【人】 シオンえ、ヴィス族の方々ももう到着してるの? [世話人から報告を聞いて、ゆるりと首を傾げる。さっき気づかなかったけれど、もう到着していたらしい。ジャヤートの船の荷降ろしでリル族の人垣や荷物で見えなかったようだ。 ヴィス族の人は背が低いのだろうか。聞かされた話では、女のお相手の方は背が高いと聞いたのだけれど。座って休憩していたのかも。 緊張し始めて落ち着こうと胸を手で押さえて呼吸を整えている**] (121) さり 2021/12/03(Fri) 0:26:20 |
【人】 シオン[水を飲み終わり、器を返して、周囲を見渡す。ヴィス族の方々がもう着いているらしいし、女の婚姻相手も新居を見に来るかもしれないから。 婚姻相手は女より背が高く、歳下だと聞かされていたので、まさか目が合った相手がそうだと気づかない。>>131] こんにちは。 [挨拶を返してこちらに来る相手をよく見る。婚礼衣装を着ているのに気づき、レイの婚姻相手だと思い込んだ。リル族から出された花嫁は、女とレイだけだから。 彼の婚礼衣装が身の丈に合っていなくて不格好になっているのにも当然気づいていて。] 服。脱いでくれる? [傍まで来た人懐こそうな彼に笑顔で告げた。 女は、せめて上着の丈を詰めて、せっかくの晴れ舞台に華を添えてあげようと考えただけだった。 近くに居る世話人に、裁縫道具を持ってきて、と指示を出していたので、彼の反応には気づかないまま**] (135) さり 2021/12/03(Fri) 13:59:25 |
【人】 シオン― 新居前 ― [女にはヴィス族に対する偏見はない。違いがあるとしても個性だ。ヴィス族を悪し様に言う人間が身近にいなかったわけもないし、子供の頃には色々吹き込まれもした。 ヴィス族は古い種族だとか、共食いをするだとか、聞くに耐えないようなことも聞かされた。 同族嫌悪なのかもしれないし、ふたつの種族が対立したら得をする何者かが扇動していたのかもしれない。 女はそれほど頭が良い方ではないからそこまで考えてはいないけれど。 >>171視線の先は敏感に感じ取って、腕を上げて彼の視線を遮ったが、その時にはもう目が合っていた。翡翠色の瞳に、微かな、猜疑心のようなものが浮かんで、困ったように微笑む。 >>171彼が何を言っているのかわからず] いつもって、君と私は初対面だと思うけれど。そして、ヴィス族もリル族も同じよ。番って子を生せるのだから。その為に此処に来たのでしょう? [含むものはなく、事実を述べただけ。] 人目につかない所……そうね、人前では恥ずかしいかもしれないわね。 [彼の手を取って、壁に並行に置かれたタンスの陰に誘った。両端は仕切りとカーテンで隠して。*] (185) さり 2021/12/03(Fri) 23:05:13 |
【秘】 翠眼 ユンチェ → シオンはい…… [別に高圧的な口調でも何でもないのに、このひとに柔らかく強制されたら逆らえなくなってしまう。 微かに震える指先で衣装に手を伸ばしをはだけて、汚れないようにとタンスの引き出しに掛ければ――] あ、あの… あんまり、見ないでください……… [ご丁寧にこれまたぶかぶかな肌着姿を両腕で隠す華奢な体があって。 視線を向けられていないかとチラチラと確認する赤らんだ顔があった。*] (-47) Yuun 2021/12/03(Fri) 23:48:31 |
【人】 シオン[叱ったわけではないのに、怖がられてしまったらしいことに、ちくりと胸が痛む。 余った袖の中に差し込んで取った手は柔らかく、暖かく。細い指は、女のそれよりも長そうだと感じた。手を合わせて比べてはいないから、確かかはわからないけど。 タンスもいずれ新居に運び込まなければいけないし、衣装の身幅を狭くする暇はなさそうだけど、袖も短くしたほうが良さそうだ。身幅は広くても、帯で締めればそれほど問題はないだろう。] (207) さり 2021/12/04(Sat) 0:24:39 |
【秘】 シオン → 翠眼 ユンチェ はいはい。大丈夫だから。 [まるで、女が彼を物陰にて襲うとでも思われているかのようだ。 まさかそんなはず、ないと思うけれど。 見ないでと言われても、どこか艶めかしい仕草で服を肌蹴る彼に視線を奪われる。仕切りの上の隙間からある程度光が差し込み、仄暗い中で知らず知らずのうちに唾を飲む] あ、ごめんね、服、貸して。 [半ば強引に(それでもやぶけないように)服を受け取ると、するりとカーテンの隙間から外へ出る。] (-49) さり 2021/12/04(Sat) 0:26:14 |
