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人狼物語 三日月国


250 【身内】冒険者たちとエロトラップダンジョン【R18】

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[痛いところも変なところもないよ、と
もう一度首を振る。そしたら、
さっき触手が触れていたあたりに、彼の手が触れる。
一箇所だけじゃなくて、色んなところに触れて、
布で肌を拭ってくれて、そこまでは大人しくしていたけれど]


  あっ、あの……ゼクスさん……?


[舌が触れたら、ぴくっと反応して、
その意図が読めずに、困った様に眉を下げる。
普段ならこんな触れ合い、嬉しいだけだけど、
得体の知れない生物に遭って、それを倒したばかりで。
すぐにここを離れて体勢を整えるのが正しい筈。
それがわからないゼクスさんじゃないと思う、のに。

さっき触手に煽られて芯を持ったところにまで触れられて、
彼を抱きしめていた手は、ぎゅうと力が入って服を掴んだ]


  ふ、ぁ、ゼクス、さんっ……


[触れているのが彼なら、耐える理由なんてないんだけど。
どうしても甘く身を委ねる事ができなくて、唇を噛んだ]

[なんだろう、おかしい。
姿形も声も手も、全部僕の大好きな人の筈なのに。
違和感を覚えている僕の方がおかしいのかとぐるぐる考えるけれど、もう一度名前を呼ばれたら
もう抗いきれなかった]


  んッ、ぅ


[どく、どくっと白い粘液を先端から溢れさせて、
彼の手を濡らす。震えを伴って吐精を続けながら、
服を肌蹴けさせる彼を、薄目に見上げる]


  ……ゼクスさん……ど、したの……


[触手にイかされたくないって言った僕を
彼がその手で楽にしてくれた。そう思っている。
恋人なんだから勃っちゃたり、それを僕に押し付けるのも、
不自然ではない、と思う。

でも僕は、彼が今ふつうではないと思うから、尋ねた。
すぐに薬を引っ張り出して彼の身体の自由を奪うなどという考えは、全くなかった。
ひとえに、彼の身が心配だから]

[その時だったか。
ポケットに入れていた魔石が、
仲間からの声を届けてくれたのは]


  ―――……


[……それなら、
さっきのタコみたいな奴の動きは合点がいく。
いや、そんな魔物の話は初めて聞いたけど、
それは今は置いておいて……
ゼクスさんは、その魔物たちに影響を受けてる?と
彼を再び見上げたけど、

警告してくれたバドさんの声が続いている事に、
ぶわっと顔が熱くなった。
もしかしてこれはこのまま、ナニやらしている声がこっちに聴こえてきちゃうのかと。
これって向こうの声消せるっけ、と操作方法を思い出そうとするのと、目の前のゼクスさんをどうしたらいいのかと、
僕の頭は若干パニックになった。*]

[蔓が体を這いまわるぞわぞわとした感覚に
意識が持っていかれそうになりつつ
それでも剣さえ渡してくれればと
バドの方を見て、気づく。

何やら様子がおかしいことに。
息は荒く、ふらふらと動くさまは何かに耐えるよう。]


―――………バ、ド……?


[落ちた剣は拾われず、
代わりにぐちゅ、と音を立てて
粘液に塗れた手が繋がれる。

戸惑い露に恋人の名を呼んで。]


ふ…… ざけんじゃ、ね……っ!!!
こんな魔物に好き勝手されて堪るか、……

……んぁ、っ、ばかやめ……っ
バド……!!!あぁッ……!!

