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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ

「そうか?
 お前は薄情なやつだな……まぁ、お前たちに先に死なれるのは俺とて御免だが」

先に死ねるのであれば、最期に聞く声は心許せる誰かであればいいとは思う。
そこに性別のこだわりはないが、今であれば幼馴染の貴方達か、上司くらいしかいないかもしれない。

「ストレガが真面目に付き合ってくれる女で良かったな」

こんな風に女性の話などをするようになるなんて、孤児院に居た頃は思いもしなかった。
その日その日を生きるのに必死だったあの頃に比べれば、今は本当に恵まれた暮らしをしている。
仕事が仕事であるがゆえ、金回りの良いリカルドは、上納金はノッテのトップレベルに位置している。
そのため次期幹部候補なんて言われているが、それならば上司にボスについてほしいとも思っている。

マウロも正規のメンバーになって、ノッテを盛り上げていくのが自分の夢であったから。

それまでは命を粗末にする気はなかったが、今となればそうもいかない。
いつ殺し殺されるかわからない状況下だから、せめて、二人には生き残って欲しいと切に願っている。
自分の命は既にノッテに、自らの上司に捧げている。
死の覚悟など、とっくに出来ていた。

「……諜報は俺よりお前のほうが向いてるからな。
 それは任せるが……無茶をするな」

上下の関係に苦心してる理由を口にする事は今までしてこなかったが、貴方ならきっと察してることだろう。
(-120) eve_1224 2022/08/13(Sat) 17:38:36
リカルドは、いつでもソレを受け入れる覚悟はできていた。
(a18) eve_1224 2022/08/13(Sat) 17:39:49

【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド

「情が厚いように見えたならついに眼鏡が要るんじゃないか。
 俺の友人はデスクワークで視力が落ちたようだ」

元より自分は、この稼業に脚を突っ込み、
その先でマウロとリカルドと再会することになった時点で、
"正しい最期"を迎えるとは思っていなかった。

それでも。時々こいつが、眩しいと感じる時がある。
この掃きだめの中でも、こいつは上を向いている。
マウロを、俺を、
そこでしか見えない景色の先に連れていこうと、
本気で信じている節がある。
いつかこいつが二人の腕を引き、
孤児院で忍び込んだ監視塔の上から。
孤児院の外の世界を睥睨した時と――全く同じ横顔で。

――俺は思う。
三人の中で、先に死ぬのはきっと――。

カラン。
氷が回る音で我に返る。

「ああ、餅は餅屋だ。効率よく行こう。
 俺は……そんなに勤勉でもなければ家族想いでもないよ。
 適当にやるから、期待せずにいてくれ。ああ、そうだ」

乾杯。と今頃、グラスを合わせた。
バーに、グラス同士が打ちあう乾いた音だけが響いた。 
(-125) reji2323 2022/08/13(Sat) 18:31:20

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド

「顔見る度にね。どこでもあの調子なんだろ、アレは」

何度口説かれたのか、ついぞアレ呼ばわりをしている。
仕事が始まれば、互いに黙々と。

「あ゛?」

作業中に声を掛けられると明らかにガラの悪い声。
とはいえ、そこは腕がある女だ。
ミスもなければ、手も止まらない。

「親父の跡を継いだんだよ」
「マフィアとは思ってなかったけどね」

シンプルな答えが返ってくる。
ジャキン、とスプリングの強度を確かめる音が響いた。
(-128) shell_memoria 2022/08/13(Sat) 18:38:41

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「パソコンはこれを使え。
 遠隔操作で情報を消すコマンドも携帯に送ってやる」

とん。
アジト内、上司の部屋に置かれたのはノートパソコンだ。
データを読み取る為の機械が静かに回り続けている。
男はといえばコードが入った鞄を床に投げ、
革張りのソファに横になって天井を見上げていた。

「はぁああ……リック、珈琲入れてくれ。
 頭がいてえ……」
(-131) toumi_ 2022/08/13(Sat) 18:53:45

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

振り返った際に垣間見えた動揺を見てとれば、少しだけ可笑しそうにした気配もあった。
けれどそれだって不自然なものじゃない、取り繕うさまを至って自然に見て取った感想。
まるで市井の人間と同じ目線に立ったことがないかのようだ。

