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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


フィオレロ! 今日がお前の命日だ!


「………どうしていつも、こうなるんだか」

「今更な事だ。ああ、わかってたさ……」


「Sentite condoglianze」


──カシャン、軽くも重い金属音がまたひとつ。

「器用そうな顔してるのに」

なんて。雑踏に溶けるようにして、くすくすとちいさく喉が鳴る。
人混みの中にあっても長躯のあなたはよく目立つから、こちらからは見失う心配もないのだけれど。
小柄な少年は人波に流されそうにもなるものだから、つい、手が出たのだった。
屋台のそばへ寄れば、一層、香ばしさが鼻腔をくすぐる。
耳を楽しませるのは、肉の焼けるよい音。

「ん――」

迷うように、うろ、うろ。
看板に視線を這わせて。

「じゃあ……これにする」

ぴ、と指し示すのは、ウインナーの串。

――情報屋が、死んだ。

幾らかの情報を渡したのは、事実。
けれど、いずれも彼の命を縮めるものではなかった筈だ。

何故という疑問。



そして、それ以外の死者も。
それもノッテばかりに。
狙われている……?誰に?

何故という疑問。



ボスが倒れたのを契機にアルバが攻勢を強めている?
アルバにノッテの怒りが向かうよう仕向けている?

疑問、疑問、疑問。
分からないことだらけだ。

手を、引くべきだろうか。
いや、もっと早く引くべきだったのかもしれない。

Rrr...Rrr...

電話が鳴る。電話が鳴る。
電話に、手を――

レヴィアは、今日も店で、鎮魂歌を奏でている。
(a0) 2022/08/14(Sun) 23:32:38

【人】 暗殺屋 レヴィア

【街中】

祭りの喧騒の中を、黒い傘を差して歩く。
傘は便利だ。雨も陽も防いでくれるし、
上から見れば、どこに体があるのかもわかりづらい。

街の賑わいは変わらない。
誰が死んでも、この街は気にすることもなく。
あるいは気付くこともなく、未来へ進んでいく。
自分と一緒だ。

「今日も暑いわね。」

飲みかけのアールグレイティーのボトルを取り出して
少しだけ喉を潤して。
そしてまた、宛もなく歩く。
(17) 2022/08/15(Mon) 10:21:27
うろうろと視線をさまよわせる様子をやはり笑みを浮かべて見ている。
たくさんのものから一つを選ぶというのは、簡単なようで難しい。どれがいいのか、何が決め手か、どうしてそう思ったのか。選択は経験の積み重ねだ。与えられるものを受け入れるだけでいては、些細なことも選び取れなくなる。

「ん、いいね。おいしそうだ」
「それだけでいいの? 君、放っておいたらすぐ食事を忘れるだろう」

彼女に聞いたのか、それとも個人的に知っているのか、そんなことを付け加えた。
上から見る項は細く、成長期の少年にしては肉が足りない。

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>22 ストレガ

「あら。」

街中。
歩く先に貴方を見つけて、声を出す。
傘で影の落ちた顔は、相変わらず冷たく涼しげだ。

「飲み物、あげるわ。」

随分暑そうにしてるから、手に持ったボトルを差し出す。
飲みかけのアールグレイティー。
冷蔵庫に冷やしてたものを持ってきたので、
まだ冷たさが残っている。
(23) 2022/08/15(Mon) 20:02:56

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>24 ストレガ

「暗殺屋から渡されたものを、躊躇なく飲むべきじゃないわね。」

すんなりと受け取られ飲まれるそれを目で追いながら、
そんな事を言って。
肌の露出がほとんどない服に、白のシルクグローブ。
長い飴色の髪を身にまとった女が、貴女を見上げる。

「陽射しが肌に当たるから暑く感じるのよ。」
「貴女も日傘を差してはどう?」

差し出されたそれを受け取って。
こちらももう一口、喉を潤した。
(26) 2022/08/15(Mon) 20:26:31
少年は、選ぶことがあまり得意ではない。
これまであまり、選択肢を与えられてこなかったから。
けれど今は、そうではなくて。
だから、少しずつものを選ぶことを覚えている途上だ。

