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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


「内も外も関係ねえ」
「おっさんの仇は片っ端から潰してやる」

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】

「ギムレットとカプレーゼ。サービスは遠慮しときます」

カウンター隅の席に着いて、注文は簡潔に。
装いは重苦しい仕事着のまま、けれど幾らかは崩した格好で。

「まだ仕事が残ってやがる。
 上に夏季休業期間を設けるよう督促するべきですかね…」

よりによって、と形ばかり愚痴のような言葉を零しつつ
片隅で寝入る配達員(>>@0)の姿を横目に見た。
実に無防備と言うほか無いが、多種多様な人々・・・・・・・が出入りする
この場所で迂闊な事をする者も居ないだろう。

「いったい俺は何が悲しくて
 このクソ暑い中仕事しなきゃならないんだか」

続く言葉はやはり形ばかり、愚痴というよりは冗句のようなもの。
その実何とも思ってはいない。
掃除屋・・・が夏に忙しくなるなんてのは、当たり前の事なのだから。

とはいえ、よりによってこの時期に、と思わないわけでもない。
零す愚痴があるとすれば、それは客より『ゴミ』に対してのもの。
(8) 2022/08/12(Fri) 18:50:06
コルヴォは、ふと店内に上司の姿(>>6)が見えた気がして、……
(a2) 2022/08/12(Fri) 18:51:33

コルヴォは、見なかった事にした。きっと人違いだ。
(a3) 2022/08/12(Fri) 18:53:05

俯く視界に、磨かれた革靴のつま先が映る。
こうしたところからつい、相手を値踏みしてしまうのは仕事柄のこと。
けれど、降り落ちる声には覚えがあるから、そんなものは意味のないことだった。
視線を上げる。
金色の髪の隙間から。翠の目があなたを見る。
そのやわらかな笑みのようにはいかず――それでも少年は、すこしだけ口角を上げた。笑ったのだ。

「……迷子じゃない」
「祭りとか言ったっけ、……こういう感じに慣れないだけ」

「あんたこそまたおれみたいなのに構って、ほんと、物好きだな」


廃倉庫に、硬く無機質な音が響く。

メンテナンスの為に分解された拳銃が、
汚れを除去され、注油を受け、また組み立てられていく音。

元は実に正義感溢れる巡査の相棒だったもの。
それが今となっては無造作に人間を手に掛ける輩の元にある。
何とも哀れなものだ。

「───全ては都合の良い幻聴だ」

カシャン。
最後にマガジンがセットされて、それきり静かになった。

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>15 リカルド

向けられた視線と追及に、
ええ……?
って顔をした。
明らかに接点の無さそうな二人が雑談をしているなんてのは、
あまりに不自然に見えるんじゃないだろうかと思って。
これは気遣いだったんですよ。本当です。半分くらいは。

「……お気を悪くしたなら謝ります?
 人の事をあまりじろじろ見るのも不躾かと思いまして…」

グラスを置いて、半身だけをそちらに向けた。
勿体付けたような言い回しは、いつにも増して他人行儀だ。
何せただの掃除屋と親しい人間など、殆ど居ないのだから。

「…随分甘い酒を飲まれるんですね。
 見掛けによらず元々その方がお好きなのか、
 それともお知り合い・・・・・の影響ですか」

誰の事とは、言わないけれど。

ここで会話を終わらせれば、却って悪目立ちをするだろう。
だからあまり興味は無いけれど、
何より、外では他人同士の方が当然都合は良いはずだけれど。
仕方なく、少しばかり世間話に時間を頂く事にした。
(17) 2022/08/12(Fri) 21:00:03
コルヴォは、残りの半分は、言うに及ばず。
(a4) 2022/08/12(Fri) 21:00:51

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>19 リカルド

「その場にそぐわないからって、
 居ちゃいけないって道理も無いでしょうよ」

いつからここはドレスコードのあるリストランテになったんです?
小馬鹿にするでもなく、ただ軽口のように続けた。
あなたの悩んでいる事は、そういう事ではないのだろうが。