[こちらを見下ろすバドは
明らかに目が据わってしまっていて
大方ここの瘴気や魔物の催淫にあてられてしまっているのだろう。

それは分かっているのに、
その劣情の籠った瞳に射抜かれ、
朝からおあずけ状態なのも相まって
思わずごくりと喉が鳴った。
胸元をぬるぬるとした蔓が這って
その刺激だけでぞくぞくと背筋が震えてしまう。

熱い。苦しい。イきたい。
下肢が衣服の中で張りつめてズキズキと痛い。
気持ちいいのがほしい。バドに触ってほしい。犯されたい。

魔石が繋がっていることなんてとっくに意識から抜けて
頭の中が強烈な劣情に支配されていく。]


ンンッ……

[せっかく自由になった手に再び蔓が巻き付き、
両腕を拘束されたままずるずると地面に降ろされる。
強引に唇が重なり、さっきの蜜が更に流し込まれて
ただでさえ淫欲に支配されつつある心身は
性交のこと以外何も考えられなくなっていく。]


ばどぉ…… はぁ、はぁ……や、やめ…………
んんんっ……… んぁぁん……♡

[こんなのおかしい。
バドだって絶対に正気じゃない。

僅かに残った理性で抵抗を紡ぐも、
甘い息が混じるそれは酷く弱弱しく。

頬を真っ赤に上気させて口端から涎混じりの蜜を垂らし、
発情してぼうっと潤んだ眼差しは
誘っているようにしか見えなかった、かもしれない。**]

[ そもそも最初からそうだった。
 ”悪い予感”だなんて漠然とした予感で止まる、
 今までに感じたことのない気配。
 索敵にひっかからない敵。
 本能を撫でるような香り。
 
 この研究所は、俺の体との相性が致命的に悪かったのだ。
 
 戸惑うようなネスの声を気にすること無く、
 その体に触れる。
 
 震える肌から感じる、僅かな汗の味。
 ネスの体の味に、ほう…と息を吐き
 掌の中のネスの熱を、次第に滲む雫を絡ませながら
 上下に愛でていく。
 裏筋を擽り、亀頭を指輪にくぐらせて。
 
 未知の敵がまだ眠っているかもしれないこんな場所で、
 弁えることも知らず、彼の体を愛撫した。 ]

 
 
 ──…
 
[ やがて、手の中のネスの性器から
 弾けるように精が吹き出る。
 
 射精に合わせて手でゆったりと幹を扱きながら、
 搾り取るようにその精を吐き出させた。
 
 掌にべっとりとついたネスの精をぼーっと見つめると
 その香りにまた、どろりと目を澱ませてネスを見る。
 
 どうしたの、と
 
 様子のおかしい俺を気遣ってくれるネスに、
 ゆるく頭を振る。
 
 どうしたのか。
 わからない。
 
 熱を持て余したネスの体を救うためにしたわけじゃない。
 ただ彼に触れたくて、その衝動を抑えきれずに触れている。 ]

 
[ 手のひらについたネスの精液を、舐める。
 
 
もっと

 
 愛する恋人の欲情の味。
 じりじりと蒸すような熱が、思考力を奪っていく。 ]
 

[ 気づけば、ネスの手元の魔石から
 焦ったようなバドの声と
 その先に響く”なにか”の音が響いていた。 ]
 
 ──ネス、体…熱ぃ……
 
[ ネスの精がまだ垂れる手を、
 彼の後孔に伸ばす。
 
 先程あのタコが触れたくとも叶わなかった位置を、
 かりかりともどかしそうに指先で撫でて
 その中に指を潜らせようと、ぐっと力を入れる。 ]
 
 
 抱きたい…いま、すぐ……
 
 
[ 正気ではないことは、ネスにもすぐに察せられただろう。
 ながく湯に入ったあとのような、
 どこか逆上せた苦しげな顔でネスの体を求め呻いた。 ]

[ けれど、ネスの視界にも入った事だろう。

 あのタコの死体の後ろ、
 新たに此方に向かってきている、蠢く別の生物の気配が。
 
 少なくともこんな場所で無警戒を晒している場合ではないと
 
 本来なら誰より早くネスを連れて出るはずのゼクスは、
 今はなんの役にも立たなかった。** ]

[強引に重ねた唇は咥内に甘く苦い蜜を送り
舌をぐちゅぐちゅと水音を鳴らして絡める。

絡みあう舌の熱が気持ちいい。
たったそれだけのことが、加速装置になり
瘴気に当てられた理性は欲望で塗り潰されていく。

甘い匂いの蜜と涎を口端から垂らしながら
弱弱しく抵抗を紡ぐフィルの唇に
こちらの口角は上がり、意地悪な笑みが浮かび。]

 やめて、いいのか?
 今朝もあのままで、辛かったんだろ?

