【墓】 ノーモアベット マキアート本名:エミリオ・フェランテ(Emilio Ferrante) 死因:薬物の過剰摂取による低酸素脳症で死亡 発見場所・遺体の様子: アルバ傘下某所、シャワールームにて座り込むように倒れている所を発見された。 検出された薬物は死亡推定時刻直前の拷問に使用していたものとは異なるようで、何者かによっての殺人が疑われている。 (+0) backador 2022/08/17(Wed) 21:30:34 |
【墓】 ノーモアベット マキアート【アルバアジト】 誰かが彼を悼んでいるのか、 ゴールデンレトリバーのぬいぐるみが 退かされることなく、今も一室の椅子の上に鎮座している。 机にはハナビシソウの花束。ノッテファミリーの幹部へ、 と添えられたそれは発見された時に小さな波紋を呼んだ。 親しかった人は皆、口を揃えて 「あいつらしい」とでも言ってくれたりしただろうか。 そして数少ない私物だった手帳。 手記としても使われていたそれには、 ゲームとイカサマのコツ、客の好みや傾向、 後輩に対する期待や更なる向上心など、 彼の努力家な一面が赤裸々に記されていて。 大きく空けた最後の頁には、 今も尚争い続けるアルバ・ノッテの家族たちに対する心痛と、 それを変えられない己の無力さを、 ただ見つめ直すような文章が綴られていた。 その儲けに足る賭け金と手腕を用意できる日のために。 それらはもうどこにも行かない。 けれど、貴方たちを何処かに行かせる可能性はある。 最期まで勝負しないと気が済まない。 ディーラーの遺品なんて、そんなものだ。 (+3) backador 2022/08/17(Wed) 22:45:55 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート/* こんにちは。 再び日を跨いでしまってすみません。どうしようどっちも死んじゃったなという気持ちです。 よければバーでお話するくらい出来ないかなあと思うのですが、どうでしょうか。相変わらず返信速度はあまりはやくないと思うのですが、それくらいなら出来ないかなあ、という気持ちです。 (-137) rik_kr 2022/08/18(Thu) 17:14:53 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ/* いいですよ!こちらも最近ガタガタなのでまったりやりましょう…… (-159) backador 2022/08/18(Thu) 19:22:13 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート祭りの喧騒から二人、逃れるように遠ざかる。 人混みにあてられた身体は、一口も飲んでいないのに火照った。 「少し飲みたいな」 男がはにかんで、真っ直ぐに君の目を見た。 細めた瞳の真ん中に、誰でもない君だけが映って。 「どう? 今から」 (-227) rik_kr 2022/08/19(Fri) 2:17:33 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「オレでよければ付き合いますよ」 真摯な瞳にあてられれば、 勿論断る理由もあるわけがなく。 「明日は夜まで目立った予定がないので、 そちらの気が済むまでお供します」 何せちょうど自分も、 静かに飲み交わしたいと思っていたのだから。 (-264) backador 2022/08/19(Fri) 13:57:54 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 花で語るは ソニー直接下半身に伝わる体温に身悶えして、つんと尖りを帯びた乳首に滑った感触が走るたびにン、と堪えるような唸りを喉から絞り出す。 愛おしいものに対してするように髪に顔をうずめて、与えられるすべてを咀嚼するのに集中しようと、擽ったり撫でたりする手つきを止めて緩く抱きつくように両腕を背へと回して。 瞳を閉じると、外から聞こえる喧騒が混じってよりいけない事をしている気分になる。 「オレが……許すよ、ソニー。 もっとオレの事、欲しがって」 寧ろこのまま好きにさせられたら、すぐにでも喰らいついてしまう。 それに仕事着とはいえ、やはり露出の多い下着を晒し続けているのが裸とはまた違う恥辱をずっと感じさせて。 それらに対し素直に従って、脱ぎ捨て、欲望を満たすのはいくら賭けに勝ったとしても買われてる側の責務に反するような気がした。どこか倒錯した奉仕精神が顔を覗かせる。 熱を帯びたものが太腿に当たれば、感触と一緒にどうしようもない興奮までもが性器まで響いていくような錯覚を覚えて、掌に包まれ逃げ場のない尻に思わず力が篭った。 (-273) backador 2022/08/19(Fri) 17:26:45 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート「あは、本当? 嬉しいな」 君の返事で、声音に素直な歓喜が混じる。 つい、と半歩の距離を詰めれば、その腰を引き寄せた。そのままの距離で歩き出す。 「おすすめのバーがあるんだ」 「まだ誰も連れてっていなくてね」 街明かりを離れて裏の方へ。 街灯はあるけれど、皆祭りの方へ行ってしまっているから、人通りは少ない。いつもより寂しい街を歩く。 通りを曲がって入った路地を、また三度くらい曲がったところ。 灯りすらつけない簡素な看板が出ている店が、どうやらそれらしかった。 (-275) rik_kr 2022/08/19(Fri) 17:39:00 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「おっと……毎度のことだけど、 あんまり近いと。困っちゃいますよ」 口ではそう言えども退く様子はない。 仕方ないな、とでも言いたげな雰囲気が滲み出てるようで。 「へえ、アマラントじゃないんですか? 何分行きつけのところ以外に足を運ばなくて…… オレにだけ特別、ってことなら、嬉しいです」 本当に誰も、なのか、その真偽を明かすことに意味はない。 気持ちよく乗せてもらうのが誘われる側のマナーだ。 肩を並べて暫く歩き、目的だろう店を見つければ、 少し興味深そうな目をあなたと店の看板交互に向けた。 (-281) backador 2022/08/19(Fri) 18:57:35 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート毎度のことだから、にこりと笑って誤魔化す。ずるい大人の仕草だった。 「『アマラント』、ね」 「いいところだ。一人で飲むには」 あれがどういうところか、このあたりに住んでいて知らない人間はいない。 だから居心地が良いのだろう、大抵の場合、あそこに行けば顔見知りと出会う。一人寂しくグラスを傾けるなんてこととは無縁でいられる、けれど。 「今日は君と酔いたいんだ。いいだろ?」 つまり二人で飲むには野暮だと。 君の髪を撫でて、小さな木戸を押し開けた。 やはりそう広くない店の中は薄暗かった。それが深い青のライトで照らされていて、幻想的な雰囲気を醸し出している。飴色に光るカウンターの向こうで、初老のマスターがこちらに会釈をした。手で席を示すに従って、カウンターに座ろうか。 (-339) rik_kr 2022/08/20(Sat) 3:31:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → ノーモアベット マキアート柔く乳首を食んでいた口元は、相手の市井を動かすごとに腹筋の辺りに添えられる。 全身に波及した快楽が冷えてしまわないよう、丹田へ至る起伏を舌で拭う。 時折、鼓動と共に深呼吸して貯った吐息が、ため息のように漏れ出た。 「ン、……嬉しい。 もっとカフェのこと頬張って、心臓の裏側まで味わってたい」 靴の形に溜まっていたズボンを器用に足で扱って、ポケットから個包装のローションとゴムを取り出す。 相手の腰を抱き、温まった肌の匂いを嗅ぎながら一包開けて、まだ硬いテクスチャを手の平に出した。 薬指で混ぜるように温め、もう片方の手で尻の形を撫で回すように下着を下ろす。 ひとすくいをまだ外気に慣れないだろうアナルに伸ばして、皺に添って揉み込むように指の腹で擦る。 ただの膝立ちだった姿勢は、段々と己を挟んで椅子の小さな背凭れにもたれかからせるように。 そうすれば相手は尻を突き出して、尻たぶの間に隠れた秘所を曝け出しやすくなる。 テーブルに挟まれた狭い間合いでそうしたなら、指の届かなかった前にも片手を伸ばせる。 冴えた色の下着が陰茎に絡むのを剥がして腿の方まで引いてしまって、 手の平でなで上げるように、その中に隠れていたものを優しく擦り上げはじめた。 低く下がってきたなら、また首筋の付け根、きっちりと着込めば見えないようなところに痕をつける。 本当はきれいなままにしておくのがいいのだろうけど、堪えが利かないのは無謀な若さだろうか。 膚からはきっと人間らしい、淫らな匂いがする。ぼうっと頭が蕩けて、虹彩がぼやけそうだ。 おしゃべりの合間合間の静寂のうちに、ローションが徐々に内側へ塗り込められていく音が響く。 「今傍から見たら、すごいエッチな姿勢なんだろうね、カフェ。 