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人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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[式を滞りなく済ますために
 頭を寄せ合い
 また共に画面の文字を追っていく。


  (誓いの…… キス?!)


 それを、好きなひと同士でする
 特別な行為だと認識したのも
 ここ7日程のことだ。

 勝手な想像で描かれた作品と分かっていても
 あなたを王子に見立てて
 口吻を交わし合うイラストや夢小説を
 見つける度に酷くもやもやして
 思い出す度に嫌な気持ちになってしまうから、

 頭から追い出して
 なるべく考えないようにしていた。]
 

 
[でも、
 自分が出来るかもってなった途端に
 脳内があなたとする妄想で
 溢れかえってしまうのだから、我ながら現金だ。

 食い入るように見つめてしまう唇が
 言葉を紡いで動く様子に、こく…と喉を鳴らす。



   うん、 しようか



[自分がしたくて堪らないせいで
 希望的観測が入っているかもしれないけれど、
 色づいた頬も、眼差しも
 拒んでいないように俺の目には映ったから
 緊張しながらも、徐々に距離を詰めていく。]
 

 
[おいで、というように
 繋いだ手を軽く引き
 もうひとつの腕で肩を抱き寄せると
 息がかかるほど近づいた
 淡い色の形のよい唇を、ぱく、と喰んだ。

 結婚式でよくあるような
 浅くて軽い、一瞬触れるだけの口吻ではなくて]



   っ、 ふ、…… む、…ぅ、ん



[そのまま味わうように
 もぐもぐ、と不器用な動きを繰り返して
 初めての唇の感触を
 長く、長く、長く堪能する。]
 

 
[指先とは違い
 血が透けるほど薄い皮ごしに
 感じ取ったあなたは…滑らかで柔らかくて。
 あまりに気持ちよすぎるから
 いつまでも無限に貪っていたくなる。

 でも、息の限界が来てしまって
 勿体ないと思いつつ、ぷ、は!と唇を離した。]



   はぁ、…… は、… っ、



[あなたに溺れるのは、苦しささえ愛おしい。
 脳が白むような揺蕩う快感に、
 とろり、と溶けた笑みを
 一生を捧げようと誓った相手に向けながら
 
俺は知らず、欲情していた。
]*
 

 
[貴方の視線が、僕の唇に突き刺さっている。

 日頃の手入れは欠かしていないし
 母がそこも綺麗だと言ってくれたから
 不安な要素はない筈なのに、気になってしまう。

 貴方の目から見て、変じゃないかな。]


   う、ん……


[誓いのキスを貴方も望んでくれて
 優しく呼ぶように手を引いてくれる。
 胸が高鳴るのを覚えながら頷き足を動かし
 元々近かった距離を詰めた。
 邪魔なスマートフォンをポケットに戻す。
 肩を抱かれ、眼鏡を掛けたままの貴方の顔が近づく。]
 

 
[空気を伝って熱を感じる。
 貴方の濃い匂いがする。
 ああ、治人が近い。
 そう思った時には、唇がぱくりと包まれていた。]


   
……っ、 
ん、む
……、っ……


[そこの柔らかさ、温もりを教えられる。
 漏れる声は貴方の中に吸収されて。
 唇の内側、少しだけ湿った感触は、
 貴方の体液なのかな……?
 そんな考える迄もないことを
 溶けていく思考の中に置きながら
 皮膚の薄い部分同士擦られて、背筋が震える。]
 

 
[大人しくなんてしてられなくて
 繋いだままの手の指を深く絡めて
 自分からも柔い肉を動かして
 治人の温かくてとびきり柔らかい部分を貪った。
 触れ合っているのは唇だけ。
 舌はその奥に在るのに、堪らなく甘く感じる。]


   (治人のキス、気持ち良い……)


[比べる他を知らないから拙さにも気づかない。

 ただ貴方の掌も、唇も、気持ちよすぎて
 どうにかなりそうだ……ということだけ。

     いや、もうなっているのかも知れない。]
 

