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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>1 マウロ
【三日月島:岬】

「歳を食うと考える事も多くてな。一人で静かに海を眺めたくなる時もあるものなのだよ、青年。」

嘘か真か、分からぬ事を口にしながら。
からん、ころん、と下駄の音を鳴らしながら、貴方の横に、距離は空けつつやってくるだろう。

柵に背を預ける形で凭れ掛かり、煙管を咥えては、紫煙を吐き出す。線香にも似た香りがさらに漂う。

「お前さんの方こそ、魂が抜けたような顔をしていたが。先の会議で疲れ果てたか?」

揶揄うように言うけれど、その実、心配をしているだけともいう。分かりづらいカラス面だ。
(2) 2022/08/12(Fri) 8:34:59
「内も外も関係ねえ」
「おっさんの仇は片っ端から潰してやる」

俯く視界に、磨かれた革靴のつま先が映る。
こうしたところからつい、相手を値踏みしてしまうのは仕事柄のこと。
けれど、降り落ちる声には覚えがあるから、そんなものは意味のないことだった。
視線を上げる。
金色の髪の隙間から。翠の目があなたを見る。
そのやわらかな笑みのようにはいかず――それでも少年は、すこしだけ口角を上げた。笑ったのだ。

「……迷子じゃない」
「祭りとか言ったっけ、……こういう感じに慣れないだけ」

「あんたこそまたおれみたいなのに構って、ほんと、物好きだな」


廃倉庫に、硬く無機質な音が響く。

メンテナンスの為に分解された拳銃が、
汚れを除去され、注油を受け、また組み立てられていく音。

元は実に正義感溢れる巡査の相棒だったもの。
それが今となっては無造作に人間を手に掛ける輩の元にある。
何とも哀れなものだ。

「───全ては都合の良い幻聴だ」

カシャン。
最後にマガジンがセットされて、それきり静かになった。

見上げる視線には目を細めて返す。それから隣に並んだ。立ち去る気はないらしい。

「そう? それならよかった」
「マンマとはぐれた仔猫ガッティーノのような顔をしているんだもの。余計なお世話だったかな?」

覗き込むように首を傾げてまたはにかむ。いつもの様子だった。この男はいつだって君に対して、子どもにするように接する。
実際子どもではあるのだけど、年相応より幼い対応に思える​────君がどう受けとっているかは定かではないが。

「うん。確かに賑やかだ。逆に裏通りは静かなものだよ、みんな出払ってしまって」
「君はどうしたの。散歩? お使い? 仕事かな。それとも遊びに?」
「遊びに来たならやっぱり一人はいただけないな。保護者が必要だろう? 付き合うよ、どこに行きたい?」

元よりおしゃべりなこの男は、君といる時一層饒舌になる。強引というか、お節介というのも正しいかもしれない。とにかく気にかけている、世話を焼きたい。そんな様子が伺えるはずだ。……やっぱり、当人である君がどう受けとっているかは分からないけれど。
アソシエーテの女に拾われただけの子どもである君は、組織の末端も末端だ。ファミリーの人間が多く集まる場に顔を出すことなんてないだろう。この男がほかの人間にどう接するかなんて、きっと知らない。

いつも通りの子供扱いだ。少年はひとつ息をつく。
けれどこちらも、背を向けるようなことはない。

「……いい、声がかかるのはありがたいことだし」

他にいくらでもいる中で自分がこう構われるのは、やはりよくわからないけれど。
あなたはそういう人物なのだろうと少年は思っている。
他にいくらでもいるのだから、自分が特別だとは到底思えない。

「今は散歩。仕事したってべつにいいけど」
「……どこ行きたいとか、何したいとか。
それもよくわからない」
「こういうの、……初めて見た、から」

流れる人波へ視線を向ける。
誰も彼も、何がそんなに楽しいのだろう。
少年は、祭りも知らないようだった。

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>29 マウロ

「まあそうカッカしなさんな。お前さんをわざわざ咎めに来るほど、俺も暇じゃあないんだ。」

くっくっ、と喉を鳴らすようにして笑う。
乱暴ともとれる貴方の言い様には慣れている、と言わんばかり。

「さて、他の連中がどうかは俺は知らんがね。お前さんは相当に応えていると見える。折角の祭りを楽しむつもりはないのかね?」

分かっていて、そう問うた。
互いの紫煙が混ざり合う。
(36) 2022/08/13(Sat) 10:42:28
君とは頭一つ程度慎重に差があるから、ただ立っていては表情が伺いにくい。普通に並ぶとつむじばかりが見えるのもあって、実際はそんなことないのだろうけど、少しいじけたように映る。

「そう。そうか」

ふむ、と指の腹が顎を撫ぜる。
通りの右から左へと視線を移す。人の流れやら年齢層、手に持った何がしかを眺めて。

「甘いものは好き?」
「少し歩いたところに美味しそうなジェラートの屋台が出ていてね。気になってたんだ」
「君と行ければ嬉しいんだけどな」

【人】 ”昼行灯” テンゴ

【祭りの屋台】

「ふう…」

駄菓子屋には似つかわしくない、煙草の香りが漂う。
出店を構えながら、ふと何やら考えるようにぼうっとしているカラス面の店主がいる。

勿論、客が来れば思い出したように対応はしているようだ。

子供たちがお菓子やおもちゃを万引きしている姿もちらほら見受けられるが、気づいていないのか注意する様子もないだろう。
(39) 2022/08/13(Sat) 12:55:09
少年ここにはきっと欠落があって、けれど、最初からないものを『ない』と気付くことは難しい。
だから、年相応の楽しみをよく知らないままここまで来てしまった。
少年はついと視線を上げ、あなたを見た。
ああ、気を遣わせた。それはわかる。
それでも、どういう顔をすればいいのかわからない。
あなたが何か買い与えようとするときも、これは決まって同じ顔をする。
媚と身体を売るのなら、甘えればいいものを。

