわ。
 生まれたころからずっとそこで過ごしてきたんだもの
 とっても大切で、失い難い……
 ……でも、そこにはもう家族はいないから」

家は家族と過ごす大切な場所であり、それと同時に牢獄でもありました。
見えない鎖が人の目が、魔女を森の奥深くにつなぎとめていたのです。

「えぇ、なんとなくならわかるわ。
 実際お城の中は入ったことがないから本で読んだ知識だけれど。
 貴方もずっと、そんな視線に晒されていたのね。
 常に大勢の人に囲まれている分、私よりも貴方の方がつらかったでしょう」

憐れむような目を向けるのは間違いでしょう。
でも、ありありと想像できてしまうのです。
その苦しさも、辛さも、痛みも。
だから、可哀想にという言葉を飲み込んで、魔女はただ見つめていました。

「私と貴方は似てるわね。
 “魔女”の感覚は違うみたいだけれど」

魔女の国では"魔女"の烙印を押されれば人間扱いはされません。
薬師にはみえないといわれれば、失礼ね とむくれたふりを一瞬しましたが、すぐに笑みを取り戻します。

「お互い様ね。
 でもお世辞じゃないのよ?
 ………顔はあんまり見せてくれないけど」

もっと見たいな〜♪ と少し揶揄う様な物言いで帽子で隠れがちの貴方の顔を覗き込みます。
(-95) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 2:46:33

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

部屋に到着すると、興味津々にあたりを見渡し、
貴方がお茶を入れてくれている隣でベッドに腰を掛けました。

「夢でも……私はうれしいわ
 もし夢だったら、夢で出会った貴方を探す旅に出るのを人生の目標にできるもの」

お茶が入ればカップ受け取り、冷たい手を温めてから飲み干します。
ここについてから何も口にしていなかったせいか、喉が渇いていたのでしょう。

今夜一緒にという言葉の意味を問われ、逆に意味深に微笑み返しました。

「──それはどうでしょう?」

彼の事がもっと知りたい。その体温に触れたい。
そんな感情が沸き起こったのは生まれて初めてでした。
でも、そんなことを口にしたら、軽い女だと軽蔑されてしまうでしょうか。

「………」

カップをサイドテーブルへ置き、ベッドの隣をあけました。

「どういう意味かは………貴方の手でたしかめて…?」
(-96) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 2:57:24

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

「……なら、結局どうなんだ。
 俺も宮に縛り付けられてはいるが、場所に未練はかけらも無い。お前は?
 ……やっぱ、出れる方法があるとしたら出たいのか。まあ森で彷徨ったイケメンでもやってきて拾えたら一番だろうが。」

そんなロマンも、なくはないとしても天文学的確立だろう。それでも、そんな夢を見るほど、……男は、彼女に幸せになってほしいと思い出し始めたのだ。

「…………そうだな。
 人の視線が、言葉が、慣れたとは言え、未だにこびり付いて怖いのには変わりない」

貴方の前と自分の分の紅茶を淹れて、差し出す。
備え付けの簡易なもの。お湯だけで作れるもの。

「……俺はさ、サボったことなんて一度もなかったんだ。むしろ、できない分人一倍努力した。楽譜を頭に叩き込んで、指も完璧に動いてるんだ。なのに、音が、……」

「……音がな、腐って、死んでんだよ。
 芸術的な比喩ではなく、本当に俺の演奏は人を傷付ける。呪いに近い感じか。苦しみ出すんだ、弾くと。

弾き続けるとどんどん悪化して、吐血して、……そこまで弾き続けないからわかんねえが、きっと最後は聞いてるやつを殺しちまう」

最初に会った時、兵器だと例えた。
けれどどう見ても楽器。実際、本来そのために作られたもの。なのに、ミズガネがそれを弾くと、兵器になる。何をしても。理由も未だにわからない。『国で初めて』『前代未聞』らしいから。

「だから言われたんだ。
 
──『魂が腐りきってる』ってよ


「お前の事さ、すごいと思ってんだぜ、これでも。薬師も炊事もできりゃ上等だ。家族ですら、与えられた役割はあるだろ?……俺は、一度も人生でそれをこなせた経験がないんだ」

