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人狼物語 三日月国


88 灰色うさぎと紫うさぎの新生活

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


イウダが参加しました。

【人】 イウダ


 おいおい、新郎は祝われとけよ。
 まったく気を遣いやがって……。

[思いがけず渡された心づけに苦笑する。
ブーケを握りしめて涙を浮かべる彼女の頭を撫でる役を奪うように引き寄せて。]

 ……任せろ。
 心配する役も喜ばせる役も、これからは全部俺が貰う。

 だからお前が紫亜に向けてたその心配も優しさも、これからは自分の家族に使えよ。
 幸せにな。 ――『お義兄チャン』。

[ニッと口角を上げた。**]
(1) 2021/08/11(Wed) 16:36:28

【人】 イウダ

[結婚式の後の二次会は欠席した。
友人としては参加したい気持ちもあったが、「お兄ちゃん」が結婚したことへの紫亜の気持ちに寄り添いたかったからだ。
SASANKAでテーブル席を案内して貰い、ゆっくり話を聞く。

初めて聞いた話は正直嫉妬してしまうエピソードも多かったが、相槌を打ちながら、紫亜が話したいだけ話に付き合った。
酔いたい気分だろうから酒は止めず、自分は1杯だけに留めて。
肩に寄せられた頭をそっと撫でた。
これからは、思い出す感触が自分の手だけになれば良い。

その日は引っ越し前でより殺風景になった自室に連れ帰った。
ピアスを外して何度もキスをして。
それにまつわる記憶も塗り替えてしまいたいなんて――友人にはとても言えないが。*]
(6) 2021/08/11(Wed) 19:42:30

【人】 イウダ

――それから――

[持ち込んだのはキッチン家電とレシピ本が詰まった本棚、洋服は紫亜に選んで貰ったものを中心に衣装ケース2個とハンガーラックで収まる程度。
ベッドは大きいサイズを買った。
食器はこれを機に統一したものを置くことにしている。

なので、紫亜が新居に持ち込んだのは主に洋服の筈なのだが。
運び込まれた段ボール箱の量に卯田は目を丸くした。
着道楽だとは知っていたし、彼女の部屋にも行ったことはあるが、それでもこれで「処分済」だと……?!と口が開いてしまう。

納戸つきの物件にして良かった。
納戸をウォークインクローゼットにしても溢れる可能性はあるが。]

 シーズンオフのは衣装ケースに入れてベッド下とか寝室に置くことにして……
 ケースとかハンガーラックの買い足しは必要そうか?

[引っ越し業者はもう引き上げた後。
細々した片づけや買い物に備えて、今日一日は軽トラックを借りている。
悩み顔の紫亜に向かって声を掛けた。*]
(7) 2021/08/11(Wed) 19:42:43

【人】 イウダ


 じゃあ買いに出るか。
 ついでに晩飯の材料も買おう。

 キッチンはまあ、元々寸法測って入れるところシミュレーションしてたし問題なく収まったよ。
 冷蔵庫は冷えるまでに時間かかるから、今日は今日の飯だけ買うようになるけど。

[そこで総菜を買ったり外食するという発想が出ないのが長年の料理人の癖。
凝ったものは作れないが、簡単なもののレパートリーもそこそこある。
炊飯器のセットは済ませてあるから、彼女の準備が出来たならすぐにでも出かけられる、と、借り物の軽トラのキーについているリングを指に嵌めてくるくると回した。]
(10) 2021/08/11(Wed) 21:29:53

【人】 イウダ

[家族が増えればまた引っ越すこともあるかもしれないが、今は二人、お互いの職場からそんなに離れていない場所を優先させた。
何せ此方は仕事の帰りが終電以降になったりする身だ。
貯金の為に今は車は持ちたくないというのもある。

彼女の兄――自分の義兄となった友人の新居は気軽には遊びに行けない距離だ。
だからといって訪問を諦めないといけない程の遠距離ではなし、奥さんの許しさえ得られれば、二人で行くこともあるだろう。
結婚式では自分が彼の役を全部担うかのように言ったが、結婚したからといって兄妹が必要以上に疎遠になることはない。

卯田は紫亜を寂しがらせないように愛することには自信があるけれど、彼女が寂しいと思うことを許さない狭量な男にはなりたくない。
彼女が思い浮かべる「家族」が自分とつくる家庭になることを焦らず、二人で過ごす時間を楽しんでいきたい。]
(11) 2021/08/11(Wed) 21:30:12

