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人狼物語 三日月国


153 『Override Syndrome』

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一日目

村人:1名、念波之民:2名、囁き狂人:2名、黙狼:1名

【人】 ???



     その少女は佇む。

        まるで心を亡くした傀儡のように。


(0) 2022/06/11(Sat) 0:00:00

【人】 内科医 カナ




   ここにいる人たちは皆
   努力の天才ってことだよね。


  [飲み込まない言葉はあなたとは真逆。
   理解とはかけ離れた羨望と、諦観。

   妬みはせず、ただ素晴らしいことと羨み
   自分には到底出来ないと太い線を引く。

   それはお金という要素に縛られず
   努力すればなんとかなるという綺麗事にすら
   翻弄され、負けた私だから言える戯言だ。]


(1) 2022/06/11(Sat) 12:55:04

【人】 内科医 カナ



  [一度欠けた歯は二度と戻らない。
   人体で唯一再生機能を持たない箇所、それが歯。
   誰だって一度は耳にする話。

   一度銀に覆われれば異物に黒ずみ、
   不格好なセラミックを詰め込めば
   見せかけの咀嚼機能を無理矢理引っ張り出すだけ。

   一度失ったら、その痛みが消えることは無い。]



(2) 2022/06/11(Sat) 12:55:42

【人】 内科医 カナ



  [それは心にも言えること。
   一度欠けた心は不格好な嘘の楽園エデン
   埋めてしまっても元に戻ることなんて無い。


   かろうじて取り戻せるのは、
   精神という不安定な咀嚼機能だけなのに。


        それでも人は、選んでしまう。>>0:127



(3) 2022/06/11(Sat) 12:56:52

【人】 内科医 カナ



  [今にして思えば、あなたのその人間らしさが
   私にとってはどうしようもないくらい魅力的で
   あなたの事だけは忘れないと、そう確信したの。


         向けられた強い嫉妬は>>0:129
         運良く恵まれただけの私に
         W意味Wを与えてくれるのだから。]



(4) 2022/06/11(Sat) 12:59:57

【人】 内科医 カナ



   謙遜だなんてそんな。

   それなら、あなたが気になって
   お近付きになろうとしたって


         そう言えば、信じられる?


(5) 2022/06/11(Sat) 13:01:56

【人】 内科医 カナ



  [謙遜と嫌味を考える猜疑心の強さは
   努力を重ねられた人ほど強くなる。

   たとえば、努力を重ねて栄光を掴み取った画家が
   才能の一言で片付けられる話は珍しくない。

   それの延長線は、末端の凡人私達にも及んで
   その結果が幾許の沈黙だった。>>0:131

   それを最初に破ったのも、あなただったけれど。



(6) 2022/06/11(Sat) 13:02:45

【人】 内科医 カナ


  [瞳を交わせばその表情の意味が分からず首を傾げて。
   頭に浮かんだ疑問符を頭の片隅に追いやると。]


   そうそう。
   認知の違いで心に与える影響も変わるって
   心理学でも言われてるみたいだよ?


  [だから物事は嫌でも肯定的に捉えてる方がいい。
   その方が心が背負う傷が限りなく浅く済むから。
   だから私はたしかに...幸せものだと思う。>>0:132


   だから私は否定はせずに、頷いてみせるのだ。]


(7) 2022/06/11(Sat) 13:04:17

【人】 内科医 カナ



  [傍から見たらなんとも変な会話だろう。
   しかし周りの人間もそこまで暇じゃないし
   この会話は誰にも聞かれていない、はず。

   そうして周囲を見渡す視線を
   再び彼の元に戻したのは
   紙の束が整う音が聞こえてきたから。

   それがなんなのか、
   この学部に通っていれば、見ただけで分かる。]



(8) 2022/06/11(Sat) 13:05:57

【人】 内科医 カナ



  [大学に通っている最中の栄誉は
   この紙の束に全てが込められている。

   レポートなんて作文とは違う
   新たな発見を元に作られる、論文。

   興味がないと言えば嘘になる。
   文字にはその人の世界が映る。
   それは小説でも、論文でも、変わらないから。



(9) 2022/06/11(Sat) 13:06:53

【人】 内科医 カナ



   そう。
   それなら、後で聞かせて欲しいな。
   論文で何を書いたのか。

   ふふ、ナンパ、そうね、その通り。
   楽しみにしてる。


  [ジョークと思って私は小さく笑うと
   この後のスケジュールを埋めて。

   彼からの吉報を待つことにしたのだった。]*


(10) 2022/06/11(Sat) 13:07:49

【人】 医者 サキ

 
[ 真の字は眞。
  真っ直ぐ、や、まこと
  良い意味ばかりにも見えるけれど

  
死者
を表す……
  ので名付けには不向きだなんて一説もある。

  亜の字の2番目、というのは
  そもそもが土台という意味を持つからだという。
  一番でない、以上は
  悪い意味に捉えられてしまうこともあるが──

  
土台無しには何も建てられない。

  聖人に次ぐ賢人を表す時に
  使われる字であるほどの良い字とも言われる。
  

     ────結局は本人の捉え方でしかないんだろう、
                漢字の由来なんてものはね。 ]