そう言って顔を覗き込まれれば、眉尻を下げて困ったように笑いました。初めて見せる笑顔がこんなものなのが、申し訳ないなと内心思ってしまう。
──だからこそ、貴方の誘いに乗りたくても乗る勇気が出ない。
ここで情けない顔をする男が、彼女を幸せにできるわけがない。……そうだろう?
 ▽
(-97) poru 2022/01/22(Sat) 3:21:30

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

「……お前は、強いな。
 俺は、多分目が覚めた後、いつもの天井を見たら、きっと今度こそ絶望しちまうかもしれない。万が一、お前が来てくれても……

俺は、俺はどうなってもいい。駆け落ちで男が殺されるのなんてよくある事だ。ただ、お前がそれで不幸になるのが、……嫌なんだ」

紅茶の味がまずくないか確認して飲み終えて、机に置いた後、貴方が開けてくれたその隣に腰を下ろす。

「…………あー……………。」

どこか気まずげに、貴方の意味深な笑みを受けて頬を掻く。わかっている。何を意味するかも。これは、その、そう言う事で。

「……お前を傷つけたくないから、正直に言う、が。
 その、
……俺、女を抱いた経験がほとんど……」


どんどん小声になるも聞こえるでしょう。
要するに、ほぼ童貞のようなものらしい。
しかも受け身の方の経験はあるものだから救えない。思わず頭を抱えそうになった。

「その、だから気の利いたことも言えないし、気持ち良くしてやれるかわからねえどころか、最悪俺がその、緊張して……勃たな………あーあーあーあー!…………何言ってんだ俺は…………」

実際に頭を抱え出した。情けないったりゃありゃしない。ヘタレの極みも極まるとここまでなるらしい。

ただ、男は一度もそれを「嫌」と男は否定していない。──要するに、ちゃんと抱けるか、貴方をよくしてあげられるかがとにかく心配なのだ。
あと勃つか。
(-98) poru 2022/01/22(Sat) 3:35:48

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

/*
毎度ご利用ありがとうございますミズガネPLです!!
えっちなことになる可能性を感じて連絡させていただきました!

この後、暗転でもヤッた事後でも本番やっちまうのでも全部できますが、どうしましょうか!明日の4日目が来るなら本番ロールしますか?

またそのこの男、書いてる通りその、童貞の極みです……受け身の極みです……実はPLは女性優位(襲い受け的な)や、女性攻め(これは完全にその、イクリールちゃんがこう、なんかミズガネに突っ込んで攻める方ですね…)も全部いける派ですが、「これ行こうぜ!」みたいなのありますか!?

「いやイクリールは攻めはしないかな…」と言う感じだったり、そちらが苦手なら童貞もどきが必死に頑張りますが…!好きなシチュエーションあれば教えていただけると助かります〜!

PS:イクリールちゃん可愛すぎて落とされそうと言うかもうPLはメロメロですね……こんなダメ男やめた方がいいよ……でも幸せになってほしいけど人にはあげたくない複雑なミズガネ心……
(-99) poru 2022/01/22(Sat) 3:43:22

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

/*
本番も暗転もイケます!がっつり回したいのが本音ですが時間が足りな過ぎる気がするのでお互いにいい塩梅で暗転させた方がいいのかな?どうでしょう?時間足りなかったらいっそディスコで回してもいいぐらいです!
秘話で1日目夜を続けつつ、表で事後時空で話しかけてもいいですか?(終わったりどちらかが墓場へ行ってたらその時はその時で)

童貞ミズガネくんかわいいね……
イクリールはたくさん本を読んでるので処女ですが知識はばっちりです★(一人で慰めたりとかの経験はあるから体は熟しているかもしれません)
女性優位全然問題ないです♪
おねしょたにしますね(オネショタ)
それはそれとして、男として必死に頑張っている姿は見たくはありますが(かわいいね

PS こちらのPLもメロメロだから安心してほしい。ミズガネくんかわいすぎか?結婚しよう(?
(-101) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 4:20:06

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「未練がないとは言わないわ。
 でも叶うなら……
 私を魔女と呼ばない世界で、居場所を見つけたい。

