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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 路地の花 フィオレ

「ニーノ、アレ、ヴィー……何で?」


連絡を受けて、新たに捕まった人間の名を聞いて。
震える声で、蚊の鳴くような声が呟く。

アジトへ向かっていた足を、止めたかと思うと。
全く別の方向へ駆け出した。

#街中
(0) otomizu 2023/09/17(Sun) 21:43:03

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

「猫はな、嵐の前は落ち着かなくなるんだ。
 天気予報になるし、気にかけておくと便利だぞ?」

本当に突然の予感であるように笑って返した。
冗談のように、そうであれと願っていたから。

「好きなだけ甘えて、最高の働きぶりで金は返してくれ。
 ちゃんと死ぬまでつけておくからな」

あなたの事だけは信じてやりたいと思っている。
それでも、いつかの時まで誰かに裏切られても歩けるようにただ今だけは安心して眠りたかった。

誰も欠けではいなかった時間、しかし男はこの先起こることを確実知っていた、事が起きた後ならば気づくだろうか。
未来こそ読めない、それでも何かに縋るような言葉選びであったと察せられるかもしれなかった。
(-12) toumi_ 2023/09/17(Sun) 22:02:19
フィオレは、しばらくの間、アジトに顔を出せなかった。連絡は通じたり通じなかったりするだろう。
(a0) otomizu 2023/09/17(Sun) 22:16:38

【妖】 路地の花 フィオレ

「………」

あなたの部屋の前まで来て、インターフォンを鳴らす。
仕事に出ているのだろうから、返事はきっとない。

「(そういえば、開ける時は連絡してくれって)」

言ってたっけ。

扉の横に座り込んで、メッセージを送った。

『今日、家に居させてほしいの』
『時間がある時、開けに来てくれる?』
($0) otomizu 2023/09/17(Sun) 23:18:54
フィオレは、ルチアーノに少しだけ間を空けて。『だいじょうぶ』とだけ、返事を送った。
(a3) otomizu 2023/09/17(Sun) 23:20:34

【妖】 路地の花 フィオレ

『分かった』
『連絡、待ってるから』

メッセージを送って、小さく溜息。
一人になれる場所、探さないとな。

「……っ…」

とにもかくにも、立ち上がって。
しばらく時間を潰すために、歩き始める。このままここにいると、泣いてしまいそうだったから。

祈りでも捧げてこよう。もう、何も起こらないように。
($2) otomizu 2023/09/18(Mon) 0:25:59

【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ

「うん、分かってる」
「フレッドはいつだって、私のことを心配してくれる」

目の前にいたのなら、抱き締めていたんだろうなと思う。
明るくて優しい声色が、いつだって私を元気づけてくれたのだ。

「私もなるべく行くようにはするけど、出来ない時はお願い」
「ほんとうに、何もないのが一番なんだけどね」

警察の人間も捕まっているのだというし。
養育院の大人や、スラムの人たちだって手にかけられないとも限らない。
子供たちに罪はないのに、悲しい思いなんてさせられない。


「私?」
「今は……この間お話したお店の近くにいるわ。
 うん、時間はあるから会えるわよ。ここで待ってたらいい?」

何を渡してもらえるのかしら、楽しみにしてるわね。と、電話口から嬉しげな声が聞こえてきたはずだ。
(-89) otomizu 2023/09/18(Mon) 0:47:37

【人】 路地の花 フィオレ

静謐な教会。
いつもよりも少し静かなこの場所で、珍しく祈りを捧げる姿があった。

いつもは子供たちと遊んでばかりだから、1人手を組む姿は新鮮に映るかもしれない。

#教会
(5) otomizu 2023/09/18(Mon) 1:11:29

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

「ねえさんからの受け売り〜」

先に心配してくれたのは貴方だった。
この世の掃き溜めで蹲る子供に優しさを向けたのは、貴方だった。
だからそんな言葉を本心から紡いで、それからお願いには「うん!」と元気な返事も返し。

「あ、ほんと?
 じゃあすぐ行くから待ってて!」

電話よりもずっと、目の前に居ることで溶かせる不安もあるはずだ。
場所を教えてもらってから一旦電話を切り、そして家から駆け出していった。
(-134) mspn 2023/09/18(Mon) 9:32:13

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

──そうして、十五分程した後。

「ねえさん!お待たせ!」

ぶんぶんと手を振って駆け寄っていくその姿は普段と変わらないもの。
手には袋がひとつ提げられていた。

「へへ、会えてよかった、うれしい。
 あ、渡したいものっていうのはこれで〜」

そしてすぐに袋を広げて貴方にも中身が見えるように。
中には秋のフルーツがいくつか、キウイだったりぶどうだったりざくろだったり。
それらが詰め合わされた上にちょこんと。
ラップに包まれた苺のクロスタータも、一切れ。

