23:53:41

人狼物語 三日月国


150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

[メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ

視点:

全て表示


ユウキ! 今日がお前の命日だ!


童の子が亡び
、世に闇が落とされれば、
 人は輝きを求め、須臾の星を願い、
 輪廻の龍はその力を取り戻すのです』

そんな詩のような。祝詞のような。
唄うようなかたちで齎された声は、
頭の中を暫し駆け巡って、消えた。


何度も気配を探り直す。

何度も何度も探り直す。

それでも恐ろしくもどこか懐かしいあの気配は見付からない。
少なくとも、きっと、以前と全く同じ気配は見付からない。
今は何処にも見付からない。

変わらず感じ取れるものは傍にある一つの気配だけ。
傍に無いもう一つが何処へ行ってしまったのか、
何をして、どうなってしまったのかわからないのが恐ろしい。
自分にわかる事は──それだけ?

神陰間と違えたタイミングだったか、少しすれ違うくらいだったか。
貴方の死体を見下ろした青年は、息を詰まらせ、血の臭気に咽び。
一度は背けた目は、深く呼吸をして目を伏せて、気を取り直して再度向けられる。

「……銃ではない、な。
 接近しすぎたのかもしれないが、相手も即座に近接武器に持ち変えられはしないだろう。
 どれくらい訓練されているのかはわからないが、この事態だけを想定して資金投入は出来ないはずだ」

だとすると下手人はなにか。
本来警備隊が相手どらなければいけないのは自分たちではないだろう。
そうした、今までの被検体なのか、あるいはやはり……そこまで思考できたかは、不明だ。
死体の傍に座り込み、もしも瞼があいていたなら閉じさせたことだろう。
目元、或いは頬に触れた指は、氷のような冷たさに怯むように離れた。

いや、そうではない。死んだ人間だってこれほど蝋のように冷たくはない。
指先が火で炙ったように熱い、と気づいたことが思考を鈍らせた。
困惑のあるまま、立ち上がって顔を上げて、標本室を眺め見る。
……自分が立ち向かわねばならないのは、なんであるのか。

考えるままに、時間が過ぎていくのを恐れ。そのまま標本室を離れた。
会議に合流する前のことだった。


一度会議室を後にして、戻って来るまでのどこかの間の事。

会議室で別れた一人に対し、
自分のスマホから短くメッセージを送った。
どうなっているかわからないから、もう一人には送らないでおいた。


『結木さんのことは今は気にしないで』
『僕がやりました』

『こわかったんです』
『ごめんなさい』
『誰にもいわないでください』

慌てて弁明をするように幾つか通知が続いて、少しの間。


『あとで説明します』
『必要なら』
『お気を付けて』

やはりごく短い補足をして、
そこで一旦連絡は終わりのようだった。


『わかりました』

数分ほどの時間が空いて、返信が来る。

『怪物とかに気を付ける必要はないというわけですね』
『その点については安心しました』

更にもう数分後に、宥めるような文面が並ぶ。

『咎めるつもりはありません』
『状況が状況ですから仕方ありませんよ』


『そう思いますか』
『なら』

『少し安心しました』

暫し送られてきた文面に視線を落として、また短い返信。
文面とは裏腹に、ほんの少しの不安を抱きながら。

状況が状況だから仕方ない。
殺さなければ殺されるかもしれないのだから仕方ない。
自分だってそう思っている。そう思ってそうしている。
けれど、もし仮に。

その行いに抵抗が無いのなら、あなたもまた恐ろしいものだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「………後で、確かめないと……」


臆病な加害者の独り言を聞く者は居ない。
本当に?


