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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


フィオレロ! 今日がお前の命日だ!


「………どうしていつも、こうなるんだか」

「今更な事だ。ああ、わかってたさ……」


「Sentite condoglianze」


──カシャン、軽くも重い金属音がまたひとつ。

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>2:92 ビアンカ【街中】

こうなるとわかっていても、嘘をつくとか、誤魔化すとか、そういう発想には至らない。
ただそっと目を逸らし、「うん」とばつが悪そうに相槌を打つ。
何事にも対価がある方が落ち着くから、あなたのやり方に不満はなくて。
自分のことになると言い付けも忘れてしまうことがあって、それに反省しているだけだ。
手間をかけさせるのは本意ではない。

「おれも帰る。
何か買って行こう、やっぱり疲れてそうだから」

ぱたんと絵本を閉じ、ベンチから立ち上がる。
(0) 2022/08/14(Sun) 22:07:30
「器用そうな顔してるのに」

なんて。雑踏に溶けるようにして、くすくすとちいさく喉が鳴る。
人混みの中にあっても長躯のあなたはよく目立つから、こちらからは見失う心配もないのだけれど。
小柄な少年は人波に流されそうにもなるものだから、つい、手が出たのだった。
屋台のそばへ寄れば、一層、香ばしさが鼻腔をくすぐる。
耳を楽しませるのは、肉の焼けるよい音。

「ん――」

迷うように、うろ、うろ。
看板に視線を這わせて。

「じゃあ……これにする」

ぴ、と指し示すのは、ウインナーの串。

――情報屋が、死んだ。

幾らかの情報を渡したのは、事実。
けれど、いずれも彼の命を縮めるものではなかった筈だ。

何故という疑問。



そして、それ以外の死者も。
それもノッテばかりに。
狙われている……?誰に?

何故という疑問。



ボスが倒れたのを契機にアルバが攻勢を強めている?
アルバにノッテの怒りが向かうよう仕向けている?

疑問、疑問、疑問。
分からないことだらけだ。

手を、引くべきだろうか。
いや、もっと早く引くべきだったのかもしれない。

Rrr...Rrr...

電話が鳴る。電話が鳴る。
電話に、手を――

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>1 ビアンカ【街中】

差し出された傘を大人しく持つ。
大通りの方へと足を向けつつ、すこし考える。
何、と決めるのはあまり得意ではない。

「えっと……串焼きの屋台を見たよ。
あとは、……ピッツァの揚げたやつピッツァ・フリッタとか」
(14) 2022/08/15(Mon) 9:05:48
うろうろと視線をさまよわせる様子をやはり笑みを浮かべて見ている。
たくさんのものから一つを選ぶというのは、簡単なようで難しい。どれがいいのか、何が決め手か、どうしてそう思ったのか。選択は経験の積み重ねだ。与えられるものを受け入れるだけでいては、些細なことも選び取れなくなる。

「ん、いいね。おいしそうだ」
「それだけでいいの? 君、放っておいたらすぐ食事を忘れるだろう」

彼女に聞いたのか、それとも個人的に知っているのか、そんなことを付け加えた。
上から見る項は細く、成長期の少年にしては肉が足りない。

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>21 ビアンカ【街中】

しゃんと伸びた背筋。ヒールの分、あなたの方が少し高い背丈。
毅然とした姿は、或いは、そう見せているだけなのかもしれないけれど。
生業を同じくしても、あのヒトはいつも、泣くか怒るかだった。
少年の狭い世界の中で、近いようで対極にあるもの。

陽射しが眩しくて、ふと瞳を細めた。

「ん、わかった」

紙幣を受け取り、通りへ視線を泳がせる。
目当ての屋台を見つければ、人波を縫ってお使いへ。
揚げ物はちょっと、と言われたから、「脂の少ないのってどれ」と店主へ問う。
結果、ヒレやモモが選ばれ、あとはよくわからないから、鶏やら羊やら牛やら適当に購入した。
今言われたばかりなので、もちろん、自分の分は自分できっちり。
そうしてあなたの元へ戻り、釣り銭を返すだろう。
(25) 2022/08/15(Mon) 20:21:53
少年は、選ぶことがあまり得意ではない。
これまであまり、選択肢を与えられてこなかったから。
けれど今は、そうではなくて。
だから、少しずつものを選ぶことを覚えている途上だ。

