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【神】 公安警察 清和>>G63 >>G64 >>G65 >>G73 添木【2日目 警察組二次会時空】 「……当たり前だろ。それが"オトナ"になるってことなんだから」 清和だってわかっている。だからこそ、それを一番に示したつもりだ。 だけどやっぱり、心のどこかには"コドモ"の部分があるものなのだ。 それがお酒の力を借りて、寂しいと言葉を紡がせた、それだけだった。 次第に小さくなっていく声を、酔ったままでは聞き取り切れずに。 あんなに騒がしかった笑い声もなくなって、ひとり残された気分。 「おい、ヒサシ……ヒサシ? 寝ちまったのかよ……まったく……」 深くため息を吐き、興が削がれたように身を離した。 ごろりと身を放り出して、まるで子供のように寝そべる。 「お前もなっちまうんだもんなあ……俺のいないとこで……」 子離れを経験する親とは、こんな気持ちなのだろうかと思った。 だとすれば、世の中の母親はみんな強くたくましい生き物だろう。 気が抜ければ一気に浮遊感を襲ってくるように感じた、 だけど今は身を委ねてしまおうと、静かに目を閉じてしまう。 しばらくすれば、騒いでたのが嘘のように、 安らかで落ち着いた寝息が聞こえてくるだろう。 (G74) 7_hertz 2021/08/16(Mon) 19:16:58 |
【墓】 夢との決別 竹村茜「…置いてかれるのはやだなあ」 わかっている。 夢の中にいつまでもいられないこと。 これが現実逃避だということ。 竹村茜は知っていた。 「みんなで結婚出来たらいいね、ほんと。 そうじゃなくっても、また違うところのお祭りとか…ううん、何もなくたって集まりたい」 (+48) otomizu 2021/08/16(Mon) 19:17:48 |
【墓】 夕凪>>65 約束をした僕たち 「格好いいって言われたくて頑張ってきたのに。 慰められちゃった、あーあ……」 ありがとう、小さな言葉で呟いて。 涼しげなあなたの髪にすり寄った。 まるで恋人のような仕草は青い夏の中では絆を確かめ合う行為だ。 「約束、しよう。涼風。 夢も将来も、これから一緒に。 ――あの頃みたいにいっぱい話そうね」 やっと会えたのだ、奇跡のようなこの時間。 夢を、やりたいことを後悔をしないように。 誰かが与えたチャンスだったんだ。 今だけは不思議な時間に浸りたい。 そんな気持ちで感じた温もりは、涙が出そうになるほどあったかくて。 独り立ちなんて、暫く出来そうにないって、答えを先に知ってしまった気分だった。 涼風。涼風くん。夕凪達とも遊んでよ。 射撃でもいいよ、それとも何か食べたいものでもある? 今度は三人で、ううん、もっと多いかも。 僕ら双子はみんなを連れ回しちゃうからね。 大勢誘って。また。 もっと笑える思い出を語り合おう。これからもずっと。 (+49) toumi_ 2021/08/16(Mon) 19:18:12 |
【墓】 夕凪>>編笠 「さみ……しー……なー」 大事な友達と再会できたのに。 夕凪に楽しい夏を与えると決めたのに。>>+34 やっぱり隣に誰かがいないと寂しいんだ。 何故か心の何処かでもうすぐ終わってしまいそうな気がする。 "あの狼の子"が寂しがっているのがわかる。 自分と似たような感じがした、あの子。 大事な誰かに隣に居て欲しかったあの子。 突然傍にいなくなる寂しさや辛さを、 思い出してしまったのが運のツキだ。 夢ならば都合よくずっと夢のように過ごしていたかったな。 なんだか心まで女の子になってしまうのかもしれない。 だけど、いまこのままで聞きたいことがある。 聞いておかないと。 「よっし。編笠を探そう」 たとえ、この夢が終わったって。 伝えたいことは変わらないけれど。 動かなければ始まらないよね。 (+50) toumi_ 2021/08/16(Mon) 19:33:40 |
