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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【人】 害のない毒 マキアート

【賭博場】

彼女なりの弔いを穏やかな瞳で眺め、
ちいさく嘆息をする。ああ、確かに素晴らしい紳士だった。

アルバの傘下にある賭博場でも決して臆さない度胸。
正に、人の上に立つに相応しい人物で。
けれどツキに見放されてしまえば、勝負師はそれまでだ。
実に──幸運の女神は残酷だな、と二度溜息を吐く。


やがて賭博場の門扉が開かれれば、
入ってきた客や招かれた来賓の案内へ。
そこにはもう悼むような悲しげな表情はなく。

堅い靴底の音を引き連れて、行く先は楽しい遊び場。
カードテーブルにスロットと、望みのままに捌いて。

何処へ向かおうかと迷う者に対しては胸に手を当て進言する。

「聖母の名を冠した祭りが行われているのです。故に、
 カジノの女王ルーレットなんて如何でしょう、お客様方?

 宜しければ、僭越ながらお相手させていただければ」

ポケットのないタキシードに身を包んで微笑むディーラーは──果たして女神が遣わす天使か、人を破滅させる悪魔か。
(10) 2022/08/08(Mon) 23:16:38
マキアートは、諸手を挙げ肩を竦めた。勿論イカサマじゃありませんとも。
(a2) 2022/08/09(Tue) 2:03:54

【人】 害のない毒 マキアート

>>7 サルヴァトーレ

【街中】

「……お、サルヴァトーレさんじゃないですか」

仕事の前か帰りか。ともあれ仕事中より随分気の抜けた様子の男が、見覚えのある車と人に気づいて声を掛けた。

「奇遇ですね、こんな所で出会うなんて。
 今は誰か一緒ではないんですか?珍しい」

ついさっき別れたところとは露知らず、
なんだか不思議そうに首を傾げている。
マフィアとしてディーラーとしての皮を剥いだこの男は、
結構察しが悪く、それでいて人懐っこい。

度の入っていない眼鏡越しの碧眼が、呑気に瞬いた。
(16) 2022/08/09(Tue) 2:39:50
 
「近頃は、随分と」

祭りに華やぐ街の喧騒。
時折紛れ込む雑音。
その音は鼓膜を揺らさない。

「幻聴がひどいな」

在り得ざる残響は真実のものではない。
否定的な言葉も、肯定的な言葉も、何れも幻聴でしかない。
そうでなければならない。

「だが、あんたの声だけは聞こえない」

「もしも漸く全てが正しくなり始めたなら……」

酒、異性、熱狂。



少々口を滑らせるくらいなら薬に頼らなくていい。
このどれか、もしくは全部を浴びせれば良い。

そうして得たものを流すだけでちょっとした小遣いになる。
大変有難い事に。

罪悪感が全くないわけではない、が。



ただし、



バレる訳にはいかない。決して。
万に一つでもこの小遣い稼ぎがバレた。

その時は――

【街中】

祭りの影響か、どこもかしこも賑やかな喧騒に溢れている。
さざめき行き交う人波を眺める少年は、どこか所在なさげに息をつく。
スニーカーのつま先が、トンと石畳を蹴った。

口元の笑顔は標準装備。余裕ありげな表情に大きな身体、仕立てのいいスリーピーススーツ、磨かれてぴかぴかと光を照り返す革靴。羽織った外套を風に踊らせ、肩で風を切って歩く男は、まあそれなりに目立つ方。

