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【人】 情報屋 ムルイジ最後の処刑、なのは。もう分かりきっていること。きっと。 最後だからこそ、いつも通りにまた、最後尾を陣取る。 皆を促すように。 (1) rustyhoney 2021/09/08(Wed) 22:17:56 |
【人】 情報屋 ムルイジ皆が、何も言わないなら。 今日も、最後を。 最後の最後まで、トドメを。 ムルイジはそうして、ドア付近で処刑室全体を視界に収めている。 (8) rustyhoney 2021/09/08(Wed) 23:05:54 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……アタシ、一つしかやり方わからないもの。指定でもされなきゃ」 手に取ったのは、やっぱり刃の厚い短剣だ。 察せるだろう、この刃を水平にして喉に押し込むのだと。 血を見るのを毎度嫌がっていたと知っているキファが相手でも、それしか。 確実に最期を贈れる術を知らない。 (10) rustyhoney 2021/09/08(Wed) 23:25:11 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……アタシだって別に、血が見たいわけじゃないわよ」 薬は自信がないのだ。口に含んで無理矢理飲ませるくらいには。 けれど、見て、それが実践できそうなら、薬を選ぶだろう。 (15) rustyhoney 2021/09/08(Wed) 23:49:26 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……、構わないわよ」 初めて。何度も処刑を行なった数日間で、初めてラストを申し出られた。 少しだけ驚くが、いつも通りを崩すほどでは無い。 深い緑色の薬剤を手に取りながら、どうしようかと周りを窺いながら。自分の番を待つ。 (20) rustyhoney 2021/09/09(Thu) 0:18:54 |
【人】 情報屋 ムルイジどうぞ、と言われて。あぁ、そういえば最後では無いのは初めてで。 最後を持っていくより、ずっと痛いなと思った。 薬剤を、注射器にとる。見様見真似で、血管と思しきものを探し、そこに針を刺す。 本当に注入されているだろうか。血管の色が肌から透けているのが見える。 針を抜いて、キファの頬へと軽く口付ける。 ……場所を、あけなければ。 下がる、というよりも横にズレて、最後の一人を見た。 (23) rustyhoney 2021/09/09(Thu) 1:06:39 |
【人】 情報屋 ムルイジこの位置から見る処刑室は初めてだ。 この流れを見るのは初めてだ。 自分が最後を持っていかないのは初めてだ。 片手で、もう片方の腕を強く握る。 それでも表情はいつも通り。 「………そうね」 答えるように呟いた。 最後まで処刑室に残る、という部分だけは、曲げなかった。 曲げられなかった。 まだ暫くそこにいるだろう。 (26) rustyhoney 2021/09/09(Thu) 1:40:11 |
ムルイジは、毛布を持ってきてキファに丁寧にかけた。 (a2) rustyhoney 2021/09/09(Thu) 1:40:42 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……もう少し」 落ち着くのを待っている。 いつもそうしているように。 死を噛み締めて受け入れて、何事もなかったかのように歩き始めるために。 いつも通りの声色で、一言だけ答えた。 (28) rustyhoney 2021/09/09(Thu) 2:00:19 |
【秘】 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ → 情報屋 ムルイジ「楽になった?本当に?」 緩慢な動きで背もたれにもたれかかり、何かを折る動作をし始める。 「君さ、結構長生きなんだろ?資料見たところ。……でさ、そうなるとやっぱり割り切れないこととか、どうにもできなくてどうしようもない、どうやっても処理できないものとか溜まると思うんだ」 「薄い紙、あるだろ?あれを半分に折ってくと衛星に到達する厚さになるんだ。無論、計算上の話。自分も知らないうちに色んな物が折り重なって折り重なって……背負っているものにそうとわからず積まれてる」 「君のそれってそういうのじゃないのかな?」 「だからムルイジくん、私に甘えていいんだよ?途中で断念したけど、こう見えてもカウンセラーの資格講習途中まで参加してたから」 そういうも途中から首を傾げ、何か合点がいったようで、鷹揚に手を広げると 「甘えな、ムルイジ」 にやりと笑った。 (-1) tanuki 2021/09/09(Thu) 10:29:40 |
