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人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 厨房担当 ゲイザー

― 現在:ダブルベリーの日 ―

[初鰹と海老と、鴨と、春人参と新じゃがと、メロン
とパクチー
のあの夜以外。
 速崎璥の日常の行動は、少しだけ変わった。

 仕事上がりに真っすぐ帰宅するのは変わらなかったけれど。
 休みの日にはストリーミング三昧だけでなく、街の本屋や図書館にふらっと足を運ぶようにもなった。
 映画誌とかドラマ誌とか、アニメ誌とか、音楽誌とか、そういったものをザッピングするように捲っていた。
 ……ザッピングと言いながらも、ふっと目が留まってしまうものも、あったのだけれど。

 それに、アイルランドの紀行文とか写真集とかも。
 あの晩に遠藤に対しては、お酒の(主にギネスの)アピールこそできたものの。実際、どんな自然があるのか、どんな星空があるのか――話に聞くだけじゃない、ビジュアルでのイメージを、もっと知りたくなって。
 祖父母の愛したイギリスのとなりの、その地へと、ひとり思いを馳せていた。]
(8) 2023/03/11(Sat) 6:56:18

【人】 厨房担当 ゲイザー

[そんな今日の昼下がりに、地元の母からLINEが入ってきた。
 大学時代の天文サークルの同志たちを除けば、数少ないLINE相手のひとりだ。]


『 お見合いの話入ってきたんだけれどどうする? 』


[釣書書などの具体的な話には特に触れないこの短い一文を見るなり、璥はすぐにスタンプを送信した。

 ヘタうまのふざけた犬が『NO WAY』と叫んでいる絵。

 母からはすぐに、『せやな』とつぶやく不細工な猫のスタンプが送られてきた。]
(9) 2023/03/11(Sat) 7:02:39

【人】 厨房担当 ゲイザー

[――何度繰り返したか判らないこの不機嫌は、音楽で流してしまおう。

 スマートフォンに繋いだイヤフォン伝いに、ストリーミングの音楽を耳に流し込む。
 マイリストのランダム再生の一番手は、丁度、ゴールウェイのことを歌った洋楽のヒットチューン。
 曲中で繰り返されるフレーズを音に合わせて口ずさみながら、速崎璥はその扉を潜った。]


  ――――…、あ。


[今日も今夜も非番だというのに、足は無意識に『うさぎ』の穴に突っ込んでいた。]
(10) 2023/03/11(Sat) 7:19:32

【人】 厨房担当 ゲイザー

[後ろ髪は、飾りのない白いヘアゴムで二つ結び。
 耳元にはいつものイヤーマフではなく、オレンジ色のコードのイヤフォン。
 黒のライダースジャケットに、襟ぐりの狭い白のTシャツ。シャツにプリントされているのは丁度>>2、コミック調に描かれたブルーベリーとラズベリー。
 青紫基調のタータンチェックのボンデージパンツに、勤務中にも履いている黒のローファー。
 そして全くのノーメイクの顔で、ゲイザーこと速崎璥は、『Madam March Hare』のホールに現れる。]


 えーっと、来ちゃった。
 とりあえず……カウンター空いてる?


[ブラックボードのオススメ>>1>>2に目を留めながら、ひとまず、客として席に着くことに決めたのだった。**]
(11) 2023/03/11(Sat) 7:21:35
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a4) 2023/03/11(Sat) 7:24:05

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a5) 2023/03/11(Sat) 9:44:40

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日:チケットの行き先に迷った夜 ―

[パクチー無しのさっぱりフォーへの、栗花落>>4:314からの「おいしい」に、速崎はにんまりした。
 「疲れた体にもばっちり効きますぜ」なんて、他愛なく答えたりして――。

 その栗花落が「おすすめ」と太鼓判を押した店。
 シュネーバルの包装にもちゃんと印字されていたその店名は、包装を捨てる前にきちんと手帳に控えていた。
 けれども、「私も今度行ってみちゃいます」の返答を言いそびれたまま、チケットの話を自分から切り出してしまっていて――。

 ひとまず「観る」ことだけを答えて(自分で2回行けばいい、という発想に至るのはもう少しだけ後だ)迷いをごまかす形で話を終えようとしたのだけれど]
(18) 2023/03/11(Sat) 12:11:52

【人】 厨房担当 ゲイザー


 うん、ハヅキん?


