【人】 ミア[ ……話、だけの問題では無くて、 その語り口からも、眠気を誘うのには、 ちっとも向いていなかった。 文字と、挿絵とから想像される光景は、 確かに 今、周りにあるものと似通っているけれど、 ─── 誰の 話なのやら、とか、 女の知る世界の真ん中に居る、 真紅を 見たまま。 ] (277) 2020/05/20(Wed) 13:58:38 |
【人】 ミア[ ……合っているかも知らないのに、 蝶々の "その姿"を想像して、やめた。 迷い込んだ現実の蝶々を指先に止めて、 暫く遊ばせてやったのも、 やめた理由のひとつかもしれない、が。 ] (280) 2020/05/20(Wed) 14:02:24 |
【人】 ミア* [ ─── 日付の感覚がもとより曖昧な奴だ。 あの月夜が昨日か、一昨日か、 今度は太陽のもとであったのは 間違いないけれど。 外に出ないから酷く退屈していて、 居づらいなりに、勝手知ったる調子で、 主人の部屋で寝転がっていた。白い海。 ……本来立たないのだろうが、 足場の悪い場所に不安はあれど。 当の主人が珍しく室内に居ないから、 適当に枕元の頁を捲っているだけ。 ] (282) 2020/05/20(Wed) 14:03:36 |
【人】 ミア[ ひとの絵と、自分の名前と、 覚えのある地名の名前、それから少しの単語。 読めているんだか、読めていないのか。 書かれている最後の頁を捲って、 ] (283) 2020/05/20(Wed) 14:04:19 |
【人】 ミア[ 部屋の外、廊下の何処かだろうか、 しらないおんなの声がするから。 ─── この前の誘いがどうとか言ってる、気がする。 尖った声はとてもお上品な発音なことで! ] (284) 2020/05/20(Wed) 14:05:43 |
【人】 ミア[ 探そうにも彼の姿は見えないし、 逃げたのか、偶々居ないのか、 珍しく直接応対したのか知らないけれど、 えらい男は大変だなあ と思うのも、 大概他人事だろう。 ]** (285) 2020/05/20(Wed) 14:06:26 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏── 新学期 2日目 ── [ノートを薄く開いて 他の誰からも見られないようにしつつ 何度目か分からない、確認をする。 (文字、よーし! 内容は‥‥初日だし こ、こここ、こんなもんだよね?) 去年から引き続き 自学は数学の問題を1頁と半分くらい問いた。 残りの半分には────…] (286) 2020/05/20(Wed) 15:49:44 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[ぱっと見は、デキる子のノートみたいだ。 先生の字に憧れて 飴玉みたいな丸っこい文字だったのを 必死に直して、約5ヶ月。 わりと、見れる形になってきたと思うし 今日は特に気合が入っているから、 整って見える。 2学期後半から ヤル気を爆発させた数学を除いて あとの成績は、あいも変わらず低空飛行なんだけどね。] (287) 2020/05/20(Wed) 15:50:24 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[それにしても内容が イマイチ、イマ2、イマ3で 読み返すほどに書き直したくなってくる。 けど、時間もないから、えーい! 思い切って 他の子のノートの上に重ねて提出した。 (みんなは、どんなこと書いたんだろ…?) 気にならなくはないけども 読んでもらえて、お返事まで貰えるらしい。 今のアタシは それだけで胸がいっぱいだった。]** (288) 2020/05/20(Wed) 15:50:46 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣── 回想 ── [拾ったキーホルダーは、 雨宮さんのものに間違いなかった。>>255] どういたしまして [品自体は数百円の代物でも 思い入れや価値は見た目から計り知れない。 姉に押し付けられる形で共に暮らすようになってから 自分は姪からはそういうことを教えられていた。 持ち物の元に戻せて心底良かったと思う。] (289) 2020/05/20(Wed) 18:43:25 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[柔らかくなる彼女の雰囲気への安堵や>>255 同士、とやらを見つけられた 嬉しさもあったのだろう。 つい余計な私語まで漏らしてしまったのだが。] (……ほう、……) [普段は大人しい印象のあった彼女が 熱く語り出してくれた。>>256 内側にはこんな情熱を秘めていたらしい。 子供は、十人十色だ。 