 
[愛おしい貴方に鼻息をかけたくなくて
 息を止めていれば苦しくて。

 けれどこの苦しさも生きている証だと思うと狂おしい。

 溺れそうになった時、彼の方から離される。


   ……っはぁ、……、はー……


[息継ぎを知らない不慣れさをお互いに晒し合い
 上下に動く肩が二対。
 見つめ合うとろりと蕩けた表情も、ちょうど二つ。]
 

 
[自らの生を望んでくれる王子様に
 こんなに気持ち良いことまで
 教えられてしまったら
 眠りの世界になんて戻れる訳がないよ。]


   ……
Guten Morgen



[ホテルのチャペルでは返せなかった挨拶。
 意味が通じなくて構わないから自国の言葉。
 僕の中に生じた確かな変化、その証だけの。

 呟いたあと、ぎゅっと抱き締めたなら
 この神聖な場所には似つかわしくない
 熱同士重なったろうか。**]
 

[上司との話題の一つになんとなく把握はしている
程度の俺と違って真面目に中継の画面に食い入っては
一喜一憂している後姿を眺めるのは楽しい。

デカい声にうるせぇと笑えば
叱られたと思っていちいち縮こまるが
学習しないというより出来ない程度に
はしゃいでいるのは見ていて微笑ましい。

一度球場に見に行くか誘ってみたが
チケットの取り方はさっぱりなので
行くも行かないも相手任せだ。

なお、試合中寝ない自信はない。
何処でも眠れる特技を持つとつらい。]


 あ。打った……


[動揺している間に見逃した瞬間を指さして。
見なくていいのかと視線で訴える。

これは中継の合間の雑談くらいで丁度いいんだ。
真面目に向き合われると俺が困る。]

[暫く悩んで出した答えに、そうか、って
自分で聞いておきながらそっけなく答えつつも
内心喜んでいる自分が居ることを
見ない振りしきれなかったので
そろそろ潮時なのかなぁと思う。

いい加減認めるべきなのかもしれない。
「そこそこ」でなく、たぶん、わりと
こいつの事が気に入ってるし
手放すのは惜しいと思っている自分を。]


 ひとつき……くらい、いや……
 確か11月後半に連休あったな。

 あけとけ。


 なんか……
 勿体ぶるようなもんでもないような気がしてきた。

 いい加減若くもないし。
 早いうちの方がマシかな、って……

[相手が考えたのと同じくらいの沈黙ののちに
新聞を捲りながらぽつりと告げる。
合間の雑談で良いと思いながらもCM中以外を狙うのは
聞こえていなければそれでもいいやって気持ちの表れだろう。

主語はない。が、抱かれてやろうと告げている割に
恥じらいも動揺も緊張もとくになくて
なんだか本当にたいしたことでもない気がしてくる。

本番に満たない触れ合いすら求められることはなくて
今の返事だって俺に不満を抱かせない程度に
当たり障りなく答えたんだとしても、だ。

俺がやると言ったらヤるのである。
聞いていようと、いまいと、
こいつにその気があろうと、なかろうと。

覚悟を決めてしまえばそれだけのことだった。*]

 
[ 口を結び、必死に耐えていれば
  さらに彼の指が大胆に動く。

  中から擦り付けてくる動きに
  身体が小さくぷるぷると震える。

  唇から吐息混じりの甘い嬌声が、
  下腹部の方からくちゅりと水音漏れる。


  最早聞こえてしまっているのではないか。

  実は聞こえていて、それでも
  知らぬふりをしているのではないか。

  そうは思いつつも、下唇を噛み
  彼の腕をほっそりとした指でぎゅっと握り
  次々と襲い掛かる快楽の波に懸命に耐えて。]
 

 
[ その後、
  どれだけの時間が経ったのだろうか。

  何度となく花芯を、
  花弁の奥をその指で弄られ、
  その度に気を遣りそうになるのを
  堪え続けていた。


  しかし我慢するのにも限界はあるもの。

  身体を震わせつつ、これ以上は無理だと、
  そんな考えが頭に過った、丁度その時。

  仲居から投げ掛けられる声と
  扉の閉まる音が耳まで届いた。]
 

 
[ ようやくほっと一息、
  緊張から解放されるのと同時。

  身体を小刻みに震わせて、
  白い喉を反らしては]