「初めて地上に下りてきた? 下界を案内しましょうか、御使様。
 なんてね、普段だったらもう……小指の先ぶんくらいは穏やかだよ。
 今は祭りだから安全な範囲が広がってる、ようにみえるんじゃないかな」

やや末尾に含みをもたせるのは、自分たちにとってはそうではないことをお互いわかっているから。
件の下手人についてお互いどれだけ掴んでいるかはまだわからないつもりでも、
"彼"の逝去が自分たちのみならず、民間をどれだけ危険に晒すものかも理解しているからだろう。
本当は安全な場所なんてない、いつもよりも、ずっと。

「だったらさ、オレがちょっと見繕ってあげようか。
 人の波にしっかり紛れられる服装、知っておきたいんじゃない?
 もう祭りの様子は見に来ないってなら関係ないかもしれないけどさ」

発した物言いそのものは、突拍子なく感じたかもしれない。
男の方だって相手が今まであちこちで言われた言葉を聞いたわけではなく、
ただただ今見た所感だけの話だったはずだ。或いはどこか遠くから姿だけ見かけたのかもしれないけれど。
とにかく言葉巧みに言いくるめて、貴方が普段入るよりかは品格もずいぶん違う紳士服の店に入る。
もう閉まりかけの店は多少顔なじみなのか、ちょっと小言を言う以上には止めはしなかった。

「急にラフな格好しろって言われたって無理でしょ。
 でも人目に一番つく上だけでもカジュアルに替えたら、ずいぶん印象変わると思うよ。
 そのジャケットを羽織ってもいいような色だと、白とか浅めの色のポロシャツとかどう?」
(-132) redhaguki 2022/08/13(Sat) 19:04:00

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>44>>45 マキアート

「えぇ、まぁ……なかなかこういった行事に参加する機会はなくて」

仕事一筋で生きてきたこの10年は、自らの意思でそうしてきたとは言え一度も行こうと思わなかった。
おかげで今の自分の地位があるのだが、青春なんて言葉は知らずに大人になったといっても過言ではないだろう。

とっくに冷めきってる酒を傾けながら、指摘されたことについては否定しようもなく頷いていた。

「心理状態を……、へぇ。
 酒にもそういう言葉があるとは……まるで宝石や花みたいですね。
 確かに商売をしてると感情に流されると損をしますから、いくらでも調節はしてますが」

それが天賦の才かは、わからないが。
いやしかし、この男と話していると、時々相手が本当にマフィアだったのか怪しく思うことがある。
それくらい警戒なく近づいてくることに対してのある種の恐れのようなものかもしれない。

「なるほど、ピッツァは俺も好きな食べ物なのでそれにしましょう。
 ついでにあまり甘くないカクテル……あぁ、じゃあスプモーニをお願いします」

目の前にいる店員のソムリエに注文をいれ、やはり甘さを緩和してくてとりあえず水を飲んだ。
ピザが届けば、教えてくれた例にとピザを1枚進呈するだろう。
(52) eve_1224 2022/08/13(Sat) 20:22:27

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ

「なるほど。……道理でこちらの姿の方が板につくはずだ」

マフィアらしい行動が似合わないというわけではないが、自分で思っているよりも面倒見の良い姉御肌の女性なのだと、男は勝手に理解していた。

「君は、家族仲が良かったんだな。
 俺は孤児だったし、一度は養子になったが家族らしい家族仲ではなかったからな……そういうのはよくわからない」

ノートパソコンのキーボードをカタカタと音を鳴らしながら打ち込んで、そう答える。
お互いがお互いを全く見てもいないが、それがこの二人の距離感なのだろう。
(-141) eve_1224 2022/08/13(Sat) 20:42:25

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド

「別に、マフィアかどうかなんざどうでもいい。
 "血の掟"を結んどいてなんだけどね。
 あたいはあたいが出来る事をやってるだ、け」

トリガーを引き、重さを確かめる。
引き鉄は軽すぎず。触れただけで暴発するような男じゃ困る。
そして当然重すぎず。幾ら握っても出せない男じゃ困る。

「家族仲ね。好き勝手やって死んだジジイを見て、
 あたいも好き勝手にしてる。ただそれだけ。
 それを仲が良いってんなら良いんだろうな。
 それで?人に聞いたからにはあんたも喋るんだろう?
 『俺が孤児からどうやってマフィアになったか……』」