「職場の先輩がいっぱい果物くれたんだ。
 だからそれのお裾分けと」

「こっちは……オレが作った!
 ようやく食べてもらえそうなのできたから、にいさんとねえさんにあげたくて」
(-135) mspn 2023/09/18(Mon) 9:33:35
フィオレは、教会で祈りを捧げた。これ以上、自分の大切な人達が奪われてしまわないように。
(a4) otomizu 2023/09/18(Mon) 10:28:45

【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ

「ふふ、この間会ったばかりなのにね?」

お互い無事であることを目視で確認して、駆け寄ってきた弟分の体を優しく抱きしめる。私も会えてよかった、と言って。
体を離す。

そして袋の中身を見れば、秋の色をしたフルーツと手作りのクロスタータ。差し入れというにはあまりにも贅沢なそれに、瞬きをして。

「こんな立派なものがもらえるなんて思わなかったわ、クロスタータを作るのも大変だったでしょ」
「凝ったお菓子が作れるようになるなんて、フレッドは本当に頑張ったのね」

お菓子作りを習っていると言っていたから、その成果を目の当たりにして心の底から嬉しそうに笑う。

「ありがとうフレッド、大事に食べるわね」
(-153) otomizu 2023/09/18(Mon) 11:03:00

【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ

「ねえさんには毎日会いたいぐらいだよ」

誰かに触れられるのは小さなころの経験を思うとずっと苦手。
けれどその中にも例外があって、例えば貴方だった。
貴方に抱きしめられるのは安心する、その腕の中に守られていたから。
こちらも腕を回して少し抱きしめ返してから袋の中身の紹介に移っていたのだろう。

「んーん!他のお菓子はまだ全然作れないから。
 今日の朝にせんぱいがクロスタータ配ってたんだ。
 それ見て、オレも一人で作ってみようかなって」

「まだまだ実力不足だけど……
 ……でもねえさんに褒めてもらえるとうれしい」

ふにゃと嬉しそうに笑うのは幼いときとおんなじそれだ。

「ねえさんもだけど、ねえさんの周りの人も大丈夫?
 もし何かまた困ったことがあったら、オレでよかったらいつでも頼って。
 にいさんの方がまあ〜……頼りがいはあるかもだけど」

「会うたびにフィオによろしくって言われるんだ。
 だいすきだよなぁ」
(-166) mspn 2023/09/18(Mon) 12:40:43

【人】 路地の花 フィオレ

教会を後にして、未だアジトへ向かう気になれない女はショッピング街をあてもなく歩いている。
自分に出来ることはないと分かっているから、気分はすぐ沈みそうになる。どうにか気を紛らわしたかったのだ。

「……あ」

小さな花を模ったシルバーネックレスを目に留めて。
アクセサリーにはそれほどこだわりがあるわけではないけれど、目を引いたそれをいくつか見て。

「そうだ、」

何かを思いついたような声を上げて、暫く吟味を重ねていたかと思えば。
2つのネックレスを手に取って、会計に向かうのだった。

#街中
(7) otomizu 2023/09/18(Mon) 14:46:17

【秘】 徒花 テオドロ → 路地の花 フィオレ


「……その懸念は恐らく、合ってるでしょうね。俺にとっては猶更、身の振り方には気を付けなくてはならないんです」

本当に、誰が敵か分かったものではないから。
この女は少なくても敵ではないのだろう。岐路に立たされたとき、必ずこちらの味方になるわけでもないとして。

「あのですね。それこそ現行法に照らしてとっ捕まえますよ。
 やはりあんたは女の中でもよりろくでもない女です。

 精々早々に枯れてしまわないようにしてください。
 世話をし損ねたと知れたら……廃るでしょう、花好きが」

実に忌々し気に軽口を叩いて。
そんな調子で一度帰路に着くのだろう。
上機嫌な相手とは反比例して機嫌が悪くなる。お茶をするときの男はいつだってそうだった。つまりは……いつも通りでいた。今は。
(-188) backador 2023/09/18(Mon) 15:59:46