【秘】 公安警察 清和 → 花守「……みんなからそう言われるよ。ずるい、ひどい。ってな」 そういう人間だって自覚もある、困ったように肩を竦めて小さく笑った。 その姿は背を向けた花守からは見えないけれど、想像するのは容易い。 「もちろん。 縁ちゃんが大丈夫だって言えるようになるまで、いつまでも」 何のためらいもなく、そう答える。いつだって、そう応えただろう。 懐から手帳を取り出し、すらすらとペンを走らせ、頁を破り捨てる。 「だけどもし、夢の中でだけで大丈夫にならなかったら、 現実に返って、どうしても助けが欲しくなったときは…… ……いつでも、俺に頼ってきてもいい」 小さく折り畳んだ、破られた手帳のページを手渡そうとする。 「……本当は、誰にも内緒なんだけどな。 この先、縁ちゃんにそれが必要がなくなったら…… 綺麗さっぱり全部忘れて、記憶の中から消してくれ」 「『約束』できるか?」 (-143) 7_hertz 2021/08/16(Mon) 19:35:13 |
【人】 さよなら 御山洗>>72 >>73 >>74 宵闇 「……ひどいやつだな、お前は……」 喉の奥からほとんどつっかえて出てこないような涙声が、ようやく震えながら音を成す。 なぜかだなんて。克明に思い出さずに済んだなら、この想いを風化できたからだ。 どうしてかだなんて。そんな気持ちを抱いたところで叶うわけが無いのを理解してるからだ。 目の前の彼が思うよりもずっと不届でみっともない願いを抱えて、 唄うような声もはしゃいでる声もとぼけたような声も、 長い前髪から覗く目もろくに体を作れるものを食べてないような細さも、 全部どうしようもなくこの手に掻き抱いてしまいたくて、そんなのは、お前には向けるべきじゃない。 "友達"だと言うのなら、こんな不自然な気持ちは最初から持つべきじゃなかったからだ。 抑えられないくらい好きな自分が、夢に見るくらいに好きな自分が、 自分では制御できない怪物になったようで、自分から思い出を守れないのが、恐ろしかったからだ。 宵闇の思いと御山洗の想いは全く違っていて、それはどちらも両立することは出来ない。 「俺は……」 首を横に振る。同じ思いを、抱けなかった。 ここにいたら、綺麗なまま額に入れてとっておきたかった大事なことを壊してしまう。 此処には居られない。いてはいけない。思い出に触れないまま、しまっておきたいと願う。 帰ってよかったと思う気持ちより、帰ってこなければよかったと後悔する愚か者は、 永劫の花園にはいられない――帰りたくないなどと、思えない。 このままでいることにも、ここままでいられないことにも、何もかも耐えられなかった。 → (76) redhaguki 2021/08/16(Mon) 20:14:32 |
【墓】 夕凪>>75 編笠 「うん、探してた。どう? 浴衣似合っているかな。 みんなに褒めてもらったから聞かなくても返事はわかってるけれど」 話しかけてくれたのは、暗い顔をした魚を見つけてくれたのはあなただったのに。 今の印象はなんだか黙ってばっかりの人だ。 本当にその口が開くのはいつなのか。 いつまでも待てる気分なのは確かだけれど。 「編笠くん、ここに来て、ここで話してくれたこと。 ――何処まで本気にしていい? 夕凪は、夜凪が居ないとすぐに落ち込む寂しがり屋さんで。 夜凪は、夕凪のことになるとすぐに考え過ぎるお節介屋。 まだ、夕凪たちのことが好きで。さ。 代わりになってくれるっていってくれるかな。 ううん、代わりとかじゃなくって。 居て欲しいなって頼んだら、隣に来てくれる?」 (+51) toumi_ 2021/08/16(Mon) 20:25:20 |
【秘】 少年 編笠 → 夢との決別 竹村茜/* アカネへ。 エピローグに入って、アオと話をしたら、 1ロールだけお付き合いください。そこで答えを出します。 (-146) reji2323 2021/08/16(Mon) 20:26:11 |
【神】 さよなら 御山洗>>G61 添木/三日目 添木邸 ほとんど去り際の問いは、半身返しきらないくらいの背中で聞いていた。 だから、添木には御山洗の表情はよく見えなかっただろう。 それでも広い背中はいい加減見慣れたものではあっただろうけど。 考え込むような間の後に、息だけで微笑むような声がした。 「……久さんは、格好いいな。きっとさ、みんな久さんのこと憧れだって思うよ。 悪戯をしたことだってみんな知ってるけど、そういうところも誰かの思い出になって。 誰かが見上げる、そういう背中になると思う」 感慨深いような声音は心の底から出たものなのだろう。 しみじみとそうした良い光景というのを思い描いて、もう一歩ずつ踏み出して廊下へ出る。 カンカンとサンダルを突っかけて玄関をくぐる、当たり前の日常の音は遠く。 「ごちそうさま。久さんも、時間があったら海においでね」 (G75) redhaguki 2021/08/16(Mon) 20:28:54 |