   ふ…あ、 は ぁ… ん……


[ 彼の腕の中でその身を
  くてりと果てさせるのであった。]
 

 
[ 意識がぼんやりとする中
  彼が横から覗き込んでくる。

  獰猛な肉食獣の、猛禽類の瞳。
  それが此方を見据えていた。]


   
いぢわる……。



[ 唇を尖らせて、
  少しばかり不貞腐れたような声音で。

  けれど上気した頬、とろんとした瞳は
  彼の行いがこの身にとってどうであったか。
  雄弁に物語っていただろう。]
 

そりゃ構いませんけど。

[何となくいつもの予定確認とは違う
歯切れの悪い物言いに疑問符が浮かびつつ答える。
その後、何をするって言葉が続かないのも違和感がある。
何もしない日だって当然あるのだけど
わざわざ空けとけなんて断定的な言い方をされた事はない。

続いた言葉も要領を得なくて、
いまいち野球に集中出来なくなってしまった。

勿体ぶるものでなくて、早いうちの方がマシな事。
…全然分からない。

遡ってその前の文脈から考えてみたら
何となく明言を避けた言葉の内容が見えてくる。
でもあまりにも都合が良すぎて
現実らしかぬ答えだったから飲み込むのに苦労して]

…あの。

本気ですか?

俺の勘違いだったらすみません。
抱かれる覚悟決めた、みたいに聞こえたんですけど…。

[なんて聞いたら怒られてしまっただろうか。]

[それから連休までは気が気じゃなかった。
抱きたいと思うのかと聞かれたわけだから
俺が抱く側、って事で間違いはないとは思う。

しかしそれが問題なのだ。
なんせ、俺は今まで誰かを抱いた事がない。
セックスの経験は多いが童貞だ。

抱くってどうやるんだっけ。しかも相手初めてで。
自分がどうやって抱かれていたか思い出したくても
結構前の事だからいまいち思い出せない。
そもそも入れるのに慣れた尻と初めての尻は別物だし。

痛い思いさせたらどうしよう。
それがきっかけで関係に亀裂が入ったらどうしよう。
プレッシャーで胃がおかしくなりそうだ。
多分、人から見ても明らかに落ち着きがなかっただろう。

けれど時間は容赦なく進む。
約束の連休はすぐにやってきた。]

[コンドーム、予備を含めてローション三本。
指と陰茎の間くらいの太さのスティックディルドと
万が一傷付いた時用に軟膏を鞄に入れる。

いくら確認しても準備万端とは思えないし
不安と緊張は強まるばかりで
セックスってこんなんだっけと虚無になりかけたりして。

それでも一年越しに彼が踏み込んでくれたから
それを無碍にしたくない一心で喝を入れる。

まあ、あの人は信じられないくらい可愛いし
めちゃくちゃかっこいいから
多分目の前にしたら自然に欲情するだろう。
自慰してる時みたいに。

…そうやって無理矢理思い込もうとしないと緊張で吐きそうだった。]

お、お邪魔します。

[まるで初めて部屋に呼ばれたみたいに
よそよそしい声で呟いて鞄を抱えたまま
借りてきた猫みたいに縮こまって床に座った。]*

 
[ 彼がこの程度で終わるなど
  これまでの経験から思う筈もなく。

  けれど、今回無理をさせてしまったし。
  それに、愛されるのは嫌いじゃないのだ。

 
今回亡霊たちによって離れ離れになる事があった。


 
それはとてつもない恐怖と心細さを己に齎し。

 
同時に改めて彼への愛おしさと、

 
傍にいてくれる有難さを知った。


 
気付けば、もっともっと彼と愛し合いたいと。

 
自分からも彼を求めるようになっていた。


 
今だって身体の奥は

 
彼が欲しくてじんじんと疼いては、

 
とろりと甘い蜜を溢れさせている。


  とはいえ、食事前からこんなにも
  積極的になるのは予想していなくて。

  そこは少しばかり
  考えが甘かったのは言うまでもない。]
 

 

   ふぁ……?