【人】 シオン[彼の婚礼衣装を受け取り、彼を物陰に置き去りにして出て来ると、近くの箱に衣装を置いて真ん中辺りをたたんで縫い、丈を詰めたあと、袖も折りたたんで短く縫った。 作業が終われば、カーテンの隙間から衣装を持った手を差し入れた。] 応急処置だけど、さっきよりは不格好じゃないと思う。 [中が見えないように目線を逸らして*] (212) さり 2021/12/04(Sat) 0:30:15 |
【秘】 翠眼 ユンチェ → シオン[物陰にては最大限の哀願で譲歩してもらったもので、厳密には物陰でなくても襲われると思っているのはさておき。 見ないでと言いつつも、男の華奢な体に価値があるとは思ってはおらず。 実は肌着も婚礼用に誂えられたものであり、これも大きさが合わないのである。 婚礼衣装であればぶかぶかだと丈が余るだけでいいのだが……肌着はサイズが異なるとずり落ちるのだ。 なで肩なものだから襟は上手いこと引っかかってくれず、肩やら鎖骨やら出てみっともない――というのが見ないでと言った理由だったのだが。] …………。 [唾を飲む音によって、このみっともないに意味が生まれてしまった――そんな予感がした。**] (-53) Yuun 2021/12/04(Sat) 1:09:51 |
【人】 シオン[物陰からゴソゴソと服を着る気配と衣擦れの音と感激の声の後、彼は飛び出して来て、女がお腹辺りで組んでいた手を取って暖かな両手で包み込む。] よかった、問題なさそうで。きっと、君の花嫁も気に入ってくれるはず。 [未だに彼をレイの婚姻相手だと勘違いしたままだから、素敵とかかっこいいの褒め言葉は言わないでおく。 万が一にも、向けてはならない感情が芽生えないように。] (220) さり 2021/12/04(Sat) 1:45:38 |
【秘】 シオン → 翠眼 ユンチェ[なんとも思っていない。今は、まだ。さっき見た艶めかしく肌蹴た姿も、記憶に留めないようにしないといけない。 婚姻相手が誰だろうと同じこと。穢れた身で番う相手を穢して、無垢なる命を生み出す。 それだけ。 女が罪悪感に耐えられるのかは今はまだわからないけど。] (-54) さり 2021/12/04(Sat) 1:46:07 |
【人】 シオン[少し屈んで彼の耳元で囁く。 遠くの方から女の名を呼ばわる声が聴こえた。後から出発した両親がこちらに着いたらしい。] 呼ばれちゃったから、行くね。 [またね、と、手が包まれたままなら離すように促して、両親の元へ。] [彼の名前を聞いてないし、女も名乗っていないことに気づくのは後の事。**] (221) さり 2021/12/04(Sat) 1:49:34 |
【秘】 翠眼 ユンチェ → シオン…――おねーさんも、どうかお幸せに [囁かれて。 このひとが自分の妻となる可能性が下がった。 だって。 こんな素敵なひとが、幸せに至れなかったなんて思いたくなかったからだ。**] (-56) Yuun 2021/12/04(Sat) 2:17:32 |
【人】 シオン[両親としばらく話して、泣かれたり励まされたりで精神的に疲労を覚えた。 両親は儀式の見学をして1晩だけここに居て、翌朝帰るそうだ。新婚の邪魔は出来ないと、新居に泊まり込むつもりはない。そう言っていたが、本当はヴィス族と同じ屋根の下で1晩過ごすことを避けているのだろう。 儀式会場の見学に行こうと移動する途中、他の新居の前でジャヤートと見知らぬ花嫁衣装の娘がいい感じになっているところを見た。>>237>>241娘が感じた視線には女からのものもあったかもしれない。 他人の新居の前で仲良くしているのは想像しにくいし、今日婚姻する者同士、気があったのだろう。それはとてもいい事で、とても羨ましいことだ。 心の中で祝福してから通り過ぎた。] (267) さり 2021/12/04(Sat) 22:05:11 |
【人】 シオン― 儀式会場 ― [そろそろ料理の準備が始まっていると思っていたが、意外にもまだだった。そして、しょんぼりした姿があった。とても見覚えがある、さっき新居の前で会った彼だった>>256] あなたも見学に来たの? [事情は彼の口から聞いたか、腹の虫にて察することになったか。] ちょっと待ってて。 [会場を出て料理の責任者の人を探し、食材の使用の許可を貰って戻って来た。] まだ待って。 [キッチンに移動し、大鍋にお湯を沸かして、小麦粉に水を入れて捏ねたり、肉や野菜を細かくして味付けしたものを包んで、お湯で茹でたものを大皿に盛って彼の前に出した。 調理中、彼はなにをしていただろう。手伝いたいと言うなら、包んだりを手伝ってもらう。] このタレにつけて食べて。 [タレを入れた小さい器を渡す。皮が厚めの水餃子。両親の経営する食堂で人気のメニューだ。 作りすぎて余った分は茹でずにキッチンに置いてある。明日余ってたら女の家の朝ごはんになるはず*] (268) さり 2021/12/04(Sat) 22:05:21 |