似てもいない声マネをしながら、スプリングを締め上げる。
万力で押さえた銃身を小さな槌でほんの僅か、1、2と叩いた。
(-148) shell_memoria 2022/08/13(Sat) 21:17:05

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ

「失礼なやつだな、俺の視力は2.0だ」

狙撃手スナイパーが近眼でどうする。などと真面目に言い、少し溶けて薄くなった酒を飲む。

昔はいつも3人一緒にクソガキなんて言われていた。
当時は少しだけ気の弱かった貴方と、当時から怒りっぽかったマウロ、それから正義感が強く夢見がちだった自分。
二人を巻き込んで、いろんな事をして叱られたりしたのが懐かしい。

最初に養子で貰われることになった時の、不安そうな二人の表情を俺は覚えている。
一人だけ幸せになれるかもしれない道へ行くことの罪悪感は、今も忘れることは出来なくて。

今度は。
今度こそ、そんな風にはしたくないから。
二人がひとつも不安にならないで済む席を、用意できる自分になりたいと思ったのだ。

「メンテナンスはストレガに取り付けたからな。
 情報が手に入ればいつでも撃つ準備はできている。
 お前達が死に瀕しようと……救うだけの力はつけてきたつもりだが、下手なヘマはふまないでくれよ」

カツンとなったグラスとグラスが重なる音は、口に出さない約束のつもりか。
何にせよ、俺は。
今は貴方の無事だけを人知れず祈ったことだろう。
(-155) eve_1224 2022/08/13(Sat) 21:45:17

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「へぇ、これ専用に組んであるんですね……」

コマンドは、と。
音の鳴った携帯を確認し、消去してしまわないよう、その通信文にロックを掛けた。

「珈琲ですか? はい、只今」

USBを挿して、中にあるものを見てみたかったが、上司からの要望とあらばそちらが優先で。
後ろ髪を引かれる思いで、常備してあるコーヒーメーカーを使って引き立ての豆に湯を注いだ。
ブラックを好むあなたにミルクや砂糖は必要ない。
だけどこの珈琲の濃さは、貴方の好みを数年かけて完璧にマスターした黄金比率だ。

「酔いの悪影響が頭にだけ来るのはどうしてなんですかね。
 はい、どうぞ」

小言を一つだけ追加して、貴方の前に温かい珈琲を一杯差し出した。
(-158) eve_1224 2022/08/13(Sat) 22:16:17

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「俺を天使扱いしないでくれないか……」

板につきすぎている眉間のシワを深くしながら、大きなため息を吐いた。
マフィアの男をそのように形容する者なぞ他に居ないぞと思いながらも、それを口にすることはない。

「安全など……普段からあってないようなものだろう。
 この国に……悪い人間が居る限りは、な」

それが自分たち自身の事であるなんて、言わずともわかるだろう。
しかしマキアートといい、この男といい。
どうしてこんな街中で、俺に話しかけてくる度胸があるのか、自分には全く理解ができない。
アルバの人間は全員頭に花が咲いているのか、それともなにか思惑があるのか。
この男に関しては後者であることを願いながら、あなたの提案にしぶしぶながらも頷く。

「確かにそれは今知りたい切実なことではあるがな。
 …………。わかった……じゃあ、お前に見立ててもらうとしよう」

入ったことがないような一般的な紳士服の店に入り、あたりを見回した。
これはつい癖のようなもので、逃走経路の確認だったり、隠れている者がいないかだったり、そういう物をさっと確認しているだけのものだ。
見立ての服も、言われていることは確かにごもっともなことで。
急に街で遊んでいる若者のような格好をしろと言われても抵抗感しかなくて、「あぁ」と相づちをうって選ばれる服を代わる代わる見ていく。

「なるほど。ポロシャツであれば確かに少しはカジュアルに見えるか」

クールビズなんて言って着ている人も多いから、それくらいなら直ぐにでも着れそうだと頷いた。
(-168) eve_1224 2022/08/13(Sat) 23:13:54

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ

「そうか。お前らしいといえばお前らしい」

貴方も、自分も。
やれることをやっているという事実は変わらない。
話をしていても真剣に銃と向き合う貴方を眺め、何を考えているのやら、と目を細めた。

「世の中好き勝手も出来ない人間も居るからな。
 いろんな家族というものがあるんだろう。
 ……ん、俺か。
 俺は……もともと孤児だったからな、お前に語るような家族は最初から居なかった」

