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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


 
───ハズレ。

聞き飽きた空砲の音。

そうして死にたがりは、その日も死に損なった。


死んだのが自分ではないのなら。

誰が死んだとしても、言う事は変わらない。



「Sentite condoglianze」

Rrr...Rrr...Rrr...

電話が鳴る

Rrr...Rrr...Rrr...

電話が鳴る

Rrr...Rrr...pi

電話が……

「……はい」

「……はい……はい。
 そうですか、次は……」

目を瞑る。
深呼吸を一つ。
もう一度深く息を吸う。

「お断りします」

電話口から聞こえる間の抜けた声は脅し文句に。

「えぇ。お好きになさってください。
 それで私が裏切りものとして処分されるのでしたら、
 それは相応の報いかと。

 ですが、あなた方も無事に帰れると思わないでくださいね?
 私が調べたのは、調べていたのは
 こちらの事だけではありませんから。
 ねぇ、――さん?」

相手の本名を告げると、暫しの沈黙。
そして、怒声。

「祭りもまもなく終わりですが、
 お帰りの便は予約済みですか?

 ――まぁ、今から取れる訳はないのですけれどね?
 それでは、ご機嫌よう」

ぷつり、電話を切る。

為すべき事をしましょう。
その上で、私が終わるというのなら、それはそれ。

さぁ、最後のゲームの始まりです。
カードを配りましょう?スペードのカードを。

【人】 エースオブ―― ヴィオレッタ

>>4:+14 マウロ

「左様でございましたか。失礼いたしました。
 お楽しみいただけているのでしたら、幸いです」

ディーラーは申し訳なさげに丁寧に頭を下げ、微笑む。

”お連れ様”はたまに無茶な掛け方をするので心配だが、
この青年がそんな無茶をするのは見たことがない。
店としては上客とはいえないが、
個人的にははらはらせずに済むので好感が持てる。
不機嫌そうな態度も素直さの表れと思えば
どうということはない。

だから、さっきの問いもただのコミュニケーションポーズだ。
何事もなかったように前のゲームのカードを回収。
小気味よい音を立ててカードを切り始める。

「そうですね、夜も勝負もまだまだこれから。
 お客様のツキもここからは上向きとなるやもしれません。
 よろしければ次のゲームのベットをどうぞ」
(0) 2022/08/21(Sun) 2:12:26