「お仕事、上手くいってないんですか。
 そうでもないなら、別に焦らんでもいいでしょう。
 任されたばかりの仕事を完璧にこなせる奴なんて居やしない」

「あんたはきっと真面目すぎるんでしょうね」

すっかり眉尻を下げてしまったあなたに無責任に言う言葉は、
飽くまでも上下関係も何も無い、他人としてのものだ。
何も事情なんて知らない人間の言う、ただの一般論。

「その時注文するに適したものが思い付かないなら、
 店員に聞いて、勧められたものを頼めばいい。
 それなら合わないものが出てきても、言い訳が利くでしょう」

相手は本職なのだから、合わない事はそう無いだろうが。
真偽はどうあれ好き好んで頼んだわけでないのなら、
やはりあまり親身でもない言葉だけを投げ掛けた。
態々人様の面倒を見るような立派な人間ではないのだ。
(23) 2022/08/12(Fri) 22:53:57
コルヴォは、呟いた。「あんたの愛想の良さを見習いたくてね」
(a9) 2022/08/13(Sat) 0:17:35

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>31 リカルド

「人の意見を素直に聞けるんなら、悪いようにはなりません」

「あとはそうやって堂々としてりゃあいいんですよ。
 そうしたら、そのうち文句を言う奴なんて居なくなる」

目立つのは仕方ないと割り切ってしまうのも手だろう。
自信の無い様子を見せる方がずっとまずい。
怪しいと思わせる要因は、多くは落ち着きの無さなのだから。

「よくバーに出入りする・・・・・・・・お知り合いが居るなら、
 それとなくお作法・・・を聞いてみるのもいいと思いますよ。
 あんたが何の仕事してるのかは知りませんけど」

名前も知らない・・・・・・・他人の事に首突っ込むのも野暮でしょう。
 俺はこの辺で失礼します。次は楽しめるといいですね」

余計なお世話でしょうけど、と。
残った酒を乾して、会計を済ませて席を立った。
徹底した他人行儀。諜報活動は不慣れとはいえど、
その意味がわからないあなたではないだろう。
(32) 2022/08/13(Sat) 2:32:23
コルヴォは、その後は素知らぬ顔でバーを後にするだけだ。
(a11) 2022/08/13(Sat) 2:32:48

コルヴォは、店内を見回す男(>>a8)には、一瞥もくれなかった。
(a12) 2022/08/13(Sat) 2:32:55

見上げる視線には目を細めて返す。それから隣に並んだ。立ち去る気はないらしい。

「そう? それならよかった」
「マンマとはぐれた仔猫ガッティーノのような顔をしているんだもの。余計なお世話だったかな?」

覗き込むように首を傾げてまたはにかむ。いつもの様子だった。この男はいつだって君に対して、子どもにするように接する。
実際子どもではあるのだけど、年相応より幼い対応に思える​────君がどう受けとっているかは定かではないが。

「うん。確かに賑やかだ。逆に裏通りは静かなものだよ、みんな出払ってしまって」
「君はどうしたの。散歩? お使い? 仕事かな。それとも遊びに?」
「遊びに来たならやっぱり一人はいただけないな。保護者が必要だろう? 付き合うよ、どこに行きたい?」

元よりおしゃべりなこの男は、君といる時一層饒舌になる。強引というか、お節介というのも正しいかもしれない。とにかく気にかけている、世話を焼きたい。そんな様子が伺えるはずだ。……やっぱり、当人である君がどう受けとっているかは分からないけれど。
アソシエーテの女に拾われただけの子どもである君は、組織の末端も末端だ。ファミリーの人間が多く集まる場に顔を出すことなんてないだろう。この男がほかの人間にどう接するかなんて、きっと知らない。

コルヴォは、立ったばかりの席の方から聞こえた声に若干損をした気分になった。
(a14) 2022/08/13(Sat) 8:38:44

コルヴォは、
……まあ、いいか…。
諦めとその他諸々が勝った。
(a15) 2022/08/13(Sat) 8:44:19

いつも通りの子供扱いだ。少年はひとつ息をつく。
けれどこちらも、背を向けるようなことはない。

「……いい、声がかかるのはありがたいことだし」

他にいくらでもいる中で自分がこう構われるのは、やはりよくわからないけれど。
あなたはそういう人物なのだろうと少年は思っている。
他にいくらでもいるのだから、自分が特別だとは到底思えない。