再度パソコンに目を向け、カタカタとキーボードを打ち込む。
最初は慣れなかった作業だが、今ではもうお手の物であるらしく、打ち損じをする様子は見受けられないだろう。

「まぁ、一度は医者の家に引き取られたんだがな。
 上流階級の暮らしは、……あの頃の俺には合わなかったということだろう。
 思想も当然合わなかったし……結局両親に子供が出来れば俺はお払い箱だったからな」

「逃げ出した先で抗争に巻き込まれて、ヴェネリオさんに拾ってもらった……そういう経緯だ」
(-173) eve_1224 2022/08/13(Sat) 23:35:53

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「酔ってねえよ残念ながら」

つまり、普通の頭痛。そちらの方が問題なのだが。
座り直して入れられた珈琲を飲む、合格だったのか文句はなさそうだったが何かがくすぶってるのか暫くしてから砂糖を追加するか迷うほどに事態は深刻だった

「リック。
 ……
家族
になりてえって男に言われたらそういうことだよな。お前付き合ってるやつとかいるのか」

準備万端になったパソコン、神妙な顔をしている上司。
またも嫌な優先順位の話題を並べられた。
(-176) toumi_ 2022/08/13(Sat) 23:48:11

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド

「らしい、ねえ……」

それ以上何か言うでもなく。
視線もまた、やはり銃から逸らす事もなく。
相槌すらも実際の槌の音に任せていた。

「はん。親父はノッテの事についてなんも言わなかったから、
 人の話はなんでも新鮮でいいね。
 ま、人間的なロクデナシよりは社会的なロクデナシの方が
 幾分いいのかもね。運が良かったね、おめでとさん」

聞いておいて投げやりな、そんな返答が転がってくる。
しっかしヴェネリオさんねえ……と、
直近では酔った姿しか思い当たらない幹部の顔を思う。

「あの人が人を拾うってのも中々想像し辛いな。
 まあ、そもそもあたいが人を大して見てないのはあるけど」
(-178) shell_memoria 2022/08/13(Sat) 23:57:49

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

あなたに淹れた珈琲を、自分のカップにも余りを注ぐ。
こうして一緒の珈琲を飲むのもいつものことで、自分の舌はもう、この珈琲が一番だと思うように染められている。

さて、パソコンを覗いてみようかと思いながらカップを口に運んだその時か。
貴方からの質問に、ぶふ、と珈琲を吹きかけてしまった。

「ごほ……突然何を言い出すんですか貴方は。
 俺にそのような者が居ると思いますか。というかそのような者にうつつを抜かす時間があると思いますか」

密輸業と狙撃の仕事と貴方の世話で毎日目が回るほど忙しいんですけどね。
などと悪態をついて、ついつい貴方を細目で見てしまった。
(-182) eve_1224 2022/08/14(Sun) 0:11:42

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「俺にもあると思ってんのかそんな時間が」

彼の遊びの時間は常に張り詰めていて、なんならアジトにいるときの方がのんびりなのは言わずもがな。
ここでの恋沙汰は上司の娘のお見合いやファミリー間での数奇な運命でないと起こり得ない。

「愛人ですら作る暇なかったってのに……。
 一朝一夕で心とやらが変わるのか聞いてみたかったんだよ……ツィオとか傍にいるからちょっとはわからんか?」

パソコンは無事だな、と慣れた手つきで操作をし始めた。
見知った店や、交差点、数多の情報の海の中にひとつ見知った顔を見つける。
――サルヴァトーレアルバを追うラウラノッテの姿だった。

ほう、と興味深くみているその瞳は裏切り等は疑っていない。
彼らの間に何ぞしがらみがあったのかが気になる、改めてこの情報網のすごさを実感しただけだった。
(-184) toumi_ 2022/08/14(Sun) 0:27:16

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ


「運が良いと言えばそうなんだろう。
 同じ孤児院に居た二人ともここで再会できたことだしな。
 ……いや、3人が3人共マフィアなのはどうなんだとも思うが」

同じ年で同じような体格の3人は、子供の頃も今も3人で1つみたいな扱いを受ける事があるのは今も昔もあることだから、貴方もリカルド、ツィオ、マウロが同じ孤児院出身であることを聞いたことがあるかもしれない。

