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人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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視点:


【人】 1年生 工藤美郷

[それから視線を落として、じっと彼の右足を見つめた。>>4:59

 ……小泉先輩の右足から、林檎の匂いがします。
 林檎の匂いですが、黒崎先輩の指とは全く違います。
 胸がむかつくほど強く、主張しています。他のことを考えさせないほど、我を押し付けてくる。

[まるで、自分を見ろと、注目させるように。
 植物は、匂いで動物を操作する。それは、己の欲のままに支配したがるような、強制的で傲慢な香りだった。]*
(211) 2022/09/11(Sun) 10:14:55

【人】 ??? 工藤美郷

──現在・特別展前──
      、、、
[工藤さん、あなたのことも。
 何気なく朝霞が放った言葉に、女は静かに目を伏せた。]

 ……ありがとう。

[小さな言葉は、目の前の朝霞にさえ届いたかは分からないけれど。
 礼の意味も伝えることなく、それからまた聞く姿勢に戻った。

 家族や研究室の皆からの好意は、複数人に向けられていても何ら問題の無い種類のもの。
 けれど、「一番」という唯一の順列を、果たして朝霞が持てるのか。それを彼に向けられるのか。
 きっと、その思いの差異に対して、彼女はあまりにも敏感で、臆病なのだ。
 だから、「そんなことないでしょう?」という言葉が出てくる。]

 さぁ? それを許さなかったのは、彼ではなくてあなた自身だもの。
 その思考の癖が、良いとか悪いとかではなくてね。

[溺れる彼女の感情から息継ぎをするように、俯瞰した物言いをした。
 物言わぬ絵でいたのならば、理想の答えも言えたのだろうけれど。
 話して動いている以上、女は少しずつ理想からはずれていく。]
(222) 2022/09/11(Sun) 10:59:19

【人】 ??? 工藤美郷

[それからまたしばらく、黙って話を聞いていた。
 彼女が告白する、「何より酷い裏切り」を。]

 …………。

 …………………。

 あなたは、痛めることを恐れるあまりに、彼を突き放した。
 あなたに宿ったのは、そういう性質の好意だった。
 ……よく、認められたね。

[目を背けたくなるような自らの罪を認めるのは、辛い。
 けれど、認めてしまえば、正体の無い不安に向き合うしかない。]
(223) 2022/09/11(Sun) 11:00:07

【人】 ??? 工藤美郷


 それでも、彼を傷つけて裏切ってしまったとしても、追いかけずにはいられなかった。
 足が止まってしまった今も、後悔に飲まれるほどに、彼が好きなのでしょう。たとえ好意の正体が見えないままでも。
 それが今のあなたの心。

[それから少し身を離して、ぎゅっと朝霞の両手を握りしめた。]

 あなたの心に従って。それがどんな結果を産むとしても。
 どうせ自分のことしか分からないのだもの。
 分かりもしない彼の想いを、いくら妄想したって答えは出ないわ。
 直接彼と話して、彼の反応を見た時に、あなたの心に宿るもの。大切にできるのはそれだけ。

[そうでなければ、いつまでも己の妄想に囚われることになる。
 けれど、朝霞が苦しみ続けるのは、彼にとっては望ましくないことだと。不確かなことが多い人間関係の中で、それだけははっきり分かるから。

 傷つけてしまうかは、接してみなければ分からない。
 話してみて、やっぱり傷つけてしまって、本当に駄目だと感じたならば。離れるのはそれからでも遅くは無い。]*
(224) 2022/09/11(Sun) 11:00:51

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランで小泉先輩と会話──

 はい。私はいつでも仲良くする気でした。
 朝霞さんとも。

[尋ねられれば>>221、そのように答えた。
 相変わらず言葉は足りなくて、だから仲良くできる相手はとても限られているのだろう。
 それは小泉先輩に対しても同じことで、]

 はい。とても臭いです。

[「林檎」という主語をすっ飛ばして容赦なく言い放った。]
(229) 2022/09/11(Sun) 11:32:19

【人】 1年生 工藤美郷

[それから、視線を小泉先輩の目に戻した。]

