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人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【人】 車輪銀河 メレフ

>>320 カウス

「ブラキそんなヤバかったのか?魔力量が?
 大人になる条件、年齢だけでは判断されない…
 そう踏んでたが、ふわふわした条件にしやがる。」

「?ああ、普通に男子高校生だ。
 そもそもゲームもそんなに詳しくもない。
 その辺り、ハンデとして反映されなくて幸いだった。

 お前はどうなんだ?実は70歳とか言うなよ?」

死については複雑そうだ。
なんせ意識が死んでもあるのなら──お嬢は?
復活させる必要がないとは言わないが、黙ってしまった。
(364) 2021/05/03(Mon) 15:08:17

【人】 車輪銀河 メレフ

>>318 ヌンキ

「……そんな残念そうな顔するな。
 本来出会うことがなかった奴らが出会い、
 知る事がなかったモノもお前は知った。

 なら、どんな可能性だってあり得そうだろ?」

現実のメレフは他の面子と違い、平凡なテスターだ。
だからこそ根拠の無いことも堂々と言える。
自分の未来も不明瞭、つまり可能性も無限ということ。

「困りはしねェかな。ただ応えてはやれない。
 そしてそれは悪いって言うのも違うと思う。
 好いてくれた相手をも否定することになるだろ。
 だから、……ありがとう。」

こんな自分を、というのは。
それこそ相手に失礼だろう。だから心からの礼を貴方に。
(365) 2021/05/03(Mon) 15:20:12

【人】 車輪銀河 メレフ

>>366 キファ

「そう思えるって事は、キファはテスター側かね」

だが考えて欲しい。
大きく驚いた挙句円卓に突っ込み全ての飲食を台無しにする
メレフであれば、それは最早メレフではないのではないか?

「どうなったも、大切なままだが。
 ラスのコトを大切に思っているように。
 キファだって真実を知って他がどうでもよくならないだろ。
 なってたらヌンキに構わないし話にも来ないだろうしな?」

「確かに“設定”だったのかもしれないが、
 俺の脳裏には確かに妹と過ごした……
 10に年にも満たない月日が、今も心に焼き付いてる。
 ……家族が増えちまった感じだよ。」
(386) 2021/05/03(Mon) 19:46:40

【人】 車輪銀河 メレフ

>>370 ヌンキ

「普通にいけるんじゃねェの?その手の作品さァ、
 いとこや友達に勧められて幾らでも見るし。」

現実でネット側の人格の干渉なんて、良くある話だ。
だから“絶対”なんてメレフは信じない。
この会議自体が本来の自分からすると絶対変なのだから。

「俺は、お前の変化を好ましいと思うよ。
 自分に優しくなれるのは良い変化だって信じてる。
 ……そうすれば、お前も人に優しくなれるってな。」

そう言って軽く抱き寄せてから背中を叩いた。
メレフも“自分”も、あまり泣くタイプではないけれど。
弱みを明かせる存在の大切さと、それを見せられる強さは、
どちらも生きる事にはとても大切だと知っているから。

見出せる相手がいたなら、それが自分なら嬉しい事だった。
(389) 2021/05/03(Mon) 19:55:24

【人】 車輪銀河 メレフ

>>378 ニア

「……驚いた。謝れたんだな、アンタ。」

あの時の敬語はもう取れていた。
お嬢を重ねてもう見ていないのもある。

「別に謝るコトはなくないか?
 俺だって別に味方だって名乗ってない。
 そもそも黙ってる方が賢いとは思うね。

 突然沢山喋ったと思ったら死んだのは驚いたが。」
(390) 2021/05/03(Mon) 19:58:08

【人】 車輪銀河 メレフ

>>395 >>396 ニア

「褒めてるんだよ。今が素かい?
 今だから言えるが“お嬢”と似ていてね。
 色々重ねて見た結果が同陣営での疑い合いだ。

 逆にお前サンには逆効果みたいで悪かった。
 もう少し普段通り接してた方が良かったな。」

「互いにな、」と付け加えつつ。
記憶から消し去ることはノーコメントを貫く。
忘れてやりたいが、ポカンで消せないので無言だ。

「一応、伝わる。が……。
 俺は設定された期間が長いし、現実はテスターってのも
 正直あんまり詳しくない。従弟が名前を挙げてたから、
 興味を持って参加したらこれだ。運がいいのか悪いのか。」
(424) 2021/05/03(Mon) 22:54:26