[さっきシェパーズパイの話>>4:245をしたからかなと勘違いしながら、葉月>>4:277の呼び掛けに笑顔のまま振り向く。
 けれどその人から切り出されたのはパイの話ではなくて、たった今口にした映画のこと>>4:278
 きょとりとして、ぱちぱちと瞬いた後――ああ、と一度納得したように他愛なく笑った。]


 ハヅキんも『ラスト・サタデー』の監督ひと好きなんだ!
 そうだなー、じゃあ――…


[監督のことが話に出てきたため、つい、深く考えずにこう口走りはしたのだが]
(19) 2023/03/11(Sat) 12:13:50

【人】 厨房担当 ゲイザー


( ……、ついこの前、ちゃんと断ってきただろ。私。
  変に期待持たせるようなこと、しちゃいけない。 )


[あいつ栗栖と一緒なら――と胸の内で燻っていた恋心の未練は、この時には切れていた。その経緯についてはまた別の話にするとして。
 それにも関わらず、ここで葉月への答えに詰まったのは――]


 …――いや、ダメだな。ごめん。
 映画館デートみたいなこととか、流石に、
 どのツラ下げて行くんだよって感じだし。


[一度首を横に振ってから、苦笑と共に告げた。
 葉月の胸の内に今もある想い>>4:279まで、この時のその人の顔色から察した訳ではなかったけれど――。
 ここで曖昧な保留や優柔不断を選ばなかったのは、葉月がちゃんと真正面から想いを伝えてくれて、自分もまたそれに向き合い正直な答えを告げたから>>4:276
 その積み重ねが、速崎に、今の迷いを率直に打ち明けさせる。]
(20) 2023/03/11(Sat) 12:15:11

【人】 厨房担当 ゲイザー


 それに、

  ツユリさ…――ツユリんと、
   一緒に観てみたいな、って思っちゃって。


[ごまかす心算だった返答を、栗花落>>4:315の目の前で、苦笑いのまま明かす。

 似たようなことは以前にもあった>>3:164>>3:165が、今度は衝動的な吐露ではなく、誠実であることを自ら意思したが故の言葉。
 そしてこの言葉は、話の流れ上、「今の速崎は栗花落に気がある」と暗に意味すると受け取れるものだ。]
(21) 2023/03/11(Sat) 12:16:18

【人】 厨房担当 ゲイザー



  ( ……好き、なの、かな。 )


[けれども今、涙止まらなくなるほどの苦しさは胸の内にはない。
 あるのはただ、上手く言葉にならないような――
 粉砂糖のように、甘い、ような。
 それ故に、この時の璥には、はっきりとした「好き」までは声に出せなかった。]
(22) 2023/03/11(Sat) 12:17:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

[……なおこれは、「好きな作品のキャラクターを演じた人と一緒にその出演作を見に行く」という、別の意味で躊躇を齎す望みでもあった。「ご本人とご一緒する」という畏れ多いことを本気で避けるレベルのファン心理までは速崎には無かったが。]


 あ、でも、ツユリんもお仕事忙しいでしょーし!
 無理にスケジュールとか合わせなくてもいいんで!
 なんなら2回リピりますし!


[すぐ近くの葉月が既に栗花落の素性を知っている>>4:274>>4:275とは思わぬまま(葉月の仕事の成果をきちんと見ていれば、速崎はこうはならなかったかもしれない)、栗花落が声優であることには触れない形で言い直す。
 ここで人数分のチケットを買い足して店長含むスタッフ全員と常連たちで観に行くというバカな案も頭を過ったが、それはコンマ1秒で却下した。趣味の押しつけは良くない。

 ともあれ、少しだけ焦った調子でこう言ってから、速崎は(それこそごまかすように)話を打ち切った。
 そのまま至って明るく、平静に、この日の勤務を終えていく。]
(23) 2023/03/11(Sat) 12:19:18

【人】 厨房担当 ゲイザー

[……ところでこの返答>>23は、今の速崎には共に気軽に映画を見に行くような家族や友人がいないと示すもの。
 栗花落にも葉月にも、またこの時店内にいたスタッフたちにも、もしかしたら察せられたかもしれない。