【妖】 路地の花 フィオレ

『ありがとう』
『ちょっと出掛けてたから、今から行く』

『今日は、家にいる?』
($4) otomizu 2023/09/18(Mon) 17:56:28

【妖】 路地の花 フィオレ

遅れて、メッセージがもう一つ。
文章を考えるのが苦手なのかもしれない。

『罠があるって分かってるなら』
『あなたを先に行かせればいいわね』
($5) otomizu 2023/09/18(Mon) 17:58:31

【妖】 路地の花 フィオレ

メッセージに返事はない。
代わりに暫くして、部屋の扉がノックされた。

開いているのだから勝手に入っても構いやしないのだろうけど。
家主がいるのであれば、一応の礼儀は示しておきたかった。

『着いた』

さまざまな可能性を考えて、屋外だから名乗るのもと思い 一言メッセージに代えた。
($7) otomizu 2023/09/18(Mon) 20:59:29

【妖】 路地の花 フィオレ

「そう、なら安心してお邪魔出来るわね」

かちゃり。控えめな音を立てて、扉を開ける。
他人の家だからと見て回ったりはせず。物音でもする方へと向かって歩いていく。

「ごめんなさいね、テオ」
「どうしても一人でいる気になれなくて」

とはいえ、アジトに行く気にもなれなかったのだけれど。
($9) otomizu 2023/09/18(Mon) 23:00:41

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

「時間が許すならいつだって」
「姉さんは、フレッドが会いに来るのを待ってるわ」

自分よりもよっぽど忙しくなったはずの弟分が、いつまでも慕ってくれる。かわいいかわいい存在。

……私が今どういう立場なのか知っても。受け入れてくれるのだろうな。それでも、万が一のことを考えて話すことは出来ないでいるのだ。

「姉さんはクロスタータも作ったことがないもの、褒めちゃうわよ」
「お菓子とか料理とかからっきしだから…フレッドが色々作れるようになったら嬉しいな。次に会う時は何を持ってきてくれるんだろうって、楽しみになっちゃう」

あなたにつられて目尻を下げて笑うのも、昔からのクセ。

「アレ、ああ見えて自分の事で手一杯だったりするのよ?
 遊びに行ってみれば、全然外に出てなかったりして」
「今は何か起きたりもしていないから、その時が来たらきっと頼るわ。アレがびっくりするくらい、立派に解決する姿見せてあげましょっ」

いたずらっぽくわらって。人にちょっかいを掛ける時はいつもこんな顔をしていたなあなんて。
(-270) otomizu 2023/09/19(Tue) 0:46:07

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

夜。
アジトに結局顔を見せなかった部下の女は、あなたに一つのメッセージを送っていた。

『あの日、逃げる場所の話をしていたでしょう』
『何が起きるか、知っていたの?ルチアーノ』
(-271) otomizu 2023/09/19(Tue) 0:47:28

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

メッセージは比較的すぐに返される。

『ある程度はな』
『法の執行があることは聞いてた。
 あんな風に身内が引っこ抜かれるとは思ってなかったがなあ』
(-272) toumi_ 2023/09/19(Tue) 1:01:23

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

メッセージは、ゆっくり間を置いて返ってくる。
表現が合っているのかわからなかったから。

『選ばれる理由とか』『基準?とか』
『そういうのは』
『わからない、のよね?』

『私の家族が、捕まったの』
(-277) otomizu 2023/09/19(Tue) 1:16:55
路地の花 フィオレは、メモを貼った。
(a9) otomizu 2023/09/19(Tue) 3:50:10

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

少しの間をおいて、

『一部はわかる、後はわからんかった』
『だが今となれば方向性はわかってきたな』
『フィオレの気に入ってたやつはどいつだったか』

全てを把握していなくとも大体はわかっている、敢えて聞いたのは己のため。

『幻滅したか?言わなかったこと』
(-291) toumi_ 2023/09/19(Tue) 4:16:41

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

髪触るの、好きなの?と聞いたことがあったような気がする。
だから、あなたがそうやって触る時。自分から髪を巻きつけたりしたものだ。
さらさらとした髪質は、そうしたってすぐ解けて広がったから。

「っん……あ、ぁっ…」


断続的な甘い声が、あなたの傍で響いている。
指の沈んだ秘部をしばらくそうしていると、包み込むような柔らかさに変化していく。
かといって緩いわけでもなく、中に入ったものを抜こうとすれば吸い付くような。

「ん……うん」


はあ、と息を吐いて。
少し呼吸を整えた後、押し付けられた性器に手を伸ばす。
自分の手できもちよくなってもらうのも、好きだから。
下着の上から、あなたのそれを指先で責めていく。

あなたがまだ、自分でも責めたいのなら。
好きなように体勢を変えてもいいと。
口付けの合間に、また囁くのだ。
(-292) otomizu 2023/09/19(Tue) 4:18:12

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

『まさか』
『幻滅なんてしないわ』

『ただ、ちょっと拗ねてるだけ』

それほど気にしているわけでもない。あなたが隠していたことについては。


『警察側の…ニーノって子。それから、カポ・レジームも』
(-293) otomizu 2023/09/19(Tue) 4:20:16

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

「本当に愛されてんなあのガキと老害」
「片方今のうちに好感度下げておいてやろうか」

『なるほどな、概ね予想通りだ』

それぞれと顔見知りであることは知っていたし、仲のいいことも程々に。
それでも男は貴方の身の回りを隅々までは把握していない。
貴方が伝えてくれる分だけ、その知識として持っている。