 ──それが貴方の隣ならもっと素敵なんでしょうけど」

そんな淡い夢を見ることぐらいは許してくださいね。


「そんな……呪いなんて……」

音を奏でれば人を苦しめてしまう、そんな呪いは魔女の国では聞いたことがありませんでした。
そんな呪いを背負いながらも努力を惜しまなかった彼へ、悪意のある言葉を投げかける人がどれほどいたことでしょう。
想像するだけで胸が痛み、言葉を失ってしまいました。

「いいえ、いいえ……貴方の魂は腐ってなんていないわ」

こんなにも優しい努力家の彼の魂が腐っているはずはありません。

「薬師も炊事も、誰かと一緒にすればいいの
 誰だって初めてはあるものよ
 助け合って慈しみあえる家族と……」

彼には家族が必要だと感じました。
それが私じゃない誰かでも。

いいえ、私であればいいと……強く思いました。
(-102) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 4:50:07

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「……やっぱり、貴方は優しい人ね」

断る理由が、"私が嫌だから"じゃなくて"私を不幸にしてしまうかもしれないから"なのね。


思いもよらぬ可愛らしい告白に思わず笑ってしまいました。
狼狽えているようすの彼の膝へ、そっと手を添えます。

「大丈夫、私も初めてだから……♡」

拒否されなかったことに内心高揚するあまり、
彼をそっとベッドへと押し倒し、その胸に甘えるように抱きついてしまいました。
むにゅりと豊満な胸がおしつけられていますが、魔女はそんな事気にしていません。

「でもほとんど……ってことは…少しはシたこと、あるのかしら?」

誰と?どんな風に?そのときはどんな気持ちだった?
矢継ぎ早に聞きたいことが溢れそうになりますが、グッと堪えます。
(-103) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 4:58:18

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

/*
すみませんすやすやしてました!
ご連絡だけお先に!

1日目の秘話と、表の白は(更新までに間に合えば)同時進行してもらって大丈夫です!万が一ものすごく重要な話になりましたら、どちらかが墓落ちしても時空続けて白でか、秘話と言うてもありますし!

ちなみにキャラは普通に明かすのでお伝えすると、もし反魂の役職さんなら4日目が来てほしい場合はアマノくん(狐)蘇生しかできないのでお気をつけを…!(現時点で地上の人外1人ということは、吊られたラサルハグが狼なので復活させちゃうと地上が狼優位で終わってしまうため…!)

がっつりやりますか〜!物足りなかったらディスコで続きしましょう!
32歳のショタ…お姉ちゃんどれだけえっちなお姉ちゃんなんですか!処女なのにえっちなおねショタだ……(32歳)頑張るミズガネ、運が良ければか、この先一緒にいられる未来があらばそこで頑張るのが見れるようになりますよ〜。

結婚したいね…ミズガネ…お前はなんでそんな頑固なんだ…早く心を開きなさいと言ってるんですがこの子頑固で「イクリールにはもっと良い人が…」とすぐ言ってるけどヘタレなので多分押されると負けます。ヘタレです。いやあどうなるかな!以降もよろしくお願いしますね!
(-105) poru 2022/01/22(Sat) 10:23:53

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

/*
スヤは大事なのでお気になさらずw
了解しました!では事後の雰囲気で話しかけますね。(3日目時空)ミズガネくんがイクリールと夜を共にしたのは1日目だけですか?イクリールなら2日目3日目もいっしょにいることをのぞみそうですが、2日目3日目イクリールはなにも行動してなかったので、ミズガネくんの行動のスケジュールに合わせたいと思います。

32歳ショタ新しいジャンルですね!
慣れてくればミズガネくんもいつかきっと……ね!
もうイクリールの方は覚悟を決めてるぞ!オープンハートミズガネ!
(-106) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 11:39:29

【人】 魔女 イクリール

>>ミズガネ

魔女はキョロキョロとミズガネを探していました。
部屋で見つけた彼の忘れ物を届けるためです。
(15) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 11:46:58

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

/*
実はタイムスケジュールを…厳密に考えると……その……色々カオスになってしまうので、ふんわりさせる気ではあるのですが……ミズガネもちょこちょこ他の人も会ってるので、暇な時はイクリールと会ってたよ〜くらいのふわふわ加減でどうでしょうか!