【墓】 青嵐「…誰も置いてきゃしないって。な。」 不安がるアカネにぽんぽんと頭に軽く手を置く。 こういうの、ガラじゃないって? うっせー、ほっとけ(笑) 「…卯波には昨日言ったけどさ、今生の別れじゃないんだし 望めば会えるよ、俺は。まぁ受験やら大学で忙しくなるし、 アキラに至ってはどうなるかわからんけど…。」 でも、と続ける。 「俺は何処にも行かないし、俺たちはずっと友達だ。 8年くらいしか村には居なかったけど、 今の俺を作ってるのはその8年間だし その中でお前たちと会えて良かったって思ってるよ。 …ありがとな。」 最後の花火が咲いて散る。 きっと俺はこの花火を忘れないのだろう。 例え、これが泡沫の夢だとしても。 (+52) gu_1259 2021/08/16(Mon) 20:35:27 |
青嵐は、あ、たまやーっていうの忘れた。 (c32) gu_1259 2021/08/16(Mon) 20:36:14 |
【人】 少年 編笠>>78 夕凪 視界の中の風景は、過去を移す。 憧れであり、淡い思いを抱いていた相手の姿が、 憧れであり、追いかけていた背中である誰かが、 今の夕凪に重なる。 「でも、ごめん。 俺はここで、嘘を吐くことに決めて。 だから、その嘘に今縛られてんだ。 ……ここにきて。 俺のことを好きって言ってくれたやつがいるんだ。 でも俺は、応えられなかった。 答えすら与えてやれなかった」 それはもう実感としてあるかもしれない。 この世界が、誰かの思いで紡がれていることを。 「"夢"が"夢の中"である限り。 俺にとっては、それは"夢のような言葉"なんだよ。 黙ってようと、思ったんだけどな……」 そしてそれを自覚した今。 この夢の時間が綻び始めていることにも気づいている。 (79) reji2323 2021/08/16(Mon) 20:42:14 |
【神】 さよなら 御山洗>>G69 鬼走/三日目夜 河原 「そうですね。……きっとこのまま、何もなしにやり過ごせたら一番いい。 今まで、そうしてこれたんだから。きっと昔の俺も、そうしてほしいって言うだろうし」 決して勇気が出ないばかりではなかった。もしもそうなら、出ていくときに明かして二度と来なかった。 今の今まで引きずるくらいには――大事だったからだ。自分の気持ちより、誰かの思い出が。 何より自分が、三人で過ごした時間をきれいな形で残してきたかったから。 「そう……だなあ。あんまり見くびっちゃいけないですね。 あの子達だって、だれかのことをよく見てるんだから――」 いつかの自分たちも同じだったのだろうか。 子供を、大人を。自分よりも小さな存在を、大きな存在を、隣り合う人々を。 月に照らされて昼のように明るい砂利道を、さくさくとサンダルが踏んで離れていく。 (G76) redhaguki 2021/08/16(Mon) 20:42:51 |
【独】 巡査部長 鬼走【PL予想】 夕凪:とーみん 編笠:ヤイ 青嵐:はんぺん太郎 涼風:もちぱい 鬼走:ポルティ 髪置:しろたえ 花守:ボブ 清和:へるつ or reji 宵闇:reji or へるつ 添木:アオヤギ 百千鳥:007lfy 卯波:あど 御山洗:赤井はぐき 竹村茜:音水 夜長:睦月 わかるか?わからん!! まあ半分は当たってるんじゃないか?!どうだ!? (-148) poru 2021/08/16(Mon) 20:43:45 |