『これ以上裏で起きてる事を知りたいってんなら部下でも金を貰う。
 俺は少しだけ隠れた便利屋でね、関係者と話が出来た』

『だから起こることを知っていた。
 こんな言い訳で信用できるかは知らんが、機嫌は直してくれ』

自分は誰かと違って突き放す方法は取れない。
だからできるだけその心が癒されていればいいと思う。
大切な人たちが居なくなってる中で傍に居る事もできない自分ですら、近いうちに慰めに行けなくなるかもしれないのだから。
(-298) toumi_ 2023/09/19(Tue) 5:08:41

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「……、ん、……」


ぴちゃぴちゃと、滲む愛液をかき回す音がする。
肉と肉が触れ合い重なり合って、体温と鼓動が交じり合う。
浅く優しく、推し引きするよう前後していた指で、
奥底に、奥に、その刺激をさらにかきたてていく。
充血し熱を持っていく女の体を、ぎゅう、と一度強く抱きしめて。

「、フィオ」


触れられる感触に、息が弾む。
口づけの合間に意味を持たない言葉が挟まり、口づけがそれをまた塞ぐ。
手さぐりだけでお互いの性器に、体のあちこちを探り合ううち、
ベッドに敷かれたシーツがひだが重なるように乱れていく。
そこに、女の体をまた深く組み敷いて。

「……」


──言葉は少ない。
覆いかぶさって、自分の体であなたの両足を押し開いて、
体重を深くかけながら、奥へ、奥へと沈むように。
さらりと、耳元の髪を、かきあげる感触がして──


ふと、あー、と熱のこもる声がして。

アレゴムねえわ」

──言葉がようやく出てきたかと思ったら、片手落ちの報告だった。
(-300) gt 2023/09/19(Tue) 5:53:13

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

『ニーノは可愛い弟みたいな存在で、アレは私たちのお兄さんだったから』
『逮捕される謂れなんて、アレはともかくニーノには』
『ないはずなのに』

ずいぶん長い付き合いがあるようだ。強い思い入れがあるように感じるだろう。

『いくら?』
『これ以上、大事な人を奪われたくないの』
『ルチアーノのことも、そうよ』

『知ってることがあるなら、知りたい』

ちゃんと教えてくれるなら、機嫌を直してあげる。というのはちょっとずるいかな。
(-355) otomizu 2023/09/19(Tue) 12:11:48

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

アジトに顔を出さなかった日。
あなたにひとつのメッセージ。

『食事会、ありがとう』
『あの時はゆっくりお礼も言えなかったから』

『ラスクもパスタも、すごく美味しかった』
『ロメオさえよかったら、作り方を教えて欲しいくらい』

こんな状況下で送られた他愛もないそれは、いつもの彼女らしくもあったかもしれない。
(-371) otomizu 2023/09/19(Tue) 12:52:06

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

『仕方ない、つけておいてやる。払えよ』

そう言って公務員の給料二ヶ月分ほどのあまり安くはない金額が告げられた。直ぐに払えとは言わなかった。

『黒眼鏡はほぼあいつの自業自得だ、気にするな』
『ニーノは』
『騒動に巻き込まれる前に保護の目的で検挙された。
 法の執行役として働かされているなら止めるためにもだ』

『納得しろとは言わん、だがそこに悪意はなかった。
 それだけは保証してやる』

『俺はなあこうして派手に嗅ぎ回ったもんで。
 もしかしたら狙われてるかもしれん、覚悟しておいてくれるか?』
(-374) toumi_ 2023/09/19(Tue) 12:59:58

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

『どーいたしまして』
『作り方なら教えるよ。
 あんたの時間が空いてたらいつでも』

ほどなくして、返信。
すぐに送られてきた。

『アジト来ないから心配した。大丈夫そうだな』

そう送ってから、少し間を置いて。

『何かあったら俺の事使ってください』
『頼るでも頼むでも 言われたら応えるんで』

そんなことも、付け足した。
(-377) susuya 2023/09/19(Tue) 13:20:17

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

「……良かった…」

返信を見て、身体から力が抜ける。
保護されたのなら、あの子が理不尽な目に遭っていないのなら、それ以上のことはない。

『本当に安心した』
『悪意に晒されたわけじゃないことが分かったから、それで十分』
『アレには、自分から聞きに行ってみるわ』

自業自得、だなんて。心当たりがないわけじゃないし。

ちゃんと揃えて払うわ、と打ち込んだのち。
最後のメッセージで手が少し止まって。

『……出来るなら、ちゃんと逃げてね。私、ルチアーノがいなくなったら泣いちゃうかもしれないわ』

約束はしてくれないだろうから、見えないところで祈るだけ。
(-378) otomizu 2023/09/19(Tue) 13:30:12

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

「そうやって甘やかされたら、本当に毎日行っちゃうよ」

くすくすと笑声を漏らす男は貴方が予想する通り、例えその足がどの上にあったとしても受け入れる覚悟はできている。
考えたことがないわけではない、それでも問いかけたりしないのは。
本当に"そう"だったとしても必要なときがくれば、教えてくれるだろうと信じているから。