君はため息をついて、足元に目を向けたのだろうか。

「君、一人?」
「子どもが一人で​────迷子かい。どう、良ければ僕が保護者に」

俯いていたならぴかぴかの革靴が、顔を上げていたなら柔和な笑顔が、その目に映ったことだろう。

【人】 害のない毒 マキアート

>>28 トトー

「ごめん、つい」

客としても顧問としてもあだ名呼びは憚られるものだから、
人目のある所ではどうしても他人行儀になってしまう。

指摘されるたび少し照れ臭そうに、
では、トトーと呼び直して。

「賭博場での仕事が終わったところで。
 祭りの様子でも、と街に繰り出していたんです」

そっちはいつも通りそうだ、と見遣れば、
どことなく嬉しそうに目を細めた。

「良ければご一緒しても?今日はオレも、
 何して時間を潰そうかと思っていたところなので」
(34) 2022/08/09(Tue) 22:51:51

【人】 害のない毒 マキアート

>>47 トトー

「オレは子供じゃないんですよ、Bello?
 大体、もう我儘を言う年なんかじゃないんですし、こうして親しくしてもらえるだけでうれしいですよ。……ああもう、だから人前で……」

大の大人が街の通りで撫でられることのなんとむず痒いことか。
緩やかな表情ではあるもののそれは仕事によるものではなく、
ちょっとした困りや気恥ずかしさ、それから手から伝わる熱によるもの。

仕事着から少しラフなシャツに替えており、はにかみながら見上げる仕草はやはり何処か年齢よりもうら若い印象を与えるだろうか。

「予定があるんじゃなかったのか……?
 じゃあ、って賭博場に誘ったらどうするつもりなんですか。
 只では返しませんが……いや、どうもしないか。貴方なら」

というより、結局は此方が遠慮することも見透かしていそうな。
どこでもは行きません。と断言しておいて、
けれど快諾されたことには嬉しそうに口角を上げた。

「はは、ではそうですね……祭りは一人なら、だったので。
 バーにはヴィー──賭場の後輩が行っているようだから、アルコールを入れても大丈夫そうならそこでもいいし、或いは、水入らずを望むならカフェでゆっくりするのもいいでしょう」
(51) 2022/08/10(Wed) 3:53:51
マキアートは、さて、もう一枚どうぞ。なんて頬を染めつつも不敵に微笑んだ。
(a13) 2022/08/10(Wed) 7:44:06

【人】 害のない毒 マキアート

【街中】

「あっ!」
「このぬいぐるみ……うちのレオにそっくりじゃないか!」

いい歳してゴールデンレトリバーを模した人形に飛び付き屋台の前で大はしゃぎしてる男がひとり。この時間はまだ仕事ではない様子。
店員の微笑ましいような、何だか生ぬるい視線を受けて我に返り、だがそのぬいぐるみの双眸に見つめられればつい口元が緩む。

「あー、うーん、困るな〜。正直無茶苦茶可愛いが、
 そのレオナルドに妬かれてしまいそうなのがな〜……」

色々理由付けつつ、でも釘付けだ。じきに買ってしまう。
大袈裟にはしゃいだり悩んだりしてるせいでちょっとどころじゃなく目立っているかもしれない。

とはいえ、こんな犬と同レベルに懐っこそうな男に絡まれたくなければ見て見ぬふりをするべきだろう。
(83) 2022/08/11(Thu) 12:16:04

【人】 害のない毒 マキアート

>>86 ヴェルデ

「いや、気にしてないよ。
 楽しそうな人を見て楽しく思うのはいいことだ!

 それで笑顔の共有ができるなら何よりじゃないか。
 だからほら見てくれこの愛くるしい犬特有の表情を……」

結局買ったらしい。結構な体格の男が片手で抱えてるせいで、
随分と小柄に見えるレトリバーと共に満面の笑みを向ける。

「っと、あまり屋台の前に長々と居るもんじゃないね。
 キミもどうだい?何なら一つくらい買ってあげようか」

営業妨害か宣伝か判断の難しい状況を漸く省みて、ぬいぐるみが並ぶそこから一旦距離を置き、そちらへ近寄る。

長身の体躯が歩いてくるとなればそれなりに威圧感はありそうなものだが、緩やかな笑みと気の抜けるぬいぐるみ抱えスタイルはあなたの目にはどう映るか。
(88) 2022/08/11(Thu) 14:05:12