ゆえに、難しく悩まされることも多いが ゆえにこそ、教育に携わるのは面白い。] (290) 2020/05/20(Wed) 18:43:30 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣雨宮さんの話を聞いていたら もう一度プレイしたくなってきました ……それ。百円ショップとかに売ってる 熱圧着チューブというものを使うと 落下しにくくなりますよ やってみるなら、火傷には気をつけて 丈夫なチェーンに替えるのもお勧めです [自身はグッズの類いを買わないが そそっかしい姪っ子のお陰で得ていた知識を 彼女に分け与えた。 ――この後だろうか。 彼女にやる気のようなものが漲ったのは。>>287 それに対する感情をなんと表現したらよいものか 自分の中に答えは見つからないのだが。 そう悪くないものだと感じているのは、確かだ。*] (291) 2020/05/20(Wed) 18:44:01 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>242ルークの言うことがわからなくて 僕はこてりと首を傾げる。] うー、ん。 そぶりを見せるも、なにも。 嫌に思う理由が、無いし。 苦い薬も……あれで治らないなら、そう思うかもだけど。 元々、非番の今日は。 『検査』の後、散歩に行こうと思ってたんだ。 [>>0:18ルークの噂も知っていれば、 >>0:20普段の様子だって、見たこともある。 >>0:157確かに、逃げようとすることもあったけど それは、苦い薬が嫌いだからと言う理由があるのであって。 その日に他の軍医が当直だったとしても、 まず僕は、逃げようとしただろう。 助けてくれたという恩があるとはいえ、 僕が苦手意識を持っている人物は、総司令ぐらいだった。 総司令はいつも、記憶が戻ればいいと微笑みながら言うが 色のついたレンズの奥にある目が、たまに見えた時。 僕を見る目は、いつも冷ややかな色をしているから。] (292) 2020/05/20(Wed) 20:14:45 |
【人】 部隊長 シュゼット ……僕は、ルークの方が変わってると思うけど。 人がにがにがに苦しんでるのを、楽しむなんて。 [ぷすっと息を吐いて、笑うルークをジト目で見る。 どこか、作った笑顔のような微笑みに。 揶揄われてるような気持ちになりかけた。 でも、……彼の言葉に裏はないように思えたから。 その言葉の意味を、なんとなく考えた。] (293) 2020/05/20(Wed) 20:15:26 |
【人】 部隊長 シュゼット["僕"が変わっているのは、良いとして それは、いつからのことなのだろう。 今まで記憶を取り戻す『検査』を受け続けても その後のことは全く考えたことはなくって。 思いついたことをそのまま、口に出してしまう。] でも。記憶を取り戻せたら…… 変わってる僕は、少しは、マトモになるかも。 [記憶を無くす前の自分を思い出してしまったら 彼の言う"変わっている"僕ではなくなってしまうかも。 そうしたら、こんな風に話すこともなくなってしまって 全然違う性格になって。考え方も全て変わってしまって。 ―――過去の記憶に押し流されるようにして、 今の僕が全てなくなるような想像をしたときに。 ぞっとして、頬が強張り。首を振って。 ルークへ見せたのはいつもの緩い笑顔ではなく、 怯えを残した硬い笑顔を。] (294) 2020/05/20(Wed) 20:16:01 |
【人】 部隊長 シュゼット ……ごめん。変なことを言った。 [ふいとルークから顔を逸らして。 さあ行こうか、と先へ。] [記憶は戻れば皆喜ぶだろうと。 今まで僕は、そんな風にしか考えてなかった。 ……いや、違う。 考えそうになったことは、今まで何度もあった。 でも、いつも途中で恐ろしくなってしまって。 今みたいに、考えたことごと忘れようとしてきたんだ。] (295) 2020/05/20(Wed) 20:16:17 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>245見えた表情に思わず目を見張る。 さっき見た>>242笑みとは全然違う。 それは自然で、柔らかい微笑みで。 思わず、横に居たペンギンと顔を見合わせた。 受け取ってもらえないかもと思ってた。 本当は、受け取って、口に入れてくれただけでも 僕の好きな"甘い物"を、いつも苦いものばかり寄越す彼に 食べさせて、美味しさを知ってもらうことができただけで 本当に、"甘い"と感じているかどうかなど 僕にとってはその味は当たり前で、考えもしなかった。 僕は嬉しくて。それだけで満足だったのに。 作り笑いしかできないと思っていたが それは失礼な考えだったと、漸く気付く。] だろう? 次は、こういう味を頼むよ。 [また、次も苦い薬なんだろうと思いつつも。 ふいに見てしまったルークの表情にどきりとしたのを 隠してしまいたい気になった結果、返事は冗談交じりに。 そうして僕は、彼と同じようにして微笑んだ。] (296) 2020/05/20(Wed) 20:24:27 |