わからないものが何よりも恐ろしい。
理解の及ばないものが何よりも恐ろしい。
ある種同罪のあなたが、そのようなものでなければいいと思う。

/*
そろそろ襲撃先決めないとヤバいけど
どうしようニャワンねこれ(どったんばったん大騒ぎ)

/*
候補が多すぎるカブト虫ねえ

/*
変な語尾でビスケット


『古後さんが、貴方に疑いを持っている』
『会議室に戻るときは、様子を見た方がいい』

生き抜く術の一つは二枚舌。
簡潔なメッセージを飛ばしておいた。

/*
てなわけでコゴマ氏襲撃の趣が強いです。
輪廻龍とか歪狐だったらそれはそれで美味しいですね。

/*
承知……
もはや輪廻龍に太刀打ちできなくなった赤窓の明日はどっちだ〜!!?

/*
もしもし叶さん?
あなたと出くわしたテイで古後さんを呼びつけどうにかしてしまおうって流れになったのですが、都合のいい時間ができたら通常発言に偶然を装って出てこられますか?

/*
承知………
もしかしたらその前後に叶が神陰間さんをカイシャクした・しに行く事になるけど
まあ前後なので特に何らか考慮しなければならない点は無いでしょう(行き当たりばったり)

/*
【速報】コゴマ、輪廻龍の模様【襲撃失敗濃厚】

多分施設の崩落とかで有耶無耶になって、隙をついてカナイさんが逃げ出すとかが自然になるんじゃないですかね。

/*
助けて!ENROお嬢様


なんか……なんか都合いい感じにします。その時に都合いい感じに。

カナイは、同じなのだ。
(a26) 2022/06/05(Sun) 22:55:46

【人】 跼蹐 カナイ


会議室を後にしたのちの、どこかのこと。

神陰間と共に出たはずの叶は何処かで少女と別れたのか、
一人で会議室には戻らず廊下を歩いていた。
袖口の赤黒い染みを隠すように、上着の上から白衣を羽織って
何かを探すように、時折床へ視線を落としながら。

特別誰かを探しているわけでもなく。
銃声も、聞こえたとしても随分遠くからのものだった。
(8) 2022/06/05(Sun) 23:02:21

【人】 跼蹐 カナイ

>>9 深和

あの重々しいものではない足音と、自分を呼ぶ声がして。
ふと、顔を上げた。

「………深和さん」

そろりと視線をそちらに向ける。
叶は床に片膝をついて、何かを拾い上げた所のようだった。

「…お一人で、どうしたんですか?」

徐ろに立ち上がり、それを白衣のポケットにしまい込んで
いつも通り、遠慮がちに問いを投げ掛けた。
一人でこんな所に居る自分の事をやや棚上げにして。
(10) 2022/06/05(Sun) 23:34:14

『どうしましょうか』

『殺しはしないとは言ってましたが』
『秘密が露呈するのは避けたい』

追加でメッセージが飛ぶ。
勿論それは、古後への対処の話だ。

【人】 跼蹐 カナイ

>>11 深和

「そうですか……」

大丈夫、はともかくとして。
提示された理由には納得したようだった。
思えばあなたは前々から耳鳴りだ何だと悩まされていたのだし。
顔色を窺う視線は、いつも通り気遣わしげなものだ。

「……すみません、少し立て込んでいて。
 用事が終わったら連絡するつもりだったんです…」

やや口ごもるように言って、気まずそうに眉尻を下げた。
その後にあなたに倣うようにスマホを取り出せば、
後で折り返そうと目を通しただけになってしまった連絡と
もう幾つか新しく連絡が入っているのに気付いた。
(12) 2022/06/06(Mon) 0:11:47
カナイは、ちょっと急ぎ気味に返信中。
(a30) 2022/06/06(Mon) 0:12:58


『そっとしておいてくれないなら』

『秘密を隠し続けるには』
『暴こうとする人をどうにかするしか』
『ないですよね?』


『僕達のせいじゃない』

『僕が手伝います』
『大丈夫』

『僕はあなたの味方です』

『あなたが僕の味方である限り 何があっても』

【人】 跼蹐 カナイ

>>14 深和

連絡をしたためている途中。
聞こえた呼吸音に、またそろりと視線を上げた。

「次からは気を付けます……
 …僕も、もう戻るところだったので。
 あんまりここに長居するのもですし、戻りましょうか…」

書きかけだった連絡に、
もう少ししたら深和さんと戻ります、と付け加えて送信した。
それが済めば用の済んだ端末を仕舞って、
再び見上げた先に了承を返した。
(15) 2022/06/06(Mon) 1:06:58