【人】 イウダ


 ハンガーラックと……あと何かあるか?
 洗濯洗剤とかは使いかけ持ってきたんだっけ?
 俺のは普通におまかせコースでガンガン回して貰っても良いんだけど……。

[彼女が普段使用しているのはおしゃれ着洗い用と聞いている。
洗濯コースも違うだろうから、普段は分けて洗濯する必要があるだろう。
そうなるとそれぞれが回すことになるのだろうか。]

 ……家事の分担もおいおい決めていこうな。

[料理だって、自分は好きでやるけれど、彼女だって作りたい気持ちがあるならばそれを奪うつもりはないし、そもそも帰宅を待っていたら彼女の寝る時間に差し障るだろうから先に食べて貰うこともあるかもしれない。
そんな風に話しながら、表に止めていた軽トラへと。
助手席側に回って、普通車より高い位置にある座席に乗るのが難しそうなら手伝った。*]
(12) 2021/08/11(Wed) 21:30:39

【人】 イウダ


 今日からずっと一緒に暮らすのに、出かける時に「デート」って言ってくれるんだ?

[浮かれ声の彼女に目を細めて唇を寄せた。
真昼間の屋外だが、高い位置の座席は通行人からは見えていないだろう。]
(16) 2021/08/11(Wed) 22:39:14

【人】 イウダ


 スーパーは最後として……浴室洗剤もホムセンにあるよな?
 ハンガーラックとまとめて買うか。

 食事は紫亜が手伝ってくれるなら、思ってたよりも品数作れそうではあるけど、何食いたいか考えといて。

[今日は引っ越し当日だから昨晩はそれぞれの旧家で過ごしたし、作業の為に着ているジャージとTシャツは自分で洗濯したものだが、これからは彼女が泊まった時にしてくれていた洗濯やアイロンがけの後の「ふわふわ」がより高い頻度で味わえるのだ。
そう思うと此方も浮かれてしまう。

糊のきいたパリッとしたシャツに「出来る彼女」の存在を見て、告白を諦めた女性客が居たことは卯田は知らない。]
(17) 2021/08/11(Wed) 22:39:50

【人】 イウダ

[ホームセンターではハンガーラックの他に、部屋干し用の布団も干せる畳める物干し台も買った。
一人暮らしの時には梅雨や雪の季節には干すのを諦めていたし気にしなかったが、彼女と一緒に寝るなら気にしておきたい。
同棲開始カップルあるあるかもしれないが、その他にも色々な便利グッズなどに目移りして、あっという間に時間が過ぎてしまった。
冷静になって見れば、「裏側がモップになっているスリッパ」なんてあまり履かない気もするのだが、同棲ハイとは恐ろしい。]

 こんな時間か。
 明日も一応休み取ってはいるけど、食事が遅いと胃もたれで眠れなくなるかもしれないし、急いで作ろう。
 何食いたいか決まった?

[二人分だし、冷蔵庫が冷え切っていない真夏だと余りそうな生ものは今は買えない。
彼女が何かひとつ食べたい食材を思い浮かべてくれれば、それを基に考えるつもりで、冷蔵の要らない缶詰と明日朝用のパンをまずカゴに設置したマイバッグに入れた。

最近のスーパーは便利だ。
端末でバーコードを読み取って最後に精算機で精算するという最新式のレジがいつのまにか導入されていた。*]
(18) 2021/08/11(Wed) 22:40:17

【人】 イウダ


[「子供が生まれてもデート」なんて約束を果たして数年後までお互い覚えていられるか――
今のドキドキは日常に紛れて落ち着いていくとしても、「デート」の時には新鮮な気持ちで楽しめる、紫亜とならそういう関係を築いて行けるという確信がある。

虫除けコーナーではパッケージに印刷されたデフォルメのその虫を触るのも嫌かと卯田が率先して手に取った。
もし遭遇した時には泡で出てくるスプレータイプの台所洗剤が良いと聞いたのでそれも。
卯田は丸めた雑誌で潰せるし殺虫剤も使えるが、自分がいる時に出てくるとは限らないのがあの虫だ。
少しでも彼女の不快を減らす為に、死体も泡で隠せるようにと考えて。