【秘】 アンテナ キュー → 情報屋 ムルイジ頷いて、文字にはならないことに気づいて文字を送信する。 『うん』『カウンセリングも言ってた。』 『なくならないと、いいな』『お金、なくなるし』 案外人権というのはお金でなんとかなっていることも多いのだ。例えば旅行にこれからいけなくなるのは、自然が見れないのは割と大きな問題だ。 というのをちゃんと理解している。 だからこそあなたとの旅行が楽しみで嬉しいことをなんとか文字で伝えようとして、 『楽しみ♡』 真似してハートマークがメッセージについたりした。 『ムルイジ、明日もまた』『お話しよう』 そう更に送信もして。 あなたは今日の処刑にも関わらなければいけないのを知ってるので、何か言おうか迷って。 『無理しないでね』 と他の人にも見せた言葉だけを打ち込んだ。 (-6) axyu 2021/09/09(Thu) 17:01:12 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ「そうよ、アタシ結構ババアよ。長く生きてる、船旅も長い。 そんなだからねぇ、鈍っちゃって、」 そこまで言って、目の前の貴方はそういう話をしているのでは無い、と気付く。 苦痛なんて、背負うものなんて大なり小なりみんなあって、アタシのだけが重いわけじゃない。 アタシは一人でいたから、そんなに背負うものも多くはない。 大丈夫よありがとう、と口を開きかけて。 広げられる手を見て止まった。 「……急にかっこいいこと言うのやめてよね」 ここで乗った方が、貴方は輝く。 ここで甘えた方が、流れが綺麗だ。 そうして言い訳を自分の中に重ねて漸く。 立ち上がり、貴方の目の前まで。 避けられないなら、思い切り抱き締めてしまおうかと。 (-7) rustyhoney 2021/09/09(Thu) 19:48:51 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → アンテナ キュー『あぁ、お金の面はどうしてもあるわよねぇ……』 『こんなゲームがまかり通るくらいだし、何か補償くらいはありそうだけど。探してみてもいいかもね』 心理的負担が大きいゲームだ。キューのようなケースが出ないわけがない。 そうなると、行う側にも都合が悪かろう。何かしらあってもおかしくない……気がする。 そんなことを考え、自分も少し調べてみようかと思ったところで届いた、ハート付きの文字列。 自分の真似だろうなと思い至れば、嬉しそうに微笑ましそうに笑う。それを見る者はいないのだけど。 『えぇ、いくらでも』 そう打ち。最後に送られた文章に対しての返答は少し時間が空いて。 『善処するわ』 そう返された。 (-8) rustyhoney 2021/09/09(Thu) 20:00:01 |
【秘】 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ → 情報屋 ムルイジ「私はたかだか26年しか生きていないから、こう……若造が何言ってるかって感じだろうけどさ、そういう相手だから話せることもあると思うんだ」 優しく慰めるより、同等の立場で肯定をする方がいいのだろうと、何となくそう思った。 「感覚が麻痺しているということは、傷ついている自覚があるからこそのものだ。傷を深くしないための防衛反応だからね」 「だからさ、ムルイジ」 「ちょっとくらい楽になってもいいんじゃない?」 (-9) tanuki 2021/09/09(Thu) 22:41:11 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ「・・・和食ですか ならばそちらに致しましょう 辛いものはその時でなくとも 構いません」 自分のために頭を回し語られているなど、私に気づくことは出来ないでしょう。 ・・・ええ 気づけるはずがないのです。最初のどうでもいい話の際にも 貴方がそう深く考え発していることを知らない訳ですから。 「・・・ああ そうでした ムルイジ様 少しお隣へお邪魔してもよろしいでしょうか」 手の中 金属音を軽く鳴らし、思い出したように問いかけます。 (-10) sinorit 2021/09/09(Thu) 23:13:04 |
ムルイジは、銃声を聞いた。空耳だったのかを確かめは、しない。 (a20) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 0:59:36 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ「……やぁね、今時、年齢なんてそんなに気にする人いないわよ。誤差よ誤差」 自分のことはババアだの何だの言うくせに、だ。 けれど貴方を歳下と扱っているわけでもないのも事実で。 「………麻痺」 思い当たらなかったという顔をし、ポツリと吐いた。 本当に思い至っていなかったなら、自分が『何と比べて』鈍いのかなんて分からないくせに。 「……楽になるってね、楽じゃないのよ、シトゥラ」 最後まで素直にはなりきれない。 (-11) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 1:10:11 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンずっと、自分のどうでもいいところを、今まで見もしなかった部分を見ながら話している。 その事実自体は、伝わらなくてもいいことだ。 伝わらない方がいい。 「ん?なぁに、いいけど」 首を傾ける。……多少耳がいいのだ。 金属音には気がついたが深く問うではない。 (-12) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 1:24:45 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ伝わらなくてもいいなどと思っていることさえ知ることはなく。・・・いつか分かる日が 来るのかどうかも 今は。 煙草のことに気づいたように もしかして なんて 「ありがとうございます」 許可を得た後、椅子より立ち上がり傍へ。 そして横へ座る わけではなく、ムルイジ様の前にしゃがみ、手の中のネックレス・・・——アロマペンダントを差し出します。 「・・・こちらが私からムルイジ様へ贈るお品にございます」 (-13) sinorit 2021/09/10(Fri) 1:59:40 |
ムルイジは、夜通しロビーにいる。いた。通知が来てからも、一人、ずっと。 (a25) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 2:14:59 |
【秘】 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ → 情報屋 ムルイジ「まあ……この時代に年齢なんてあってないようなものだよね」 若い姿で永遠を生きる者、老成した姿で永劫を楽しむ者、色んな人たちがこの船に乗り、降りていった。 「楽になるのが楽じゃないって……それ、私に言うかい?」 楽になろうと逃げようと苦痛を取り去ろうと、その一心で薬を頼り、待っていたのは纏まらない思考に自分の意志で動かせない体で…… シトゥラは覚えていないけれど、本当に楽になれたのは心が砕けてからだった 「今日はパジャマパーティだ。眠くなるまで語らって夢の中でもドリームパーティ。それがナイトメアパーティでも、覚めれば朧気な記憶になる」 「泣いたって怒ったってなにしたっていい、ここでは二人っきりだから。みんなの前で醜態晒した私が言うんだから間違いないさ」 靴を脱ぎ、お行儀悪く椅子の上で胡坐をかき、手を広げ直す。 「2000年の落下を経て無間地獄から這い上がった私は無敵だぜ?」 (-15) tanuki 2021/09/10(Fri) 7:05:08 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンいつか、が来るほど共にいるのか、なんて。 ……いや、いるのだろう、貴方は。どこにだって来るのだろう。 それを拒む気もない。 「……、え?」 もう決めたのか、とか、船にいる間に貰えるなんて、とか、そういうこともさることながら。 煙草の代わりが、まさか形に残るものだなんて思っても見なくて。 喜ぶより前に戸惑いが先に来た。 嫌とかではないが。 (-16) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 7:58:17 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ「言うわよ。……楽じゃないことに慣れたあとは特にね」 覚えはないだろうか?思考は特に。 楽になりたいという自分を責めたり、助かりたくないと思ったり、感情を閉じた蓋がこじ開けられることを恐れたり。 壊れていない。壊れない。ムルイジが壊れることはない、鈍い為に。 だから楽になることは、楽ではない。 わざわざ全てを口にはしないが。 「……アタシねぇ。それでもやっぱり、悪夢の中でも、背筋伸ばしていたいわよ。胸張っていたいわ。……でも、」 「そうね、2000年に比べたら120年ぽっち、若造に他ならないわね? 今夜はお付き合い頂ける?」 「……お姉様♡」 ハグなんてするから、性別に敏感なこの『男』には。 貴方がどんな身体であるかなんて、分かってしまったのだ。 (-17) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 8:06:39 |