馴染みの良い槌の音を聞きながら、取引報告書を仕上げてしまうとデータをしっかりと保存した。

「昔は今ほど飲んでもいなかった……いや、そうでもないな。
 あの人も孤児院の面倒を見てるくらいだから、たまたま俺が目に入ったに過ぎんのだろうが。
 それでも俺はあの人に育てられたからな……俺の命そのものがあの人の物と言う訳だ」

それは決して色恋なんて生易しい色は帯びておらず。
ただただ敬愛と、何かに対する執着とが折り混ざったかのような、そういう類の物だ。
(-186) eve_1224 2022/08/14(Sun) 0:28:54

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「思いませんけどね……。
 しかし家族ですか……男に……」

そういう趣味でもなければ、子供でもなければそんな事を言うわけはないだろう。
相手は誰か知らないが、そういう告白ととっても良いのでは?
とそう答えながら、あまりに慣れない話題に頭を抱えた。

「ツィオは常に色んな女に気を向けてますから、また知らない女に声をかけたところでそれを心変わりというかは難しいですね」

落ち着いて、もう一度珈琲を飲んで幼馴染の常日頃を思い浮かべたが、自分まで頭が痛くなったのでやめた。
あまりにも自分と正反対の男の行動は、どうしたって理解できないものだからだ。

流石に珈琲をパソコンに吹きかけてはいませんよと。
そう言いながら、貴方の後ろからそのパソコンを覗き込むと、確かにそこにはいろんな映像とともに見知ったマフィアの姿をほぼ同時に捉えただろう。
男の方はアルバのコンシリエーレ、女の方は……マウロの部下。
マウロがまた無茶をしているのではないかと、そんな風に心配の表情を浮かべて二人の様子をじっくりと眺めるのだった。
(-188) eve_1224 2022/08/14(Sun) 0:39:50

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド

「は?3人まとめて拾われたんじゃなかったの?
 全員マフィアとかその孤児院呪われてんじゃないの」

思わず一瞬手が止まった。暴言に等しい発言だが、
これにとって『驚いた』以外他意はない。

「ふーん……幹部候補殿は優秀そうで。
 まあなんでもいいや。
 重要なのはウチのファミリーは優秀なのが多いって事と、
 出身なんざ何の役にも立ちゃしないって事だし。
 あたいのとこに面倒が回ってこないように頑張りな」

言いながら、調整していた狙撃銃のパーツを
機械にセットして組み立てる。
簡易分解清掃では到底できない、
狙撃銃の精度を守る為の精密な組み立てだ。
それも見る間に完了し、取り回しやスプリングを
簡単に確かめると一度頷いてあなたに差し出した。

「終わったよ。スプリングはこんなもんでどう。
 言うまでもないけどゼロインは自分でやりな」
(-193) shell_memoria 2022/08/14(Sun) 0:49:05

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ

「それぞれ別の家に引き取られていた間は会ってないからな、たまたまだ」

ありえないような偶然が起こったからの奇跡だが、それについて驚かれるのは仕方のないことだろう。
自分自身、最後に合流したマウロを見た時は、とても驚いたのだから。

「そもそもツィオとは同期になるが、マウロは数年遅れてる。
 孤児院にとっては呪われてるのかもしれないが……上手くいかないような家に簡単に引き渡し続けていた結果だろうさ」

優秀と言われて悪い気はしない。
そろそろ調整が終わりそうな気配を感じて、保存を終わらせたノートパソコンを閉じると立ち上がった。
貴方のそばまで近づいて、銃を差し出されれば、それを大事そうに受け取って、指のかかりの感触などを確かめてしまうだろう。

「ふむ。今日もいい仕事だ、感謝する。
 スプリングも……あぁ、注文通りだな、いい具合に撃てそうだ」

ゼロインを自分でやらない客がいるのか?
と不思議そうに問いながら、ライフルをそっとケースに仕舞い貴方を見た。

「……。
 そういえば君は、俺に問わないんだな。
 ボスを狙った武器もまたライフルでの狙撃だというのに、何も」
(-196) eve_1224 2022/08/14(Sun) 1:17:23

