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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


 
───ハズレ。

聞き飽きた空砲の音。

そうして死にたがりは、その日も死に損なった。


死んだのが自分ではないのなら。

誰が死んだとしても、言う事は変わらない。



「Sentite condoglianze」

レヴィアは、会議の闖入者にもやはり、何のリアクションも示さない。
(a3) 2022/08/20(Sat) 22:25:28

Rrr...Rrr...Rrr...

電話が鳴る

Rrr...Rrr...Rrr...

電話が鳴る

Rrr...Rrr...pi

電話が……

「……はい」

「……はい……はい。
 そうですか、次は……」

目を瞑る。
深呼吸を一つ。
もう一度深く息を吸う。

「お断りします」

電話口から聞こえる間の抜けた声は脅し文句に。

「えぇ。お好きになさってください。
 それで私が裏切りものとして処分されるのでしたら、
 それは相応の報いかと。

 ですが、あなた方も無事に帰れると思わないでくださいね?
 私が調べたのは、調べていたのは
 こちらの事だけではありませんから。
 ねぇ、――さん?」

相手の本名を告げると、暫しの沈黙。
そして、怒声。

「祭りもまもなく終わりですが、
 お帰りの便は予約済みですか?

 ――まぁ、今から取れる訳はないのですけれどね?
 それでは、ご機嫌よう」

ぷつり、電話を切る。

為すべき事をしましょう。
その上で、私が終わるというのなら、それはそれ。

さぁ、最後のゲームの始まりです。
カードを配りましょう?スペードのカードを。

レヴィアは、会議の席を立った。きっともう、まともな話し合いはされないだろう。
(a8) 2022/08/21(Sun) 1:02:47

レヴィアは、ストレガを一瞥し、それから立ったまま、テンゴの話を聞いた。
(a12) 2022/08/21(Sun) 6:40:33

【人】 暗殺屋 レヴィア

【埠頭】

日傘を差して、波の音を聞きながら歩く。
この季節でも、ここは比較的涼しい。
潮風でべたつく髪も、血で汚れるよりはずっとましだ。
だからここには、良く来る。

「あら、今日は先客がいるのね。」

いつも座るベンチ。
そこに先に座り、丸まって寝る黒猫を一瞥して。
少し止まって、それからまた歩いて。
ベンチに座った。

「猫は平和でいいわね。」

誰にも向けてない言葉を吐いて、
煌めく海を眺めた。
(4) 2022/08/21(Sun) 17:15:21
レヴィアは、起きた猫が走り去るのを見た。
(a18) 2022/08/21(Sun) 22:01:44

レヴィアは、今日も店に戻り、そうしていつも通りに鎮魂歌を奏でる。
(a19) 2022/08/21(Sun) 22:01:53

レヴィアは、一筋の汗を流した。
(a34) 2022/08/23(Tue) 12:22:09

レヴィアは、ぼたぼたと血を流した。
(a35) 2022/08/23(Tue) 12:22:28

レヴィアは、どこか出かけられた見送りの言葉に、「えぇ。」とだけ返して
(a36) 2022/08/23(Tue) 12:31:27

レヴィアは、その日の夜に、仕事に向かった。
(a37) 2022/08/23(Tue) 12:31:49

レヴィアは、ゴシックの服をワインレッドに染めている。
(a38) 2022/08/23(Tue) 12:32:12

レヴィアは、雨が降る前に帰った。ワインレッドはほどなく止まる。
(a41) 2022/08/23(Tue) 13:06:12

レヴィアは、店のカウンターに猫のぬいぐるみが二つ、新たに並んでいる。鎮魂歌が鳴り響く。
(a47) 2022/08/23(Tue) 17:20:14