 我の強い”林檎”を踏んでしまったらすっきりした。
 先輩の言葉は難しい。私にも分かるように説明してください。

[工藤に人の心が分かるなら、はぐらかされたところで、そっと距離を取ったのだろう。誰にでも触れられたくないところがあるから。]

 先輩が踏みたかったのは“林檎”ですか。

[乾いた笑みを浮かべる小泉先輩に、そう尋ねた。
 明確な拒絶をされない限り、そっとしておくべき心には気づけない。]*
(230) 2022/09/11(Sun) 11:32:56

【人】 ??? 工藤美郷

──現在・特別展前>>227──


 どういたしまして。
 私こそ、楽しかったわ。もう誰ともお話しできないと思っていたから。

[朝霞は己の心に向き合って、前を進む決意をした。
 だから、“彼女”も自分の心に従う。
 誰かの死の間際、その夢の狭間でだけ存在できる女に、朝霞は命を与えた。
 与えられた命は、もはや一つの自我を持つ。だから、朝霞の思いを離れて動く。]

 ありがとう。

[見つめる瞳に、柔らかく微笑み返した。]
(231) 2022/09/11(Sun) 11:48:38

【人】 ??? 工藤美郷



でも、嫌よ。

 
(232) 2022/09/11(Sun) 11:49:11

【人】 ??? 工藤美郷

[それから、朝霞の手を、優しく自分の胸元に押し当てた。]

 それだけじゃ満足できない。
 ねぇ、その子を連れ戻さないで。あなたの心の中だけではなくて、現実の世界を生きたい。もっとあなたとも仲良くしたい。私自身の自我を持ったまま。
 呼んで。「私」のことをもう一度、工藤さんって。あの子じゃなくて、私を選んで。

[胸元を溶かしたまま、確固たる命をせがんだ。]*
(233) 2022/09/11(Sun) 11:50:41
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a76) 2022/09/11(Sun) 11:57:14

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・工藤だった頃小泉先輩と>>235──

 悪いけど言えない。
 そうですか。

[工藤はあっさりと引き下がった。
 それからしばらく小泉先輩の目を見つめていた。
 だれかの夢に在れる時間は、確かに工藤にはあまり残されていないのだけど。]

 実際には、時間が残されていないのは私ではありません。
 先輩達の方が、その可能性があります。
『小泉先輩にも時間があるといいと私は思っていますが、実際は違うでしょうか。』

[小泉先輩から教わった、そしてこれからは教われないかもしれない、人と関わる術>>3:220を使って、問うた。]*
(237) 2022/09/11(Sun) 12:16:09

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランで小泉先輩と>>242──

 災害やら運命やらに抗う気力は小泉先輩には無い。
 そうですか。

[生きていてほしいという工藤。
 生きる気力がない小泉先輩。
 己の望みが彼に伝播することが無くとも、工藤はただ事実を受け入れた。
 自分の思いが通じないのは、今までも当たり前のことだったから。

 隠されることなく答えられた事実の、その理由は言えないらしいけれど。]

 では、これが最期かもしれませんね。
 さようなら。

[酷くあっさりと別れを告げ、レストランを後にした。
 彼が心境を微笑みの奥にしまうと決めたのなら、工藤には触れようが無いのだ。]*
(260) 2022/09/11(Sun) 14:27:56

【人】 ??? 工藤美郷

──現在・特別展前>>243>>244>>245──

[選ばないことを告げられて、女は寂しく微笑んだ。
 繰り返される、今は絵の中に在る工藤と共に帰る、という言葉。]

 ……分かっていたわ。
 贋作の方が優れていても、人はいつだってオリジナルを選ぶもの。
 でもね、あなたが何と言ったところで、私はあなたの言葉通りには動かない。

[それから、彼女の心を濡れた胸元に押し当てて、癒す。]