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「そうだよなあ……何年も恋沙汰もやってねえ。
 お前たちぐらいの頃は女は一人いたんだがな」

ぼろっと溢して、しまったと思ったがこの部下なら不躾に根掘り葉掘り聞かないだろう。長く話していないのだからそういうことだ。

「……今はそんな風に心揺さぶられるなんてことは
 ……ないん、で、…ね!すぐに引き下がらなくて驚いた。
 俺に惚れてるって言われても困ったが……困るなあ」

飲み終わったカップをおいて再び寝転ぶ。悩みの種が多すぎる、片付けなければいけないことが多いのに仕事の引き継ぎまで。
かたや次期首領の選定を急ぐ動きすら出ている。アンダーボスがまとめてくれているとはいえ、いつ爆発してもおかしくないのだ。

感傷的になるわけでもないが、気のおけない連中を増やしても弱味を晒して邪魔な荷物が増えるだけ。平穏な人生になど戻れやしない、地獄に落ちていくだけの船に誰がのせるものかと。

「リックも気を付けろよ〜。
 真面目に向き合った方がこういうのは敗けだ。
 誠意なんてここでは通じない 、
 Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio信頼することは良いことであり、信頼しないことはより良いことだ
(-208) toumi_ 2022/08/14(Sun) 3:25:04

【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ

「……女は苦手です。
 俺もここに入る前は……親にあてがわれた女が一人いましたけど」

リカルドがあなたに拾われたのは15の頃だ。
それより前となれば言わずもがな、なお幼い頃ということになる。
それで女が苦手になるというのは、つまりはそういう事だった。

「家族なんてものはもうここノッテだけで十分なんですよ。
 だからそうですね……俺から言える事といえば……
 俺は貴方に命をかけている。他所に浮気は許しませんよ?どこまでも俺がお供します

貴方の右腕は、信頼を得て数年貴方と共にあり続けた。
野球で言えば女房役。つまりは夫婦みたいなものだ。

悪い笑みを浮かべそう告げて、まだ熱い珈琲を一口喉に流し

「ってとこですかね」

としれっと言いのけた。

「俺に火遊びは向きません。
 かといって、色恋なんてもっと向きません。
 今向き合ってるものだけで十分なんですよ」

貴方と、幼馴染と。
それ以上の大事な物なんてあるものかと、そう言外に言い含んだ。
(-215) eve_1224 2022/08/14(Sun) 8:44:34

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド

「偶然にしたって出来すぎだろ……。
 マフィアの斡旋所かなんかなんじゃないのか、その孤児院」

よっぽどだぞ、と言いながら、仕事の出来に満足気に頷く。
ゼロインに関しては「バカと変態はどこにでもいるもんだよ」
そんな一言で切り捨てた。

「聞いてどうすんのさ。『犯人ですか?』『はいそうです』
 『じゃあ死んでください』そんな風になるわけ?
 兵士達にも言ったけどね、あたいは探偵でもなんでもない。
 犯人を捜すのはそういうのが得意な奴がやりゃあいい。
 あたいは仕事をして、バカ面が出てくるのを待つさ」

「それに、祭りの場であんなツラしてるような奴が
 犯人なら、放っておいても勝手にボロ出すだろ?」
(-221) shell_memoria 2022/08/14(Sun) 11:13:09

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ

「そんなわけないだろう。ただの治安の悪い孤児の掃き溜めだ」

ゼロインも自分でやらないような奴はもはや狙撃手ですらない。
そう言ってこちらも切り捨てれば、満足そうに頷いている様子が見えて、再度一言”助かった”と礼を言う。

「まぁ、そもそもバレて困る身内殺しを、足のつきやすい自分の得意分野でやるわけがない。
 少し考えて欲しいものだが、何処にでも突っかかってくる愚か者はいるものだな。
 それに……身内に犯人が居るならば、そのうち自分の力を誇示しそうなものだがね」

下剋上とはそういうものだろう、と呟いて。
やれやれと肩をすくめて貴方を見やった。
昨日も、今日の今も対して変わらない仏頂面をしているが、幾分今のほうが穏やかだろう。

「ああいう場はどうにも慣れない……、そう言ってくれるな。
 次からはポロシャツくらいは選ぶとするさ」
(-236) eve_1224 2022/08/14(Sun) 13:15:20