確定してるのは、2日目の夜に
最初にアマノさんがミズガネのお部屋に来てお話しして境遇話してお酒入ってやって「弾いてほしい」と言われ、試したらキエ城の魔力のせいか威力が高まりすぎてて彼を事故で呪殺→「ぴっ!?」して部屋飛び出して今 >>14 白茶のヘビメタバンドマンみたいに3日目の朝から楽器の破壊活動している

実は3日目時空の朝になると、この破壊活動中に出くわすと思います……イクリールがこれに声かけてくれるか、あるいは勝手にミズガネが3日目落ち着いたあと時空(とは言え人殺してしまったので死ぬほど沈んでる)でこちらが今お声かけするかどちらかかな?と思いますがどうでしょう!
(-109) poru 2022/01/22(Sat) 13:16:58

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

/*
ふわふわ了解です!
ヘビメタバンドメンにはそんな理由が……!
バンドメン中のミズガネくんにを見つけることにしますね
落ち込みミズガネくんをよちちしてあげようねぇ〜
(-110) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 13:42:45

【人】 魔女 イクリール

>>15
「?」

何か破壊音がきこえてきて魔女は振り向きます。
もしかして、ミズガネくんがまた壁を壊そうとしているのでは……?そんな事を考えてそちらへ歩み寄っていきます。

「ミズガネくん?!」

そこには探し人の姿がありました。
でも想像していた様子とは全く違っていて、ケガをしている様子の彼に慌てて駆け寄ります。

「どうしたの?!どうしてそんな……っ」

滴る血に声が震えました。
とにかく薬を、と下げたバッグから手当たり次第傷に効くものを取り出します。
(16) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 13:48:58

【人】 魔女 イクリール

>>18 ミズガネ

酷く怯えた様子に刺激しないようゆっくりと近づき、傍に膝をつきます。

「大丈夫……今日私は生きてるわ
 触れただけで死ぬなら……あの夜、私は死んでるはずでしょう?」

穏やかに声を掛けます。
貴方と体を重ねた私が今生きているのがその証拠だと柔らかく微笑みました。
ハンカチを取り出すと薬をしみこませます。

「落ち着いて、何があったのか…おしえてくれる……?」

貴方を優しく宥めながら、傷の手を当てをしようと手を伸ばします。
(19) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 14:49:32

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……ぇ、?……イクリール……」

自分の隣、と言う言葉が出たから、そうだな。と、言おうとしていた内容が吹っ飛んだ。「あー……」と、落ち着かなさそうに口元に指をやる。言われ慣れてなくて、こう言う時の返しが本当に自分は苦手だ。余計に不甲斐ない。

「……その、……本当に、2人とも自由になれる世界が見つかれば……お前にも、世話とか面倒、俺の生まれでかけない、なら、……」

「……そう言うのも、いいかもしれねーな」

まだ、この時。誰も殺してなくて。触れるのも怖くなくて、だから言えた言葉。でも、それでも本音の言葉でもあったのです。

「……どーなんだろうな。んなわけねえ、って言えたらよかったんだが、生憎俺は魂の色なんぞ見えねえ。この異変が、何で起きてるか、国の奴らもわかんねーのにわかるわけねぇよな。はは。……そうか」

貴方の言葉を、穏やかに聞いている。だって貴方がそう言うと言うことは、『家族』とそう言う事を幸せに行えていたと言う事だ。

他者に、それどころか甘やかされる子にさえ嫉妬もする男だが、彼女が幸せな事には不思議とそんな感情は湧き上がらない。むしろ、嬉しかった。

「……母上は、俺のこの性質のせいで散々心を痛めて、病んじまった後、そのまま体力が戻りきらず死んじまった。……悪い人では、多分なかったんだが、家族らしいことは殆ど覚えてねーな。兄弟仲はもう見下されてるんで諦めてるしよ。……だから、家族って言葉が眩しいな」
(-113) poru 2022/01/22(Sat) 16:52:08

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……へ、……
にぁ、なに!?」


突然のことに余りに気の抜けた声が出た。平常時のハグならまだしも、こんな押し倒された状態でそのたわわで弾力のある胸を押しつけられれば、普通の童貞もどきが耐えられる訳もありません。

顔を赤らめたまま、呆然と胸に顔を埋める貴方を見つめている。そのまま頭を撫でる甲斐性が、と言うよりは余裕がゼロなのだ。煙草の匂いと、宮仕えだからでしょうか、お香のような品のいい香りがするだろう。