「そんな風に言われるといろいろ作れるようになりたくなってきたな……
 今まだこれしか作れないけれど、他のもせんぱいに教えてもらってがんばってみる!
 ねえさんは例えばどんなお菓子が好き?」

いつかの参考にそう問いかけながら、変わらない笑みに頬を綻ばせる。
続く兄のことをよく理解している言葉に、内心感じたちょっとした寂しさは内緒のものだ。

「そうなんだ、知らなかった……あ、でも。
 さっき会ったときは仕事大変だ〜って感じだったかも」

「へへ、その時は立派に解決する!
 にいさんもすぐオレのこと子ども扱いするからな〜。
 もうフィオねえのこと十分守れるんだぜってところ、見せる!」

とりあえず覚悟は十分だ。ぐっと拳を握って、後に浮かべた笑みは貴方とおんなじ色をしていた。
こうして話していると今朝の法案で抱いた不安は溶けていくから、やっぱりねえさんはすごいなとは心の中。
(-390) mspn 2023/09/19(Tue) 15:26:22

【置】 路地の花 フィオレ

「私の周りは……優しい人ばっかりね」

メッセージを返す手を一度止めて、様々な相手から送られてきた文章を読み返している。
気を遣ってくれて。甘やかしてくれて。
家族みたいに扱ってくれる。

「私は何か返せてるのかしら」

学もないから、人の助けが必要で。
前線で戦う事も出来ないから、皆が傷付いてる間留守番役で。
料理も殆ど出来ないのに。

頼ってもいいって言ってくれる人ばっかり。

だけどそれに甘えてばかりいてはだめだ。こんな状況なら特に。

「出来る事、増やさないとね」
(L4) otomizu 2023/09/19(Tue) 19:12:58
公開: 2023/09/19(Tue) 19:30:00
フィオレは、ソファに座って、メッセージに向き直った。
(a16) otomizu 2023/09/19(Tue) 19:13:31

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

『じゃあ、明日にでも』
『今日はいくところがあるから、アジトには戻らないと思うし』

本当にこの人も、私に甘い気がするなあ。
頼る先があるのは、本当に安心する。

『わかった、何かあったら頼る』
『ロメオも、何かあったら言って。言ってもらえる分、私も返したいから』
(-439) otomizu 2023/09/19(Tue) 20:12:56

【妖】 路地の花 フィオレ

「今はテオの近くが一番落ち着くと思ったから。
 誰かの邪魔になるのも嫌だったの。上司の前で泣くわけにもいかないしね」

少しおどけたような言い方。大分落ち着いてはいるようだった。
あなたの言葉にも、前向きな感情を込めた頷きと笑みを返す。少なからず信用があることはやはりうれしいものだ。

「お気遣いなく〜。押しかけたのは私の方だもの」
「それにあなたが帰ってくるまでの間も、じっとしてたらダメになりそうだったから。
 ぐるっと街を歩いてきたんだけど……」

こんなに色々買っちゃったから、と手提げ2つ分の荷物を軽く持ち上げる。
焼いたチーズのいい香り。
翌日の妨げにならないくらいのミニサイズワインを添えて。

あなたの隣にスペースがあるのなら、ソファに腰を下ろして。
いつもの調子ならここで寄りかかってやっても良かったのだけど。流石に理性が働いたようだった。

「あんまり、家に物置いてないのね」
($11) otomizu 2023/09/19(Tue) 20:23:58

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ん、ッ、んん……っ、ぁ…!」


ひく、と太ももが震える。
その手であなたの下着の中に手を入れて。昂ったそれを撫で上げ、湿った先を指の腹で擦る。
奥を刺激されていくにつれて、その手も時折動きを止めて。
ぎゅうと身体をあなたに押し付ける。空いていた片腕で強くしがみついたから、指の痕が残ってしまったかも。

「は、っ、……アレ……」


口付けと口付けの間には、息継ぎをするのが精一杯。
きっと、あなたを絶頂までは持っていけなかった。それでも、ぐちゅと水音が立つくらいには性器も掌も濡れそぼっていて。
自分を組み敷くあなたを見上げて、熱い息混じりに名前を呼んだ。