ムルイジは、ロビーにいる。端末はポケットの中で震えた。それだけ。 (a31) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 8:07:20 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ目に見える戸惑いに、楽しげに笑い声を零します。 「ええ ええ 決めておりましたので ・・・こちらで問題ないようでしたら お受け取りくださいませ」 無理やり押し付けるような真似は致しません。 じっと貴方様を見つめ、答えを待つのみでございます。 ただ 嫌ではないのでしょう と勝手に、思っているわけですが。 (-18) sinorit 2021/09/10(Fri) 11:45:26 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン「問題とか、そういう話じゃ……」 差し出された銀色と、貴方の顔とを視線が行き来する。 そうして少しの間があって、漸くそれに手を伸ばした。 受け取る。 受け取ったそれを首に回す。 「……おかしくない?」 まだ匂いのないそれを首に下げて、まだ僅かに戸惑った顔のまま、自信なさげに首を傾けた。 (-24) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 16:10:50 |
ムルイジは、ただじっとロビーにいる。朝掲げられた挨拶におはようと返したくらいで、あとはじっと。 (a48) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 16:13:46 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジおかしくはありませんよ。 それを口に出さずに満足気な笑顔で返します。 「ムルイジ様が ご指定なさらなかったので ・・・私が贈りたいものを贈りました それだけにございます」 しゃがむ、と言いますか いまだ目の前に膝を着いたまま首を傾げる貴方様を見つめるのです。 思う以上に素敵な反応を頂きました。嬉しいでございます。 (-36) sinorit 2021/09/10(Fri) 19:27:26 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン透かしが入ったペンダントは、華奢で、可愛らしく。 アタシには可愛らしすぎるんじゃないか。 大の男には似合わないんじゃないか。 こんな、素敵なものは。 目の前、というより膝元の貴方を見。 満足げな貴方の表情を知る。 「………おかしくないなら、いいわ」 「……ありがとう」 (-38) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 21:21:06 |
【人】 情報屋 ムルイジずっと、ロビーにいた。何をするでもなく、 実際よりも酷く長い体感時間を、ただ過ごしていた。 ただいま、の声が聞こえて、緩やかにそちらに顔を向ける。 「……おかえりなさい、バーナード」 いつもの、軽やかな挨拶ではなく。 いつも通りの顔で、ヒラヒラと手を揺らした。 (49) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 21:24:46 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジシャト様に申請という名のお願いをした際、いくつかのデザインの中を見せてもらった中で一番目を惹くものを選びました。 これを気に入るかなどよりも、これを贈りたいと そう思ったのです。 「ふふ ふふふ ・・・どういたしまして でございます」 小さな声 感謝の言葉 満たされる心に笑みが深まります。 それからほっとしたように息を吐き、 「ああ 良かった」 言葉を零して・・・ゆっくりとその場より立ち上がりました。 (-42) sinorit 2021/09/10(Fri) 22:14:31 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンペンダントを、チェーンごと服の内側へ。 そうすれば、ハイネックの服は完全にペンダントを隠してしまって。 立ち上がる貴方を見上げる。 「……眠れそう?」 言葉通りの意味ではなく。 もう行くのか、を確かめるための言葉だ。 (-43) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 22:22:34 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ問いに対して、少しの沈黙。 そしていつも通りに笑顔を見せました。 「大丈夫 でございますよ」 眠れる 眠れない どちらでもなく、大丈夫です と。 これ以上長居すれば、眠れる貴方様が眠れなくなってしまうから。 渡すものは 渡せたから 目的としては。 眠れていることを確認できただけでも 一安心。 (-44) sinorit 2021/09/10(Fri) 22:39:45 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンあぁ、その返答は、知っている。 知っているから、 「……そう」 そういうしかない。 素っ気なくも感じる、いつもの返事。 貴方を、見送るしかできない。 (-45) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 22:49:10 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ知っています。貴方様がこの言葉にどう答えるかを。 長く短い期間の中、見てきましたから。 ええ 私案外 狡いのです。 言葉は素直に吐けるのに 甘えることができない。 きっと違った答えを返せば 素直な心を、見せれば。 「・・・ムルイジ様 失礼致します」 ああ 感情とは 難しいものです。 言葉と行動 一致しない考え 止まれない。 そっと両腕を広げ貴方様に伸ばし、避けられないのであれば、 抱き締めようと。そうして、拒まれないならば、髪を掬い 避けて、首筋にキスを。 (-46) sinorit 2021/09/10(Fri) 23:14:55 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンそんなに見られていたことなんて、知らない。 貴方が狡いことも、知らない。 貴方としていたことといえば、『なんでもない』会話ばかりだ。 ……本当になんでもなかっただろうか? 貴方のことは、何も知らないままだ。 本当に? 「えぇ、なぁに?……っ、!?」 抱き締められるまでは、特に大きな反応もなく。スキンシップのハグなら割と皆しているものだし。 髪に触れられるのもいい。それで済まなかったのはその後だ。厳密には、髪に触れられたのではなく避けられたのだと気付けなかったせいだ。 びく、と肩が跳ねる。頭の中が、グルリと回る。 何をされた?いや、分かる、ちゃんと認識しろ、ちゃんと反応を!理解を! ……動きは止まったまま、ぱちぱちと瞬きを繰り返している。 (-47) rustyhoney 2021/09/10(Fri) 23:29:19 |
ムルイジは、時折ロビーの入り口に目を向けながら、後の二人を待っている。 (a65) rustyhoney 2021/09/11(Sat) 0:00:11 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ首筋に触れた唇を少し離し、体勢そのままに。 申し訳ないなどと思う心もなく、小さく悪戯に笑う。 その表情は、何故だかあまり見られたくないかもしれない。 「許せ とは言いませんよ 私の意志の上での行為ですから ・・・謝りも しませんが」 魔が差した 仕返し というにはやりすぎている気がしますので。 断りもなく触れた挙句に、こうしたことをしてしまうなど。 物を贈ることもまるで欲を形にしているようだった。 ・・・そうした意識は無くとも 許されるのかと。 動きの止まったままのムルイジ様を少しだけ強く抱き締め、視線だけはその表情を見ようと そちらへ向けました。 (-49) sinorit 2021/09/11(Sat) 5:56:01 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン平常時であれば、もっと色々考えられたかもしれない。 今は、耳元で聞こえる悪戯な笑いに、あぁ揶揄われているのか、と判断をつけようとした。 けれど、…なんだか、引っ掛かるような思いがした。 「謝られる方が、後悔されてるみたいで嫌だわ」 前にも同じようなことを言ったのを覚えている。 「……どうして?悪戯して、アタシの反応でも引き出したい? 流石にびっくりしたわよ?」 貴方に言われたことで一番覚えているのは、自分を知りたいと言ったこと。だから知る為に色々試しているんだろうか。 見えないフリ、見ないフリ、フリを自覚することすら知らんフリ。 貴方が見ていることは知らない。貴方の方を見てはいない。 目を伏せ、自嘲気味に薄く笑っている。 この口付けを好意と取ることは、これ自体が貴方の欲と受け取ることは、今のムルイジには難しかった。 (-50) rustyhoney 2021/09/11(Sat) 7:24:27 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジそっと身を離し、貴方様の頬に手を添え 微笑みを。 こちらを見なくとも 構わない。 「・・・俺が したかったから」 揶揄う目的としてでも 反応を見たいからというわけでもない。 ただ素直に それを求め 一方的に押し付けただけだ。 ペンダントも 口付けも 全部 自分の欲のままに。 頬に添えた手とは別に、空いた手は自身の耳に添えて、 「ムルイジ様はもしかすると私の反応が見たかった という目的かもしれませんが 私はそうではありません ・・・私野の花も好きですよ 目を惹かれることもございます ええ ですから 今は野の花に強く 惹かれているようです」 言葉の意味は伝わらないのかもしれないと思いながらも、素直にそれを貴方様へ。 (-51) sinorit 2021/09/11(Sat) 7:46:48 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン頬に触れられたから、というより。