【人】 車輪銀河 メレフ

>>401 ヌンキ

「まあ最初から見えてる物が違ってたしな。

 ブラキに後は託す。……会議とは逆だな。
 実の所、“ここ”では俺は役に立てそうもない。
 まあ、散々働いたしな。後はのんびり観戦して去るわ。」

涙を拭って、安心したような笑みを浮かべた。
この感情は恋ではないが、たった一人を除いて、
ヌンキにも、カウスにも沢山の人に愛は抱いているから。

「それじゃあ、元気で。」

あなたが記憶をなくしたとして、いつか再開したとして。
それでもこの男は悲しくは思わないのだろう。

だって、共に事件を駆け抜けた事実は消えはしない。
メレフと言う男は、それで十分と思える“人間”だった。
(425) 2021/05/03(Mon) 23:00:11

【人】 車輪銀河 メレフ

>>402 サダル

「?」

何だか妙にか細い声に呼ばれて振り返る。

「サダル。何だ、声出る様になったのか。
 ついに恋を叶えられたのか?」

メレフは当然サダルを知らない。
というよりは、
サダルの中の人がいとこな事を知らない。


知っていたらとっくの昔に態度が変わって……
否、別段大して変わらなかったかもだが。

いずれにしても、「外見がそう変わらない」上に、
「なんだか見覚えのある若干チート染みた能力設定」は、
ステータスなどを確認できる今、疑念は確信に変わるだろう。

なおメレフの本名は「名月 廉(めいげつ・れん)」である。血縁者なら当然知っているだろう。
(426) 2021/05/03(Mon) 23:05:38

【人】 車輪銀河 メレフ

>>413 カウス

「原理はわかるが、今思うとわかるのが不思議だ。
 俺は別段、勉強が得意でもないからな。
 この脳の回路だけ何とか持って帰れないかね。」

アバターの好みは200年生きた魔術師として、
魔法知識は叩き込まれているが、それと現実は別だ。

馬鹿と言うほどでもないが、特別に勉強が得意でもない。
持って帰れば楽だろうに、と平然と考えている。

「4歳しか変わらないのか。
 というか現実でも死に掛けてるのか?
 お前、危ない橋ばっか渡ってんだな。」

笑う所ではないのかもしれないが、つい笑いが零れた。
勿論成功するに越した事はない。けれど、何となく成功する。
そんな予感は、この世界で彼の変化を見てきたからだろう。

「バイクが飛ばせる距離なら行ける。
 新幹線でも飛行機でも、見舞いなら許可もでるさ。
 会うだけで元気になるなら会いに行ってやるよ。」
(428) 2021/05/03(Mon) 23:12:10

「ハマル、きっとアンタは知らないだろうけれど。
約束のすべてが守られるわけではない。
何かを手放さなければ手に入らないものもある。

僕は、今回はそれを掴むために、
それ以外を全部手放した。
手放した中に、ハマル──アンタのことも含まれている。

だから、アンタに手を伸ばすのは不誠実だと思った。
だから、アンタに連絡も、言葉も残さなかった。

ハマル、アンタに話す僕の特別は、
アンタたちを手放した先の話だ。
それを話すことに、躊躇いがある。

それでも聞きたいと願いますか?」

【人】 車輪銀河 メレフ

>>429 >>430 キファ

「…………。」

“これから、どうしたい”
その問いも合わせて黙り込む。

「最低限叶える事として、ラスが現実にいるなら会いたい。
 あと、カウスの見舞いにも行こうとしている。」

キファにはまだ話していないが、17歳の男子高校生だ。
進路相談だって特別大した事を書いてもいない。
無気力でもないが、これと言ってやりたい事がまだないのだ。

「けど、そう言う話じゃないだろ?
 推測するに、“こちらの世界”にお嬢を復活させる。
 そう言う路線の話、ってコトでいいのかい?」
(432) 2021/05/03(Mon) 23:38:57

【人】 車輪銀河 メレフ

>>437 サダル

「??」

「叶ったのにお別れ?」

元々もだもだしてる男ではあったが、
こんなに困惑して歯切れが悪いのは初めてだ。
疑問符が明確に頭に浮かんでいる。が。

「そうだが。…………ん?」

本名を呼ばれて素直に頷いた。
ネットセキュリティに対して詳しくない。
正直こんな世界なので、本名も見れるのかと思った。

「沙羅。……
沙羅?兄ちゃん?