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

「冗談だよ、でも生まれた時から・・・・・・・宮殿暮らしなわけじゃないでしょ。
 祭りに参加したりするのは、はじめて?」

何気ない、そう聞こえるようにイントネーションを抑えた言葉。
果たしてどれだけ相手のことを調べているのか、そうでなくとも例えば上層の血縁ではないとか、
順当に功績を積み上げて今の立場にあるというのは、ある程度情報を仕入れていればわかることか。
何も相手の出自の如何まで、相手のファミリーの中で噂される以上には知らない筈だ。

「急にデニムのパンツ履いて足元スニーカーにして……なんてやったら動きづらいでしょ。
 人が多いから、目の行かないところまで変える必要はないし。
 少し体裁整えておきたい場所に行くなら、祭りから離れたらジャケット羽織ったらいいよ」

白からアイボリー、ジャケットに色相の近い青のデニム生地のまでぱっと当ててみたりする。
相手の方が背が高いぶん、宛てがうのにも手を上げ下げして、ちょっとした運動だ。
あくまで目の前で店のものを、なおかつ相手も選ぶ権利のあるものを手に取っているのだから、
何かしら仕込みをしている……とは考えづらい、と思う。

「気に入ったのあったら、着てみたら? 肩の動かしやすさとか色々あるでしょ。
 お兄さんは顔立ちがいいから、何でも似合わないってことはなさそうだけどさ」

何枚か持たせて、評価の渋かったものは元の棚に戻して店員に任せたり。
試さずに買うのもなんだから、と試着室の方に背中を押し出す。
ふつうだったら容易に接させはしないだろうけど、それとして。

もし進言のままに試着室に入るのであれば、ひょいと。その後ろからついてくる。
口元に人差し指を当て、"Shh"と合図までご丁寧にして、だ。
(-238) redhaguki 2022/08/14(Sun) 13:40:51

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド

「バカと変態がファミリー内にもいると困ったもんだね」

くつくつ、喉を鳴らすのは散々誰かに馬鹿と言われたからか。

「ま、精々気張るんだね。あたいの仕事は終わり、
 次の仕事まではのんびりいつも通り過ごさせてもらう」

椅子にどっかり座り込んで、PCに向き直る。
電子の海へ海水浴に出かけるようだ。
これ以上の用向きがなければ、
ストレガは貴方を引き止めないだろう。
(-242) shell_memoria 2022/08/14(Sun) 14:17:44

【人】 銀の弾丸 リカルド


【バー:アマラント】>>65>>66 マキアート

「楽しめるように……ですか。
 えぇ、そうなると良いですがね」

諜報活動を自らも行おうと思ったのは、今回の狙撃があったからだ。
でなければ調査は別の部下に頼んでいただろうし、この祭に顔をだすことはなかっただろう。
今後とて、調査が終わればこういう場に出向くことは二度とないかもしれない。

「様々なものにそういった言葉がついてるんですね。
 生憎俺は花言葉すらほとんど知りませんが……貴方は随分詳しいようだ」

ではこれは何というのでしょう? と、ソムリエが持ってきたスプモーニのグラスを軽く揺らす。
ほろ苦さがあるさっぱりとしたカンパリのカクテルは赤く、ピザにはもってこいの爽やかなカクテルだ。

いつだったか。
貴方には抗争の場でもにこやかに挨拶をされ、顔が引きつった記憶がある。
あの時はただの馬鹿なのか、それとも油断させる作戦なのかと勘ぐったが、その謎が解決したことはついぞ無い。

「はは……流石にお客様に案内をさせるわけにはいかないでしょう。
 ですがまぁ、またこういう機会があるとしたらゆっくり接待をさせていただきますよ」

敵対組織の人間と取引を望んでやろうとする人間は、どうであれ肝が座っているものだろう。
その思惑を探るのもまた、自分のような仕事を持つ人間の役割だと、そう決め込んでカクテルで一口喉を潤した。
(71) eve_1224 2022/08/14(Sun) 16:27:12

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「昔は孤児だったからな、院の外に出ることは殆どなかった」

今でこそ金回りは良いが、当時からすると逆にこのような店や祭は敷居が高かった。
医者の家に養子で入ってからは教養を身につけるための勉強漬けだったし、急にいい服を着せられたから、何分中間、普通を知らない。
家出をしたあとは直ぐにノッテに拾われて、そこからは死にものぐるいであったから、青春らしい青春を経験したことはない。