呼んで。
また、首に腕を回して。いつでも来て、と蕩けたような顔がそう告げていたのに。

「……今…?」

何で先に確認しなかったの、と。じとりとあなたを見て、額をぶつけた。ごつん。
(-463) otomizu 2023/09/19(Tue) 21:24:26

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

あまり要領がよくないものだから、時間はかかってしまったけれど。
昼頃の時間。あなたの元に面会に来る姿があっただろう。

立場を誤魔化せるよう眼鏡をかけて、髪を緩く後ろにまとめている。

「……アレ?」

あなたの姿が見えたのなら、そっと声を掛けるのだろう。
殆ど情報を仕入れていないから、今どんな姿なのかもわからず不安そうな顔。
(-469) otomizu 2023/09/19(Tue) 21:55:51

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

『OK』
『気を付けろよ。おまわりさんの巡回も多くなってる』

ポン、と敬礼する犬のスタンプ。
警察の暗喩のつもりだろう。
警察に対する嫌味が存分に含まれている。

『それじゃ頼るよ。あんたもファミリーだからさ』

その『ファミリー』の五文字に含まれる意味は、
果たして貴女が感じている意味と同じだろうか。
少なくともロメオの持つ意味は、
そんなに軽いものではなかった。
(-474) susuya 2023/09/19(Tue) 22:10:52

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

『なるべく一市民としていられるようにしておく』
『変装の腕ばっかり上がっちゃうかも』

Grazieと書かれた猫のスタンプを送った。
警察の人間と懇意にしていることもあって、嫌味には気が付かなかったかもしれない。

『うん、私たちはファミリーだもの』
『いつだって、助け合いましょうね。頼りにしてるわ、ロメオ』

元々、ノッテファミリーの人間を家族のように思っていた。ずっと長い付き合いのある弟みたいな子や、兄のような人とはまた別に。
だから甘えられたし、上下の関係を気にしたこともなくて。
それがあなたと同じ重さであったかは、分からないけれど。

「……本当に、このままじゃ」
「際限なくなっちゃうわよ、私」


ぽつりと、呟くのだ。
(-481) otomizu 2023/09/19(Tue) 22:44:30

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

『そりゃいい。人を騙せる女はいい女だよ』

猫のスタンプが送られてくると少し微笑んだ。
かわい、と呟いて。

『おう』『任せな』

そう返せば、ロメオの返信は途切れるだろう。

「…………」

心配をしている。
様々を、考えている。

ロメオはこれよりもっと人が減る事を知っていた。
警察も、マフィアも。
目星がつけられている人がいるという事も。

自分が、あなたが、親しい誰かがいなくなった時。
その時のことを、考えている。
(-505) susuya 2023/09/19(Tue) 23:39:51

【妖】 路地の花 フィオレ

「あとは置くなら私くらい?」

当然、冗談。話しながら、ローテーブルにチーズとろけるパニーニやサラダ。ローストポークにチーズや生ハムの切り落とし。デザートにはカットフルーツのパックを並べている。
それぞれ、食べきれるよう量は抑えられているようで。ワインも多くて1人2杯くらいといったところ。
ワイングラス、ある?なんて聞きながら。

「まあ、私の部屋も同じくらいね。殆ど使ってないし……
 あとは貰ったものが置かれてるくらいで」

視線を追って、秋の花が目に入ると。ふふ、と小さく笑う。
家でも育ててるんだなあ。

「……兄弟同然で育ったひとがね、捕まったんですって」
「弟の方はあなたも知ってる顔かもしれないわ、警察の子だから」

だから、どうしてもね。と、一つだけ小さな紙袋をソファにのこして。
眉を下げて笑う。
($13) otomizu 2023/09/19(Tue) 23:53:58

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

『もっといい女になってみせるわ』
『道端に咲く花は、強かに生きるものだからね』

手を振る猫のスタンプを送って。
ここでこちらも返事を止めた。

「……いなくならないでね」
「みんな、私を置いていくなんて……本当に、嫌だから」


祈りを捧げる。女には、そのくらいしか出来なかった。
自分を支えてくれる人達に、理不尽が襲い掛かりませんように。
(-509) otomizu 2023/09/19(Tue) 23:57:45
路地の花 フィオレは、メモを貼った。
(a19) otomizu 2023/09/20(Wed) 0:16:29

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

落ち着いた頃。あなたに面会に来た女が1人。
赤縁の細フレームメガネに、髪を緩く後ろで結んで。
立場を悟られないような姿で。

あなたの現状を知らないから、ただ不安そうな顔であなたの姿を見ている。

「ヴィー…?」
(-518) otomizu 2023/09/20(Wed) 1:31:59

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

爪と指の跡が、充血したような赤く小さなあざが、
からだのあちこちに残っている。
交わりの痕跡を互いの体に刻みながら、体液を混ぜ合い重ねようと…した格好のまま、止めて。