────ぞわり、

なにか恐ろしいものが、こちらを見ているような、感覚。
それはほんの一瞬の怖気だった。

───悪夢は覚めてもなくならない。
────事実は決して消えはしない。
──今に死の暗がりから這い出して。
─────犯した罪が、戻って来る。

【人】 跼蹐 カナイ

>>22 >>23 >>24 深和 古後

近付く"それ"が何であるかは足音で凡そ判別が付いた。
だから特別向かってくる足音に警戒もせず、
武器など初めから持っていない手は所在なさげなまま。
いつも通り──そう、至っていつも通りにそろりと視線を向けた。

「弓日向さんと……えっと、あの、神陰間さんと。
 すぐ戻るはずだったんですけど、随分話し込んでしまって…」

そうしてどうにも言い訳じみてしまうような言葉は述べれど、
声色に嘘の色は無く、本気で心底申し訳ないと思っているようで。
おずおずと二人の表情を見遣り、すみません、と眉尻を下げた。

「…理由があったなら仕方ない……です、よね…?
 きっと…僕がすぐに戻らなかった事も、皆さんが
 ばらばらに行動してしまった原因、の一つのはずで…
 ……古後さんにもご心配をお掛けしてすみません…」

まさか自分が心配されていると驕るわけではないけれど、
自分がすぐに戻れば現状はもう少しましだったのではないか。
そのように思って、不安を煽った事にもう一度謝罪を述べた。
それから、掛けられた声に一つ頷いて、その背を追おうとして。

「────う、」

近付く足音にその動きを止めた。
聞き慣れない足音。これは見知った人間ではないか、それとも。
何か切迫した事態でなければ立てるはずのない足音だ。
殆ど反射的に片手を白衣のポケットに差し入れ、指先が硬い何かを引っ掛けた。
(26) 2022/06/06(Mon) 11:51:05

『カナイさん』
『オレが嗾けようとしているものです』

メッセージではなく、直接頭に呼びかける形で。

『敵味方の区別がつかないので』
『距離をとった方がいいかもしれません』

自分はもう既に引っ張られているものだから、仕方ない。


ちらとそちらを見遣って、動きを止めた足は後退の態勢を取る。

巻き添えを食らっても恐らく対処はできる──けれど。
恐ろしくもどうしようもなく安心するような、あの感覚は。
そう何度も呼び起こしたいものではなかった。

カナイは、きっとその文字列を見た時、悲しかったのだと思う。
(a45) 2022/06/06(Mon) 12:12:58

カナイは、それでも約束を違えません。
(a46) 2022/06/06(Mon) 12:13:08

【人】 跼蹐 カナイ

>>27 >>28 深和 古後

斯くして姿を現したものの姿に ひゅ、と小さく喉が鳴った。
忽ちに感情の全てをどっと耐え難い恐怖が支配して、
その中であっても鋭く向けられた視線と怒号にもほど近い一喝は
確かな強制力を持って脳が知覚し、それを認識するに至った。

「ふ、深和さん──」

それに従って、混乱のさなかに手を伸ばす。
一歩、二歩、じりじりと後退りながら。
その数歩先から、骨の砕ける音と、肉を打ち付ける湿った音が。
どこか非現実的な事のように遠く聞こえていた。

恐らくはきっと、叶はあなた達よりは会議室に近い側に居て
その両足は竦みかけこそすれ、確かに床を踏みしめている。

だから手を取ればすぐにでも逃げ出せる。
あなたの手を引いて、彼を置き去りにして。
(30) 2022/06/06(Mon) 16:35:59