[絶頂寸前でお預けをくらわせた
今も張りつめている性器へと指先を伸ばす。
服の上からでももうわかるほどに興奮したそれを
脱がすことなく上下に擦り、耳元に囁く。

それもこれもすべて、魔石を切らなければ
仲間の元へと届くだろう。]

 イきたいんだろ、こんなに勃起させて。
 フィルも興奮してるじゃねぇか。

 ここなら……声も我慢しなくていいぞ。

[熱い吐息を耳にかけながら、自分の熱もまた
フィルの太腿へぐりぐりと押し付けて。

その間も快楽を与えるために
魔物の蔓はフィルの胸をまさぐり
尖りを見つけると先端を吸盤のように変化させた。

胸の飾りを覆うように吸いついた吸盤は
内側に凹凸があり、粘液でぬるぬると濡れている。
その凹凸で刺激を与えるように、内側が尖りを両方擦りあげて。]

 フィル…、ほら。

[毎夜の甘い囁きのような声を落としたかと思うと
耳朶を甘噛みする。

  もっと欲しい、もっと喘がせたい、犯したい。

  種付けしたい、孕ませたい、絶頂したい。


意識はもう欲望に支配されていて。]



 
イけ、フィル ──…




[それは、命令。
普段の情事では落ちることのない支配的な声が
愛しい相手の耳に囁かれる*]

[我慢していた熱を逃がすだけにしては、
どこか彼からの愛情を感じる様な愛撫で、僕は程なくして達した。

搾り取られる様な手の動きに身を震わせ、
どこかぼんやりとした彼の瞳を見つめる。

僕の問いに、彼は頭を振る。
それから、手を濡らしていた僕の精を彼が舐め取ってしまう。
こんな姿だって、いつもならどきっとさせられるのに、
今は、何だか背に冷たいものが這う気持ち]


  ゼクスさん、


[魔石から聴こえる声に掻き消されそうになったけれど、
彼の声が耳に届く。
どうしよう、持って来た解毒薬は効くかな、
それとも、船酔いをしていた時に試した、感覚を鈍らせる薬の方がいいかなと、後方に落ちている自分の荷物に目を遣ったけど、]


  あっ、ぁ……ん


[彼の濡れた手が服の中に潜って、僕の後ろの孔に触れる。
触れるだけじゃなくて、そんな、こじ開けるみたいな動き]



  ゃ……、だ、だめ、


[だめだと抵抗しても、僕の意思に関係なく、
愛しい恋人の指を簡単に迎えてしまうだろう。

僕だってこんな風に求められて―――、
今すぐ、抱かれたい。


でもどんどん様子のおかしくなる彼に流されてはいけないと思うし、何より視線の先に、また何物かが迫っているのがわかったから。]

[彼の指が後孔に入ったままでも、僕は立ち上がって、
彼の身体も抱きしめてぐいっと立たせる。
体格差もあるし、簡単にはいかなかったかもしれないが
何とか立ってもらう事は叶ったか]


  いまは、だめ!

  来て、ゼクスさん!