「わり」

額がごつん、とぶつかって、眉間に皺を寄せながらへら、と笑う。
肌を重ねるようになってからも、
「しない場合のデメリットが…」だのなんだのといって、
避妊具なしでは決してあなたを抱こうとしなかった。

回されていた腕から器用に体を抜いて、身を離す――かと思えば、
秘部を晒し開かれた腿にするりと両手を回して、抑え込む。
そのまま、寝技でもかけるような小器用さで女の下半身を抱え込むと、

「今日はこっちで」

──ぐちゅり、と。
蜜のように溢れだした体液を、舌先がすくう。
さぐりあてる必要もないほど触れてきたそこをぐりぐりと舌がなぞっていって、
やがてぷっくりと膨らんだ陰核をつんと突くと、
秘部全体を刺激するように顔をうずめた。
(-521) gt 2023/09/20(Wed) 1:50:21

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「んが……」

…たまに聞く、静かなのにうるさいアレッサンドロのいびきだ。
のんきなことに、男はベッドの上で腕を枕にねころんでいた。
いつも来ている柄シャツではなく、貸し出されたらしい無地のスウェット姿。
顔のあちこちは打撲か何かで腫れあがっており、瞼が片方閉じ切っていない。
ここ10年程のアレッサンドロには、似つかわしくはない…
けれどなにより、彼らしいよそおい。

とりあえずは、生きている。トドみたいなかっこうで大口を開けているが。
(-522) gt 2023/09/20(Wed) 1:53:15

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

汗ばんだ肌に、上がっている息。
ここまで来たのに、と恨みがましい目を向けつつ。
あなたが避妊具なしで抱いてくれないのは知っていたから、今日はここまでかなと思っていると。

腕から体が抜かれたので、起き上がろうかと肘をついたのだが。
そのままずるっと滑るように、背中が再びベッドについた。
抱え込まれたような恰好は、秘部を高い位置へと曝け出す形になる。

「あ、え……っ、んん…!」

それほど回数をこなしたことがあるわけでもない。まして、身内にはこういったコトをさせることの方が少なかっただろう。
止める間もなく、舌先がそこをなぞる。ぞくぞくとまた、背筋を快楽が駆けのぼって。
とろりと、奥から込み上げた体液が舌の上に流れるほど溢れた。
流し込み切らなかった分は横へ流れて、いやらしくシーツを濡らす。

口元にあてた手の甲の隙間から、高い声が漏れて。濡れた瞳があなたの方を見ていた。
(-540) otomizu 2023/09/20(Wed) 3:00:53

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

寝ているだけなのがわかったのなら、不安そうだった顔は少しばかり和らいで。
しゃがみこんでその寝顔を眺める。

その顔の傷は気になるが、むしろ昔を思い出すようで懐かしさすら覚えて。

「自業自得だって聞いてたけど、……らしい顔してるわ」
「アレ、可愛い妹が来たのに起きてくれないのかしら?」

気付かないかもな、と思いつつ。冗談めかして声を投げている。
(-541) otomizu 2023/09/20(Wed) 3:03:20

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ

面会室。
ガラス越しに連れてこられた男は、
顔にアザを作り、頬には少し血が固まっていて。
手錠のついた両手は布に包まれ、それも赤く染ってる。
きっとそんな姿であったはずだ。

「……あら、久しぶりね
キャシー

このとおり、何ともないわ。貴方はどう?寂しくない?」

普段、あなたが使う偽名のうちの1つで貴方を呼ぶ男は、
そんな痛々しい姿のまま、にこりと笑みを浮かべて見せた。
(-547) arenda 2023/09/20(Wed) 6:33:38

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

『そうかい、ならよかった』

他にもつかんでいる情報はあれど不安にさせるものばかり。
何でもかんでも話してしまうのは悪手であるとその身をもって学んでいる。

『逃げる準備をしてるから部屋も片付けることにしている』
『だから驚かせると思うが名前が上がらんことを祈ってくれ』

こんな時に突然抜け出したソルジャーとでも笑われてしまうかもしれない。
それでもやれるだけのことはやってあなた達に降りかかる被害を避けたいと考えている。

『お前いつかティラミスが気に入ったケーキの店があっただろ。
 なにかあったらそこのお嬢さんに手紙でも物でも渡してくれ』

『捕まってなかったら俺に届くようになってる。
 そしてお前宛にもなにか用意しておくよ』

泣くなとは言えないのは情けなかったが。
もうあなたのことは端から無条件に信じていたのだ、これぐらい許して欲しい。

『フィオレ、俺はお前を置いていかん。信じろ』
(-550) toumi_ 2023/09/20(Wed) 7:18:58

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

ぐち、ぐち、くちゅ。

唾液の音か、それとも愛液の高鳴りか。
水音をひたすらにかきたてて、
性欲の昂りはますます劈き、燻り続けている。
それでもただ奉仕し、注ぎ込むように
自らの口吻でそこを啄み、舌を潜り込ませることだけ。