Tシャツの裾を掴む彼女の可愛さに、陳列棚に隠れてまたキスしてしまいそうになったのは秘密。
防犯カメラに映るだろうから今回は我慢した。]
(22) 2021/08/11(Wed) 23:57:59

【人】 イウダ

[ハイスツールは彼女が選ばなければ存在を思い出しもしなかった商品だ。
店には背の低いスタッフがいた時の名残で置いてあるが、今のキッチンスタッフは紅一点も含めて揃いも揃って長身なので踏み台としての出番はない。
煮込みの番の時に座って待てるというのを聞いて、「おお〜」と感動の声を上げた。

そして暮れなずむ町を軽トラで走ってスーパーへと。]

 冷しゃぶいいな。
 豚バラ薄切りとー、トマトとー、レタスとー、きゅうりと大葉?
 二人分だし、レタスは半玉にしとこう。
 紫タマネギはもう旬が終わってるから見当たらねーなぁ。残念。

 お。でもおかひじきがあんじゃーん。
 胡麻和えにして添えて良い?
 大好物なんだよな。

[バラ売りの野菜は「バーコードのない商品」のタブから選んで個数を入力。
トマトの目利きは紫亜に任せた。
冷え冷えにする為に、氷も買っておこう。]
(23) 2021/08/11(Wed) 23:58:13

【人】 イウダ


 ポン酢派?ゴマダレ派?
 家じゃー俺はどっちも市販のをガンガン使うよ。
 どっちも手作りできるけど、保存料は入れられないから傷みやすいし時間も材料費もかかるしな。

[時間があればポン酢はジュレにするという一工夫をするが、今日は固まらせる時間もなさそうだ。
特に反対がなければどちらの瓶も買うことにする。
一晩位なら、冷え切っていない冷蔵庫でも傷むことはないだろう。

後は簡単にわかめスープを作ろうと鶏ガラスープの素と乾燥わかめ、チューブの生姜を買う。
卵も欲しいところだが、二人分を作った残りを置いておくには冷蔵庫が気になるので見送った。

シンプルな工程で出来上がる献立にしては中々上出来ではないだろうか。
今までも何度か紫亜には下拵えを手伝って貰ったことはあるし、新居は前よりもキッチンが広いからより二人で料理しやすくなるだろう。

ダイニングに置いたテーブルは元の家から持ち込んだもの。
紫亜も座り慣れた椅子に座って向かい合う。]

 いただきます!**
 
(24) 2021/08/11(Wed) 23:58:48

【人】 イウダ

[初めて自分の家に紫亜を呼んだ日も、こんな風に会話をしながらスーパーを回ったなと思い出す。
彼女の為だけに特別なディナーを作るなら、材料も拘りぬいて金額も気にしない。
時間をかけて手間もかける。
これからも、彼女の誕生日やイベントの時(当日は間違いなく仕事だから後日改めてになるが)には腕によりをかけて作るだろう。

けれど今日は「同棲開始一日目」という特別な日だけれど「これからも続く毎日の初日」なのだ。
記憶に残る初日にハードルを上げてしまうと、「頑張れない日」が訪れた時に今日と比べてしんどい思いをしてしまうかもしれないから。
だから今日のテーマは「出来る範囲で」だ。]

 旨いよ大葉。
 千切りにしてふわっと肉の上に乗せんの、味のアクセントになる。

[横を歩く彼女を置いて行かないように歩くスピードを落とすのにももう慣れた。
その位一緒にいるけれど、卯田はまだふとした時に紫亜が見せる仕草にときめいて耳を赤くしてしまうし、紫亜の方は「紫」という単語に狼狽えかける。

きっと「好き」の上限なんて、死ぬまで最高値を更新し続けて到達出来ないのだろう。]
(29) 2021/08/12(Thu) 16:17:28

【人】 イウダ

[紫亜が冷しゃぶ用の野菜を切ってくれている間、卯田はさっとおかひじきを茹でた。
アクの少ない野菜だから、茹で汁はそのまま豚バラ肉をしゃぶしゃぶするのに使える。
氷水に少しごま油を垂らしたものを張ったボウルに、茹でた肉を一枚一枚くぐらせて冷やし、キッチンペーパーで水気を拭く。