 なお、「苦手」を繰り返した栗花落>>0のことを、パクチー否定派だとまでは考えなかった。
 かの食材の好き嫌いが、遺伝子レベルで(この表現に一切ジョークはない)決まるらしいことは速崎も理解しているのだ。
 初パクチーの栗栖だって、完食こそしてくれたものの、全くの無感想>>4:259だったのだから。
 単に速崎>>4:255とか貝沢>>4:286とかがたまたまパクチー盛り党だった、という話だ。多分。*]
(24) 2023/03/11(Sat) 12:23:11

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日 ―

[こちらからの断りに対しての葉月>>26の返答と笑顔には、後腐れめいた色はないように見えて。
 そのことにまた安堵しながら、席に戻っていく葉月を、笑顔で見送った。
 その後でまた(酒絡みの)何が起こるか>>27>>30は、この時の速崎の知るところではない。]


  ( ……ツユリ、さん。
       びっくりさせた、かな。  )


[さて、栗花落>>25の面持ちの変化に、速崎は気付いていた。
 思えば、栗栖に「好き」を打ち明けた際も盛大に驚かれたものだったが>>3:180――。
 言ってしまったことを取り消すことはやはりできないまま、じ、と栗花落を横目に見遣る。]
(31) 2023/03/11(Sat) 13:51:47

【人】 厨房担当 ゲイザー

[――嫌、かな。
 そう思った矢先に、栗花落が「3人で」と口にしたのが聞こえて、咽……そうになったのを抑えた。キッチンでは咽られない。]


 え、 あ、それだとチケット1枚自腹でー…


[葉月もついさっき「自分で買って観る」と言っていた訳だがそれは置いといて。
 しかも栗花落の視線を受けてか(とは速崎は考えなかったが)嘉数まで「Wデート」>>28と言い出した始末。
 今度こそ本当に咽そうになったのを必死で堪えたのは本当に褒めて欲しい。]
(32) 2023/03/11(Sat) 13:57:35

【人】 厨房担当 ゲイザー


 Wデートってチエりん、それどういうカップルの組み合わせ……
 いや、うん、同志が増え――じゃなかった、
 観てくれるの自体は嬉しいんだけどさ!
 ちょっと待ってね……うーん……。


[下手すると本当にバカすぎる常連さん込み社員旅行みんなで鑑賞会案が口から出てきそうな気がしたので、一度深呼吸をしてから、今一度、考え直して――]


 デートって名目じゃないなら……
 4人で行くのも、いいかな。うん。


[そう、ぽつりと真顔で賛同をひとつ。*]
(33) 2023/03/11(Sat) 13:58:49

【人】 厨房担当 ゲイザー

― そして現在 ―


 チエりん今日も可愛いぜ。


[嘉数>>17からの「イケメン」の出迎えに、さらっと笑顔でこんな挨拶を。
 カウンター席に案内されてから、おしぼりと水のサーブに、「ありがと」を短く告げて]


 えっマジ?
 ってことはハーブとかも一杯仕入れてきてる?
 そっか。あー、非番なのが惜しいな〜。


[スプリングラムで店長のテンションが上がっているとくれば想像できることをひとつ、口にしながら。
 惜しいとは言いつつ、余程のことがなければ、あくまで休日は休日として大事にする心算でいた。もう有給もほぼ死んでいるのだから。]
(34) 2023/03/11(Sat) 14:00:43

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、「今日も可愛いぜ」なんて気さくに他愛なく口にしながらも――。
 この頃の嘉数のアンニュイさ>>16には、同じキッチンに立つ時間の中で気づいていた。
 たのしい賄いタイムに見せていた積極性>>1:584も、最近はあまり見た覚えがない>>4:243

 スマートフォンの音楽アプリを閉じてから、耳に嵌めていたイヤフォンを外して、スマートフォンごとポケットに仕舞って。
 おしぼりで手を拭きながらも注文そっちのけで、嘉数に顔を寄せて]


 チエりん、最近何かあった?



[この時の客入りが疎らだったのをいいことに――けれども努めて外に声が漏れぬように、囁き声で問う。
 あまり深刻な調子にはならぬよう、努めて軽い声音で。*]
(35) 2023/03/11(Sat) 14:12:35
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a12) 2023/03/11(Sat) 14:18:18

ゲイザーは、>>35同じキッチンというか、同じ店の中で。
(a13) 2023/03/11(Sat) 14:20:43

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日 ―

[Wデートの件については、流石に葉月>>38もNoを返していたけれど。
 言い出しっぺの嘉数>>39からは、いかにもカッコつけな冗談やら泣き真似やらが飛んできたもので……]


 ハッ、そうよ、アタシたちの関係なんて
 もうお終いなんだから〜。
Love is over!