 あの子は自分の意思では絵から出られない。
 私も自分の足で絵の中に戻ってなんかあげない。
 あの子と一緒に帰りたければ、あなた自身の手を汚すしかないのよ。

[言外に覚悟を決めろ、と。残酷な事実を突き付けた。
 何かを選ぶということは、何かを捨てるということ。
 行動せずに先送りにすれば、どちらをも失うことになる。
 誰かを傷つけてでも、事を成さねばならぬ時がある。
 それは生きる者に求められる能力。生きるために越えなければいけない試練。
 例え肉や魚を食べることさえできない、心優しい少女であろうとも、その試練からは逃れられないのだ。]*
(269) 2022/09/11(Sun) 15:07:14
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a88) 2022/09/11(Sun) 15:10:55

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・笑う松本先輩と──


[笑った顔を見せることは、おそらく無い。
 けれど、工藤の分まで松本先輩が笑ってくれた。
 ぽつぽつと雨雫を落とすように優しく、根気よく説明してくれた。]

 そういう意味なら、既に泣いています。

[表情の一つも変えぬまま告げる。それから、松本先輩が映る瞳を逸らして、窓の外に向けた。
 武藤先輩と香坂さんを送った魔法は、とうの昔に消えている。けれど工藤の記憶には克明に焼き付いていた。
 きっと目覚めた後も、あの華やかな魔法を思い出すのだろう。
 みんなを励ましたいという心に、形を与えた魔法。
 何度だって瞼の裏に描くのだろう。

 それが、松本先輩との最後の会話になったかもしれない。]*
(342) 2022/09/11(Sun) 21:40:41

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランで小泉先輩と──

 …………………。

[工藤は別れの言葉の後も、数秒の間小泉先輩を見上げていた。

 望みはあくまでも望みであって、現実ではない。
 いくら生還を望んだところで、誰にも約束はできない。
 この不確定な世界で、確かなことが一つある。
 命あるものは皆、いつかは死ぬ。
 工藤はそのことを知っている。
 そのいつかが、一人にとっては今この瞬間であることも。

 だから、仮に小泉先輩が『必ず生きて帰る』と言ったならば、嘘を咎めたのだろう。
 心を軽くするための気遣いが見えないから。
 誰か一人には当たることを知っているから。

 そうして、何も言わぬまま背を向けた。
 これで良かったのだと、思う。]*
(358) 2022/09/11(Sun) 22:40:21

【人】 ??? 工藤美郷

──現在・朝霞さんと──

[そうして朝霞が絵に腕を挿し入れるのを、女は静かな目で見つめていた。]

 ……私もよ。

[感謝している。アイデンティティを与えてくれた彼女に。
 女の命を使って、強く為った朝霞を。
 彼女の選んだ道は、平坦ではないかもしれないけれど。
 朝霞の手が、眠る工藤の腕に触れる。かすれ往く景色の中で、朝霞に呼びかけた。]

 私を連れて帰って。あなたの胸の内に。
 あなたが迷った時、苦しんだ時、私のことを思い出して。
「私」があなたを見守って、寄り添っていると、想像して。
 その想像が、あなたの力になる。私はあなたの神になるの。

[それがきっと、死と言うものだから。]
(362) 2022/09/11(Sun) 22:55:49

【人】 ??? 工藤美郷



 最期に、もう少しだけガールズトークさせてくれない?
 私の気になる人>>4:124ってね、

 
(363) 2022/09/11(Sun) 22:56:35

【人】 ??? 工藤美郷

[その声を最期に、女の姿はかき消えた。]*
(364) 2022/09/11(Sun) 22:57:34

【人】 1年生 工藤美郷

 ──現在・そして戻った──

 …………。

[工藤は何も言わず、自分が出てきた絵を見上げた。
 絵の中の女は、ただ沈黙していた。
 一枚のハンカチを胸に押し当てて。]*
(365) 2022/09/11(Sun) 22:58:22

【人】 1年生 工藤美郷

──移動・特別展→屋上──

[その後、朝霞とは少しの間一緒に美術館を回ったか。パンの絵は見たことだろう。
 だが彼女にはやるべきことがある。だからすぐに別れた。

 そして、工藤は屋上へと足を運ぶ。
 話したい相手がいた。どこにいるのかは知らない。会えるかもわからない。
 それでも、その相手を求めて、空の近くへと。]*
(368) 2022/09/11(Sun) 23:04:43

【人】 1年生 工藤美郷


 ……天使さま。
 そこにいますか?
 