ココでの兄ちゃんと言うのは実兄ではなく、
『それはいとこの兄ちゃんと言う意味ですか?』
であって、普段から呼んでる訳ではない。
(446) 2021/05/04(Tue) 0:42:01

【人】 車輪銀河 メレフ

>>440 >>443 ニア

「気になるなら、どういう設定だったのか。
 何があったのか。いつか適当な店で話すか。

 俺も、実の所キュー以外何やってたか知らない。
 どういう立ち回りでどういう話があるのか聞きたい。」

労わりの言葉には肩を竦める。
全部見られていたというのは、どうにも気恥ずかしい。

「修正する人員がいる程度ならまあ大丈夫じゃないか?」

これが200年後だと、もっとアナウンスも細かいだろう。
巻き込んでおいて呑気なあれなら生身も平気だと気楽である。

「互いに災難だったねェ。社会人ならもっと大変だろ?
 俺はバイトが無断欠勤になってると困る程度で……
 出席自体は問題ないし、受験の時期でもないから平気だ」

さらりと大学生以下な事を明かした。
(447) 2021/05/04(Tue) 0:48:38

【人】 車輪銀河 メレフ

>>448 >>432 キファ

「……驚いた。いやなに、俺はお嬢がいる。
 でもお前は“不老不死”を目指していた。

 人に執着じゃなく生に執着だったから、
 そこに拘りはないと思っていた。お前の方が。
 だが言われてみると、“キファの死”、か。」

メレフは自分の死を恐れていなかった。
だから、“メレフの死”に対する執着が薄い。

「俺は、お嬢が生きてくれればそれでいい。
 ラスと共に居れればそれでいい。
 ここに“メレフ”の存在の有無は関係なかった。」

「200年、そう割り切って生きて来たからな。でも、」

「ラスがNPCなら。あるいは帰らないと決めたなら。
 俺は“メレフ”としてここに残る気だ。
 ……まだ答えは聞いていないけどな。」
(450) 2021/05/04(Tue) 1:05:17


呆れた、とばかりにため息をついた。
こんな質問するんだからわかるだろうとばかりに。

「俺もそうだよ」

だからあんたとの付き合いはまだ続くだろう、
なんて喜ばせるような言葉は続けない。
躾には適度な飴と鞭の使い分けが必要なのだ。

「探したければ探してもいい。禁止はしない」

想いが偽りじゃないなら本気で探せ、
ということである。

結局見つけようとしなくとも自分から探すし、
もしも見つけてくれたなら、
今後も間違いがあってもこうして許してしまうんだろうなと
予感しながら。


この世界でのラサルハグのおはなしはこれでおしまい。

未来の話はまたどこかで。

 

【人】 車輪銀河 メレフ

>>453 キファ

「自我、か。……あるとすれば、
 200年生きた魔術師は“妹”に全てを費やした。
 それが全てだ。

 世界を全く見ていなかったワケじゃない。
 ただ“妹に綺麗な景色を見せてやりたかった”

 多分、寂しさを感じないって言うよりは──
 お前が思う以上に俺は『必死』だったんだよ。
 だから、正直今、ぼうっとしている。」

貴方の葛藤がわからない訳ではない。
けれど、自分はこの世界で綺麗な物も汚い物も見過ぎた。
何より、そう考えるには、余りに唐突だったのだ。別れが。

「……見に来るか?祭壇。
 多分そこが、ラスと出会う前の俺の全てだ」

呪術ギルドの最深部。
自我も生きた証も、全部そこに存在している。
(454) 2021/05/04(Tue) 2:11:33

【人】 車輪銀河 メレフ

>>459 サダル

「なにやってんだ??」


なにやってんだ???

「いやホントなにやってんのマジで。
 え、おじさんおばさんの番号知らないが。
 母さんから聞いて連絡するけどさァ……」

色々とおかしな事が沢山あった世界だが、
いとこが轢かれて幽体離脱の様に119を頼まれる。
そんな体験の方が普通は無いのでは無いだろうか?

「さっきの件で一気に現実に引き戻されたから、
 何か今謝罪貰っても正直ストンと入って来ない。

 何処で轢かれたって?何しに出てた時?
 よろめいて轢かれたとか止めてくれよ本当に。」
(463) 2021/05/04(Tue) 3:19:34

「……ハマルは、守られない約束を知っている。
 零れ落ちたものを知っている。
 掴めなかったものを知っている。

 けれどハマルは手放したくはない。
 いくら失っても手放す事は、したくない。
 シトゥラの事だってそうだ。

 シトゥラが手放してしまうのなら。
 ハマルは掴もうとし続けよう。

 お前が落としたものを、全てハマルは拾い続ける。
 ハマルがそうしたいと、思うから」

「それに、 シトゥラはハマルに最期言っただろう。
 『一番の話が出来るようになりました』と。
 言葉を残してくれただろう。
 約束を守ろうとしてくれただろう。
 躊躇うという事は完全に捨てきれてはいなかったのだろう。