[フラれたフッたの件があった日であれば、とても口にできなかったジョーク。
 その時とは異なる迷いを抱える中でも、さらっとここでこんな軽口を返せたのは、きっと、嘉数が作ってくれた空気の和やかさがあったから。]
(51) 2023/03/11(Sat) 16:24:51

【人】 厨房担当 ゲイザー


[そんな和やかさのお陰で、栗花落>>48からみんなで行くのも楽しそうだと聞いた時、ほんの少し、ほっとしていた。
 ――みんなで行けるなら、嫌、じゃないみたい。
 思えば、「3人で」の話が出た時点で、そうといえたのだけれど。]
 
(52) 2023/03/11(Sat) 16:25:11

【人】 厨房担当 ゲイザー


[葉月からの返答に対し、嘉数の答えに空白があったように聞こえた>>40>>41のは、この時は、特にあまり気に掛けなかった。
 その時の顔色に何か思考が乗って見えていた、という訳でもなく――。*]
 
(53) 2023/03/11(Sat) 16:26:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 現在 ―


 作りたいって言えば作りたいけど〜…。
 ま、働き過ぎは身体に毒だしー、
 今日は大人しく、お客様の立場満喫しちゃうさ。


[嘉数>>44に呑気に笑ってみせながら、お水を一口飲んで一息。
 頭の中ではふわふわと、ハーブ焼きとかパプリカ焼きとか、そんなメニューが浮かび始めながらも――]
(54) 2023/03/11(Sat) 16:28:01

【人】 厨房担当 ゲイザー

[そんな呑気さを保ったまま、ぐっと距離を近づけて――零されたその言葉>>45に耳を傾けた。]


 そっか……なんかそんな感じかなとは思ってた。
 前もチエりん、タイガーに泣きついてたし。



[その時>>5は特に美澄に助け舟を出さなかった気もしたが、それは置いて。]


 私もさ、色々自分が嫌になる時はあるよ――
 って言っても、チエりんと安易に比べたりとかは
 できないし、する心算もないけど。

 
(55) 2023/03/11(Sat) 16:28:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、「自己嫌悪」と聞いて、最初に思い浮かんだのは――]


 もし、さ。
 料理の腕のことで……っていうんだったら、
 そこまで気に病むことなくね? とは思うよ。
 トマト煮込みとか旨いじゃんって普通に思ったし、
 魚捌くのだって、ちゃんと上達してる。



[そのトマト煮込み>>3:315>>4:88の日にあった、遠藤の事業のスタッフ募集の件>>3:514での一連の遣り取りについては、その夜に速崎自身がバグと再起動とを繰り返した影響で注意を払えていなかった(キャスケットの10分休憩の空白も影響していたかもしれない)、けれど。]
(56) 2023/03/11(Sat) 16:29:08

【人】 厨房担当 ゲイザー


 それでもやっぱ嫌だ、って思うんなら――…



[あるいは、もっと別の事で自分が嫌になっているのなら――。
 そうしたことを口にする前に、バックヤードの遠藤>>46から声を掛けられ、はっと顔を嘉数から離した*]
(57) 2023/03/11(Sat) 16:29:21

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、その遠藤>>46には笑顔でひらりと手を振った。
 いつかのランチタイムの勤務時に遠藤と嘉数が揃って客として訪れたことがあったが、その時と丁度逆の立場になったことに、面白げな笑みが零れた。]


 どうも、レア客ですぜ〜。
 ゲイザーでもいいんだけど……うん、折角だし、
 今日は、ケイ、って呼ばれちゃおっかな。


[「さん」付けも抜いた呼称を紡ぎながら、遠藤の手にあったナイフに目を留めて]


 あ、オーダーはもうちょっと考え中だし……
 作業戻っちゃって。ありがと、シャミー。


[引き止めてしまったらしきその人に、一先ずはそう言って見送る心算。
 この街の星々やアイルランドの自然やパクチー>>47について語るには、今はまだその時ではないのだろう。多分。]
(58) 2023/03/11(Sat) 16:41:41
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a16) 2023/03/11(Sat) 16:45:07