[ 此方を気遣う様子を見せつつも、
  自分もお腹が空いている事を伝えてくる彼。

  その言い草に、
  何を考えているのだろうと思いはすれども、
  回らない頭では深く考えるまでもなく。

  ただ、目の前に
  無防備になった姿を曝け出すばかり。]
 

 
[ 腕が腰に回ってきて、
  軽く浮かすように抱き上げられる。

  運んでくれるのだろうか。

  そう思い、
  大人しく身を委ねていれば
  突然両脚が割り開かされた。]
 

 
[ 熱の籠った、蜜で濡れた花弁が外気に触れる。

  少しの間の後
  熱く昂るそれが脚の付け根に
  けれども何時もとは少し違う場所に触れて]


   へ…? ちょ、ちょっと、まっ……!


[ 止める間もなく、剛直が
  柔肉を押し開きながら突き進んでくる。

  その圧迫感に息が詰まりそうになる。
  背筋にぞわぞわとするものが走る。
  脂汗のようなものが全身に浮かぶ。

  揺さぶられる度に身体がふるふると震えた。]
 

 
[ 気付いた時には
  目の前には美味しそうな料理。

  普段であればこのようなご馳走。
  目を輝かせながら口に運んだだろう。


  けれど、今はそれどころではなくって。]
 

 

   ふぁ……ぁ、 ぁん…… あぁぅ……


[ 箸で口に運ばれる食事はどれも美味しい。
  しかしゆっくり味わう余裕など無きに等しく。

  彼が腰を動かせばその度に上半身が跳ねる。

  自分の意志とは関係なく、後孔は収縮し
  身体の奥に感じる剛直がぶるりと震えたかと思えば
  その直後、奥に熱いものが迸るのであった。]
 

 
[ そうして、座卓の上に並んだ料理が
  すっかり姿を消す頃合い。

  何度となく欲望を注がれる事はあっても
  蜜を滴らせる花弁に触れられる事はなく。

 
身体の奥はいまだに疼いていた。

 
彼が欲しくて欲しくて堪らないと。


  彼の方に振り返り、
  物欲しそうな眼差しを向けながら]


   
お風呂、いきましょ……?



[ 切なげな、けれど甘さを含んだ声音で
  問い掛けてみるが……]*
 



[ 硝子の外側から、いつも小さな姿を見つめていた。 ]


[ きちんとした形になる前、
 指の先にも満たない小さな球体にしか見えなかった頃から。
 漸く大きくなり始めて、
 透けた表皮から骨格が見て取れていた頃も当然。 ]

────殿下。
俺は早く貴方に会いたい。早く俺達のことを知ってほしい。
貴方の父上と母上がどのように生きたのかも……。

[ 時間を見つけては食い入るように眺め、
 未だ名前も無いその方に譫言のように呼び掛けていた。

 旧き時代の技術とは畏れ敬うべきものだ。
 人の子が母に抱えられている時間よりもずっと短い期間で、
 産まれる筈は無かった命が、花開く。

 完全な形態が作られ、開いた四つの目が外を見た日を
 誕生日として定めると我々は決めた。
 その日、彼と共に幾多の魔族の命が救われる未来が産まれた。]


[ 性別が分かったのは外に出した後だった。
 何しろ竜族は絶滅してしまったもので、水人族が苦心して特定に至る。

 あのように集団に身体を眺められ何度もひっくり返され過ごすのは、
 きっと中々に居心地が悪い。
 必要な行為と分かりながらも、可哀想に思わずにはいられなかった。
 思っていたのに、もっと酷いことをしてしまった。

 ────あの日。
 幾重にも重ねられた防御魔法に包まれた彼を、
 民衆の前へと連れて行き、よく見えるように掲げた。

 ベアによる魔族の民、そして人類への宣言の最中。
 光の珠のような魔法の中で、もつれ合う身体は酷く暴れていた。

 今までは円柱の中とその機械がある研究所しか知らなかったのだ、
 彼を見る目の数も桁が違う、物も語れない赤子には怖かっただろう。
 戻ってきた後、二つ頭を押し付けるように甘え俺から離れなかった。

 しかし、思い至ることは無かったがもしかすれば
 怯えた原因は他にもあったのかもしれない。
 その頃から既に悪意の視線が存在していたのかもしれない。 ]