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【鳴】 ツァカリ[パチパチと瞬きを繰り返す。 恋人以上しか触れぬ所へ触れ 恋人以上しか知らぬことを知りたいと 伝えていた。 彼もまた同じ想いと確認していたものの、 彼の中ではイコール婚約と 結びついてはいなかったらしい。 婚前交渉をしない我々とは 生まれた場所も価値観も異なるのだから それも当然かもしれない。 ────否、そもそも、 唇云々も正しく伝わっているのかどうか……。 ときに、挨拶でキスをする国もあるという。 彼の生まれが何処かまだ知らないが、 スキンシップの認識が異なれば 自分の想いが伝わっていなかった可能性はある。] (=10) nagaren 2022/01/05(Wed) 22:54:39 |
【鳴】 ツァカリ…… 彼奴らが抱いているのは憐憫だ [向けられる憧憬の全てを嘘だとは思わないが ささくれた心が自嘲気味に小さく漏らした。 そうしながら、胸の上に置かせていた手を浮かせた。 必要以上に触れ合っていいのは 伴侶となることを認めて貰ってから。] (=12) nagaren 2022/01/05(Wed) 22:56:33 |
【鳴】 ツァカリ何も大それた事はない 貴殿と添い遂げたい 一人の人間が此処に居る ただそれだけだ 同じものを食べ、口づけを交わし 共寝をして朝を迎えたい 死が二人を別つその日までずっと 貴殿はどうだ? ……俺をそういう目で見ることは出来ないか? [目を真っ直ぐに見つめて告げるが 訊ねる表情は寂しげなものとなる。 魅力がないと袖にされるのならば良い。 徒人として扱われぬことにも慣れた。 ただ、想う人にだけは そうされたくないと願ってしまう。] (=13) nagaren 2022/01/05(Wed) 22:58:51 |
【鳴】 ツァカリ[斯様なことを思う自分も存在したのだ。 つい先刻まで自覚したことがなければ 今も昔も 誰の目にも見せたことがない。彼には全てを見せると誓った。 全てを愛して欲しいなどとは言わないが、 ただ、受け止めて貰えたなら────…。 こんな己を知られることが 怖くないと言えば嘘になる。] (=14) nagaren 2022/01/05(Wed) 23:02:01 |
【鳴】 ダアト[彼らは慕い、敬愛し、 本当に大切にしている様子だった。 大事すぎるあまり過保護に関わろうとして あなたに鬱陶しがられていたけれど、 あれは、憐れまれていると 感じていたからなのだろうか? それとも、自分の知らない何かが……?] (=17) YA'ABURNEE 2022/01/07(Fri) 8:28:43 |
【鳴】 ダアト[決意を秘めた瞳で見つめ あなたの心に届く言葉を懸命に探しながら 声にしていく。] 長くなるかもしれないですが、 どうか、最後まで聞いてください。 先程は、誤解させてしまうような 言い方をしてしまって、すみませんでした。 ただ、ただ、本当に嬉しすぎて… どんな風に聞こえるのか 考えることもできないくらいに 舞い上がってしまって、 すごく大切なあなたを傷つけてしまった。 後悔で、胸が痛いです…、 (=20) YA'ABURNEE 2022/01/07(Fri) 8:35:27 |
【鳴】 ダアト結婚できるのは、本当に嬉しい。 自分は、家族と呼べる人と 過ごした記憶が、ほとんどないので… あなたの伴侶になって 家族になって 命が尽きるその時まで共に過ごせるなんて 夢のようです。 あなたのその綺麗な目で見つめられたいし 私の目にも映っていて欲しい。 (=22) YA'ABURNEE 2022/01/07(Fri) 8:47:28 |
【鳴】 ダアトツァカリ様は、神様が妬んで 腕を欠けさせたんじゃないかと思うくらいに すごく魅力的です。 片腕を失わせたくらいでは あなたの魅力を損なわせることは 出来ていないですけどね? 本当は腕なんか作らなくても 今のままで 十分すぎるほど美しくて、凛々しくて… (=23) YA'ABURNEE 2022/01/07(Fri) 8:52:57 |
【鳴】 ダアトああ、なんだか…言いたいことが多すぎて まとまらなくなってきました。 とにかく、 あなたは私にとって ものすごく特別なんです。 遠くから見つめたい特別ではなくて 誰よりも近くに居て 大切にしたい、たった一人のひと。 だから────… (=24) YA'ABURNEE 2022/01/07(Fri) 8:54:28 |
【鳴】 ツァカリ[彼の先程の言葉には、傷ついたというほどでもない。 大勢を助け頼られ手足を作ってあげられる彼だから 好きになったのではない。 言われてみれば、そんな彼を得たいと願う己は とんでもない贅沢野郎なのかも知れないが。 彼が己に装具を作ってくれなくても、 彼が誰に頼られることのない人間だったとしても、 きっと己は彼を選んでいた。 他人からの評価など、どうでも良いのだ。 彼にとって価値のある人間でいられたなら、それで。] (=27) nagaren 2022/01/08(Sat) 11:31:07 |
【鳴】 ツァカリ[32、と聞けばパチリと瞬いた。>>=21 想像していたより上だ、勿論何歳でも構わないけれど。 それから、自分の耳を少し疑った。 Wこんなに誰かを好きになるのは初めてW 好き。好き。俺を好きだと言ってくれたか? ────言ってた。 ああ、なんて威力だろう、ヤバい。 バクンと心臓が跳ねて、飛び出してしまいそうだ。 頬が薄桃色に染まっていく。 しかも、はじめてと。 俺もそうだが、俺の倍も人生のある彼がまだ 誰にも心惹かれずに居たとは。 都合の良い考えだけれど、 自分との出逢いを待ってくれていたように感じてしまう。 否、WこんなにW好きになったというのが初なだけで それより低度の好意はあったのやも知れぬが、 いまWこんなにW好いてくれているというのが重要だ。 嬉しすぎて、人の形を保っている自信がない。 この先の彼のW好きWが全部欲しい。 ああ、やはり俺は贅沢野郎だ。] (=28) nagaren 2022/01/08(Sat) 11:34:11 |
【恋】 ツァカリ[続く言葉には 胸が ぎゅうぅっ と締め付けられた。先程感じた痛みとは違う。 ────掴まれてしまった。 ああ、この上ないくらい。 元々、彼に惹かれてやまないのだけれど、 いまのは、最ッッッッ高にキた……。 ] (?0) nagaren 2022/01/08(Sat) 11:36:54 |
【恋】 ツァカリ[包まれている手を微かに動かして 指を彼の手に絡めて。] ……喜んで。 俺もこんなにもひとを好きになったのは初めてで 右も左も解らぬし…… 過去へ戻り幼い貴殿を抱き締めることも叶わぬが…… 貴殿が感じてきたであろう孤独を埋め 俺を選んでくれたことを 後悔する日が来ることのないように…… 日々の努力を惜しまぬことを、誓う [噛み締めるように彼からの求婚に応じると それはそれは幸せそうに微笑んだ。 頬は赤く、締まりのない表情で、 彼のように格好良く決まらなかっただろうけれど、 気にする余裕もないくらい、彼の想いに溺れている。*] (?1) nagaren 2022/01/08(Sat) 11:44:00 |
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