 シトゥラの中にひとかけらでも残っていたのなら」

「……寂しくはある。
 けれど。それでも、よかった」

 →

竪琴の音が鳴る。


「言えない事。言いたくない事なら。
 無理に言わなくても構わない。

 けれど『話』をしよう。シトゥラ。
 見てきたもの。触れたもの。
 話したくてもできなかった事。
 伝えられなかった事。

 ハマル達はそれしかできない。
 ハマル達はそれでも。
 言葉を交わすこの場所で繋がったのだから」

 [是と言われれば、ぽつりぽつりと話し始めるだろう]
 [過去の話][いつかの話]
 [果たされる約束][果たされない約束]
 [『現実』の話だって出たのかもしれない]

 [否と言われても]
 [最後に貴方に伝える言葉は決まっている]
 [『またね』][そうして竪琴の音も途切れるのだ]

【人】 車輪銀河 メレフ

>>477 キファ

「即答。」

悩まれるよりはいいのだが。
そこまで興味を持たれていたのだろうか。
いや、持つものか?

“設定”であっても己の在り方が余りにも長すぎて、
現実の自分の「当然だろう」と言う気持ちと、
設定の自分の「当然なのか?」が交差する。

「じゃあついてきな。
 どうせ、あそこをどうするかまだ決めてなかった。」

言いながら歩きだす。
見慣れたレムノスの街の、細い通路を通り、潜り、
何処かの庭先を平然とした顔で素通りし、
小さなトンネルを抜け、何でもない一つの路地裏。

柄も悪い訳でなく、小さな道の一つ。
その壁にそっと触れると、解ける様に新たな道が出来た。

「俺だけなら適当に転移してたんだが、
 二人だとちょっと面倒だから歩きだ。」
(479) 2021/05/04(Tue) 14:37:05

【人】 車輪銀河 メレフ

>>465 >>466 ニア

「俺も話し手と言うよりは聞き手側の方が多い。
 他のヤツらも何人か集めたら丁度いいかもな。」

貴方のそんな三秒の葛藤を知る由もなければ、
自分一人では聞きだせないだろうが……
他の面子が居れば変わるのか、未来に期待だ。

「受験。まあ進路も曖昧だから就活かもだが。」

言い方からして明らかに『院試』でもない雰囲気だ。
つまりはそう言う事だ。

「……?上も下も答えられねェよ。丁度17だからな。
 なんか困ったコトでもあったか?」
(480) 2021/05/04(Tue) 14:41:18

【人】 車輪銀河 メレフ

>>481 キファ

勿論。とばかりに促す。

まず見えるのは、整備された軽石で舗装された道。
鬱蒼と生い茂る──何てこともなく、
周囲の建物の雰囲気に溶け込む、高い建物の中にある庭。

「無駄に名前だけは豪華だが、実際の所、最近まで
 『俺とラスの住まい』だぜ?所帯じみてるだろ。」

現代で言うなら、首都の緑化計画でよく見るであろう、
お洒落かつ自然風な光景が広がっている。最も、奥に
見えるギルドは西洋風の建物で近未来的ではないが。

「あとは取引相手を案内する場所だから、
 逃げられちゃ困るんで無難な作りさ。
 キファが気になってる所は地下にある。」

基本的な呪術ギルド『等価交換』は、
地下を覗かなければ祭壇の存在の有無すら不明だ。

「神秘主義者ねェ。
 長生きしたいだけの人間じゃなくて、
 他に何か特別なコトがあったりするのかい、それ」
(483) 2021/05/04(Tue) 14:58:34

【人】 車輪銀河 メレフ

>>484 キファ

「お前のギルド、釣られてるのかよ……
 何の為に吊ってんだそれ。食うのか?」

サルの脳みそを食っていた男の台詞ではない。

「厳密には妹を“長生き”させたかった訳じゃない。
 ただ、人並みにとまでは行かなくても……

 “普通”の人間が見れた景色くらい、
 見せてやりたいって思っちまった。
 
 同じ道の様で全然違うが“世間”からすると
 どっちも同じ禁忌で“おかしい”んだろうな。」

急かすな、と言いつつ鍵のかかっていない扉を開く。
多くの部屋、廊下の数。けれど“気配がない”。
このギルドに、生きてる人間は二人以外──誰もいない。
(487) 2021/05/04(Tue) 15:56:44