「……って、お前、は、初めてって……女の初めては、大事だろ……それこそ、下手な俺なんか、とか……

え!何でそこそんなに食いつくんだよ!?」

割と既にあっぷあっぷ。もはやずっと顔を赤らめながら叫んでいる状況。たゆんの感触に色々発情してしまったのか、完全に上に乗っているなら、男のものが反応して貴方に当たるのに気づくかもしれない。

「……え、女とは一回だけだし、なんか手解きだかで、相手にされただけで、……あ、頭真っ白で何も覚えてねえよ……」

家柄の問題で、要するに筆おろし的なあれだろう。尤もこの性格なので全て忘れてるようだが。女とは、なのが色々と更におしまいな男に拍車をかけているが、その辺を誤魔化すのがド下手なのも、この男である。
(-114) poru 2022/01/22(Sat) 17:03:42

【人】 魔女 イクリール

>>20 ミズガネ

「亡くなったのは、アマノさんというのね」

この舘で彼以外の人間に出会っていなかった魔女は、"アマノ"がどんな人物かわかりません。
仲が良い方だったのでしょうか。
それとも、人を殺してしまったと思い込むあまり、どうようしているのでしょうか。

「貴方のせいじゃなくて何か別の理由かもしれないでしょう?」

無理に触れようとはせず、薬を手渡します。
自分でした方が落ち着けるのなら、今はその方がいいでしょう。

「アマノさんのご遺体を見たの?」
(21) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 17:05:14

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「じゃあ、二人で世界を探しましょう。
 カナリアでも自由に生きていける場所がきっとあるはずよ
 私はずっとここでもかまわないけれど」

迷惑かけてくれてもかまわないのにと笑いました。
本当にこのまま、貴方と生きていけたらどれほど幸せでしょう。

「魂の色なんて誰にも見えないのだから、憶測で投げられた言葉なんて気にしなくていいのよ」

それでも、彼の魂は美しいと魔女だけは信じてます。

「そう……それはとても寂しかったでしょう」

幼少の頃の彼を思うと胸が張り裂けそうでした。
彼はこんなに優しい人なのだから、もっと愛されるべきです。
(-115) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 17:16:11

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

嗅ぎなれない香のかおりが鼻をくすぐります。

「えぇ、大事よ?……だから貴方とがいいの」

僅かに体を離し、双眸を狭めました。
スルスルと貴方の着衣を緩めていきます。

「女とは……?」

とても気になるワードです。

「女性のほかはどんな方としたのかしら……?」

上着の隙間から指先を滑り込ませて貴方の肌に触れました。
その温かさをもっと感じたくて、掌で薄い胸を撫でます。
(-116) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 17:22:52

【人】 魔女 イクリール

>>22 ミズガネ

「アマノさん、いい人だったのね」

殺してといわれて殺す人のほうがめずらしいでしょうが、彼に優しくしてくれた人なら、きっと素敵な人だったのでしょう。

「……そうだったの……」

理解を超えた状況に想像をし切れていない部分はあれど、大体の流れは理解できました。
そんな状況では、貴方が自分を責めるのもしかたないでしょう。
本当に呪いで死んだのか、また別の理由なのかは解剖学にも精通していない魔女が知るすべはありません。
けれど、自分が、彼のためにしてあげられることははっきりしました。

「ミズガネくん、安心して。
 私が何とかしてみるから……」
(23) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 17:44:03

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……未知ゆえに人は怯えるんだろ。魂の色が綺麗だったら、それはそれで俺の楽器が兵器な理由もわからなくてもっと境遇は悪化してたかもな。……"寂しかった"、のか、俺は。それすらもう、曖昧なんだ」

ややぼんやりとしてから、「ずっとここでもかまわない」と言う貴方の言葉に苦笑する。ここがどんな場所か、まだわからないのだ。もしかしたら人喰い屋敷の可能性もある。そんな気を抜いてはいけない場所だとわかっていても、もし、ずっと平和なら。

「……そうだな。誰も俺達を知らない、ここで。あるいは外があるなら、そこで生きていきたい、かもな」

カナリアでも生きていけるそこがあるなら。金糸雀を導く魔女は、それはもう女神ではと思ったが、キザすぎると飲み込んで、それからは言葉を切って、貴方との行為の方に集中し出しました。▽
(-118) poru 2022/01/22(Sat) 18:14:06