「今は散歩。仕事したってべつにいいけど」
「……どこ行きたいとか、何したいとか。
それもよくわからない」
「こういうの、……初めて見た、から」

流れる人波へ視線を向ける。
誰も彼も、何がそんなに楽しいのだろう。
少年は、祭りも知らないようだった。

コルヴォは、別れ際の言葉(>>34)には軽く片手をあげて応えた。
また、があればの話。
(a16) 2022/08/13(Sat) 9:23:00

君とは頭一つ程度慎重に差があるから、ただ立っていては表情が伺いにくい。普通に並ぶとつむじばかりが見えるのもあって、実際はそんなことないのだろうけど、少しいじけたように映る。

「そう。そうか」

ふむ、と指の腹が顎を撫ぜる。
通りの右から左へと視線を移す。人の流れやら年齢層、手に持った何がしかを眺めて。

「甘いものは好き?」
「少し歩いたところに美味しそうなジェラートの屋台が出ていてね。気になってたんだ」
「君と行ければ嬉しいんだけどな」

少年ここにはきっと欠落があって、けれど、最初からないものを『ない』と気付くことは難しい。
だから、年相応の楽しみをよく知らないままここまで来てしまった。
少年はついと視線を上げ、あなたを見た。
ああ、気を遣わせた。それはわかる。
それでも、どういう顔をすればいいのかわからない。
あなたが何か買い与えようとするときも、これは決まって同じ顔をする。
媚と身体を売るのなら、甘えればいいものを。

「……ん」
「あんまり食べないけど、嫌いじゃない」
「いいよ、行こう」

どうしたって、口が巧くないのだ。

コルヴォは、カラン。涼やかな音を立てて、その場を後にした。
(a20) 2022/08/14(Sun) 1:02:02

【人】 鳥葬 コルヴォ

【路地裏】

ごつ、ごつ、漸う響く重たい靴音は一定の間隔を保つ。

たった一人の葬列は、暗い路地裏を行く。
静かなその場所には猫の一匹も居やしない。

「お気の毒なことだ」

落ちている『ゴミ』を横目に見て、言う事はただそれだけ。
掃除屋と言えど、頼まれてもいない後片付けはしない。
出処さえわからないようなものは、余計に。
慈善事業でもないのだから当然だ。

言うまでもなく、何処ぞに通報なんて、するわけもない。
こんな場所には地元警察だって来たがりはしない。
きっと一般人だって知っていることだろう。
路地裏のゴミなんてものには、誰もが触れたがらないものだ。

喪服姿が足を止める事はない。
大して先を急ぐ事も無く、ただ『ゴミ』の横を通り過ぎていった。
(64) 2022/08/14(Sun) 2:47:16
コルヴォは、言外に訣別を告げた。
(a21) 2022/08/14(Sun) 5:13:34

少し足りない・・・・様子の君を見る度に、男は君を愛しく思う。未熟であることは成長途上であることとよく似ている。それはまた幼さと同義で、守ってやりたく思うのだ。
同時に少し哀しくもある。無邪気に無防備に育つことの出来なかった君の過去を思って、男は君の髪を柔らかく撫でるだろう。

「お腹もすく頃だしね。串焼きの屋台も出てたよ」
「僕、あんまり食べたことないんだよね。肉は好きかい」

先導するようにゆっくりと歩き出す。大股の歩みはそのまま、速度を落としてはぐれないように。

「ああ――そっか、そういう時間か」

少年はあまり、食事に頓着しない。
というより、ほとんどの物事への執着が希薄だった。
毎日の食事がある、ということに、まだ慣れ切っていない。


「確かにあんたは物を食べ歩くようなヒトじゃないよな」
「今はだれも彼も何かしら持って歩いててさ、だからまあ、その方が自然なんじゃない」

その高価そうな外套に、スーツに、汚れがついては大変だ。
などと思うことこそ、価値観の差異なのかもしれないけれど。
時間帯もあるのだろう。道行く人々の多くは、あなたの言ったジェラートやら串焼きやら、ものを食べているのが目立つ。
流れる人混みの中を、身長差の分、どうしても狭くなる歩幅でついて歩いて。
串焼きの屋台を見つけると、くいと袖を引いた。