【人】 シオン[料理をする間、彼のことを考えていた。お腹の音と一緒に返って来た返事とか、困り果てた表情とか。 誰かの為を思って作る料理は美味しくなるんだ。女が小さな頃、父に聞かされた言葉を思い出す。 彼が手伝いに来なかったことは不審に思っていない。お腹がすき過ぎて動けなくなっているんだろう。 美味しそうに出した食事を食べてくれるのを、向かいの席に座って見守り、何度か追加で調理して出して。] 熱いから気をつけて。 [食べ終わるまで声をかけるのもなるべく少なくした。 最後に水が入った器を渡して、そういえば、と口を開く。] そういえば名乗り忘れてたわ。私はシオン。君の名前は?* (290) さり 2021/12/04(Sat) 23:48:54 |
【秘】 シオン → 翠眼 ユンチェ[口元に油がついているのに気づいて普段着の時に手巾を入れてある腰の辺りに触れ、今日はいつもと違う服装なのを思い出す。 少し考えた後、手を伸ばして彼の口元を拭おうと親指で唇に触れようとした。親指についた油はキッチンに置いてある布で拭えばいいと考えたから*] (-75) さり 2021/12/04(Sat) 23:49:29 |
【秘】 翠眼 ユンチェ → シオン[それより先か後か、あるいは最中か。 向かいの席から手が伸びて来て、その指先に見とれていたら――] あ… [もちろん化粧なんてしたことないけれど。 でも餃子の油で光沢が出来ていた唇に、その指が触れて滑って――] …っ [その感覚が離れて失っていく余韻に糸惹かれるように、少しだけ――口だか身全体だかが追いかけた。 このとき、なぜ目を閉じたのかはよく分からない。*] (-78) Yuun 2021/12/05(Sun) 1:08:41 |
【人】 シオン ……そう、ツェンくんっていうのね。 [胸に手をあてて拳をぎゅっと握る。] ううん、婚姻に臨む立派な青年をくんをつけて呼ぶのは……不躾ね。 [子供の時からくんをつけて呼んでいる間柄なら配偶者を得たあとも呼び方が変わらなくてもおかしくはないが、それでもあまり良い顔はされない。] キッチンに人が来る前に食器をかたづけておかないといけないから。 [立ち上がって集めた食器をキッチンへ*] (305) さり 2021/12/05(Sun) 1:41:39 |
【秘】 シオン → 翠眼 ユンチェ[油を拭った親指を彼の唇が追いかけてくる。反射的に親指と人差し指で彼の鼻をキュッとつまむ。] まだお腹が空いてるとしても、美味しくないからダァメ。 [彼が自分の配偶者なら……唇を受け入れていただろうけど。 親指から鼻に油が移ったが、気づかないまま背を向けた*] (-79) さり 2021/12/05(Sun) 1:42:56 |
【秘】 翠眼 ユンチェ → シオンふがっ!? [求めた唇は刺激を満たせずに……代わりに鼻をつままれてたしめられた。] 美味しくないってことはないと思うんですけど…… [お預けをくらったまま、テカった鼻先を向けて背中を見やった。**] (-80) Yuun 2021/12/05(Sun) 2:18:44 |
【人】 シオン[理由も事情もわからないけど。内緒と言うのなら、特別話したい相手がいる訳でもなく、話さないほうが良い事柄を吹聴する趣味もない。] うん、分かった。 [内緒のことも、後片付けの事も了解した。もう手の中にあるから集めた食器を運ぶのはするけど。 食器のを戻す場所も聞かれれば教えて、婚姻の儀式が行われる時間は少しずつ近づいていた──**] (307) さり 2021/12/05(Sun) 2:33:15 |
【秘】 シオン → 翠眼 ユンチェ[心を決めて此処に来たのに、今更覚悟が揺らいでいるのが何故か。 気づいてはいけないし、気づかれてもならない**] (-81) さり 2021/12/05(Sun) 2:37:17 |
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