 
(11) 2022/06/11(Sat) 15:29:01

【人】 医者 サキ

 
[ 環境以外の生き方を決めるのは自分だ
  わかってる。

  早く希望が咲きますように。
  咲いたきぼうは、いずれ枯れ落ちる。


  俺の希望は咲き終えてしまったんだろう
  枯れて、誰かの養分になるしか出来ない

  由来も、生き方も、思い方次第だと
  理解っていても、そう思わずにはいられない


              だから何事にも、─── ]

 
(12) 2022/06/11(Sat) 15:29:07
 
[ ───兄が失敗したのは、俺が高校入学を決めた年。

  二度目、落ちて、三度目も、落ちて
  荒れ狂う海のような家庭で、3年を過ごした

  俺は初めて、兄は4度目の大学受験。

  この状況で凡人が勉強になど
  集中出来るはずもなく、成績は下がる一方。
  まだギリギリ合格ラインだった
  底辺に近い私立医大を、兄と受けた。


  結果。 ]

 


[  合格切符を手にしたのは、俺だけだった。  ]

 

【人】 医者 サキ

 
[ ───目を瞑る。


  己の口から出た言の刃が、
  誰かの人生を狂わせる事を知っているから

  
  現実の幸福を手にできるなら、
  どんな形であれそれはきっと
正解
だから



  兄と俺が受験した大学受験の合格発表日、
  俺だけが先ゆく船に乗り
  絶望の底なし沼に沈んでいく1人の傍らで
  もう1人、きぼうの沼へと沈んでいく人がいた。 ]
 
(13) 2022/06/11(Sat) 15:29:27

【人】 医者 サキ

 
 『 ───おめでとう──おめでとう、

      頑張ったわね───信じてたわ──!! 』


 
(14) 2022/06/11(Sat) 15:29:31

【人】 医者 サキ

 
[ 難関大学に子どもが合格した体験を
  狂ったように聞き続けている。

  聞き続けている。

  聞き続けている。

  聞き続けている。

  聞き続けている。

  聞き続けている。



  指定感染症:
Override Syndrome


  Project Override発足に伴い
  誕生したエデンの使用により
  発症する
奇病楽園依存



  発症したのは、
  誰よりも、兄の合格を願い
  支え 荒くれの的になってきた母。

  既に依存状態に陥っていた母を治そうにも、
  俺の合格くすりだけでは足りなかったんだ。 ] 

 
(15) 2022/06/11(Sat) 15:29:37

【人】 医者 サキ



   
火事!?
…それは…大変だったね
   怪我してるし、良かったと言っちゃなんだけどさ……
   それでも、命が無事で良かった、


[ 普段は上げないような声をあげて
  ばくばくと揺れる心臓を抑えるように呼吸をする。

  火事。ニュースでやっていたか、ここの近くはないが
  死者もいる大きな火事があったと記憶していた。

  だから、生きていてよかった、と。
  咄嗟に出たのはそんなセリフで

  大病院を退院してきて、
  距離のあるここへ通い直しだなんて
  マユミにしては珍しい行動だけれど、
  家が燃えたとなれば
  必然と実家に戻っているのだろうと、
  この時は気にも留めなかった。

  突然やってきた混乱と安堵。
  アユミのことを聞くタイミングは逃してしまい、
  以降半年、未だに聞けないままでいる。 ]

 
(16) 2022/06/11(Sat) 15:29:48

【人】 医者 サキ

 
[ 半年も経てば新しい家も見つかるだろう。
  大学だって授業を待ってはくれないはずだ。

  通院の度に嵩む違和感は、
  以前のマユミを思い出させる真結実とは裏腹に
  そろそろ限度を迎える頃か。


  けれど今は、特段変わりなく。 ]


   まだ履ける歳のうちには治るから安心して。
   …っていっても大学でミニスカートっていうと、
   結構目立たない?ユミちゃんなら要らない心配かな。

   うん、依存も怖いからね。

   そしたら今日はこれで、終わりにしよっか…
   あ、ちょっと待って。


[ 話しながらに情報をPCに打ち終えれば、
  何か思い出したような表情の後
  机の引き出しを開けて。

  特に何も書かれていない白の横開き封筒を
  取り出すと彼女に向かって差し出した。 ]
 