ひらけた室内、ベッドの上でもないところでこんなになって、指締め付けてる……」 (-340) redhaguki 2022/08/20(Sat) 3:54:47 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「そういうことなら。悪い気はしませんよ」 堅い口調とは裏腹に、よく懐いた犬みたいな仕草で、 その優しい手つきを追う。 扉を開けばはっとして、真面目な出立ちを取り繕った。 店内の装飾や照明に目を向けつつ席に着いて。 「……いいムードですね。 確かに二人で飲むにはこの上ない場所です」 僅かに音量を絞った声ではにかむ。 こういった場の雰囲気に慣れてない訳でもないが、 それでも信頼できる相手と二人で、となれば緊張するものだ。 (-344) backador 2022/08/20(Sat) 4:24:01 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート少し殺したような君の声から緊張が見て取れるだろうか。安心を促すように軽く肩を叩いた。 「だろ?」 高い椅子の座面は柔らかく、座り心地もいい。 「こうしているのも久しぶりだね。君は何が好きだった?」 「僕はチェリーロワイヤルsake。お願いね」 カクテルメニューを受け取る。マスターの方を見もしない慣れた手つきだ。よく来るのだろう。 (-367) rik_kr 2022/08/20(Sat) 13:12:32 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「オレはアンダルシアsakeを頂こうかな。 ……最近はどうも忙しくて、こうしてゆっくりする機会もなかなか珍しくなってきましたからね。 とはいえ辛気臭いお話はやめにしておきましょう。 酒の席には必要ないものですから」 若干のぎこちなさは残るものの、 気遣いに心が緩んだのか、穏やかな笑みを見せた。 (-377) backador 2022/08/20(Sat) 14:33:00 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート「なら、それを」 マスターにオーダーを告げる。マスターの手つきは流麗で、カクテルを作る音もほとんど立たない。 「確かに忙しいけれど、僕は楽しくさせてもらっているよ。可愛い家族に会えるわけだし」 「君のところも、上々のようだね。よく話を聞く」 やがてやはり静かにグラスが差し出されれば、軽く持って乾杯を。 (-410) rik_kr 2022/08/20(Sat) 18:04:09 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「仕事に託けて会いに来てるんだ?……ふふ、 悪いことばかりでもないのは救いですね、本当に」 軽快な音を立てグラスを打ち合わせて、 琥珀色を唇から舌に乗せ、飲み込む。 「……はい。おかげさまで。 やはり家族も客も皆あの賭博場を愛してますから。 間違っても噂話のお陰じゃないと信じたいですが」 (-421) backador 2022/08/20(Sat) 19:08:03 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート「その通り!」 クイズ番組の司会者のようなおどけた言い方で肯定して、朗らかに笑う。 「全くだよ。知ってるかい? ブルーノなんかは子どもが産まれたんだってさ」 「何が欲しいかって聞いたらベビー用品だって言うんだ。おかしいだろ? あんなにお酒が好きだったのに」 愉快そうに喉を鳴らして笑う。しかしその笑顔は馬鹿にしたものではなく、愛おしむそれだった。グラスをカウンターに置いてから、靴下がこんなに小さいんだ、と片手で円を作って見せる。 「あは、あの噂か。誰が流したんだか」 「妙な輩に絡まれたりはしていない? まあ、そんな無謀をする奴はいないと思うけれど────」 男の視線が君のかんばせに注がれる。そのままなぞるように下へと視線を滑らせた。 着込んだ布の下のその肌を、男は知っている。 「君は美しいから」 (-446) rik_kr 2022/08/20(Sat) 20:12:46 |
マキアートは、マキアートだって、家族を愛していた。 (c7) backador 2022/08/20(Sat) 20:20:50 |
マキアートは、未来を見届けられないまま眠っている。 (c8) backador 2022/08/20(Sat) 20:21:02 |
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