「……だって、ジェラートも食べるんだろ」

頼りなく薄い身体は、食の細さも影響している。
が、食べないとビアンカが怒るし、あなただってこうして気にする。
これもまた、意識を変えている途上のことだった。

「あんたはどうするの。
不器用だって言うなら、食べやすいのがいいよな」

と言って、どれがいいかわかるわけでもないけれど……。

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>28 ストレガ

「そうやって油断してる人が一番簡単なのよ。」

冗句ともつかない、色のない表情。
喧騒の中では二人の会話を気にする人もいない。

「あら、似合う似合わないを気にする人だったのね。」
「そうよ。だって、昼に店を開けたら、誰か来てしまうかもしれないから。」

なんて、接客のせの字もない言い分。
あくまで『表の仕事』として名乗るためにやってるだけで、
売り上げなどは気にしてはいないのだろう。

「日が暮れたら戻るわ。」
「貴女は何を?」
(29) 2022/08/15(Mon) 21:07:16

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>30 ストレガ

当然、演技かどうかの見分けはすぐにつく。
仮にされていたとしても、いつもより少し冷ややかな目で
それを黙って眺めていた事だろう。

「そう。可哀そうね。」
「上着でも着る事ね。」

下世話な視線には慣れている。
声を掛けられることもあれど、あしらい方も随分慣れてきた。
この容姿ならではの経験値だろう。
最も今は、睨みのおかげでその経験値が溜まる事はないが。

「嫌よ。私、寝るの嫌いなの。」
「そう。夜は"危ない"もの。それがいいわ。」
「暇なら貴女こそ帰ってsiestaした方が良いと思うけれど。」

不健康な顔色ね、なんて、頬の辺りに視線を落とす。
(31) 2022/08/15(Mon) 22:30:19

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>32 ストレガ

「そしたら貴女はずぶ濡れね。」

こちらは雨にも対応できる日傘。
声を掛けようとした輩を一瞥して。
唸られてすごすご帰る様、興味なさげに視線を外す。

「獣みたいね。」

そんな感想を零しつつ。

「あら、そう。」
「じゃあ、私もその理由でいいわ。」

寝るのが嫌いな理由。
睡眠をとったほうが細かな作業の効率がよくなるのではなくて?
なんて、そんな指摘もしつつ。

「無駄にしたくないなら、私は邪魔かしら。」
「これ、こんなに飲めないの。差し上げるわ。」
「ゴミを処分しておいてくださるかしら。」

手に持ったボトルを差し出して。
受け取られたら、ふわりと背を向ける。
(33) 2022/08/15(Mon) 22:57:24
会ったばかりの頃の君のことを覚えている。
今よりもっと人形のようで、痩せて色の悪い肌をしていた君のこと。それこそ捨てられた子猫のようでいたのだ。その頃から考えれば、随分よく育ったものだ、とは思うが。

「食べるけど……足りるかい。成長期だろ?」
「ああ、それともほかのものがいい? 向こうにパン屋が出張してるのを見たし、あっちにはスープが……」

何くれとお節介を言う男はまるで子煩悩な父親のようですらある。

「僕もソーセージにしようかな」
「もうひとつの……こっち。辛いんだって」

レヴィアは、夕方からいつものように、路地で鎮魂歌を奏でている。
(a15) 2022/08/16(Tue) 16:45:09

棒切れのような手足をしていた頃に比べれば、今は随分と血色もいい。
こうして陽の下で見れば、夜な夜な街路に立っているとは想像もつかないふつうのこども。
だからそう、少年にとっては、既に身に余るほどなのだけれど。

「……あ〜、わかった。
じゃあ、スープも飲む。それでいいだろ」

根負けしたように言う。
触れられたわけではないのに、撫でられるときに似た、すこしくすぐったいような感覚。
ふるりと金色の髪を揺らして、屋台の主へ向き直る。

「辛いのって、大丈夫か?
まあ、食べらんなかったらおれのと替えればいいか……」

独り言ちるようにこぼして、店主へ注文を。
そうして、財布から自分の分を支払う。