トマトは綺麗な放射線で維管束が見えているから、そこを切ればゼリー状の部分が弾けずに切れるだろう。
切り方含め、彼女に任せ。
下に生野菜を敷き終わったタイミングで豚肉を乗せ、千切りした大葉をふわっと多めに乗せた。
茹でて水気を切ったおかひじきは一口大に切り、すったゴマと砂糖としょうゆで調味して小鉢に盛る。
肉を茹でるのとは別のコンロで作ったわかめの中華スープを汁椀に注いで、濃口のごま油を少し回しかけた。

そんな訳で、副菜にごまの香りがついているものだから、卯田は冷しゃぶはポン酢で。
紫亜の方は2種類ともを試すらしいので、取り皿にする皿をもう一枚だした。]
(30) 2021/08/12(Thu) 16:17:46

【人】 イウダ


 味付けが変わると違う料理食ってるみたいな不思議な感覚になったりするよな。

[しゃく、と口の中でレタスが音を立てた。
大根やサラダ水菜があっても旨いから、次回は違う野菜で試そう、なんてお喋りをしながら食事をするとあっという間。
口の中が冷えたタイミングで飲む中華スープの滋味が身体に沁みる。
ごちそうさま、と手を合わせた。]

 洗い物、折角買った食洗器使いたいから置いといて。
 作業で汗かいただろうし、先にシャワーでも浴びて来な。

[二人で並んで洗い物をするのも楽しいけれど、これも「出来なかった時のしんどさ」を軽減する為の手間抜きのひとつ。
機械に食洗器用の洗剤を計って入れて、皿も箸も突っ込んでいく。
茹でた大鍋は入らないから手洗いだが、俎板も合わせてこの程度なら、紫亜が出てくるまでに終わる筈。*]
(31) 2021/08/12(Thu) 16:19:00

【人】 イウダ


 元々料理が苦手って訳でもないし、
 つきあいはじめの頃よりも随分上達したと思うよ。

[千切りのスピードはプロに軍配が上がるけれど、斜め薄切りにしてから細く切るその細さはほぼ同じだ。
均一に切られたものは見た目も美しく仕上がるし、食べた時の食感もトゲがなく噛みやすいのだと褒める。
料理中だから、頭を撫でる代わりに目を細めて頷いた。]

 「好きこそものの上手なれ」ってね。
 紫亜は食べるのも――


 「俺」も、好きだろう?
 すぐに「教える側」くらいに上手くなるんじゃねぇかな。

[弟子はその内、将来ふたりの間に出来る子どもにとっての「師匠」になるだろう。
卯田が料理中に放つちょっとした蘊蓄もスマホにメモを残しているくらい勉強熱心な子だから。]
(35) 2021/08/12(Thu) 20:16:13

【人】 イウダ


 冬はテーブルにIH調理器置いて鍋でしゃぶしゃぶしような。
 鍋でしゃぶしゃぶするレタスも旨いしスライスもちも楽しめる。

[食べている最中なのにもう別の機会の料理の話をするのが根っからの料理人。
きれいさっぱり平らげて、後片付けは請け負った。
大鍋とはいえ業務用と違い重さは軽い。
使う頻度はそうないだろうから、拭いて仕舞うのは上の棚。
紫亜が取るなら今日買ったスツールが役に立つだろう。

食洗器のスイッチを回してテーブルの上を拭き、布巾を洗って干しておく。]
(36) 2021/08/12(Thu) 20:16:27

【人】 イウダ


 ……。

[紫亜が出てくるまで暫し、そわそわと。
シャワーの水音に聞き耳を立てるなんて、本当に10代みたいだ。]

 ……おかえり。
 じゃ、俺もさっと浴びてくるな。

[すれ違う紫亜からはシャンプーの良い香りがする。
卯田は職業柄香りが極力しないものを通販で買うようにしているので、きっとこれから長く暮らしても毎回この香りにどきっとすることになるだろう。
寝室へと向かう彼女のしっとりとした髪の艶に暫し見惚れた後、バスルームに向かった。]
(37) 2021/08/12(Thu) 20:16:45
イウダは、メモを貼った。
(a0) 2021/08/14(Sat) 19:20:27

【人】 イウダ

――翌日――

 すみません、隣に引っ越してきた卯田です。
 ご挨拶に伺いました。


[出てきた隣人は男性だった。
警戒したが、今ちょうど旅行中の奥様との二人暮らしだそうだ。

紫亜と一緒に菓子降りを渡して「よろしくお願いします」と頭を下げた。**]
(41) 2021/08/15(Sun) 23:58:02