貴方の一人称が耳に入って、反射的にそっちを向いた。 そして、その意味を考える。何故したくなったのか……に、理由はないんだろう。 貴方が、自分を野の花のようだと例えた事は、 残念ながら 覚えている。「………口説いてるように聞こえちゃうわよ、そういう言い方」 自意識過剰。分かってる。 そう肝に銘じている。 溜息混じり、茶化すように溢し。 (-52) rustyhoney 2021/09/11(Sat) 8:13:01 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ「・・・口説いている と素直にお伝えすればよろしいですか」 茶化すように零された言葉 それを拾い 問い返します。 自意識過剰などではなく それは真実だと。 「ムルイジ様 貴方様は 自身が思うよりも魅力的にございますよ ・・・ええ 私の勝手な言葉ですが 受け取っていただけますと幸いでございます」 いつかと同じ言葉。冗談では ございません。 自身の耳に触れた手は外し、貴方様の頬にある手はそっと 頬をなぞるように動かして。 視線を逸らさず、どうしたらそれを受け取っていただけるのかと そんなことを考えながらじっと見つめるのです。 (-54) sinorit 2021/09/11(Sat) 11:30:55 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン「………、」 明確に、 あっしまった と思った。肯定されてしまっては。どんな言葉を吐き出そうとしたかを口が忘れてしまったかのように、パク、と開いては閉じる。 なぞられる頬が、ほんの僅かに熱い、気がする。 「………ゲームが終わったら、それでもそんなこと言う物好きが変わらないなら、もう一回口説きにいらっしゃい」 こんな状況だから、きっととち狂ってるのだ。 あんなことをしたから、きっと測り違えたのだ。 でも、全てそうして跳ね除けてしまうには心苦しいほど、今、この瞬間は貴方の顔が真剣に見える。 だから、そう言う。もう一度考え直してみろ、と。 (-55) rustyhoney 2021/09/11(Sat) 16:12:36 |
【秘】 平凡 シェルタン → 情報屋 ムルイジ「いいのですね ムルイジ様」 それで いいのであれば、何度だって告げましょう。 いえ もう疑問にしていないことから これは問い掛けではありません。 「・・・—— 逃げないで 聞いてくださいね 俺の言葉 逃げても追いかけますけど 伝わらないなら何度でも ムルイジ様 今の言葉 ご自身でも ゆめゆめお忘れなきよう」 目を細め 薄く笑み、そうしてもう一度だけ頬を撫でてから触れる手を外しました。 先程からムルイジ様は自身の言葉で苦しんでいる気がします。 ええ わざわざ教えることではありませんが。 (-57) sinorit 2021/09/11(Sat) 16:43:00 |
【秘】 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ → 情報屋 ムルイジお姉様 そう言われ一瞬目を丸くするも、すぐに破顔一笑し 「なんだ、ばれちゃったか」 とまんざらそうでもない顔をする。 「それなら今夜は女同士、無礼講であることないこと語り尽くそうか」 「それで君がちょっとでも楽になれたらいい、言いたいことを言ってくれたらいい」 「なんたってパジャマパーティだからね」 (-61) tanuki 2021/09/11(Sat) 17:29:15 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン貴方は。考え直してみるという選択肢すら既にないほど、心を決めてしまっているのか。 貴方の言葉を聞いてそれを察し、ポカンと口を開いたままになってしまった。 逃げている。ずっとそうだ。ずっとずっと。 色んなものに向き合うには、この癖が染み付いてしまった。 流石に、ここまで言われては、真に受けるなんてとか考える隙間もない。 離れていく手を、いつものものではない薄い笑みを、貴方を正面に見。 それでも往生際悪く言い訳を探したりもするのだけど。 最後の日の夜、散々そうやって心を掻き乱されて。 それ以上何かを言えることもなく、後は貴方が去るのを見送るだけだっただろう。 (-64) rustyhoney 2021/09/11(Sat) 21:51:32 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラこれでいて、ムルイジの性自認は男である。 けれど、女性に憧れを持つものではあるから。 ……女同士と言われて、何か酷く、心の深い部分が緩んだ気がしたのだ。 「うふふ。先に連絡入れてくれたら、もっと可愛いパジャマでも用意したのにね」 そんなことを言いつつ。 至って普通の女子会のように、その夜を過ごすのだろう。愚痴も笑い話も、カラカラ笑う声に交えて。 明日また立つための活力に、と。 (-65) rustyhoney 2021/09/11(Sat) 21:56:33 |