「……ん、……ぅ、……」


寄せてはただ返す波のように、
一定のリズムを崩さない鼓動のように、
同じ場所を執拗に責め苛む。
掌はときたま腿をかりかりと刺激するように弄い、
溢れる体液はぽたぽたと肌を伝い落ちていくけれど、

「……っ、……っは、……ん、……」


くちゅ、と唇が吸い付く音。
黒く、けれど燃えるように硬くそこにある瞳は、
口淫を続けながらもあなたの瞳をじいとみている。
あなたの様子を窺うように、
あなたの快楽を探るように。


やがてあなたが達するまで、ときたま体位を変えながらも
腕は離れず、それは続く。
(-553) gt 2023/09/20(Wed) 7:32:53

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ


黒眼鏡の眠りは浅いほうだ。
あなたと共に眠りに落ちたとしても、
気が付くと起きていることが多かった。
──そしてただあなたにぎゅっとしがみついて、何かに耐えるように眠るとき。
彼は、夢を見ていたのだろう。
多分、今日もそんな夢を見ている――

そういう時は決まって、起きたらしかめつらになって、
「夢見た」「忘れた」だのとぐだぐだ言っていたが。


「…アリソン?」



あなたの声にぴくり、と肩が震える。
ぼうと寝ぼけるような声で、
アレッサンドロはゆっくりと上体を起こした。



「……フィオじゃねえか。
 お前どうした、こんな場所に、大丈夫か?」

驚いたように声が弾んで、がばっと身を起こす。
(-554) gt 2023/09/20(Wed) 7:37:52

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

「姉さんが会いたいんだから良いのっ」

「そうね…カッサータが好きよ、チーズクリームにフルーツがたっぷり入ってるの」
「それが難しいお菓子だったら、ビスコッティでも」

なんて言うものの、明らかに前者に期待がこもっている。
子供のようにワクワクと目を輝かせてみせた。

「時間があると、お店に行ってるから自然とね」
「自営業とはいえお手伝いくらい増やしたら良いのに」

あなたの寂しさには気がつかないまま、会話を続けて。
すぐ言い訳するんだもの、なんて言って呆れ顔。

「それなら私のことはフレッドに任せちゃおうかしら!ふふ、これで理不尽な逮捕も怖くないかも」

覚悟の表情を見せるあなたに、全面的な信頼を寄せる。これだけ強くなれたら大丈夫だと。

翌日の朝にはそれが打ち砕かれることになると、今の2人には知る由もない。
(-572) otomizu 2023/09/20(Wed) 11:12:59

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「寂しいに決まっているわ、ヴィー」
「あなたのお店も無くなってしまっていて、本当に心配したんだから」

綺麗な顔が台無しだわ、とガラスに手を当てる。
その顔のキズを目立たなくしてあげたい。手の汚れを拭いてあげたい。
ただ一枚の板が、それを阻むのだ。

「ヴィーのそれはなんともないなんて言わないのよ」

と、嗜めもする。
(-574) otomizu 2023/09/20(Wed) 11:19:41

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ

「ふふ……ごめんなさいね、暫く一緒に寝てあげられなくて。
煙草の不始末で燃えちゃったのよ。残念だわ。」

あくまで普段通りの様子でそう話す。
そうは言っても声には疲労の色が残ってはいるが。

板の向こう、傷だらけのヴィットーレがこうなっているのは、
きっと取り調べに対し、何も話さなかったからだろう。
ファミリーの事も、交友関係も。
かつて経営していた孤児院のことだって。
何も漏らさず、誰にも飛び火させないようにと歯を食いしばった、
努力と覚悟の証だ。

「あら、ふふ、叱られちゃったわね。
……でも、どうにもならないわ。
開放されるまで暫くはこの生活のままね。
キャシー、あなたも気をつけないとダメよ。
あなたが同じ目にあったらアタシ、泣いちゃうわ。」

仲のいい人にはこんな傷も、あの痛みも味わって欲しくない。
貴方はヘマなんてしないだろうけれど、心配だわ、と
気遣わしげに眉をひそめた。
(-592) arenda 2023/09/20(Wed) 14:40:42

【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ

あなたが寝てしまってから。
物音を立てないように近付いて。

その首にアスターの花の意匠がほどこされたシルバーネックレスをかけて、服の中にしまった。
気付かなくても構わない。出来るなら、無事でありますようにと願いと祈りを込めて。

「……万が一があっても、1人じゃないことを忘れないで」

なんて、少し贅沢かも。
(-609) otomizu 2023/09/20(Wed) 17:25:26
 


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