【人】 車輪銀河 メレフ

>>490 ニア

「お前サンも17か。同い年だな。」

別段、こちらは衝撃を受けた様子もない。
彼女の兄とされて居た人物が友人だったので、
まあそれくらいだろう、という気持ちだ。

「そうか?……まあそうか。他と違って、
 “設定”とは言え200年分の記憶があるからな、
 そのせいかもな。現実とかけ離れてるとも思わないが。

 それを言うならそっちも物静かな方じゃないか?」
(492) 2021/05/04(Tue) 16:39:41

【人】 車輪銀河 メレフ

>>489 キファ

「現実の俺にも、実は“妹”がいたんだ。」

最奥。何でもない扉に見えるそこは、
扉を開けると明らかに異質な空気が漂う。

見た目がおかしいのではなく、その“場”に
掛けられている魔力量が尋常じゃない。
キファでもすぐに感じ取れるくらいの差だ。

手を翳すと白光の線が魔法陣を描き、
そこに階下へ続く階段が姿を現す。

「ここに人を入れるのは初めてだな。
 ラスには、最後まで怖くて見せられなかった。」

そうして苔むした階段を下りていく。
ぴちゃんと小さな水音と、小さい滝の音が響く。
(493) 2021/05/04(Tue) 16:46:48


青年も話し始める。
やってきたこと、大事なものの話。
空いた時間を埋めるように、言葉を重ねていく。

青年の話はけして長くはない。
大事なことは、言葉に上手く出来ないものだ。
だから事実と少しの気持ちだけを言葉に乗せる。

またね、の約束は果たされるのだろうか。
ハマルに彼は“現実の自分の連絡先”を手渡した。
あっちでも再会しようという約束を。

【人】 車輪銀河 メレフ

>>495 キファ

「ならこの“設定”の一部は、そう言った……
 意識してない層の記憶から引っ張られたのかもな」

「生きたいって願ったのはキファ自身なのか、
 ……案外俺と似た理由なのか、
 まあ、これを解き明かす必要もないか。」

死んだ妹がモデルだとして。
それになり切って“生き続けたい”と思うのは、
現実のキファを知らないメレフにとって“どっち”か。
わからないし、彼女が語らないならそれでいい。

唐突に、ふわりと蛍のような光が階下から舞う。
蛍の様に見えるが人工生物のそれは、通りがかると
元の場所に戻る兵士の様に奥へと戻っていった。
(501) 2021/05/04(Tue) 18:16:13

【人】 車輪銀河 メレフ

>>497 サダル

「トラックに轢かれて何でここに来たのか。
 俺ゲームに詳しくはないけど、
 沙羅がおかしいのだけは分かる。何してんだ?」

続く言葉にさすがのメレフもこれには呆れと溜息だ。

「お礼を言われてもどう反応すればいいのかわからないが」

「『前向きになってよかったな』って言う状況じゃないし、
 今呑気に喋ってる場合なのか?って気もするし……
『引きこもり止めてみる』ってこんな所で聞きたくなかった」

ジト目になりながら、握られた手を握り返した。
大体は前向きな言葉を返していたメレフとは言え、
いとこが轢かれていると聞いた上でこれはコメントに困った。
困ったので、強く握っておいた。死ぬなと言いたげに。
(503) 2021/05/04(Tue) 18:24:41

【人】 車輪銀河 メレフ

>>502 キファ

「もったいぶってる気はないが、
 厳重なのはそうだな。」

最深部の底は、眩い光が射したりはしない。
蛍のような光以外にも、淡い色取り取りの光。
自ら輝きを放つ植物に似た何かの花畑。

「もし、妹が外を生きるのを拒んだのなら。

 ここでずっと生きていける様に。
 永遠に美しい物だけ見て死ねる様に。」

薄暗くても陰気ではない。
清涼な空気は奥を流れる滝の水を更に澄ませる。
透き通る環境音として、鳥と虫の声が相互に囀る。

「誰にも侵されない場所。
 自ら閉じこもるなら、目を塞げる場所。
 何を選んでも全てを叶えられる準備はした。」

空は、見る度に色を変える。
星空を望むなら、世界は暗く瞳に座が囁き掛ける。
青空を望むなら、世界は明るく己の姿を蒼に染める。

中央の棺は、黒髪の眠り姫が目覚めを待ち続けている。

──彼が妹の為に作った、永久機関。
ここは小さな水槽であり、楽園であり、箱舟であった。
(505) 2021/05/04(Tue) 18:38:21