(17) 2022/06/11(Sat) 15:29:59

【人】 医者 サキ



   商店街の福引で当たったって
   患者さんに貰ったんだけどさ、
   俺一緒に行く人いないし。

   ユミちゃんにあげるよ


[ 封筒の中身は某鼠ランドのペアチケット。

  日付指定は無かったし、
  1年も期間があれば花盛りの大学生なら
  無駄になることはないだろう。

  ついでに恋人と行くと別れるっていうしな、
  友達と行くのをオススメしておく。
  的確な老婆心は実体験からだとは
  口が裂けても言わないが。 ]**
(18) 2022/06/11(Sat) 15:30:09
医者 サキは、メモを貼った。
(a0) 2022/06/11(Sat) 15:32:19

【人】 女子大生 マユミ



          
 
 
椿
 
 
 
 

      
   は 
 は 
 は は は
      
   舞 は 落 は 零 散 枯
       
    う 萎 ち 崩 れ る れ
       
      む る れ る   る
       
          る
      

      


(19) 2022/06/11(Sat) 20:36:20

【人】 女子大生 マユミ

 
[ 生きとし生けるものは、いずれ死ぬ定めであるけれど、
  それが花ならばどうだろうか。
           確かに花もいつか必ず枯れるもの。
           けれど―――……。



  
この国を象徴する花、

  
桜は散る姿が兎角美しいと言われている。

  
でも桜の命は、花と共に散り落ちるものではない。

  
花が散ったその後に若葉が芽吹き、命は続く。

  
寧ろ、青々と茂る葉にこそ、生命力の豊かさを見る。


  だから花が散ってしまえば、希望も絶えたと思うのは、
  早計だとは思いませんか? ]
 
(20) 2022/06/11(Sat) 20:37:06

【人】 女子大生 マユミ



   マンション火災、住人と思われる3名死亡



    警視庁によると、×月×日の午前3時20分ごろ、
    7階建てのマンションが燃えていると
    消防に通報があった。
    火はおよそ5時間後に消し止められたものの、
    マンションはほぼ全焼の状態。

    年齢、性別共に不明の3人の遺体が発見され、
    警察は住人とみて身元確認を急いでいる。


(21) 2022/06/11(Sat) 20:39:31
 
[ パチパチと火が爆ぜる音に、視界を蹂躙する赤。
  燃え盛る棚の下敷きになって、呻く妹。
  私はただただ脚を震わせて、
  何をすることもなく絶望的な光景を見下ろしていた。



      「何してんの!?……早く逃げなさいよ。
       アンタがそこでじっとしてたって、
       何にもならないじゃない!
       さっさと逃げて、助けでも呼んできなさいよ」


  じわじわと後退る。確かに、真結実の言う通りだ。
  それでもすぐに体は言う事を聞かなくて、
  ぼろぼろ涙を零して、少しずつでも足を動かす。
  やっと背を向けることが出来たその時に、
  私の耳は最期の言葉を拾った。 ]

 

 
 
 
「もしダメだったらさ、アタシの分もちゃんと生きなさいよ」

 
 

 
[ "真結実の分もちゃんと生きる"
  その言葉の意味が、これだなんて私だって思っていない。
  でも、これまでちゃんと生きてきたとは
  到底思えない私は、
  "真結実のような生き方"しか、
  ちゃんとした生き方を知らなかった。


  ニュースや新聞で報じられたとおり、
  遺体の損傷は激しく、双子のどちらか所か、
  性別や年齢を判別するのも困難な有様であったらしい。

  亜結実なのか真結実なのか、
  判断する材料がもう私の自己申告しかなかったから。
  私の一世一代の嘘は、
  あっさりと受理されてしまった。 ]

 

【人】 女子大生 マユミ

 
[ 先生の推測通り、>>16
  全焼したマンションに住むことは出来ないから、
  実家に戻って生活をしていた。
  元々大学に通えない距離ではなかったのだし、
  またこんなことになって
  娘を失う訳にはいかないからと、
  その後、新たに部屋を探すことを両親は許さなかった。
  私自身も、そんな気にはなれなかったしね。



  先生に亜結実わたしのことを聞かれることはなかった。
  それは先生なりの辛いことを
  思い出させないようにという
  配慮だったのかもしれない。

  それでも引越した後も足繫く通っていた、
  "亜結実"のことを一度も聞かれないなんて……。
      
少しだけ、身勝手で見当違いな事も考えたわ。 ]

 
(22) 2022/06/11(Sat) 20:43:05