[そうはっきりと告げて、彼の身体を支えながら、
通路から立ち去ろうとする。
沢山薬やらを詰めて来た鞄を拾い上げる余裕は無い。
でも別の小さな鞄にバドさんから貰った物資の他、いくつか薬が入っているから、僕はそのまま走った。走ったつもりが、全然のろのろだったかもしれないけど。

みんなに助けを求めるのが正しかったのかもしれないけれど、
そこまでゼクスさんを連れて行ける自信がなかったから、
僕は部屋の隅に佇んでいたロッカーに
ゼクスさんの身体を押し込んで、そこに、自分も入った]

[少なからず密着する事にはなるけど、
あの追って来る何物かからは、身を隠せるかなと。
……ロッカーには隙間や穴があって、完全に隠れられたとは言えないけれど、その点には気付いていない。

僕はその狭い密室に入るなり、
彼の口に手を当てて、塞いだ]


  ……静かに、してね。
  いいこだから……


[敵から見付からない様に、そう小声で言い聞かせ、
腰から下げていた鞄の中身を探る。
彼のこの状態に、どの薬が効くか考えたけれど、
簡単な調合が必要そうで。
この状態で作るのは難しいな、と眉を寄せる]

[彼の事をちらりと見上げる]


  少しだけ、我慢してね。


[そう言って彼の口を塞いでいた手を外し、
唇に、触れるだけのキスを贈る。
しばらくこれで我慢してほしい、との思いでした口付けだけれど、僕が鞄から小さな皿と棒を取り出す間、大人しくしていてくれただろうか。*]

[ぐちゅぐちゅと舌を絡め合う水音が
じんじんと腰に響く。
これだけで急速に熱が昂っていく感覚があり
もどかしそうに足を擦り合わせて身じろぎをした。

ぷは、と離れた唇から
透明な唾液の糸が互いを繋ぐ。]

…そ、れは、…っ
んあ、ぁ、それ、…んぁぁぁ…ッッ♡

[意地悪い囁きが耳元を擽って
ぶわ、と頬が熱くなった。

確かに辛かったし、
早く抱いてほしいと思っていた。
けれどそれはこんな形じゃなかった筈で。

なのに、張りつめた性器を擦られると
自分でも驚くほどに体が震えた。
下肢は漸く与えて貰った刺激に悦び
下着の中で脈打って先走りを滲ませる。]


んんんっ、ぁぁ♡ ……っはぁぁ………っ
あ、ぁ…っ、むね、やぁぁ、……んぁぁ〜〜ん…!♡

[駄目だ。
駄目だと思うのに、快感で自制が効かず
甘い声があがるのを抑えられない。

蔓が胸に粘液を塗りたくり、
腫れたように勃ちあがり色づいた両の突起を
ざらりとした凸凹で擦り上げられ吸い上げられて
堪らずに腰をびくびくと跳ねさせ喘いだ。

腿に押し当てられている熱いものが早く欲しい。
それで穿って、貫いて、掻きまわして、めちゃくちゃにして欲しい。
ズクズクと腰の疼きが増す一方で
止めなければという思いもまだあって。]

[甘くいやらしい響きが耳孔を擽り
意思とは無関係にぶわ、と奥から熱いものがこみ上げる。

必死に耐えていたけれど
彼の声でそんな風に囁かれて、
もう無理だった。]

うっ、あぁぁんッ、
あぁぁぁ…っっっ!!!♡♡

[ぶるり、と大きく体が震え
呆気なく下着の中で吐精する。

べったりと肌に精が張り付く不快感はあるのに
一度出したくらいでは萎える気配もなく
まだガチガチに張ったままだ。]


(〜〜〜………っっっ……  ちが、う)



[こいつはバドじゃない。
バドの顔で、バドの声で、バドの体だけど。
バドは、俺の知っているバドはこんなこと言わない。

誰より最愛の恋人だからこそ、
どうしようもない違和感が積もっていく。

――こわい、と
今まで一度だって彼に対して抱いたことのない
本能的な恐怖すら感じるのに。

淫欲に支配されている肉体は
彼に触られているというだけで悦んでしまう。]

……ちく、しょぉ……っっ


[歯がゆさと焦燥と、自分ではどうにもならない欲に
はぁはぁと荒い息を吐きながら
泣きたい気持ちになって唇を噛んだ。
依然腹の底で疼く劣情を持て余したまま。**]