「それでも一番、普通に遊べたのは孤児院に居た頃だったかもしれないな」

幼馴染の手を引いて、夢を語ったりしたあの頃が懐かしい。
デニムを身体に当てられ、その新鮮さに「ほぉ」と相槌を打ち色々な服を代わる代わる見せられた。
余りこだわったことはなかったが、服の合わせ次第で十分に上品に見えることを初めて知っただろう。

「随分軽い生地だな……。
 試着、ここで着替えるのか……?」

一瞬迷いを見せたが、ここに見張りなどはどうやら居ないらしい。
とはいえ、試着室は他の目のない狭い場所。
無防備に服を脱ぐのはいかがなものか。

いや……銃は肌見放さず持っている。
このような場所で騒ぎを起こすのは互いにとって本望ではあるまい。


そう思えば一言「わかった」と諦めた様子で頷き、試着室へ入る。
一緒に入ってくるのがみえると「おい!」と声を上げかけたが、その寸前で飲み込んだ。
(-249) eve_1224 2022/08/14(Sun) 17:15:03

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ

「全くだ。……まぁ、狙撃場所くらいなら直ぐに割り出せたからな。
 いくつか候補地点があるから、視察には行くつもりだ」

敵が油断でもしていようものなら痕跡が残ってることだろう。
同じ狙撃手であるからこそわかることを探すのは務めではあるはずだ。

「ふむ、君もいつも忙しそうだからな……休めるときには休むと良い。
 正直、君を失うのは惜しい。どうか命は大事にしてくれ」

それは腕のいいメンテナンスの技師としてなのか、同じファミリーの者としてなのかは甚だ不明な言い方だが。
少なくとも、余り緊張せずとも話せる数少ない女であるという認識ではあるからこそのねぎらいだ。

こちらに背を向けた貴方に「ではまた」と言葉を残し、男もまた背を向ける。
ライフルの入ったケースを持ち、静かに部屋を出ていったことだろう。
(-253) eve_1224 2022/08/14(Sun) 18:10:19

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

「そっか。じゃあちょっとくらい、楽しみ方でも教えようか?
 馬の走る時間は過ぎてるけど、次の日の出走馬の様子くらいは見れるかもね。
 トライアル・ランを何度か走るし、夜はビアガーデンが出てる頃かな」

わざとらしくならないよう、知っていることへの反応は簡素に。
毎日続く祭りを毎夜深くなるまで楽しむ元気な者自体はそう多くはないものの、
それぞれにまばらにあれば、結局のところ夜まで祭りは続いているのに等しい。
外から聴こえる楽器の音や人の声なんかも、きっぱり遮断することは出来ないようだ。

「別に全部買っていってもオレは困らないけど、まあ、荷物にはなるんじゃない?
 ちゃんと着るなら馴染みのブランドのでも見てあげたら」

カジュアルなものだからといって皆廉価なわけではないし、ブランド物となれば一見同じようなものでも数百ユーロする。
きちんと見立てて普段遣いするのであれば、河岸を変えないほうがずっといいだろう。

さて、着替えができる程度にスペースを取っているとは言え、二人は居れば試着室は狭い。
当然離れて立つなんて芸当は出来ないし、そうするつもりもないようだ。
手は、向こうの壁について。囁く声が漏れないように、耳のある方に唇を寄せる。

――……ヤサに現れなかったのは、カルロ、アルミオ、ピーノ……


こうしてふざけた態度を取っている割に、一応わざわざ時間を取るだけの仕事・・はあるよう。
名前が上がったのは末端がほとんどだが、構成員の名前なのだろう。その数は、十数名。
おそらくは騒ぎがはっきりと情報となった日、昨日のうちにアジトに顔を出さなかった人間だ。
とはいえ同国の人間としては多少ありふれた名前。それに顔と照合できねば、意味がない。
それでもその中にはいくらかもっと、重要な名前も紛れていたかもしれない。
例えばある程度功績を残したメイドマンやソルジャーなどのような。
そのくせ、同じ小声で胸元から見上げて囁く。

「脱がないの? 時間掛かったらヘンだよ」
(-274) redhaguki 2022/08/14(Sun) 20:42:24
 




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