(369) 2022/09/11(Sun) 23:07:08
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a122) 2022/09/11(Sun) 23:10:20

【人】 1年生 工藤美郷

──どこかのタイミングで・黒崎先輩と──

[黒崎先輩とは驚くほどすれ違った、びっくりだ。こんなにタイミングが合わないことがあるのか。>>348
 だが、それでも奇跡的に一瞬だけ、あいさつ程度は話すことができた。]

 はい。生還しているみんなによろしくします。

[羨ましがられても、工藤は特に居心地悪そうにするわけでもなく。
 生きるも死ぬも一つの命。今はたまたま工藤が生きる側に当たっただけのこと。
 呼ばれたからと言って、自分が誰かの命を奪ったわけではないと、心が薄いからこそ、工藤は割り切っていたから。]

 はい。また会えたら嬉しい。

[よく考えたら水もメーカー指定なんだから、お酒だって飲めないかもしれないけれど。
 楽しそうに酔っている黒崎先輩は、見たいと思った。]*
(376) 2022/09/11(Sun) 23:20:07

【人】 1年生 工藤美郷

──屋上・空に呼びかける──

 天使さま。聞こえますか。
 目覚めたら、あなたには会えないかもしれないから。
 だから、ここでお話します。

[きっと迎えには来てくれるのだろうけれど、天使さまは忙しくて、お告げを落とすだけで精いっぱいで、私と話す時間なんか無いかもしれないから。
 工藤は誰かの夢の中で、慈悲深い天使に呼びかける。
 死を告げるために舞い降りた、ほとんどの人から厭われてしまった天使に。

 けれど、一つの命を奪ったのは彼女ではない。
 あくまでも倒壊してしまった、建物の一部。
 建物が崩れてしまったのは、どうにもならないこと。
 一つの命が失われてしまうのも、どうにもならないこと。
 だから工藤は、恨むことなく、ただ静かに呼びかける。]

 誰かが亡くなってしまったのは、悲しいです。
 誰の命も失われないのが一番いいと、そう思います。
 だけど私は今、この夢を見れたことに感謝しています……
 
(388) 2022/09/11(Sun) 23:53:25

【人】 1年生 工藤美郷

[できることならば、誰の命も犠牲にせずに、心を近づけられれば良かったのだけれど。
 不器用な工藤はぶつかるばかり。優しい周囲はそっとしておくばかり。
 結果としては、日常の繰り返しの中では得られなかった経験を、学びを、夢からもらったから。
 全てが悪いことばかりだったとは、工藤は思わなかった。
 どうせいつかは自分も死ぬ。それまでの命の過ごし方を、この夢の中で得た。
 誰にも当たらなければいいと思う。けれど誰かに当たってしまうのはどうしようもないこと。
 工藤は、どうにもならないことを求めない。空虚な願望に潰されてしまうから。
 だから工藤が天使に願うことは、ただ一つ。]
(390) 2022/09/11(Sun) 23:54:03

【人】 1年生 工藤美郷


 せめて、当たってしまった誰かに、苦しむことなく死が訪れますように。

[これが、死の間際の誰かが見せた夢ならば。
 工藤が目覚めた時には、その人は既に逝っている。
 死者は苦しまない。もう苦しんではいないのだ。]*
(391) 2022/09/11(Sun) 23:54:39

【人】 1年生 工藤美郷

[── そうして。

 工藤は目を閉じて待った。
 自分が目覚めるその瞬間を。]*
(393) 2022/09/11(Sun) 23:57:45