11:47:18

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


 
───ハズレ。

聞き飽きた空砲の音。

そうして死にたがりは、その日も死に損なった。


死んだのが自分ではないのなら。

誰が死んだとしても、言う事は変わらない。



「Sentite condoglianze」

テンゴは、昼行灯の火を消した
(a1) 2022/08/20(Sat) 21:31:05

Rrr...Rrr...Rrr...

電話が鳴る

Rrr...Rrr...Rrr...

電話が鳴る

Rrr...Rrr...pi

電話が……

「……はい」

「……はい……はい。
 そうですか、次は……」

目を瞑る。
深呼吸を一つ。
もう一度深く息を吸う。

「お断りします」

電話口から聞こえる間の抜けた声は脅し文句に。

「えぇ。お好きになさってください。
 それで私が裏切りものとして処分されるのでしたら、
 それは相応の報いかと。

 ですが、あなた方も無事に帰れると思わないでくださいね?
 私が調べたのは、調べていたのは
 こちらの事だけではありませんから。
 ねぇ、――さん?」

相手の本名を告げると、暫しの沈黙。
そして、怒声。

「祭りもまもなく終わりですが、
 お帰りの便は予約済みですか?

 ――まぁ、今から取れる訳はないのですけれどね?
 それでは、ご機嫌よう」

ぷつり、電話を切る。

為すべき事をしましょう。
その上で、私が終わるというのなら、それはそれ。

さぁ、最後のゲームの始まりです。
カードを配りましょう?スペードのカードを。

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

【ヴェネリオの部屋】

会議が終わって少しした後。
親友でもあった幹部の男の部屋に訪れる姿があった。

「…スーツを持っていけだのなんだの言っていたが、まさかこんなことになるとはな。」

ため息を零しながら、目当てのスーツを探そうとしているだろうか。あるかは分からないが。
(1) 2022/08/21(Sun) 3:30:23

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

>>+9 ヴェネリオ
【ヴェネリオの部屋】

「…悪いな、兄弟。」

ずっと何度も言われていた。
着ろと、誂えて貰ったスーツを見て、零す。

目立つのも知っていたし、狙われていないとも思っていない。
こんな時だからこそ、従うべきだとも知っていた。
それでも着る事を渋っていたのは、目立つ方が良かったから。

「お前さんが死ぬくらいなら、俺の方がまだファミリーにとってはマシだと、そう思っていたんだ。」


「マウロが戻ってきた。孤児院の話は落ち着き次第通しておく。リカルドは…お前さんの思った通りになったな。今頃そっちで仲良くやってるんだろう。」

ぽつぽつと、誰もいない部屋で、カランコエの鉢植えを前に言葉が零れ落ちていく。

(2) 2022/08/21(Sun) 14:45:35

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

>>2
【ヴェネリオの部屋】

「どうしてみんなして、先に逝ってしまうんだろうな。」


かつての恋人、先代、アウグスト、フィオレロ、リカルド、そしてヴェネリオ…親しい人は、みな先に逝ってしまった。

ファミリーはまだ残っている。奇跡的に戻ってきた人間もいる。けれど、カラス面の昼行灯は、独りぼっちになった。

「それでも俺は生きるよ。死ぬなら俺が良かったが、死にたい訳じゃない。ノッテを潰させる訳にはいかんからな。」

「だから精々、墓場で酒でも飲んで待っていろ。俺もいずれは、そちらに向かうだろうから。」

仕立てて貰ったスーツとカランコエの鉢植えを抱えて。
その代わりに、赤ワインのボトルを1本と菊の花を模った落雁を添えておいた。せめてもの手向けだ。

「じゃあな、親友ヴェネリオ。」

20年来の一番の親友であり、同期に別れを告げて。
カラス面は下駄を鳴らしながら、部屋を後にした。
(3) 2022/08/21(Sun) 14:48:29
テンゴは、カランコエと馬酔木の鉢を並べて、煙管をふかしている
(a14) 2022/08/21(Sun) 17:49:08

テンゴは、独り、茶を点てた…共に飲む相手は、居ない
(a21) 2022/08/22(Mon) 1:58:41

テンゴは、駄菓子屋の屋台を畳んだ…祭りはもう、終わりだ
(a26) 2022/08/23(Tue) 1:11:04

テンゴは、何処まで行っても余所者だ…イタリア人ではないのだから。
(a31) 2022/08/23(Tue) 8:57:25

テンゴは、だから、これでいい。全ては最初から決まっていた事だ。
(a32) 2022/08/23(Tue) 8:59:31

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

【駄菓子屋:店内】

異国情緒溢れる店のカウンターにて。
飴の詰まった瓶をいくつか並べて、眺めている店主がいた。

一つは、
べっこう飴。

店主の一番のお気に入り、親しんでいる物。

一つは、
オレンジの飴。

太陽の光をいっぱいに浴びた柑橘は甘みが強い。

一つは、
抹茶ミルク飴。

この島では馴染みのない味で、珍しがられるもの。

「…さて、どうするかね。」

ころり、ころりと瓶の中で転がる飴を眺めて、独り言ちた。
(14) 2022/08/23(Tue) 10:40:54
テンゴは、いつも通り、飴を袋に入れて懐に仕舞った
(a33) 2022/08/23(Tue) 11:01:58

テンゴは、べっこう飴を口に含んだ
(a39) 2022/08/23(Tue) 12:43:52

テンゴは、家族 ノッテを愛している。
(a40) 2022/08/23(Tue) 12:55:44

テンゴは、駄菓子屋のシャッターを降ろした。さあ、もう幕引きだ。
(a48) 2022/08/23(Tue) 17:59:06