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a17) 2023/03/11(Sat) 16:45:25

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日:鴨と人参とパースニップとフォーと ―

[鴨のローストと紅白根菜(+チャイブ)のマッシュを、栗栖も貝沢も、本当に美味しそうに食べてくれた>>4:234>>4:257>>4:264
 これだけで十分、祝福を掛けた側は満たされるけれど――。]


 
死ぬなよバカ。



[流石にこの「死ぬ」>>4:258は比喩だろうとは思えども、一応、爽やかな顔でこうは囁いておいた。
 恥ずかしがっている友に重ねて「お幸せに」などと追い打ちをかけることはしなかったが、ともあれ、「ありがとう」に笑みで答えていた。]
(61) 2023/03/11(Sat) 18:15:09

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、速崎が自らを「ダチ」であると主張したのは、恋に見切りを付けたいという意志の表れのようで――実際、フラれた直後のそれ>>4:44は本当にそうだったのだろう。
 けれどもこの時は、その見切り自体が既に要らなくなっていた。]


 ( 私は。
   あんたに。
   幸せになって欲しかっただけ、だったんだ。 )


[ここでの「幸せになる」とは、恋愛に限らない広い意味。
 一度導いた「好き」の解からさらにこの解に至れたのは、「幸せになれ」>>4:209の言葉が胸の内に湧いた時。
 だからこそ、彼の特別な人に対して「幸せにして」>>4:217を告げることもできたのだろう。]
(62) 2023/03/11(Sat) 18:16:11

【人】 厨房担当 ゲイザー


( 昔なかなか食べられなかったもの、
  今、ちゃんと食べてるってこと。
  美味しい、って感じてること。
  果物と肉の美味しさも知ってくれたこと。
  イギリス料理の美味しさも、知ってくれたこと。 )


[先ほどの感想>>4:257のみならず、あの夜にくれた感想>>4:50も思い出されれば、ついこんな思考も過りながら。]


( 嬉しかった。嬉しい。
  ……似てるやつだから、幸せになれ、なんて。
  それは自分勝手ってやつかもしれない、けど。 )


[おそらくこれは、璥自身が初めから自覚していたことではないだろう。
 栗栖から言われてみて>>3:184初めて気づかされたようで――けれど無意識に感じていたかもしれないことで]
(63) 2023/03/11(Sat) 18:17:34

【人】 厨房担当 ゲイザー



( ……ああ。
  泣いちゃうくらいの愛、か。おばーちゃん。 )


[法事終わりの夜に聞いたその言葉を振り返った時、見返りを求める「恋」は、胸に湧かなかった。]
(64) 2023/03/11(Sat) 18:17:51

【人】 厨房担当 ゲイザー

[「可哀想」という優しい見下しだと璥が思っていたものは、
 愛すし――「可愛そう」へと反転する>>2:313>>2:328
 それでもあの時放った失言は、栗栖を(おそらくは、大咲をも)傷つけたものには相違なく。
 「裕福な家」の子の頭に染み込まされた高慢が、ここで解けたわけでもないだろうけれど。

 かつて恋を咎められていただろう“人魚”だったひとに、恋路を譲り、幸せを託して見送った。
 そんな、夜桜咲き始めた頃の、“エイリアン”のひとつの恋の終わりの日。**]
(65) 2023/03/11(Sat) 18:18:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 現在:ケイさんは非番です ―

[「ゆっくり食べるのも勉強」>>60、の言葉にうんと頷く。
 働き過ぎは身体に毒、をついこの前体現してきた速崎だった訳だが、さて、もうひとりの心当たりについては――。

 そしてあの夜の一件アレのことになれば、「見てた」とさっくりと認めて。
 お礼の後に、笑いながら続けられた「でも」>>66に耳を澄まし――嘉数の目に目を合わせながら、苦笑いひとつ、浮かべた。]


    ……うん、そっか。


[自信のなさに触れる嘉数に対し否定を向けることはなかったけれど――そうでない言葉をきちんと伝える前に、遠藤に声を掛けられた。
 嘉数のほうもするりとその場を離れてしまったことで、速崎が言おうとしていた言葉は、ここで一旦喉奥に引っ込まれることになる。*]
(72) 2023/03/11(Sat) 19:37:49