【人】 魔女 イクリール

>>24 ミズガネ

「うーん、そうね。難しいでしょうし、どうにもできないかもしれないけれど……何でもやってみるに越したことはないわ」

立ち上がり、バッグから大き目のストールを取り出すと貴方の肩へ掛けました。

「薬、ちゃんとのんでいい子で待ってて」

直接触れないよう、ストール越しに軽く背を撫でて魔女は去っていきました。
(25) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 18:29:50

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

「……い、イクリール……でも、そんな……大事ならやっぱ……あ、ぬ、脱げるから、別に自分で……」

緩めてもらう感覚がそもそもくすぐったくもあり、気恥ずかしくもありで、羞恥に耐えきれない男が自分で脱ぐと宣言しだす。最もその訴えを聞くかは貴方次第だが。

「…………。ど、どんなって、……い、言わないとダメなのか?これ……」

羞恥プレイにも程がある。女相手ならまだしも、女じゃなければ、なんて、そもそも話しても引かれるのではと今更すぎる心配をしている。後悔も時既に、というやつだ。

「……ど、どんなって、……女相手だと、……悪いだろ、下手だし、与えられないし……だから、……」

「……お、男と数回……あ、待っ、ほんと脱ぐ、からっ……っぁ、……う……」

基本的に考え方が後ろ向きまっしぐらだったが、まあ要するに一応女子供嫌いと言いつつ、責任や相手の事を気遣えば自然と相手がそっちになったらしい。

まあ、この有様だ。とてもタチネコで言うタチをやった事があるとは思えない。最後に貴方が手のひらで胸元に触れた時、乳首に触れれば一瞬声を上げた。本人も気づいて死ぬほど気まずそうに目を逸らした。
(-119) poru 2022/01/22(Sat) 19:22:08

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「寂しんぼが二人いればきっともう寂しくないわ」

穏やかに笑います。

ここが誰かが消されてしまう様な場所だと魔女は知らない。
ただ何事もなくここで過ごせると疑いもしない。

「もしここを出る時は、私を一緒に連れて行ってね」

約束よ、と一方的な言葉を残して、話を閉じました。
(-120) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 19:45:41

【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ

「へぇ……」

ほとんど覚えていない女性と一度。
ほぼ“童貞のまま”男性と数回。
なるほど。魔女は理解しました。

戸惑いの声を上げられても手の動きは止めることはありません。

「与えてあげられないから、男性に"与えてもらって"いたのね」

指先が胸の尖りに触れた瞬間漏れ出した声に、きゅっと胸が締め付けられました。
あぁ、なんて可愛らしい方なんでしょう。

「私じゃ……"与えて"あげられないけれど……」

魔女は体を起こし、自分の服の金具を外すと薄い布を肩から落とします。
白い柔肌が薄暗い部屋に晒されて、豊満な乳房が目の前に露わになるでしょう。

「一緒に気持ちよくなりましょう……♡」

貴方の手を取り自分の胸へと押し当てます。
好きにしていい、という意味をこめて
(-121) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 19:46:22

【人】 魔女 イクリール

──……

魔女はひとり部屋へと戻ります。
緊張からか、いつもより表情が強張っていました。

「よいしょ……」

洗面器いっぱいに水を張り、バッグに入った一際古びた瓶を取り出します。

中に入った液体を惜しげもなく全て流しいれると、水がどす黒く染まりました。

「初めてだから、うまくいけばいいのだけれど……」

小さなナイフで掌を傷つけます。
あふれ出る鮮血注ぎ込む様にして軽くかき混ぜました。
本来は、死体を目の前にして行う術です。

ただの薬師である一族が、"魔女"と恐れられる所以となった、世界の理に反するたった一つの魔法。
神への冒涜ともいえる行為故に禁忌とされながらも、代々受け継がれてきたものです。

「アマノさん……どうか戻ってきて……」

成功するかどうかはわかりません。
でも魔女はただ祈りました。

その祈りか術の特性故か、生命力を吸い取られたかのように力が抜けていきます。
魔女は術の発動を見届けることなく、意識を手放してしまいました。
(27) kotorigasuki 2022/01/22(Sat) 19:49:43
 




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