「……ん」
「あんまり食べないけど、嫌いじゃない」
「いいよ、行こう」

どうしたって、口が巧くないのだ。

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>46 マキアート
【祭りの屋台】

追い払うような声に、子供たちの賑やかな声。
面越しであるため、顔ごとそちらに向ける羽目にはなるが、貴方に気付いたようで、ああ、と声を漏らす。

「子供は元気であるのが一番というからな。盗む度胸があるくらいでちょうど良い。それはそれとして気遣い痛み入るよ。」

「時に、青年は駄菓子はお好きかな?」

のんびりと。
先ほどまで万引きにあっていた張本人であるのに全く危機感も怒りも感じさせない声音で貴方に答えて、会釈した。
(58) 2022/08/13(Sat) 22:18:47

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>67 マキアート

「それは確かにそうだな。まあ俺としては損か得かなんぞ関係が無いのだが。一般的にはよろしくないという事は間違いない。」

「ご忠告、有難くいただくとするよ。その上で大変申し訳ないのだがね。先の礼に、好きなものを持っていってはくれまいか。菓子でも玩具でもどちらでも良い。」

「今時分、何かと物騒な話を聞くだろう。そんな中でも輝くお前さんのような人間に会えたのは実に幸運なことだ。」

ぺらぺらと、言葉を連ねていく。
(74) 2022/08/14(Sun) 18:07:45
少し足りない・・・・様子の君を見る度に、男は君を愛しく思う。未熟であることは成長途上であることとよく似ている。それはまた幼さと同義で、守ってやりたく思うのだ。
同時に少し哀しくもある。無邪気に無防備に育つことの出来なかった君の過去を思って、男は君の髪を柔らかく撫でるだろう。

「お腹もすく頃だしね。串焼きの屋台も出てたよ」
「僕、あんまり食べたことないんだよね。肉は好きかい」

先導するようにゆっくりと歩き出す。大股の歩みはそのまま、速度を落としてはぐれないように。

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>81 マキアート
【祭りの屋台】

「そんな風には思っとらんよ。」

貴方にそんな思惑があるとは思ってもいない店主は、くつくつと喉を鳴らして笑う。

「少なくとも俺の周りにはありふれていないものだ。今の町はいつ何時誰が殺されてもおかしくはない。お前さんも気を付けると良い。誰か大切な人間がいるなら特にな。」

ファミリーではない貴方に、気遣う言葉を掛ける。
(87) 2022/08/14(Sun) 20:15:30
「ああ――そっか、そういう時間か」

少年はあまり、食事に頓着しない。
というより、ほとんどの物事への執着が希薄だった。
毎日の食事がある、ということに、まだ慣れ切っていない。


「確かにあんたは物を食べ歩くようなヒトじゃないよな」
「今はだれも彼も何かしら持って歩いててさ、だからまあ、その方が自然なんじゃない」

その高価そうな外套に、スーツに、汚れがついては大変だ。
などと思うことこそ、価値観の差異なのかもしれないけれど。
時間帯もあるのだろう。道行く人々の多くは、あなたの言ったジェラートやら串焼きやら、ものを食べているのが目立つ。
流れる人混みの中を、身長差の分、どうしても狭くなる歩幅でついて歩いて。
串焼きの屋台を見つけると、くいと袖を引いた。

「うん、そういう時間だ」

明るい日が中天に座して透明な光を振らせている。
人の熱気、太陽の熱。汗が滲むような街中にいるのに、男の纏う雰囲気は涼やかだ。く、と口角を持ち上げて笑う。

「そうなんだ。不器用でね、上手く食べられなくって……」
「でも今日くらいならいいだろう。羽目を外したい気分だし、君も初めてなら心強い」

人でごったがえす大通りを上手くすり抜けて歩く。
君を見失わないようにしてはいるけど、小柄な君はやっぱり人波に埋もれやすい。光を弾く金の髪を目で追って、時々見失いかけて、だから袖を引かれて安心した。

「ん、そっちか」

道のどちら側に出ていたのか忘れていたものだから、よそ見をしてしまっていたのだ。軽く引かれるままに流れを抜ければ、たしかに先程見つけた屋台があった。
ざっくばらんに肉を切って串に刺し焼いた、料理とは言い難い豪快なそれ。牛から豚から羊まで、ブロック肉からウインナーまででかでかと看板に写真が出ている。広くはないが簡素な飲食スペースもあるらしい。歩くのが煩わしければ、ここで食べてもいいだろう。

「たくさんあるね」
「どれが食べたい? 好きなのを選ぶといい」

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>91 マウロ
【三日月島:岬】

「ほう。まあ、喪に服すというのも間違っては居ないと思うが、良いのかね。」

「何時までもそうやってしみったれているつもりなら、それはそれで俺は何も咎めはしないが。もしアウグストだったら、そんな風にはならんだろうなぁ。」

慰めても何にもならない。
だからこそ男は、発破を掛けるように言葉を選ぶ。
(93) 2022/08/14(Sun) 20:48:37