【置】 君ぞ来まさぬ 百千鳥ここが都合の良い夢だなんてわかっていた。 慈姑が姿を消した時に、あの人は夢に還ったのだと思った。 姿を消しては現れる夕凪や卯波を見て、 そういうものなのだと思った。 夢の中で何の根拠も無く、けれど確信じみてそう思うように。 居なくなった人も確かにここに居て、 決してどこかへ消えてしまったわけではない。 会おうと思えば会いに行けて、一緒に遊ぶ事だってできる。 今はここに居ない人も、きっと見えないだけでここに居て ここで待っていればいつか、 せめてその面影に触れる事は叶うと思っていた。 皆に会いたいと願いながら亡くなった姉が寂しくないように。 あの頃のままのみんなと一緒に、 あの頃のままの村を保って、待っていてあげたかった。 それは決して叶わないという現実に見ないふりをして。 夢を見せるなら、最後まで騙していてくれたらよかったのに。 (L17) unforg00 2021/08/16(Mon) 20:46:45 公開: 2021/08/16(Mon) 20:50:00 |
【神】 警部補 添木>>G75 御山洗/三日目 添木邸 あなたの背中を、片付けながら見ている。 どうかしただろうか。 「本当?ッシ。へへ。それなら、いいや。うん。散々悪さした奴でも、大人になってからちゃんとすればいいんだよ、ってことで。……やり過ぎをシメるのも、まあ俺らの仕事だしね。」 サンダルを吐いて、玄関を出る相手。 自分は、どちらかといえば出ていく方ばかり。 見送らせてばかりだったから。 ちょっと、新鮮。ちょっと、寂しい。それで―― 「ありがと。じゃあ、”またね”」 ――うれしい。 ――……蝉の啼く音がうるさくなって。 御山洗の大きな背中が、夏の日差しに消えて行く。 サンダルの音が遠のいて、かき消されて行った。 (G77) aoyagisan 2021/08/16(Mon) 20:52:22 |
【墓】 枠のなか 卯波「ふふふ、みんながついてきてくれたら、 置いてくこともないですかね〜?」 なんて、意地悪なことも言ってみたり。 「みんなが忙しかったら俺が会いに行きます。 幸い、漸く進路が決まったところで、 全然時間がありますからね。 俺もみんなと会えてよかった。 この田舎で生まれて本当に、よかった」 自分らしくあれるのは、 この田舎の人たちの前だから。 性別とか、そういうしがらみから離れられる。 最後に咲いた花火も、四角形のなかに切り取った。 (+53) backador 2021/08/16(Mon) 20:52:53 |
【置】 さよなら 御山洗「――……ああ」 バカだ、と。やってしまったな、と思った。 今まで自分が大事にしてきたものは、この手で壊してしまった。 今までひた隠しにしてきたものは、この手で暴いてしまった。 思い出は浅ましい思い出塗りつぶされて、曇ってよく見えない。 これが、自分の望んでいた"夢"なんだろうか。 もしもそうなら、とんでもなく悍しい悪夢だ。 それでも俺は、翔のことが。 「……本当に、バカだ……」 (L18) redhaguki 2021/08/16(Mon) 20:53:30 公開: 2021/08/16(Mon) 20:55:00 |
涼風は、百千鳥の手を握った。 (a32) もちぱい 2021/08/16(Mon) 20:55:32 |
卯波は、盆の暮れに、盆踊りをする。 (c33) backador 2021/08/16(Mon) 20:56:04 |
御山洗は、恐れていた。怯えていた。今は、後悔ばかりが焼き付いている。 (a33) redhaguki 2021/08/16(Mon) 20:56:40 |
卯波は、田舎を楽しむための行事が、田舎を終わらせることに繋がることに気付いている。 (c34) backador 2021/08/16(Mon) 20:56:47 |
卯波は、それでも、この田舎のことを愛していた。それだけだ。 (c35) backador 2021/08/16(Mon) 20:57:11 |
花守は、諦めて、諦めなかった。 (a34) BowwowBob 2021/08/16(Mon) 20:59:00 |
添木は、”遊び”を終わりにする。 (a35) aoyagisan 2021/08/16(Mon) 20:59:10 |
花守は、ウソをホントにする、きっと。いつか。 (a36) BowwowBob 2021/08/16(Mon) 20:59:57 |
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