【人】 情報屋 ムルイジやってきた顔、バーナードと二人でワイワイ大声を出している顔。 それを見てこっそり、長く長く細い息を吐いた。 「おかえり、カストル」 いつも通りの顔で告げた。 (93) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 13:38:33 |
ムルイジは、バーナードにハンカチを差し出している。いっぱい泣きな。 (a94) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 13:39:47 |
ムルイジは、鰹の丸焼きに唖然とした。 (a106) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 17:43:01 |
ムルイジは、センブリ茶drinkだけ頼んだ。とりあえず。 (a107) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 17:47:17 |
ムルイジは、にがい。 (a108) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 17:47:24 |
【人】 情報屋 ムルイジ心配していた最後一人の姿も見えると、 流石に肩の力が抜けた。 「おかえりなさい、キファ」 いつも通り、なんでもないように挨拶をするが。 ちょっとだけ、声が柔らかくなりすぎたかもしれない。 (106) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 17:55:04 |
ムルイジは、カストルから分けてもらったスープをちまちま食べている。 (a116) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 17:57:37 |
【人】 情報屋 ムルイジ>>7:117 テンガン 「……それ随分酷い状態だったんじゃないの…?」 ゲーム中はほぼ議論でしか会話を交わしていなかったので、貴方に起こっていたことは殆ど知らないのだけど。 「…大丈夫って言うなら信じるわよ。お疲れ様」 労いと共にほんの少しの釘刺し。貴方の平穏を願う。 >>7:118 キファ アタシ何もしてないけどね、なんて口が言いかけて、やめた。代わりに。 「……ありがとう」 一言、とりあえず礼を先に。 「貴方もね。やりたくなかったでしょうに、本当にお疲れ様」 貴方が血を見ることを嫌がっていたことを、ずっと見ていたので。 けれど、安心したような様子に、ひとまずは胸を撫で下ろしたのだった。 (121) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 19:20:06 |
【独】 情報屋 ムルイジロビーにて、ワイワイと食事する皆を見ながら。片手ではスープを飲み、片手で行儀悪く端末を弄る。 画面には、送られてきた幾つかの連絡先が表示されていて、自分の指は、返信を押そうかどうかで何度も迷っている。 ムルイジは情報屋だ。 こんな人間にあっさりと個人連絡先を教えてくるなんて馬鹿げている、と思っている。 けれど、ムルイジの指は脳内とは裏腹に送信ボタンの上を彷徨っているのだ。 ……このゲーム内で。 情報屋としてだけでムルイジに接した者はいただろうか。 皆、『ムルイジ』として接してくれたのではなかっただろうか。 既に連絡先を渡した人たちを思い出す。どうしてその人たちに渡せたのだ? 逃げるなよ。折角アタシ、色々得ただろう? (-106) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 20:41:20 |
ムルイジは、連絡先を送ってきた全員に連絡先を送り返した。メッセージは無し。このあと送ってきた人にも同じく。 (a145) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 20:42:34 |
【人】 或る『男』 ムルイジ>>129 キファ 「辛さってね、人と比べるものじゃないわよ。でも……そう。大丈夫が嘘じゃなさそうだから、いいわ」 皆に囲まれて、皆と話す貴方が随分安らいで見えたので。 素直に信じて、微笑ましそうに見守ることにした。 >>130 テンガン 「死なせてくれなかったのは誰なのよ?……なんてね。いい判断だったと思うわ、実際。 本当にね。死を体験はできなかったけど……しなくてよかったみたい、って今なら言えるわ」 誰かを待たせて悲しませることになるかもしれないなら、生きていてよかったと心の底から言える。今は。 (131) rustyhoney 2021/09/12(Sun) 21:25:21 |
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