「……だって、ジェラートも食べるんだろ」

頼りなく薄い身体は、食の細さも影響している。
が、食べないとビアンカが怒るし、あなただってこうして気にする。
これもまた、意識を変えている途上のことだった。

「あんたはどうするの。
不器用だって言うなら、食べやすいのがいいよな」

と言って、どれがいいかわかるわけでもないけれど……。

会ったばかりの頃の君のことを覚えている。
今よりもっと人形のようで、痩せて色の悪い肌をしていた君のこと。それこそ捨てられた子猫のようでいたのだ。その頃から考えれば、随分よく育ったものだ、とは思うが。

「食べるけど……足りるかい。成長期だろ?」
「ああ、それともほかのものがいい? 向こうにパン屋が出張してるのを見たし、あっちにはスープが……」

何くれとお節介を言う男はまるで子煩悩な父親のようですらある。

「僕もソーセージにしようかな」
「もうひとつの……こっち。辛いんだって」

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>27 ビアンカ【街中】

そうやって華奢な足でしっかりと立つあなたは、見目が整っていることもあり、何となく凄みがある。
あのヒトはいつも、だれかにしなだれかかるように立っていた。
少年おまえのせいで、そうでなければ生きられないのだと。


「ん」

ひらりと裾を翻し歩く姿も昂然と。
少年も後を追い、くたびれたスニーカーで石畳を蹴る。
絵本とあたたかな包みと、預けられた傘を持って。
辿る道の先は、あなたの暮らす部屋。
暗いクローゼットの中とは違うところ。
(48) 2022/08/16(Tue) 18:47:20
棒切れのような手足をしていた頃に比べれば、今は随分と血色もいい。
こうして陽の下で見れば、夜な夜な街路に立っているとは想像もつかないふつうのこども。
だからそう、少年にとっては、既に身に余るほどなのだけれど。

「……あ〜、わかった。
じゃあ、スープも飲む。それでいいだろ」

根負けしたように言う。
触れられたわけではないのに、撫でられるときに似た、すこしくすぐったいような感覚。
ふるりと金色の髪を揺らして、屋台の主へ向き直る。

「辛いのって、大丈夫か?
まあ、食べらんなかったらおれのと替えればいいか……」

独り言ちるようにこぼして、店主へ注文を。
そうして、財布から自分の分を支払う。

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>49 ビアンカ【街中】

ゆら、ゆら。揺れる毛先を見るともなく見ながら歩を進める。
時折少しばかり距離が開いても待ってほしいとは言わず、さりとて見失うこともなく。
連れ立って歩くと言うには、いささかぎこちないけれど。

「――――」

ぽつりとこぼされたそれが、こちらに向けられたものかどうか判断するまでの間が僅か。
問いかけのかたちをしているその言葉の向かう先は、共に歩いているこちらだろうか、と考えてからも、間がもう少し。

「……えっと、おれに聞いてる、のか?
この辺のことしか知らないから、わかんないけど……」
(52) 2022/08/16(Tue) 20:19:57

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>54 ビアンカ【街中】

そう言われてしまえば、それもそう。
なので少年は歩き出しながら、黙って、旅行のことを考える。

「………………」

暗く狭いクローゼットを出て、そろそろ2年。

人混みは未だ得意ではないものの、街を歩くことにも随分慣れた。
ここから更に、どこか、知らないところへ出かける、などと。
やはり、上手く想像できないけれど。

「……いやじゃない、と思う」
「本で見たみたいなところとか、自分の目で見られたら、……」
(62) 2022/08/17(Wed) 0:46:28

【人】 翠眼 ヴェルデ

【街中】

日の暮れる頃。
祭りの灯りも未だ明るい中、少年は車の行き交う通りを歩く。
信号のそばで足を止める。
コツ、コツ。赤色に引き止められた車の窓を叩く——。
(64) 2022/08/17(Wed) 0:56:41

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>63 ビアンカ【街中】

「……?」

あなたが立ち止まれば、少年もまた足を止める。
振り返ったあなたを見つめて首を傾ぐ。

「急に、なんで」

それは当然の疑問だろう。
(68) 2022/08/17(Wed) 9:17:50
ヴェルデは、一歩、石畳を蹴る。
(a31) 2022/08/17(Wed) 18:34:03

ヴェルデは、絵本を落とした。
(a32) 2022/08/17(Wed) 18:34:17

ヴェルデは、縛り付けられているとは思っていない。
(a36) 2022/08/17(Wed) 18:37:23

ヴェルデは、自ら選んだのだから。
(a37) 2022/08/17(Wed) 18:37:38