[ ネスの呼ぶ声だけは、鈍った頭にも響いてくる。
 逆を言えば、ソレ以外は今は耳に入らなくて。
 
 指先でネスの後孔に触れて、そのまま潜り込ませれば
 今何よりも欲しい熱と畝りがそこにある。
 
 ココに入れたい。
 入れて、ネスを鳴かせて
 何度も何度も、ココに俺の精を染み込ませたい。
 
 だめ、という静止の声を聞くことはない。
 持て余した熱をネスに注ぐことしか考えられない。 ]
 
 
 ──……ん、
 
 
[ 不意に、俺の指を受け入れていたネスの体が
 するりと俺の腕から抜けた。 ]

[ その場に立ち上がったネスが、
 俺の体を抱いて立たせる。
 今はダメだと強く俺に語りかけられても、
 俺はまだ不思議そうにネスを見ていた。
 
 ダメ?どうして。
 今俺とお前で交わる事以外、
 全てどうでもいいじゃねえか。

 
 まだ霞がかった思考のまま、
 ネスに連れられるままに通路から側の部屋へと足を向ける。
 
 走っている最中も、ネスの体が欲しくて
 前なんてろくに見ていなかったから
 俺を抱いて走ったネスは、かなり苦労したことだろう。
 
 
 …っ、せま……
 
[ そうして押し込まれたのは、狭いロッカー。
 ネスの体ともども中に入ると、
 小さく眉根を寄せて唸った。
 
 この期に及んでも、普段であれば当然気付くはずの
 俺等以外の生物の気配に気付くことはなく。 ]

[ ただ、狭い中に入ったからこそ
 より濃く感じるようになったネスの匂いに
 浮かされるように擦り寄った。
 
 欲しい。
 
 頭の中はそれで埋め尽くされていて、
 静かにして、と言い聞かせるようにして
 俺の口をふさぐネスの手に、
 どこか獣じみた呼吸を苦しげに吐いた。 ]
 
 
 …はぁ……っはぁ……


[ なけなしの理性で、ネスの言うことを聞くように頷く。

 キスを贈られれば、
 我慢の縁にある情欲が刺激され
 ぐ……と小さく呻いてネスの太腿に屹立を押し付けた。 ]

[ ネスが鞄を探っている間、
 自身のズボンに手をかけると
 下着の中で窮屈そうにしていたそれを取り出し、
 片手で自身を慰めるようにゆっくりと扱いた。
 
 もう片方の手は、再びネスの下肢に。
 先程触れた暖かさにまた触れたくて、
 ネスの足の間を掻き分けるようにして後孔を探す。
 
 ネスの手を取るような邪魔はしていないのだ。
 これでも十分譲歩している方だと思いたいが、
 どうしたって邪魔にはなっていたかもしれない。
 
 
 ヒタ……
      ヒタ……

 
 
 と、俺達のロッカーの側を知らない気配が通る。
 その間も俺は手を止めることができなくて、
 ネスの体の中に触れようと
 後孔に指を沈めていた。
 
 敵に見つかるかもしれないとか、
 ネスの調合の邪魔になるだとか
 そんな事を考えられる余裕はない。
 今すぐにネスを床に引き倒し、
 自身をねじ込んで仕舞いたいほどの衝動を
 どうにか抑え込んで息を殺していた。 ]

 
 
[ ネスの邪魔をしながらも、
 まだか、と時折視線で伺う。
 
 ろくに働かない頭の中、
 恋人の「良し」を待ちわびるように。** ]

[離れた舌先を繋ぐ糸が煌めき
重力に逆らえず雫を垂らして、ふつりと切れる。
否定しながらも甘い嬌声が否応なしに上がり
頬を赤く染め上げる表情は情欲を煽った。]

 さっきも欲しそうな顔で見てたもんなぁ。

[きっと違う、そんなはずはない。
頭のどこかでそう思っているはずなのに
その‟どこか”はとても遠く。
靄がかり、まともな思考には至れない。

休む間もなく熱を扱いていれば
やがてフィルの身体はぶるりと大きく震えて。]